ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ

ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ

フランス Domaine Bernard et Thierry Glantenay ブルゴーニュ
● 2017年ものより取扱が復活、その直後から飲まれたお客様のリピートやお問い合わせがバンバンと入り始め、「ヴォルネイ新時代」の風を感じさせてくれたベルナール・エ・ティエリー・グラントネの2019年をご紹介させていただきます。

 素晴らしい2018年ものをお飲みいただきましたお客様からは、「2019年ものはまだか?」と・・何せ2018年ものは昨年11月にご案内させていただきましたので、問い合わせを多くいただきました。

 そりゃぁ・・この価格でテロワールをしっかり具現しつつも、決して手を抜いた仕上がりにはせず、気に入らなければ格落ちさせてブレンドしてしまうと言う手法を取りますから、A.C.ブルでさえも村名ヴォルネイを感じさせてくれますし、村名ヴォルネイでも、ただの村名とは思えないような仕上がりになります。

 ただし今回の2019年ものは生産量が激減しておりまして、Noisy wine の割り当てもキッチリ半減です。ですので、そもそも生産量の少ない「ヴォルネイ1級クロ・デ・シェヌ」は6本、その他の1級は12本、村名とA.C.ブルは18本と言う入荷量です。ですが、相当大昔に扱っていたポマール1級ソシーユを6本だけいただけました。ドメーヌでの価格はクロ・デ・シェヌと同様です。(ドメーヌでは他にヴォルネイ1級カイユレ、ポマール1級リュジアン、ポマール・レ・リオット、ピュリニー1級フォラティエールなどを生産していますが、ヴィヴィットさんはまだいただけないようです。)

 ですので、大変申し訳ないのですが、お客様のお問い合わせなどを鑑み、残念ながら2019年もののテイスティングは下級キュヴェに留めることに致しました。お詫び申し上げます。

 ただし、村名ヴォルネイとA.C.ブルを飲んだ限りでは有りますが、やはりドライで豊満なグラントネ節は2019年ものも健在でした。それだけではなく、2019年ものは・・

「健康的でしなやか、柔らかで濡れていて、するすると流れて行く見事なテクスチュアとみずみずしさのエレガントな味わい」

が感じられ・・大昔に飲んだ時に感じた、凝縮しているが少し乾いたニュアンス・・はコンディションの差も有るかと思いますが、全く異なっていました。2018年ものの方がより強さを感じましたが、2019年ものは・・下級キュヴェだけでは有りますが、よりフィネスが有り、エレガントで滅茶美味しいです。

 数量が無いので申し訳ありませんがどのキュヴェもお一人様1本限定とさせていただきました。2019年ものは本当に・・無いです。お早めにどうぞよろしくお願いいたします。

■ ティエリー・グラントネイ自身による2019 ヴィンテージのコメント

 2019 年の冬は暖かく、1月の数日を除いて霜の心配が殆どありませんでした。特に2月から3月初めにかけては季節外れの日照に恵まれ、日中の気温は2月下旬で20度に達することもありました。この暖かさによって、ブドウの芽吹きは3月末~4月初めと非常に早くなりました。しかし、4月になると寒波が訪れ、ブドウの生育が鈍りました。そして、4月5日と14日に大規模な霜が発生し、ドメーヌのACブルゴーニュの畑も大きな被害を受けてしまいました。
 5月になっても寒い日が続き、ブドウの生育は鈍化したままでした。しかし、6月に入ると熱波が訪れ、天候が一変しました。ブドウの生育は一気に進みました。
 7月も猛暑となり、旱魃で水不足の状態が9月の収穫の時まで続きました。このため、例年に比べ、ブドウは非常に果汁が少なくなってしまいました。この猛暑によって、ドメーヌのサントノの区画のブドウは焼けてしまい、収量が半減しました。しかし、乾燥した天候のおかげで、ベト病やうどんこ病などは全く発生することなく、非常に健全なブドウを収穫することができました。
 収穫は9月13日から始まりました。ブドウの衛生状態は完璧でしたが、2017や2018ヴィンテージに比べると、旱魃と熱波のせいで、収量は大きく減ってしまいました。醸造は順調に進み、非常にバランスの取れたワインが生まれました。色調は2018ヴィンテージに比べて薄いものの、力強い構成です。そして素晴らしいフィネスがあります。2021年の3~4月にかけて無清澄・無濾過で瓶詰めしました。


