ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ

ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ

フランス Domaine Bernard et Thierry Glantenay ブルゴーニュ
● Noisy wine ではもはや人気ドメーヌのトップと言って良いと思います。まぁ勿論ですが、もはや雲の上の人と言ったイメージの大ドメーヌ、超高評価ドメーヌは人気では有るのですが、すでに簡単には手の届かない・・持っていても中々開ける訳にも行かなくなったドメーヌの人気も有るんですが、

「今ならリーズナブルに飲める、飲んで滅茶おいしいブルゴーニュワインのドメーヌ!」

ドメーヌ・ベルナール・エ・ティエリー・グラントネの2020年です。

 「量的不作の3年間」は、「ブルゴーニュワインの金字塔年間」とも言い換えられそうな2019年、2020年、2021年ものですが、年が変わる毎に・・量が減って行きます。おまけに今は為替が弱く未だに1ユーロが145円ですから、その分の値上がりが厳しく、この素晴らしいグラントネのワインにも影響を与えています。

 しかしながら量は無くとも、ワインの出来は半端無いです。上級キュヴェのテイスティングは・・4本ずつ・・などと言う感じで、扱い始めてから・・こんなことは初めてでは有りますが、

「飲むのを諦めるしかない・・」

状況に追い込まれています。


 ですが、海外メディアは「諸手を上げての称賛」と言って良いほどでして、「ブルゴーニュの注目すべき生産者トップ25」にこのグラントネを選んだティム・アトキン氏は、

2020年ヴォルネイ・クロ・デ・シェヌ 95ポイント
2020年ヴォルネイ=サントノ 95 ポイント
2020年ポマール・レ・ソシーユ 94 ポイント
2020年ヴォルネイ・ブルイヤール 94ポイント

と、圧巻の評価をしています。

 ですので、

「ここは美味しくない訳が無い・・」

との判断で、ノーテイスティングを決めさせていただきました。

 ですが、いつも素晴らしい・・一般にはヴォルネイ・プルミエ・クリュ並みの素晴らしさを見せる2020年ヴォルネイV.V.、全くの村名クラスの存在感を味わいで見せるA.C.ブルゴーニュはしっかりテイスティングさせていただきました!


 で・・ここからです・・難しいのは・・。

 実はそのティム・アトキン氏は、2020年ヴォルネイV.V. が91 ポイント、2020年A.C.ブルが90ポイントと、noisy的な評価よりも・・やや低いんですね。

 ですので、二通り・・考えられると思う訳です。

1.ティム・アトキン氏の下級クラスの評価が低め誘導なのは、全く正しい。-->だとするなら、95ポイントのクロ・デ・シェヌ、サントノ等の評価は低過ぎる。
2.ティム・アトキン氏の下級クラスの評価90~91ポイントは正しくない。 -->だとするなら、村名ヴォルネイ、A.C.ブルは1~1.5ポイント、上げるべき。

 と言う感じに思えてなりません。


 グラントネのスタイルは2020年も大きくは変わっていません。クラシカルな美味しさを残しつつ、近代的な技術も取り入れ、非常に完成度の高いワインに仕上がっていると感じられます。まぁ・・ルロワも是非とも欲しいワインと感じているのは間違い無しです。

 なお、2019年ものも少なかったのですが、2020年ものは輪をかけて少な過ぎますので、申し訳ありませんがお一人様1本限定、上級キュヴェに関しましては条件の無い他の生産者さんのワインを1本と制限を掛けさせていただきました。・・すみません・・本当に・・無いんです!・・どうぞよろしくお願いいたします。

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 2017年ものより取扱が復活、その直後から飲まれたお客様のリピートやお問い合わせがバンバンと入り始め、「ヴォルネイ新時代」の風を感じさせてくれたベルナール・エ・ティエリー・グラントネの2019年をご紹介させていただきます。

 素晴らしい2018年ものをお飲みいただきましたお客様からは、「2019年ものはまだか?」と・・何せ2018年ものは昨年11月にご案内させていただきましたので、問い合わせを多くいただきました。

