
いや~・・美味しいですね~・・ギリ5千円ですが、5千円でこれだけのパフォーマンスを経験できるなら、全くお買い得だというしか在りません。
元々はnoisy も、マランジュはあまり好きでは無く・・(すみません・・)、1級畑が出来たなんて聞いても余り興味も湧かず、でもテイスティングをすると、平板でエッジの利いた角で「グザリ」と刺される感じが何ともね・・嫌だったんですね。
なので、
「マランジュに旨いものなし」
などと平気で言ってました。
まぁ、さらに言ってしまえば、このバシュレ=モノのマランジュ1級フシェールにだって・・同じことを言っていたんです。
でも、・・この3年でしょうか。ま~・・大きく向上しましたよ。そして2017年ものですが、
「めちゃんこ美味しい!」
です。
前言を軽く翻してしまうnoisy もいけませんが、しかしそれは確実にこのワインが美味しくなった証拠でも有ります。
並みのコート・ド・ボーヌのシャルドネ、それも並みの1級じゃ勝てませんよ。そして「緑色」がしっかり感じられるこの独特の味わいは、他では中々出会えないミネラル感です。
しかし・・2017年ものは非常に少ない・・少ないのに飲んでしまったからさらに少ない・・それも価格を5千円にしようと無理をするから営業的にも厳しい・・ので、ホントは厳しいです・・(^^;; お早めにどうぞ・・嘘は付きません。
以下は以前のレヴューです。
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【唯一無二の個性!・・納得していただけるに違いない見事な味わいです!ジョン・ギルマン氏は何と90ポイント!】
マランジュの白ワインに90点オーバーが付くことになるとは、時代も変わったものだと思われるかもしれません。noisy だって・・そう思いますよ。長年ワインに携わる仕事をしながら、マランジュを美味しいと感じることになるとは・・この数年前までは思ってもいませんでした。
何せ、
「硬い、土ムサイ、苦い、垢抜けない、バランス悪い」
と、5拍子以上に良く無いポイントを上げられちゃうアペラシオンでした。ここマランジュまでくると、
「ブルゴーニュと言って良いのか?」
と思えるほど、違う個性とバランスを感じたものです。
しかしこのバシュレ=モノの1級ラ・フシェール・ブランと出会ってからは大分考え方が変わりました。だって・・美味しいので・・そうなっちゃいますよね。
個性が有っても、それを人間が良いと思えるベクトルに方向を持って行かない限り、「受けないワイン」になってしまう訳です。しかしながらバシュレ=モノのマランジュ1級レ・フシェールは、見事なバランスを得て、その個性を伸ばすことに成功したと言えます。
見事な淡い緑を持ったほんのり濃い目のイエローはセクシーです。ノーズもほんのりマッタリ、オイリーまでは行かない感じですが、王道のシャルドネの主張が感じられます。口に含むと中庸なボディ感から、様々なフルーツのアロマティックさと石灰感、やや緑色をした珪藻土のような・・しかし非常に美しいニュアンスが拡がります。余韻にかけてはバシュレ=モノらしい、ややタイトでビターなミネラリティと酸の織りなす複雑な味わい、そしてまたフルーツのアロマがノーズに抜けて行きます。旨いです!