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 昨年、2019年の11月に、おそらく12~13年振りにNoisy wine でご紹介させていただきまして、派手なリバイバル・デビューを果たしたベルナール・エ・ティエリー・グラントネです。

 これほどまでに激安でポテンシャルが非常に高く、早飲みも可能なのに超熟で、しかも綺麗!・・なブルゴーニュワインを Noisy は知りません。

 ですので2017年ものは、ご紹介直後はお客様ウケはさほどでも無いかな・・などとチラッと感じたものの、お客様が飲まれた直後には、怒涛の如くNoisy wine のセラーから消えてしまいました。

 そりゃぁ・・そうなりますよね・・。3千円のA.C.ブルには半分以上、村名が入っていたり、5千円の村名には1級が入っていたりで・・しかもそれを飲む方自身がしっかり感じられる訳ですから。

 なので、2017年ものは日本ではほぼ瞬間蒸発したようです。Noisy wine でも、相当昔に仕入れてからずっと残っていた2005年、2002年のポマール1級ソシーユさえ、いつの間にか無くなってしまいました。


 また、昨今はニュイのワインが高価ですから、ブルゴーニュワインファンは自認していたとしても、そう易々と購入出来ない・・いや、購入したとしても手をつけ辛い状況が続いていますが、新型コロナウイルスの影響で遠出も外食の機会も減り、長く保存していた「なけなし」の高級ブルゴーニュワインに手を付け始めざるを得なくなり、寂しい思いをしていらっしゃる方も多いかと思うんですね。

 で、Noisy 的に目を付けている一つが、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールなんですね。ボーヌ、そしてボーヌ村近辺の「何とか=ボーヌ」とヴォルネイ、そしてそのヴォルネイの近辺・・です。

 その中でも特に「ヴォルネイ」は、一般的に思われているような「煌びやかな明るい性格」に留まらない、むしろ「コート・ド・ニュイの縮図」と言っても過言で無いような、各クリマの特徴が有ると感じていまして、

「コート・ド・ニュイ一辺倒の日本人ワインファン」

のままでいて良いのか?・・ダンジェルヴィーユは素晴らしいじゃないか!・・グラントネイは安過ぎると思えるほど旨いじゃないか!・・ムルソーのブーズローが造るヴォルネイ=シャンパンだってエレガントで超美味しいのに、ちゃんとプレゼンテーションは出来ているのか?・・

などと、大いに反省している訳です。


 ですので、まぁ・・ヴォルネイだけに留まらず、実は南、南西に地続きのモンテリーやオーセ=デュレッス、北に地続きのポマール、その北のボーヌ、そのまた北のコルトン地区と言うような、

「コート・ド・ボーヌのピノ・ノワール産地を、ヴォルネイとヴォーヌ=ロマネの位置に見立ててプレゼンテーション!」

 して行こう・・などと考えています。


 そんな中で、台風の目になるに違い無いのがこの「ベルナール・エ・ティエリー・グラントネイ」でして、2018年ものが約1カ月遅れで年末ギリギリのタイミングだとは言え、

「これは是非とも飲んでみていただきたい、素晴らしいポテンシャルを持ったヴォルネイのピノ・ノワール!」

だとご理解いただきたいと思います。


 2018年ものは、A.C.ブルゴーニュがま~‥超旨いです。勿論1級の入った村名も完全にクラス越えの美味しさとエレガンスを持っています。そして、今飲んで滅茶美味しいのが1級のブルイヤールです!・・

 簡単に言いますと、

◆今飲んですぐ美味しく、しかも格上のポテンシャルなワイン
2018 ブルゴーニュ・ルージュ
2018 ヴォルネイ
2018 ヴォルネイ1級ブルイヤール

◆今飲めなくはないが少し、もしくはもっと長く寝かせた方が本領発揮のハイポテンシャルワイン
2018 ヴォルネイ=サントノ1級
2018 ヴォルネイ1級クロ・デ・シェヌ