 そりゃぁ・・この価格でテロワールをしっかり具現しつつも、決して手を抜いた仕上がりにはせず、気に入らなければ格落ちさせてブレンドしてしまうと言う手法を取りますから、A.C.ブルでさえも村名ヴォルネイを感じさせてくれますし、村名ヴォルネイでも、ただの村名とは思えないような仕上がりになります。

 ただし今回の2019年ものは生産量が激減しておりまして、Noisy wine の割り当てもキッチリ半減です。ですので、そもそも生産量の少ない「ヴォルネイ1級クロ・デ・シェヌ」は6本、その他の1級は12本、村名とA.C.ブルは18本と言う入荷量です。ですが、相当大昔に扱っていたポマール1級ソシーユを6本だけいただけました。ドメーヌでの価格はクロ・デ・シェヌと同様です。(ドメーヌでは他にヴォルネイ1級カイユレ、ポマール1級リュジアン、ポマール・レ・リオット、ピュリニー1級フォラティエールなどを生産していますが、ヴィヴィットさんはまだいただけないようです。)

 ですので、大変申し訳ないのですが、お客様のお問い合わせなどを鑑み、残念ながら2019年もののテイスティングは下級キュヴェに留めることに致しました。お詫び申し上げます。

 ただし、村名ヴォルネイとA.C.ブルを飲んだ限りでは有りますが、やはりドライで豊満なグラントネ節は2019年ものも健在でした。それだけではなく、2019年ものは・・

「健康的でしなやか、柔らかで濡れていて、するすると流れて行く見事なテクスチュアとみずみずしさのエレガントな味わい」

が感じられ・・大昔に飲んだ時に感じた、凝縮しているが少し乾いたニュアンス・・はコンディションの差も有るかと思いますが、全く異なっていました。2018年ものの方がより強さを感じましたが、2019年ものは・・下級キュヴェだけでは有りますが、よりフィネスが有り、エレガントで滅茶美味しいです。

 数量が無いので申し訳ありませんがどのキュヴェもお一人様1本限定とさせていただきました。2019年ものは本当に・・無いです。お早めにどうぞよろしくお願いいたします。

■ ティエリー・グラントネイ自身による2019 ヴィンテージのコメント

 2019 年の冬は暖かく、1月の数日を除いて霜の心配が殆どありませんでした。特に2月から3月初めにかけては季節外れの日照に恵まれ、日中の気温は2月下旬で20度に達することもありました。この暖かさによって、ブドウの芽吹きは3月末~4月初めと非常に早くなりました。しかし、4月になると寒波が訪れ、ブドウの生育が鈍りました。そして、4月5日と14日に大規模な霜が発生し、ドメーヌのACブルゴーニュの畑も大きな被害を受けてしまいました。
 5月になっても寒い日が続き、ブドウの生育は鈍化したままでした。しかし、6月に入ると熱波が訪れ、天候が一変しました。ブドウの生育は一気に進みました。
 7月も猛暑となり、旱魃で水不足の状態が9月の収穫の時まで続きました。このため、例年に比べ、ブドウは非常に果汁が少なくなってしまいました。この猛暑によって、ドメーヌのサントノの区画のブドウは焼けてしまい、収量が半減しました。しかし、乾燥した天候のおかげで、ベト病やうどんこ病などは全く発生することなく、非常に健全なブドウを収穫することができました。
 収穫は9月13日から始まりました。ブドウの衛生状態は完璧でしたが、2017や2018ヴィンテージに比べると、旱魃と熱波のせいで、収量は大きく減ってしまいました。醸造は順調に進み、非常にバランスの取れたワインが生まれました。色調は2018ヴィンテージに比べて薄いものの、力強い構成です。そして素晴らしいフィネスがあります。2021年の3~4月にかけて無清澄・無濾過で瓶詰めしました。


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 昨年、2019年の11月に、おそらく12~13年振りにNoisy wine でご紹介させていただきまして、派手なリバイバル・デビューを果たしたベルナール・エ・ティエリー・グラントネです。

 これほどまでに激安でポテンシャルが非常に高く、早飲みも可能なのに超熟で、しかも綺麗!・・なブルゴーニュワインを Noisy は知りません。

 ですので2017年ものは、ご紹介直後はお客様ウケはさほどでも無いかな・・などとチラッと感じたものの、お客様が飲まれた直後には、怒涛の如くNoisy wine のセラーから消えてしまいました。

