ドメーヌ・アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール
アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール
フランス Domaine Alice et Olivier de Moor ブルゴーニュ
● アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの2007年が到着です。ブルゴーニュは偉大!とされた一昨年ご紹介の2005年ヴィンテージも、シャブリ地区のド・ムールも「べらぼう!」と言える出来でした。しかしながら上級キュヴェの入荷量は例年の何分の一・・・・ということで、新着でご案内して終わり、ということになりそうです。
アリス・エ・オリヴィエのワインは大きく進化しています。そして、この味わいを好きになってしまうと、ちょっと病みつきになってしまうかもしれません。
まるで美味しい水のようにピュアな姿は、合わせる皿を選ばないようにも見えますが、実は高度な質をも求めていることに気が付きます。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの要求は、
「質の高い食材を質素な味付けで・・」
と言っているように聞こえるのですが・・・、いかがでしょう?
●2007 Chablis Bel Air et Clardy
シャブリ・ベレール・エ・クラルディ
【最高に美しいワインたちです♪♪】
え~、サン=ブリ以外はしっかり飲みました。・・・サン=ブリはとても少ないので・・・ごめんなさい。むしろロゼットの方が数がある位です。・・・まあ、それでもロゼットも少ないです。
●2007サン=ブリ
飲んでいないので判りませんが、冷涼な果実酸を持ったシャブリっぽいブルゴーニュ・ブランとご理解ください。アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、見事なまでに一直線な美しいスタイルを継承したシャルドネです。
●2007ブルゴーニュ・ブラン・シトリ
いつものように美しいシャルドネです。2006年に比べると、甘みが全く存在しない分、酸がピーキーに感じられますが、酸に耐性の有るビオ・ファンの方なら美味しく飲めると思います。飲み頃は2009年7月頃から・・・です。つまりワインがしっかりと落ち着いてから・・ということですね。リーズナブルです!
●2007シャブリ ユムール・デュ・タン
いつもの年よりもシャブリっぽい・・・(^^;; ミネラルを感じました。こちらも落ち着いていない性でしょうか、若干酸がピーキーですので、1~2カ月置いてからお楽しみください。
●2007シャブリ ベレール・エ・クラルディ
●2007シャブリ ロゼット
この二つはしばらく起きましょう・・・。勿体無いです。ロゼットはそれでも美味しく飲めますが、やはり落ち着いていない性でしょうか、ピークの幅の大きい酸が突出されて感じられます。それでも、これほどまでに美しいか・・・と思えるような、まるでシャンパーニュの秀逸なブラン・ド・ブランを思わせるような緊張感とエレガンスがあります。
一方のベレール・エ・クラルディは、抜栓当時は、ちょっと厳しいです。かなり酸が強く感じられ、果実の風味が後退しています。翌日になるとかなりボディが拡がりはじめ、充実感に満ちてきます。ですので、数日に渡って飲まれる方なら、むしろ抜栓当日よりも翌日、翌々日のために抜栓する感じで飲んでみてください。もしくは、2~3カ月はおくべきですね。
という訳で、2007年もかなり素晴らしい出来栄えになりました。しかし、全般的には、とても外交的な美味しさに満ちていた2006年には、ちょっと及ばなかったかな?という感じです。それでもさすがにアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの、超美しいシャブリは健在で、どなたにも満足していただけるものと思います。お勧めいたします。是非ともご検討ください。
以下は以前のもののコピーです。
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以前はね・・・いつでも好きなだけ購入できたのに・・・。と、ボヤキがついつい出てしまうようになってしまいました。有る意味、
「何か美味しい白って無い?」
と聞かれた時の隠し玉的存在で、
「どうだった?」
と聞く楽しみを与えてくれるワインでした。
それが、ちょっと気を抜いていると、入荷して1週間も経たない内にラシーヌさんも切らすようになり、ついには完全割り当てのワインになってしまいました。おそらく今後は、新着で完売してしまい、hpに出ることが無いんじゃないかな?と思います。
もう随分とアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールのシャブリを飲んできましたが、一度も裏切られることは無く、その一点の曇りも見受けられぬ純粋さに心を奪われ続けましたし、2006年のユムール・デュ・タンやシトリも滅茶苦茶旨いので、数量の限られるアイテムのテイスティングが取りあえず諦め、ご紹介後に余っているようなら飲んでみようと思います。
ロゼットはアリス・エ・オリヴィエ・ド・ムールの看板のワインです。村名の区画ではあるものの、シャブリというAOCの枠を必要としない、ひとつのシャルドネの姿として完成されています。どこまでも純粋で、水の如きワインです。SO2もおそらくほとんど使っていないか、全く使用していないはず・・・何も言わず買っておきましょう。
ベレール・エ・クラルディはその名のとおり、シャブリの2つの区画の葡萄をブレンドして造られます。こちらはロゼットには一歩及ばないものの、ロゼットより早めに熟しますので、待てない日本の現代人にはぴったりのワイン・・・・。
数量は規制させていただきませんが、冷静に・・・お願いします。余りに多く偏るようでしたらご相談の上、調整させていただく場合が有ります。ご了承くださいね。
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いや~、アリス・エ・オリヴィエって、本当に美味しいですよね・・・。ついつい飲んじゃうんですよね。
今回ご紹介の2アイテムですが、かなり傾向が違いますので、その辺りを重点的に、でも軽くご紹介だけしておきます。
いつものようにどちらのキュヴェも、とてもピュアで、冷たい酸味をしっかり持っています。とてもドライで甘みに逃げたような部分は全く持ち合わせていません。
まず2006年ブルゴーニュ・シトリ・ブランですが、いつもの年のシトリよりも遅い収穫だったのでしょうか?重厚さと、果実の熟度がいつもよりも感じられます。キリッとした部分よりもマッタリしたニュアンスが勝ったバランスで、むしろボーヌのシャルドネと似たような「温度」を持った味わいです。
シャブリユムール・デュ・タン は、いつもの年よりもシャブリらしい・・・変な物言いですが、お判りになるでしょうか?ミネラルが前面に出て、冷たい果実酸がシャリシャリ感じるような・・・、シャブリらしい味わいです。このユムール・デュ・タンは、いつもはもう少し硬さが目立つのですが、酸度はいつもと同様ながらもテクスチュアが素晴らしくソフトなんですね。むしろやや緩んだニュアンスが、よりシャブリらしく感じさせてしまうのが普通じゃぁありません。
この、ユムール・デュ・タン、とっても美味しいと思います。季節的にもバッチリです。氷のように冷たい果実酸を是非この蒸し暑い夜?に味わってみて欲しいと思います。お勧めです!
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