そうは言っても・・だいぶ価格も上昇してしまいました。シャサーニュのラ・ロマネやアモー・ド・ブラニーの2016年ものの入荷は無く、もしかすると「造れなかった」のかもしれませんので、造り手的には緊急な状況だったのでしょう。
なので、noisy もこのキュヴェに関しましては、頑張って価格を付けています。飲んでいただきたい一心からです。マランジュの個性を引き出した素晴らしいワインだと思います。是非ご検討くださいませ!勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【このフシェールは他の畑とは見事に違う個性を持っています。美味しいマランジュはバシュレ=モノだけ?・・これは旨いです!】
美しい薄緑、僅かに乳白色が入ったかのようなミネラリティの組成、アロマを感じさせる、とてもバランス良く旨いマランジュ1級です。
そもそもnoisy自身、マランジュのワインには懐疑的で、特にピノ・ノワールには扁平な位置に重心が有り、今一つ美味しく無い・・と感じる場合ばかりで、余りご紹介する機会も無いアペラシオンであることは確かです。
むしろローヌのサン=ペレ辺りのミネラリティに近いようなニュアンスを感じるこのフシェールは、シャサーニュに似たニュアンスを感じさせるACブル、ACサントネとは、全く違ったアロマを感じさせます。緑色が有る程度しっかり入ったニュアンスなんですね。黄色に緑が入れば黄緑なんでしょうが、緑と黄色の両方を感じます。
それでいて、ブルゴーニュのシャルドネが持つ重心のベストな位置は同じで、腰高だったり、低過ぎて野暮ったくなることもなく、また非常にまろやかなテイストなのが特徴で、
「マランジュ1級ラ・フシェールと言うアペラシオンを見事に表現」
していると言えるでしょう。
そしてバシュレ=モノの他の2015年ものと同様に、マンモス・ミネラリティで、溢れんばかりのパワーが漲っています。
「エキスが非常に濃い」
です。
まぁ、2014年ものはかなりの本数、販売させていただきましたので、飲まれた方なら、2015年ものも飲みたいと思われているんじゃないかと思いますが、
「是非飲んでみてください!・・軽~く2014年を超えて来ますよ!」
と言っておきましょう。
唯一無二の個性とムッチリと詰まったエキスです。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【呆れるほど美味しい!緑に輝く、何にも似ていないようで、何かに似ているような・・素晴らしいシャルドネです!アドヴォケイトも90~92Points!】
めっちゃ旨いです!・・まぁ、
「マランジュに旨いもの無し」
と言っていた noisy にとっては非常に唇が寒い訳ですが、飲んだら旨いものを駄目とは言えないんですよね・・。
で、左の写真もそうなんですが、是非、造り手紹介の部分の一番下の写真もご覧ください。左側がこのマランジュ1級フシェールで、左側がサン=トーバン1級アン・ルミイィです。
・・そう、明らかに違う色彩ですよね?
そうなんですよ。完全に「グリーン」の存在が大きい色調をしているんです。右のアン・ルミイィは美しいゴールド、もしくは黄色ですが、フシェールは緑の色が多く入っています。
実はこのマランジュ、サントネイの南に位置するアペラシオンでして、
「・・あれ?コート=ドールの南のどん尻がサントネイじゃないの?」
と思われるかもしれませんが・・それで正解です。単に丘が連続してなくて、サントネイで途切れた感じになってるんですね。
しかもアペラシオンが取れたのが1989年、それまでは「オート=コート・ド・ボーヌ」に過ぎなかったんです。
しかしながら現在は1級も存在するアペラシオンでして、大半が赤、シャルドネは少ないんですね・・。しかも、その畑の組成はコート=ドールと同様と言われているんですが・・
「少なくともこれほど緑が美しいシャルドネは滅多に無いぞ!」
と言えるかと思います。やはり・・ミネラリティの違いなんでしょうね・・。
非常にフラワリーで繊細なアロマです。高い周波数・・微細な部分まで、非常にリアルに表現出来ています。香りはスピードも速く、しかしまろやかです。僅かに蜜っぽく、シレックスっぽく、明らかにお隣のサントネイとも違う、シャサーニュとも違いアロマですが、とても心地良いものです。
テクスチュアもしなやかで滑らか、わずかにオイリーです。口蓋から鼻に抜けて行くときに感じるのは・・昨年もしっかり書いていましたが、「珪藻土的」なニュアンスと自身で認識しているもの・・これが緑っぽいと感じています。ボディも充実していて、ややマッタリとした余韻が長く続きます。
「ん~・・これは・・安いな~!」
と思えるポテンシャル高い味わいです。今飲んで充分旨いし、この先10年以上に渡って上昇し、その先10年間、美味しく飲めるでしょう。
まぁ・・何より驚いたのが、
「アドヴォケイトが 90~92Points と高い評価をしていること・・」
ですけどね・・
で、このマランジュは、
「バシュレ=モノの本拠地!」
だったんですね~・・なので、意地でも素晴らしいワインを造るでしょう。実際、非常に美味しいです!物凄く似ているワインが余り無いけど、何故かどんな有名シャルドネにも似ているようにも感じる、不思議なワインです。非常に旨いので・・価格的にも一推しにしたいと思います!・・いや、上のキュヴェも絶品ですけどね。お勧めします!
以下は以前のヴィンテージのマランジュ・レ・フシェールのレヴューです!
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【これは・・でら旨!!】
いや~・・これは素晴らしいです・・・ちょっと高くなってしまったんですが、まさにブルゴーニュ・シャルドネの王道まっしぐら!