 そりゃぁ・・そうなりますよね・・。3千円のA.C.ブルには半分以上、村名が入っていたり、5千円の村名には1級が入っていたりで・・しかもそれを飲む方自身がしっかり感じられる訳ですから。

 なので、2017年ものは日本ではほぼ瞬間蒸発したようです。Noisy wine でも、相当昔に仕入れてからずっと残っていた2005年、2002年のポマール1級ソシーユさえ、いつの間にか無くなってしまいました。


 また、昨今はニュイのワインが高価ですから、ブルゴーニュワインファンは自認していたとしても、そう易々と購入出来ない・・いや、購入したとしても手をつけ辛い状況が続いていますが、新型コロナウイルスの影響で遠出も外食の機会も減り、長く保存していた「なけなし」の高級ブルゴーニュワインに手を付け始めざるを得なくなり、寂しい思いをしていらっしゃる方も多いかと思うんですね。

 で、Noisy 的に目を付けている一つが、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールなんですね。ボーヌ、そしてボーヌ村近辺の「何とか=ボーヌ」とヴォルネイ、そしてそのヴォルネイの近辺・・です。

 その中でも特に「ヴォルネイ」は、一般的に思われているような「煌びやかな明るい性格」に留まらない、むしろ「コート・ド・ニュイの縮図」と言っても過言で無いような、各クリマの特徴が有ると感じていまして、

「コート・ド・ニュイ一辺倒の日本人ワインファン」

のままでいて良いのか?・・ダンジェルヴィーユは素晴らしいじゃないか!・・グラントネイは安過ぎると思えるほど旨いじゃないか!・・ムルソーのブーズローが造るヴォルネイ=シャンパンだってエレガントで超美味しいのに、ちゃんとプレゼンテーションは出来ているのか?・・

などと、大いに反省している訳です。


 ですので、まぁ・・ヴォルネイだけに留まらず、実は南、南西に地続きのモンテリーやオーセ=デュレッス、北に地続きのポマール、その北のボーヌ、そのまた北のコルトン地区と言うような、

「コート・ド・ボーヌのピノ・ノワール産地を、ヴォルネイとヴォーヌ=ロマネの位置に見立ててプレゼンテーション!」

 して行こう・・などと考えています。


 そんな中で、台風の目になるに違い無いのがこの「ベルナール・エ・ティエリー・グラントネイ」でして、2018年ものが約1カ月遅れで年末ギリギリのタイミングだとは言え、

「これは是非とも飲んでみていただきたい、素晴らしいポテンシャルを持ったヴォルネイのピノ・ノワール!」

だとご理解いただきたいと思います。


 2018年ものは、A.C.ブルゴーニュがま~‥超旨いです。勿論1級の入った村名も完全にクラス越えの美味しさとエレガンスを持っています。そして、今飲んで滅茶美味しいのが1級のブルイヤールです!・・

 簡単に言いますと、

◆今飲んですぐ美味しく、しかも格上のポテンシャルなワイン
2018 ブルゴーニュ・ルージュ
2018 ヴォルネイ
2018 ヴォルネイ1級ブルイヤール

◆今飲めなくはないが少し、もしくはもっと長く寝かせた方が本領発揮のハイポテンシャルワイン
2018 ヴォルネイ=サントノ1級
2018 ヴォルネイ1級クロ・デ・シェヌ

と言うことになります。


 上の3つは兎に角、今飲んで誰も文句の出ないだろうと思われる状態です。しかも1級ブルイヤールは、格上のサントノ、クロ・デ・シェヌを脅かしかねない素晴らしい出来です。

 下の二つはマンモスポテンシャルです。2018年、非常に良く熟した良い年だけに、今も美味しく飲めなくはないものの、まだ完全に一体化していないと思っています。

 なので、海外メディアはどこも、ブルイヤールを散々持ちあげています。反対にまだ仕上がっていないサントノとクロ・デ・シェヌを2017年と同様・・もしくは1点ほど下げて、ブルイヤールと同じ評価点にしたように見受けられます・・・いや実際は、そんなことは無いです。2017年ものが2019年11月の時点ほどにまとまるのにもう少しだけ時間が必要なだけです。


 noisy 的 には、A.C.ブル90~91ポイント、村名91~92ポイント、ブルイヤール92~93ポイント、サントノ91~94ポイント、クロ・デ・シェヌ91~94+ポイントと評価します。それぞれプラスマイナス0.5ポイントは有ると思っています。

