【2016年ものは何とムルソー・スタイル!!・・余りの旨さに思わずFace Bookで「美味ゃい・・美味ゃい!」と呟いて??しまいました!】

こりゃぁ・・今でも最高に美味いです!
「・・美味い白ワインは緑色が透けて見える・・」
などとnoisy は言っておりますが、この写真からはその淡い緑色が見えると思いませんか?・・いや、グラスの下に敷いてあるテーブルクロスの模様のことでは有りませんよ。ワイン自体の色合いに・・です。
2015年ものは、グラマラスで柔らかいシャサーニュ=モンラッシェ・ブランを速攻で想像させる見事な味わいだったんですが、2016年ものはムルソー・クロ・デュ・クロマンそっくり!ねっとり、マッタリとしつつも切れ上がりが有り、中域も見事に膨らみ、ムルソーのど真ん中っぽい、少量の粘土と多量の石灰が織りなすハーモニーに酷似しているように感じます。
そのねっとりさ、マッタリさから・・見事なエキスから・・ですが、熟したフルーツのニュアンスがバンバン出て来ます。バシュレ=モノらしいドライさのピュアさ、そしてビターなニュアンスが口内をくすぐってくれます。これ、最高に美味ゃい・・と思っちゃいました。
サントネイでこれほどに素晴らしいものにはそうは出会えないと思います。メディアもまだ目を付けていないキュヴェで、まず評価されていないでしょうが、2016年はシャサーニュ南部からサントネイにかけては、天候に恵まれたことも、このワインを助長させたのかもしれません。
今でも非常に素晴らしいです。・・もちろん、長くも持ちます。是非飲んでみてください。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【サントネーって・・忘れてください・・と思いたくなるような見事なシャサーニュっぷりです!旨い!】
ACブル・シャルドネの出来が半端ないのでおそらく霞んでしまうであろう、サントネの白ですが・・これも素晴らしいです。村名ワインたるポテンシャルはACブルを越えて来ます。
そのミネラリティの組成は2014年のコラムでも書きましたが、シャサーニュ村名そっくりで、もしブラインドテイスティングをしたなら、誰も「サントネ」とは言わないでしょう・・まぁ、そんな村を知らなきゃそもそも言わないでしょうけどね。
で・・
「ん?・・ACブルも、ACサントネもシャサーニュ村名並みなんて言っちゃって、シャサーニュ村名はど~すんのよ?」
と思われるかもしれませんが・・大丈夫です。
「・・だって、シャサーニュ村名、信じられない位に美味しいから!」
まぁ、シャサーニュはシャサーニュのコラムをご覧ください。
このサントネ・ブランですが、赤より白の方が良いワインに当たるのがサントネでは有りますが、かなり良い畑なんじゃないかと思うんですね。これほどまでに濃密で、ミネラリティも半端ないとすると・・サントネ1級並
みと言って良いかと思います。
シャサーニュ的なミネラリティの発露、黄色や白の果実・柑橘は、やはりACブル以上です。ここの表現の違いが価格にキッチリ現れており、また2014年のバランスの良さも良かったですが、溢れ出んばかりのポテンシャルをひけらかす2015年のブッチギリの美味しさも見事です。
是非飲んでみて欲しいと思います。ブルゴーニュ・シャルドネって、楽しいですね~!魚の美味しい季節、美味しいシャルドネは必需品です!超お勧めします!
以下は2014年以前のレヴューです。
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【まるでシャサーニュ=モンラッシェ!若々しく華やか、充実した冷ややかな酸がリアルな果実を感じさせてくれます!】
noisy も初の扱いとなるバシュレ=モノのサントネイです。ご存知の通りサントネイは、シャサーニュ=モンラッシェの南に接するコート=ドールのどん尻に位置する村です。
で、おそらくですが・・ほぼ勘違いされていると思われるのが、実は生産されるワインのほとんどが「赤、ピノ・ノワール」で有って、「白、シャルドネ」は非常に少なく、古い資料では全体の1%と言われています。現状、赤ワイン全盛ですが、北隣のシャサーニュ村がシャルドネに切り替えて成功していることを考えれば、若干なりともそのパーセンテージは変わっているかもしれません。
しかし、やや大雑把な味わい・・もしくは、繊細だが薄い・・と思われるものが多いピノ・ノワールに対し、希少なシャルドネは、
「シャサーニュ=モンラッシェに似て素晴らしいものに当たる確率が高い」
のが事実です。
「サントネイは赤より白」・・と思っていると良いかもしれません・・まぁ、あくまで雑に言って・・です。
このサントネイ・ブランも1級では無く、ただの村名サントネイですが、上記のように基本、シャサーニュ=モンラッシェ・ブランに瓜二つのワインに仕上がります。
ACブルをやや大きくしたような構成で、林檎や梨、花梨と言ったフルーツのニュアンスです。非常に冷ややかな酸味をしっかり持ち、繊細で華やかなアロマです。果実味はたっぷり有り、釣り合うだけの見事な酸味、石灰系のミネラリティもしっかり有ります。
勿論全く甘く無いですが、薄辛いと言うようなポテンシャルの無い味わいでは無く、たっぷりしつつ、リアルなフルーツが持つ酸もしっかり有る・・と言う感じですね。
それは、
「もしユベール・ラミーだったら、こうは造らないだろうな~・・」
と言うのが良く判る味わいです。非常にハッキリしていて、滑らかさの中に沈没しない細やかで華やかな表現が有るんですよ。
これは、ワインが成熟して行く中では、非常に失われやすい、若々しく新鮮な表現です。この部分をたっぷり持っているのが「バシュレ=モノ」で有ると・・そしてその表現が年を追うごとに洗練されて来ていており、このリーズナブルなサントネイ・ブランは、非常に判り易く解説してくれているように思います。
アペラシオン的には認知度が低いサントネイですが、その分とてもお買い得です。是非ご検討くださいませ!