と言うことになります。


 上の3つは兎に角、今飲んで誰も文句の出ないだろうと思われる状態です。しかも1級ブルイヤールは、格上のサントノ、クロ・デ・シェヌを脅かしかねない素晴らしい出来です。

 下の二つはマンモスポテンシャルです。2018年、非常に良く熟した良い年だけに、今も美味しく飲めなくはないものの、まだ完全に一体化していないと思っています。

 なので、海外メディアはどこも、ブルイヤールを散々持ちあげています。反対にまだ仕上がっていないサントノとクロ・デ・シェヌを2017年と同様・・もしくは1点ほど下げて、ブルイヤールと同じ評価点にしたように見受けられます・・・いや実際は、そんなことは無いです。2017年ものが2019年11月の時点ほどにまとまるのにもう少しだけ時間が必要なだけです。


 noisy 的 には、A.C.ブル90~91ポイント、村名91~92ポイント、ブルイヤール92~93ポイント、サントノ91~94ポイント、クロ・デ・シェヌ91~94+ポイントと評価します。それぞれプラスマイナス0.5ポイントは有ると思っています。

 なので、直近ではA.C.ブル、村名ヴォルネイを是非飲んでみて下さい。絶対に、

「もっと買っておけばよかった・・」

と思っていただけるでしょう。

 1級ブルイヤールはお正月でも良いですよ。ルーミエさんのモレ1級に通じるような集中感、粘性、果実感も有ります・・果実の色彩とタンニンの質がちょっと違うかとは思いますが・・。

 サントノとクロ・デ・シェヌは、少なくとも休養をそれなりに与えて「輸入の疲れ」を取ってあげてください。凄いポテンシャルですから開かせる努力が必要かもしれません。

 超お勧めの2018年、グラントネイです。村名ヴォルネイで充分!・・感動ものです。ご検討くださいませ!

 以下は以前のレヴューです。
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驚くべきポテンシャルを秘めたブルゴーニュの造り手をご紹介させていただきます。以前にもご案内させていただきました造り手では有るのですが、ここに来て各メディアにも高評価を与えられることが多くなり、ドメーヌを継いだティエリーの才能も開花したと判断しました。

 何よりも・・これは飲んでみるべき価値が有ると思わせるのは、

「クラスを凌駕する複雑性と凝縮感、見事なバランスのクラシックタイプ・ブルゴーニュ!」

で有ることです。


 ハッキリ言って、A.C.ブルゴーニュで充分に旨いですし、これを飲むことに寄って、上級キュヴェの出来も理解出来てしまうと思いますよ。A.C.ブルなのに、ほぼほぼ・・「村名ポマール」並みです。・・いや、それ以上かもしれません。

 そのニュアンスは上級キュヴェでも同様です。確実にクラスを超えてくる・・と言うか、「標準的なそのクラスのワイン」よりも素晴らしいんじゃないか?・・と思えてしまうんですね。

 今回はA.C.ブルゴーニュとヴォルネイの5アイテムのご紹介ですが、一般的なヴォルネイのワインが見せる「飲みやすさ」「明るさ」「重さの無い美しさ」と言った特徴とは異なります。

「クイクイ飲めてただただ美味しい!」

と言うような軽いピノ・ノワールでは有りません。


 複雑性に富み、その組成バランスに優れ、非常に凝縮していますから、一口すすり、その表現力を時間を掛けて楽しみ、その余韻に浸る・・と言うような時系列を辿らされます。ワインがそのようにさせるんですね。

 すでにメディアの知るところになっており、例えば1級クロ・デ・シェヌは94~95ポイントほどまで付いているようです。それなのに、A.C.ブルで3千円ほど、トップキュヴェのクロ・デ・シェヌで8千円ほどしか・・しない、非常なリーズナブルさも嬉しいです。

 今回はすべてのキュヴェをテイスティングし、コメントしています。A.C.ブルを飲むだけで、ドメーヌ・グラントネイを理解することが可能でしょう。この造り手さんのワインは全てが一貫していますから。