 なので、直近ではA.C.ブル、村名ヴォルネイを是非飲んでみて下さい。絶対に、

「もっと買っておけばよかった・・」

と思っていただけるでしょう。

 1級ブルイヤールはお正月でも良いですよ。ルーミエさんのモレ1級に通じるような集中感、粘性、果実感も有ります・・果実の色彩とタンニンの質がちょっと違うかとは思いますが・・。

 サントノとクロ・デ・シェヌは、少なくとも休養をそれなりに与えて「輸入の疲れ」を取ってあげてください。凄いポテンシャルですから開かせる努力が必要かもしれません。

 超お勧めの2018年、グラントネイです。村名ヴォルネイで充分!・・感動ものです。ご検討くださいませ!

 以下は以前のレヴューです。
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驚くべきポテンシャルを秘めたブルゴーニュの造り手をご紹介させていただきます。以前にもご案内させていただきました造り手では有るのですが、ここに来て各メディアにも高評価を与えられることが多くなり、ドメーヌを継いだティエリーの才能も開花したと判断しました。

 何よりも・・これは飲んでみるべき価値が有ると思わせるのは、

「クラスを凌駕する複雑性と凝縮感、見事なバランスのクラシックタイプ・ブルゴーニュ!」

で有ることです。


 ハッキリ言って、A.C.ブルゴーニュで充分に旨いですし、これを飲むことに寄って、上級キュヴェの出来も理解出来てしまうと思いますよ。A.C.ブルなのに、ほぼほぼ・・「村名ポマール」並みです。・・いや、それ以上かもしれません。

 そのニュアンスは上級キュヴェでも同様です。確実にクラスを超えてくる・・と言うか、「標準的なそのクラスのワイン」よりも素晴らしいんじゃないか?・・と思えてしまうんですね。

 今回はA.C.ブルゴーニュとヴォルネイの5アイテムのご紹介ですが、一般的なヴォルネイのワインが見せる「飲みやすさ」「明るさ」「重さの無い美しさ」と言った特徴とは異なります。

「クイクイ飲めてただただ美味しい!」

と言うような軽いピノ・ノワールでは有りません。


 複雑性に富み、その組成バランスに優れ、非常に凝縮していますから、一口すすり、その表現力を時間を掛けて楽しみ、その余韻に浸る・・と言うような時系列を辿らされます。ワインがそのようにさせるんですね。

 すでにメディアの知るところになっており、例えば1級クロ・デ・シェヌは94~95ポイントほどまで付いているようです。それなのに、A.C.ブルで3千円ほど、トップキュヴェのクロ・デ・シェヌで8千円ほどしか・・しない、非常なリーズナブルさも嬉しいです。

 今回はすべてのキュヴェをテイスティングし、コメントしています。A.C.ブルを飲むだけで、ドメーヌ・グラントネイを理解することが可能でしょう。この造り手さんのワインは全てが一貫していますから。

 なお、余りに素晴らしいので追加オーダーをしたのですが・・残念ながらもう無い・・とのことです。今回入っていないキュヴェがもしかしたら後で入るかもしれませんが、おそらく一発のみになるかと思います。是非とも飲んでみていただきたい!このポテンシャルに脱帽してみて欲しいと思います。


■エージェント情報

 ドメーヌ・グラントネイはヴォルネイで17 世紀から続く家族経営のドメーヌです。現当主ティエリーの祖父で、長年ヴォルネイ村の村長を務めたルイ・グラントネイの代の1950 年代後半からドメーヌ元詰めを始めました。しかし、当時は生産量の半分以上をブドウもしくはワインの形でネゴシアンに販売していました。1980 年のルイの死後はベルナール(現当主ティエリーの父)がドメーヌを運営しました。その後、2001 年にティエリーがドメーヌに参画。2005 年のベルナールの引退に伴い、ティエリーがドメーヌの当主となりました。