しかもそこにバシュレ=モノの・・
「脳裏に映像が浮かんできそうな」
と形容したい・・・
「元気ハツラツな葡萄の姿!」
が見えるんですね・・。
そして、樽の使用率は30%と高くないのに、樽使用の故の良さが出て来てるんですよ。わずかなナッティーさ、オイリーさを含み、蜜っぽいニュアンスの少し手前のニュアンスも非常に良く感じられます。
そして・・今飲んでもめちゃんこ美味しい!・・フレッシュさとねちっこさが有り、コート・ド・ボーヌ系のシャルドネならではと言えるような石灰系ミネラリティに加え、どこか薄緑系の・・・そう・・珪藻土的なニュアンスのものに、花崗岩的なミネラリティが混じりこむ・・かなり複雑性が有りつつも、飲みなれているブルゴーニュ・シャルドネのニュアンスが支配しているのが、肯定感を助長しているのかもしれません。
マランジュ1級どうこう・・は取り合えず忘れてください。
「旨いシャルドネを飲もう」
ただそれだけで・・・購入してみてください。目から鱗だと思います・・超お奨め!・・実はこれが一推しなんです・・すみません!
以下は2011年の時のコメントです!
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【ピュアです!昔のコント・ラフォンの作風から樽の要素を大幅にマイナスしたエレガントな味わい・・・です!実に旨い!!】
大体にして、マランジュに1級が有った事すら知らなかった・・・それに、まず旨いマランジュを飲んでないので、このマランジュ・プルミエ・クリュ・ラ・フシェール・ブランも、甥っ子oisyがエージェントさんのテイスティングで飲んでくるまでは、やはり手を出せませんでした。
いや、まだとても甥っ子oisy の感覚を信頼するには至ってはいないのですが、そうは言っても、美味しかったよとの言葉だったので、
「じゃ、確かめてみるか・・・」
という気になった訳です。まぁ、マランジュのルージュなら・・・まず手は出さなかったと思いますが、ブルゴーニュ・ブランやピュリニー・フォラティエールのナチュラルで極上の仕上がりを見れば、
「トライするだけの価値は有る」
と思えたからです。
そして、結果的に・・・
「こりゃいい。プルミエ・クリュを追加しただけのことは有る!」
と思った次第です。
ややライトなムルソー的な味わいで、そこに珪藻土的いな薄緑な土地のニュアンスを加えたような感じです。決して赤い土地の粘土のニュアンスではないことが、好感度になったとも言えます。
むしろ鉄火面的なマンモスミネラリティなムルソーより、ややソフトな分だけ、優しい味わいで、素直に美味しく飲めるんじゃないかと思います。
今飲んでもムルソー的に飲めて美味しく、4~5年先には、このマランジュ・ラ・フシェールの持つ、わずかな緑のニュアンスが花咲き、本質をさらけ出してくれるでしょう。
・・・あっ?・・何の因果かわかりませんが、上の写真のグラスには、何故か薄い緑の筋が2本入っているのに・・今気がつきました!・・・ワインから何かの知らせなのか、それとも写真を撮っているnoisyが反射しているだけなのか・・・でも緑の服なんぞ、持っていないし!
というわけで、とても美味しいマランジュ1級の白でした!お奨めします!飲んでみてください!
■新米ソムリエ oisy の熱血テイスティングコメント(一応、調理師免許も持ってます・・)
maranges 1er cru la fussiere 2011 bachelet-monnot「力強くミネラリー、Oisyの一押し!」
この造り手は試飲会で全種類テイスティングしまして、さらにその後ピュリニー=モンラッシェ レ フォラティエール、マランジェ ラ フシェールと飲みましたが、出すところは出す、出さないところは出さないと畑ごとにキレのある味わいがすごく魅力的だなと感じます。
ピュリニーはちゃんと凛としていて、マランジュは力強い。特にこのマランジェは個人的にはかなり気に入っていて、試飲会で隣にあった同じバシュレ=モノのムルソーよりもオイリーで厚みがあるように感じ、間違えてムルソーの欄にコメントを書き入れてしまったほどです。(経験不足でなのもありますが…汗)
香りは、洋ナシ的、ナッツ、控えめにレモンの柑橘系。しかし結構ミネラリーなんでしつこくなり過ぎないです。
味わいは肉付きが良くまろやか。樽のニュアンスも感じ取れます。酸と果実味、ミネラルがたっぷりで構成が大きいと思います。余韻も長く、充実感に富んでいて嫌味がありません。
ピュリニーやシャサーニュに比べたらどこか素朴な雰囲気を持っていますが、これも良い!と思いますし値段的にかなり嬉しい。今飲んでもおいしいんですが2~3年寝かしても(もっと寝かしても良さそう)さらに良くなるんではなかろうかと思います。