 なお、余りに素晴らしいので追加オーダーをしたのですが・・残念ながらもう無い・・とのことです。今回入っていないキュヴェがもしかしたら後で入るかもしれませんが、おそらく一発のみになるかと思います。是非とも飲んでみていただきたい!このポテンシャルに脱帽してみて欲しいと思います。


■エージェント情報

 ドメーヌ・グラントネイはヴォルネイで17 世紀から続く家族経営のドメーヌです。現当主ティエリーの祖父で、長年ヴォルネイ村の村長を務めたルイ・グラントネイの代の1950 年代後半からドメーヌ元詰めを始めました。しかし、当時は生産量の半分以上をブドウもしくはワインの形でネゴシアンに販売していました。1980 年のルイの死後はベルナール(現当主ティエリーの父)がドメーヌを運営しました。その後、2001 年にティエリーがドメーヌに参画。2005 年のベルナールの引退に伴い、ティエリーがドメーヌの当主となりました。

 ティエリーは1974年生まれ。大学で化学技師の免状を取得した後、ボーヌの醸造学校で醸造と栽培学を修め、その後、シャトーヌフ・デュ・パプのドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフや南アのボッシェンダルなどで研鑽を積み、27 歳でドメーヌに参画しました。ティエリーがドメーヌの全てを掌握した2005ヴィンテージからドメーヌワインの品質は飛躍的に向上。

 『ブルゴーニュ・オージョルデュイ』誌は2012VT と2015VT の?度に亘りワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出。

 さらに、ニール・マーティンもワイン・アドヴォケイト誌で『ブルゴーニュの注目すべき生産者ベスト10』に、ティム・アトキンMWは『ブルゴーニュの注目すべき生産者トップ25』に、ウィリアム・ケリーも『ブルゴーニュの有望生産者トップ5』に選出。

 ジャンシス・ロビンソンMWもそのワインを高く評価するなど、世界で最も影響力のある評論家・ジャーナリスト達から大注目を集めるドメーヌへと成?しました。

 ドメーヌは現在、ヴォルネイ、ポマール、ピュリニー・モンラッシェの3 つの村に17 区画、合計8ヘクタールの畑を所有しています。殆どの区画がヴィエイユ・ヴィーニュで、しかもコント・ラフォンやジャン=マルク・ボワイヨ、プス・ドール、リュシアン・ボワイヨといった超一流ドメーヌの区画に隣り合わせる最高の区画を所有しています。

 代々受け継いできた素晴らしい畑の平均樹齢は50 年。最高樹齢が95 年に達する区画も存在します。ドメーヌではこの遺産と呼べる貴重なヴィエイユ・ヴィーニュのブドウ木を常に良好な状態で維持・永続させていくために、細心の手間と知恵を傾けて畑を管理しています。

 最も大切にしていることは、厳格な短小剪定を行って、ブドウ木のバランスを取ることです。というのは、収量過多はブドウ木を疲弊させてしまうからです。剪定方法はギュイヨ式で、収穫時の収量を低く抑える目的とブドウをベト病といったカビ害から守るために非常に厳しい摘芽も行っています。ティエリーは、ヴィエイユ・ヴィーニュに由来する複雑さや凝縮した旨味こそが、ドメーヌのワインを特徴づける個性の一つであると考え、古木を大切に維持・管理しています。

■ 栽培について
 ドメーヌではティエリーが参画してから、殺虫剤や除草剤の使用は完全に止めています。しかし、硫酸銅の蓄積を懸念しているため、そして万が一の時に防除の自由も残すためにビオの認証にはこだわらずリュット・レゾネを実践しています。土壌を活性化させるため全ての区画で耕耘を行っています。ドメーヌでは毎年春に表土を約10 センチ鍬起こします。その後、4 月~7 月の間に、2~3 回畑を耕します。この期間はブドウの生育期であるため、草がブドウ木と競合してしまうため、可能な限り畑に出て、余分な雑草を手作業で取り除いています。
 7 月以降は、ブドウ木は草とそれほど競合しないため、自然に下草を生やす状態に維持します。収穫までの間にあまりに草が伸びれば、手作業で除草をしますが、基本的に7 月から翌年の3~4 月までの間は、畑は下草を生やした状態に維持しています。収穫は全て手摘みで行い、ブドウが潰れないように、2012 年に新調した容量12 キロの小さなケースで醸造所まで運び、同じく新しく導入した振動式選果台を使って一房一房完璧にブドウを選別しています。