 ティエリーは1974年生まれ。大学で化学技師の免状を取得した後、ボーヌの醸造学校で醸造と栽培学を修め、その後、シャトーヌフ・デュ・パプのドメーヌ・デュ・ヴュー・テレグラフや南アのボッシェンダルなどで研鑽を積み、27 歳でドメーヌに参画しました。ティエリーがドメーヌの全てを掌握した2005ヴィンテージからドメーヌワインの品質は飛躍的に向上。

 『ブルゴーニュ・オージョルデュイ』誌は2012VT と2015VT の?度に亘りワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに選出。

 さらに、ニール・マーティンもワイン・アドヴォケイト誌で『ブルゴーニュの注目すべき生産者ベスト10』に、ティム・アトキンMWは『ブルゴーニュの注目すべき生産者トップ25』に、ウィリアム・ケリーも『ブルゴーニュの有望生産者トップ5』に選出。

 ジャンシス・ロビンソンMWもそのワインを高く評価するなど、世界で最も影響力のある評論家・ジャーナリスト達から大注目を集めるドメーヌへと成?しました。

 ドメーヌは現在、ヴォルネイ、ポマール、ピュリニー・モンラッシェの3 つの村に17 区画、合計8ヘクタールの畑を所有しています。殆どの区画がヴィエイユ・ヴィーニュで、しかもコント・ラフォンやジャン=マルク・ボワイヨ、プス・ドール、リュシアン・ボワイヨといった超一流ドメーヌの区画に隣り合わせる最高の区画を所有しています。

 代々受け継いできた素晴らしい畑の平均樹齢は50 年。最高樹齢が95 年に達する区画も存在します。ドメーヌではこの遺産と呼べる貴重なヴィエイユ・ヴィーニュのブドウ木を常に良好な状態で維持・永続させていくために、細心の手間と知恵を傾けて畑を管理しています。

 最も大切にしていることは、厳格な短小剪定を行って、ブドウ木のバランスを取ることです。というのは、収量過多はブドウ木を疲弊させてしまうからです。剪定方法はギュイヨ式で、収穫時の収量を低く抑える目的とブドウをベト病といったカビ害から守るために非常に厳しい摘芽も行っています。ティエリーは、ヴィエイユ・ヴィーニュに由来する複雑さや凝縮した旨味こそが、ドメーヌのワインを特徴づける個性の一つであると考え、古木を大切に維持・管理しています。

■ 栽培について
 ドメーヌではティエリーが参画してから、殺虫剤や除草剤の使用は完全に止めています。しかし、硫酸銅の蓄積を懸念しているため、そして万が一の時に防除の自由も残すためにビオの認証にはこだわらずリュット・レゾネを実践しています。土壌を活性化させるため全ての区画で耕耘を行っています。ドメーヌでは毎年春に表土を約10 センチ鍬起こします。その後、4 月~7 月の間に、2~3 回畑を耕します。この期間はブドウの生育期であるため、草がブドウ木と競合してしまうため、可能な限り畑に出て、余分な雑草を手作業で取り除いています。
 7 月以降は、ブドウ木は草とそれほど競合しないため、自然に下草を生やす状態に維持します。収穫までの間にあまりに草が伸びれば、手作業で除草をしますが、基本的に7 月から翌年の3~4 月までの間は、畑は下草を生やした状態に維持しています。収穫は全て手摘みで行い、ブドウが潰れないように、2012 年に新調した容量12 キロの小さなケースで醸造所まで運び、同じく新しく導入した振動式選果台を使って一房一房完璧にブドウを選別しています。

■ 醸造について
 収穫したブドウはまず低温マセレーションを施します。その後、AC ブルゴーニュと村名ワインは完全に除梗し、プルミエ・クリュはキュヴェやヴィンテージに応じて20~30%果梗を残して全房発酵を行います。発酵は野生酵母のみで行い、キュヴェに応じて温度管理機能付きのステンレスもしくはセメントのタンクで行います。最初に全房のブドウを容器に入れて、その
後、除梗したブドウを加えます。全房発酵は、除梗ブドウ100%での発酵に比べて発酵期間が⾧くなるという特徴があります。これは一部の破砕されていないブドウが圧搾時に潰れて、糖分を放出するためです。このため、アルコール発酵が完全に終了するのは、圧搾後、数日経ってからになります。
 発酵後、AC ブルゴーニュを含め全てのキュヴェはバリックで熟成されます。村名とプルミエ・クリュはキュヴェに応じて20~30%の新樽を用います。樽会社はDAMY ダミー社とADUS カデュス社の2 社のものを併用しています。樽の焼きはミディアムで、一部ミディアム+のものを併用しています。熟成期間は15~16 ヶ月。熟成はシュール・リーの状態で行い、澱引きはアッサンブラージュ前に1 回のみ実施。無清澄、無濾過で瓶詰めします。

■ ネゴシアンとの関係について
 ドメーヌ・グラントネイは20 年以上前に発売されたパーカーの『ブルゴーニュ』において、

「生産量の半分以上をネゴシアンに売ってしまう。元詰めワインの大部分はヨーロッパの特定個人客に売られる。」

と記述されていました。ティエリーの参画後は、元詰めワインの比率が徐々に増えていますが、それでも4 種類のプルミエ・クリュをネゴシアンに販売しています。1992 年からドミニク・ローランとの取引が始まり、2009 ヴィンテージからはドメーヌのワインの高い品質に感銘を受けたマダム・ルロワともを取引を開始しました。しかも、ドメーヌ・グラントネイはマダム・ルロワとドミニク・ローランから絶大な信頼を受けているため、ワインはすぐには引き渡されずグラントネイのカーヴで6~8 ヶ月の熟成を経た後に(収穫翌年の春、マロラクィック発酵を終わってから)引き渡されています。ドメーヌで元詰めされるワインは年間15000~2.000 本のみで、それ以外のものはキュヴェに応じて、生産量の6 割からバリック1 樽程度がメゾン・ルロワとドミニク・ローランに売却されています。霜害続いて生産量が激減したため、ルロワとの取引は2013 ヴィンテージで止めてしまいましたが、ルロワは今も購入を希望しているそうです。


2020 Bourgogne Cote d'Or Rouge
ブルゴーニュ・コート・ドール・ルージュ

17351
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ベルナール・エ・ティエリー・グラントネ
お一人様1本限定
■海外メディア情報
◇2020 Domaine Bernard & Thierry Glantenay Bourgogne Rouge
 90 Points Tim Atkin

■エージェント情報
 ヴォルネイのブルゴーニュ格付けの3 つのクリマのブドウのアッサンブラージュで、平均樹齢40年の古木のブドウから造られるAC ブル。
クリマ:Condemaine コンドメーヌ、Vèves ヴェーヴ、Monpoulain モンプーラン
総栽培面積:1.02 ヘクタール
平均樹齢:41 年
醸造について:数日間の低温マセレーションを施した後、完全に除梗。その後、野生酵母のみでセメントタンクで発酵。発酵期間は約5 日間。トータルの醸し期間は12 日前後。発酵の前半は1 日1 回のルモンタージュ、後半には1 日1 回のピジャージュを施す。その後、アリエ産のバリックに移して14~16 月間熟成。カデュス社製の樽と、ドミニク・ローランから譲り受けた使用済みの樽で熟成される。熟成はシュール・リーの状態で行い、澱引きはアッサンブラージュ前に1 回のみ実施。無清澄、無濾過で瓶詰め。
 2020年は収穫日が8月28日。全房比率30%。総生産量550本(2019vinは2000本)。新樽は用いずに醸造。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥3,850 (外税) 
【マダム・ビーズが欲しがり理由が良く判ります。クラシカル・ブルゴーニュの良さを残しつつ新世代的アプローチで村名並みの品質に仕上げています!】
 いや・・面白いですね~・・つい先日まで同じヴォルネイのマルキ・ダンジェルヴィーユをご案内させていただいてましたから、当然ながらテイスティングもする訳です。