■ 醸造について
 収穫したブドウはまず低温マセレーションを施します。その後、AC ブルゴーニュと村名ワインは完全に除梗し、プルミエ・クリュはキュヴェやヴィンテージに応じて20~30%果梗を残して全房発酵を行います。発酵は野生酵母のみで行い、キュヴェに応じて温度管理機能付きのステンレスもしくはセメントのタンクで行います。最初に全房のブドウを容器に入れて、その
後、除梗したブドウを加えます。全房発酵は、除梗ブドウ100%での発酵に比べて発酵期間が⾧くなるという特徴があります。これは一部の破砕されていないブドウが圧搾時に潰れて、糖分を放出するためです。このため、アルコール発酵が完全に終了するのは、圧搾後、数日経ってからになります。
 発酵後、AC ブルゴーニュを含め全てのキュヴェはバリックで熟成されます。村名とプルミエ・クリュはキュヴェに応じて20~30%の新樽を用います。樽会社はDAMY ダミー社とADUS カデュス社の2 社のものを併用しています。樽の焼きはミディアムで、一部ミディアム+のものを併用しています。熟成期間は15~16 ヶ月。熟成はシュール・リーの状態で行い、澱引きはアッサンブラージュ前に1 回のみ実施。無清澄、無濾過で瓶詰めします。

■ ネゴシアンとの関係について
 ドメーヌ・グラントネイは20 年以上前に発売されたパーカーの『ブルゴーニュ』において、

「生産量の半分以上をネゴシアンに売ってしまう。元詰めワインの大部分はヨーロッパの特定個人客に売られる。」

と記述されていました。ティエリーの参画後は、元詰めワインの比率が徐々に増えていますが、それでも4 種類のプルミエ・クリュをネゴシアンに販売しています。1992 年からドミニク・ローランとの取引が始まり、2009 ヴィンテージからはドメーヌのワインの高い品質に感銘を受けたマダム・ルロワともを取引を開始しました。しかも、ドメーヌ・グラントネイはマダム・ルロワとドミニク・ローランから絶大な信頼を受けているため、ワインはすぐには引き渡されずグラントネイのカーヴで6~8 ヶ月の熟成を経た後に(収穫翌年の春、マロラクィック発酵を終わってから)引き渡されています。ドメーヌで元詰めされるワインは年間15000~2.000 本のみで、それ以外のものはキュヴェに応じて、生産量の6 割からバリック1 樽程度がメゾン・ルロワとドミニク・ローランに売却されています。霜害続いて生産量が激減したため、ルロワとの取引は2013 ヴィンテージで止めてしまいましたが、ルロワは今も購入を希望しているそうです。


2019 Volnay 1er Cru Clos de Chenes
ヴォルネイ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・シェーヌ

16507
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォルネイ
ドメーヌ・ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ
お一人様1本限定+他のワイン1本
◆◆◆お一人様1本限定+他のワイン1本
92~94 Points William Kelley The Wine Advocate
■エージェント情報
 カイユレと双璧を成すドメーヌのヴォルネイのフラッグシップキュヴェ。ドメーヌの区画はクロ・デ・
シェーヌのクリマの中心部のやや北寄りで、ドミニク・ラフォンの区画の隣に位置する。2013ヴィンテージまで、生産量の一部はメゾン・ルロワによって購入されていた。
栽培面積:0.49 ヘクタール
平均樹齢:49 年
醸造について:低温マセレーションを施した後、収穫ブドウの20~40%の果梗を残したまま全房発酵を行う。発酵は野生酵母のみでステンレスタンクで行い、発酵の前半は1 日1回のルモンタージュ、後半は1 日1 回のピジャージュを施す。発酵期間は約6 日間で、トータルの醸し期間は約18 日間。その後、アリエ産のバリックに移して熟成。新樽比率は20~30%で16~18 ヶ月間熟成。熟成はシュール・リーの状態で行い、澱引きはアッサンブラージュ前に1 回のみ行い、無清澄・無濾過で瓶詰め。
 2019 年の収穫日は9 月14 日。全房比率30%、新樽比率25%、総生産量1100 本。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,880 (外税) 
【「このワインだけは是非欲しい!」とおっしゃるお客様が非常に多い・・ですが6本しかないので6人だけです・・アドヴォケイトは何と94ポイント!】
 2018年ものにティム・アトキン氏が93ポイントも付けてくれちゃいましたら・・2019年ものはこの様ですよ。・・まぁ、テイスターも人間ですから、