 そしてようやく届いたグラントネイと重ならない程度の日数で飲ませていただいてますから・・その違いをしっかり確かめています。

 ダンジェルヴィーユは「優雅」「ナチュラル」「余裕」「超エレガンス」でしょうか。グラントネイは「密度」「タフネスの中のエレガンス」「クラシカル・ニュー」「超真面目」「超バランス」かなぁ・・。ダンジェルヴィーユを女性に例えるなら、グラントネイは「男性」に寄っているかもしれません。

 ですがそれでもグラントネイのワインはエレガントだと感じるんですね。濃度を言ったら、むしろダンジェルヴィーユよりも濃いかもしれません。しかし見事なのは・・

「バランス」

です。それも様々なバランスの上に成り立つ総合バランスの素晴らしさ・・です。

 ですから、ヴォルネイ的な雅さ、伸びの良い味わい、しなやかさをチェリーな果実で感じさせてくれます。感覚はもう村名ヴォルネイそのものです。エレガントさに長けたヴォルネイのA.C.ブルは他にも存在すると思いますが、

「しっかりチェリー!」

を感じさせつつ、ヴォルネイを感じさせてくれるA.C.ブルは他には無い・・いや、かなり高いものには有るのでしょうけど。

 この2020年のコート・ドールに、ティム・アトキン氏は90点と評価しています。確かに90点は高い評価だと言えます。

 でも・・ちょっとケチったんじゃないかな・・と・・(^^;; 2019年ものがもう少しポマールっぽさも持っていたかと思いますし、もっとエレガンスが欲しいとか、ま~・・色々と評価基準が異なるのでしょうが、

「ピノ・ノワールのワインとしての美味しさ、格を超えるようなパフォーマンス」

を考えますと、もう少し付けても良かったかな・・と思います。

 2020年ものはティム・アトキンさん、1級ヴォルネイのアイテムに94ポイント、95ポイントと・・相当高い評価をしていました。これはもはや、

「ダンジェルヴィーユとほぼ同等」

と言って良い評価です。


 でもダンジェルヴィーユにはダンジェルヴィーユならではの美味しさが有り、グラントネイにはグラントネイならではの感動!・・が有るんですね。しかも、高くなったとは言え、今や絶滅してしまった・・

「3千円台のA.C.ブル!」

で、それを実現しています。今も飲めます・・これがまたすごい!・・まぁ・・少し時間の経過で締まって行きそうですけどね。そりゃぁ・・マダム・ビーズも欲しがりますよね・・。それが良く判る2020年でした。申し訳ありませんが始まって以来の凄く少ない量ですので、お一人様1本にてお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
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【最高にエレガントです!フィネスもバッチリ・・これはもう必飲!2019年のヴォルネイの葡萄が持つ純粋な美味しさを堪能できます!すみません、お一人様1本限定でお願いします。】


 2018年ものが4200本の生産、2019年ものが2000本ですから・・Noisy wine の36本が18本になってしまっても、これは仕方が無いと思うしかないですね。

 ですが、引く手が数多ですし、ワイン屋としてもこのようなワインは常に横に置いておきたいポテンシャルの高いA.C.ブルですから、半分に減ってしまうのは・・非常に厳しいです。因みに値上げは5~6%ほどでしたので、非常に可愛いものです。減った分だけマイナスになってしまいます。

 それでも飲まない訳にはいかない・・何とか飲ませていただきましたが、いや・・飲んで良かった・・2018年ものも凝縮感と格上感が有り、非常に美味しかったんですが、

「2019年ものは2018年ものとも違う美味しさ!」

 が有ります。それは・・

「素晴らしいフィネス!・・質感」

です。


 まぁ、判り辛いかもしれませんが、アロマも味わいも、実に「純粋」なんですね。なので果実の風味も「純」です。滅茶質の良い葡萄を、余計なことをせず、ただワインに転換させただけ・・そんなイメージなんですよ。なので後口が滅茶自然で、瑞々しい何とも言えぬ「良さ」が静かに・・長く続くんです。

 こりゃぁ・・飲んじゃいますよ・・。2018年ものに漂っていた「確実なる格上感」は、もっと判り辛く文字では説明しにくいんですが、「凝縮感とかクラス上感と言うより、ただただ良い・・純粋さが物凄く素晴らしい!」に変わっているように思います。