「・・えっ?ティムが93点?・・そうだったかなぁ・・俺は良いとこ91点だと思ったが・・でも今度はもう少し注意してポテンシャルを取りに行こう・・」

なんてね。有りそうですよね。

 何ともチェリーやプラムな・・果実が良く香る、超高質なカシスに近いような美味しさを持つクロ・デ・シェヌですから、ファンも多いのは仕方が無いです。しかも94ポイントも付けちゃいまして、ドメーヌのフラグシップの、ヴィヴィットさんにはまだ入っていない1級レ・カイユレがアドヴォケイトで上値94+ポイントですので、ほぼ同じ評価を受けています。もう少し土っぽさの増えるレ・カイユレの大きな構造よりも、上部に有るクロ・デ・シェヌの持つ見事な果実にやられちゃう人は多いとも思います。6本だけです・・お早めにどうぞ。


 以下は以前のレヴューです。
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【今も飲めるが3年寝かしたら大化け確実!果実の美味しさと偉大さ、スルッと入る濃密で複雑な味わいにクラクラしちゃうはずです!】

 あら・・ヴィノスは2017年ものの94ポイントから92ポイントへ2ポイントも下げましたね・・まぁ、レヴュー文を読んでいないので詳細は不明ですが、いつもは「7~8年以内に飲め」と言わんばかりのところを15年と言い換えたのは評価するにしても、

「単なる評価下げ」

はダメですね。

 2017年ものは2018年ものよりもかなりエレガントな仕上がりでしたので、ある意味、

「ちょうど良い」

感じだったんですね。

 2018年ものは各要素が濃密・・密度の高い味わいなんです。緻密なんですね・・。なので、若いうちはまだまとまり切らない・・なので、ヴィノスの92ポイントは、

「現時点での評価」

と思ってください。少なくともポテンシャルは94ポイント以上有ると思われます。

 クロ・デ・シェヌはヴォルネイの南端の実に秀逸な1級です・・。ヴォルネイ1級ではトップクラスの畑ですが・・実はこの畑、

「南はモンテリーと接している!」

んですね~。だから、モンテリーのワインって全然、捨てたもんじゃないんですよ。ヴォルネイのカイユレはこのクロ・デ・シェヌの真下に有るんですが、このカイユレの南は・・ムルソー村でして、「サントノ」を名乗れる「クロ・デ・サントノ」「ル・サントノ・ブラン」「サントノ=デュ=ミリュ」などと接しているので、

「クロ・デ・シェヌ」「カイユレ」「サントノ」

はそれぞれ、引っ付いて存在している訳です・・面白いでしょう?・・それに、ムルソー村に線引きされた「カイユレ」の区画も有ったりして、そこだけは「ヴォルネイ」「モンテリー」「ムルソー」の三つの村に接しているんですね~・・。


 残念なのは、今のところはまだこのグラントネイのトップ・キュヴェ、「カイユレ」が入って来てないんですよ・・是非、何とかしてください・・(^^;;



 2017年ものと2018年ものの写真は少し「赤の出色」が異なるので、単純な比較は妥当ではないとしても・・もう、見るからに濃密さが違う事が判ります。

 エチケットの表示のアルコール分は13度で、ブルゴーニュワインとしては「バッチリ」な、弱くも強くも無いものですが、ミネラリティの充実、酸の多様性が半端無く、また質の良い・・グラントネイらしい、やや温かみのあるタンニンが豊富に有ります(・・豊富とは言っても、タンニンを捉えようと思わないと判らないかもしれませんが・・)ので、少し貯蔵した方がこのワインの本質に近付くと言うことになろうかと思います。

 2017年ものは到着直後(2019年11月)から完成された美味しさを見せてくれました。2018年ものの出来はそれ以上・・ですが、同じ経過時間での美味しさは2017年ものが勝ります。

 ですので、「今飲んで点」は2017年が1点ほど上、「ポテシャル点」は2018年ものが1点ほど上、と言う評価が妥当でしょう。

 ま~・・それにしても凄いポテンシャルです。もしこのワインを早飲みされるのでしたら、

「ほんの少量を口に含んで、口内ですすりながら、ひねりつぶしながら、少しずつ喉の奥に流し込む」

ことを是非やってみてください・・まぁ、レストランさんでこれを派手にやるのは気が引けるかもしれませんが、ご自宅だったら出来ますよね・・きっと、

「マンモス・ポテンシャル!」

と・・パオーン・・♪♪ と出てしまうと思いますよ。ご検討くださいませ!・・すみません、お一人様1本限定でお願いいたします!


 以下は以前のレヴューです。
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【超絶に美しいです!雅さ、ビロードの口当たり、フィネス!・・ヴォルネイのトップ・クリマの素晴らしさをご堪能いただけます!】

 ま~・・品質に厳しいマダム・ルロワが選ぶだけのことは有ります。勿論、毎年購入しているかどうかは不明です。マダムは買い付けるセレクションのテイスティングは全てブラインドで行い、また、毎年購入するとは約束しないそうですから・・。その辺りは同じく巨人、ドミニク・ローランとは少し違うスタンスですが、

「ドミニク・ローランもマダム・ルロワもドメーヌ・グラントネから購入している」

って・・かなり凄いですよね。


 noisy も以前、2002年とか2005年のグラントネのソシーユをテイスティングし、ご案内させていただきましたが、ポテンシャルは物凄いものを感じました。その頃はまだ「美味しくなるのに時間は掛かる」と言う判断でした。

 2017年のクロ・デ・シェヌは・・圧巻です。もう・・色からして違いますよね。今飲んでもグラントネのクロ・デ・シェヌの素晴らしさはビシビシ伝わって来ます。滅茶美味しいです!・・もっとも、

「すでに全開!」

なんて言いませんよ。

「今飲んでも滅茶旨い!」

とは言いますが・・(^^;;


 PKさんに言わせれば、

「ヴォルネイのトップの畑は、村の上部に有るアルゴヴィア階石灰岩基部に有る」

とのことで、確かに、

「並外れて繊細な性格を持つ」

ことを示唆しています。


 ここには、ブスドール、クロ・デ・デュック、タイユピエ、そしてこのクロ・デ・シェヌと言った絢爛豪華な1級畑が集います。

 まぁ、ヴォルネイが余り見向きもされない頃には、ちょっと土臭いそれらを飲んだことも有りますが、今のマルキ・ダンジェルヴィーユのクロ・デ・デュックを飲めた方でしたら、

「グラン・クリュでもおかしくないポテンシャル!」

とさえ感じられたかもしれません。


 クロ・デ・デュックはまぁ・・コート・ド・ニュイで言ってみれば、「シャンベルタン」でしょうか。ちょっとルソーが入ったような感じの素晴らしい1級です。

 この2017年のクロ・デ・シェヌは、先だってご案内させていただいたセシル・トランブレイのシャペルのようなニュアンスにも取れますが、セシルのように樽は多く無く、ヴォルネイ的な雅な美しさを持ちつつ、ボリューム感に加え超繊細さを表現してくれています。

 ま~・・これがこのプライスですから・・滅茶苦茶お買い得ですよ。ほぼほぼ94~95ポイントと言うメディアの評価も見当たりますから、

「さもありなん!」

です。


 エージェントさんにはもう残っていないようです。すでに静かなブームになっている感が有ります。ちょっとnoisy は乗り遅れたか?・・と感じていますが、何とか間に合ったのかもしれません。ご検討くださいませ。