 で、このニュアンスは、まだご紹介は先になるかと思いますが、ダンジェルヴィーユのパストゥグラン2019に共通しています。ダンさんのパスグラ、安くはないですが、もう呆れるほどに旨いです・・。ボトルを抱えて飲んでしまうかもしれない・・そんな感じですよ。

 そしてこのワイン、非常に優しいです。ずっとその感覚に浸っていられます。こんなに優しいワイン、グラントネが造るとはちょっと思っていませんでしたが、それが2019年ものの特徴の一つなんじゃないかと思います。

 色合いも素晴らしいでしょう?2枚掲載しましたが、余り変わりませんかね・・村名ヴォルネイの方はもっと寄ったので、是非比べてみて下さい。滅茶旨いです!・・お一人様1本ですみません!

 以下は以前のレヴューです。
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【2018年ものは何とか死守した36本!・・世界的にも大注目のグラントネイのA.C.ブルは村名並みの美味しさ!除梗したピュアな果実の美味しさがしっかり伝わって来ます!】

 全生産量の1パーセント弱に過ぎませんが黙っていれば減らされてしまいますので、何とか死守しました!

 2017年ものの超絶な美味しさがまだ記憶に新しいですから、2018年ものも期待に胸を膨らませてテイスティングに臨ませていただきました。

 その結果は・・いや~・・おいしいです~~!滅茶美味しい・・。しかもすごくリーズナブルなんですよ。あっけらかんとしたヴォルネイらしい明るさ・・チェリーがミネラルをまとい、ほんのり鉄っぽさを感じさせつつ、完全エキスの甘く無い味わいには、旨味がちゃんと載った見事な余韻が用意されています。

 妙なリキミも無く、大きさも求めていない、ただ葡萄の美味しさを単純に、クラシカルに、ワインに昇華しただけだと思わされるんですが、それがむしろヴォルネイそのものの姿を見せてくれているようなニュアンスに取れるんですね。

 だから、このふんわりとした優しい・・しかし、しっかりとスピードを持ったアロマと、その穏やかながらポジティヴな変化の具合に、ピノ・ノワールの美味しさを充分に感じさせてくれるので、

「・・これで充分!」

とさえ、思ってしまう訳です。


 いやいや・・ワイン屋がそれを言ったら商売にならんだろう!・・とは思うんですが、人間は結局、強い欲望の塊の面を捨てきれませんから、

「こんなに美味しいA.C.ブルの上のキュヴェはどんなワインなんだろう・・」

と考えてしまうに違い無いんですね~・・。


 そもそも、このグラントネイさんの造り自体、クラシックなのか先進的なのか、判断が難しいです。どっちとも取れる訳です。テクニカルを読めば先進的?・・飲んでみたらクラシック?・・だけれど、よくよくアロマの伸びや、醸造由来のものを拾い始めると・・「あれ?・・」となってしまうんですね。

 ましてや1級をまぜた村名とか・・有り得ないでしょう?・・このA.C.ブルだって、絶対に只者では無いと思いますよ。

 2017年ものも滅茶苦茶美味しかったですが、2018年ものは超えて来た感が強いです。海外メディアはA.C.ブルクラスはほぼ評価点を出さない(飲んだとしても)ですが、下のクラスに90点以上付けちゃうと上のクラスの評価がしにくくなっちゃうのが原因でしょうか。

 確実に90点超えのヴォルネイチックな凄いA.C.ブルです。土むさいポマールはいません。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【まずはこのA.C.ブルゴーニュのコスト・パフォーマンスに驚いてください!3千円のピノ・ノワールとは全く思えない、凄いポテンシャルです!】

 久々に超大当たりです!これは素晴らしい!文句無しに気に入っていただけると思います・・。

 畑はヴォルネイの下部(東側)に有る「コンドメーヌ」「アン・ヴェーヴ」と「コンプーラン」ですが、コンプーランはポマールに大半が有るようです。

 何せ飲んだ感じだと、

「村名ポマールとしか思えないほどの出来!」

でして・・それも、ポマールでも上々の1級の表情にも似た感じで、しかもヴォルネイ寄りのクリマのニュアンスがしっかり受け取れりちゃうんですよ。

 アロマは僅かな鉄分を感じさせるやや重厚さの有るチェリーがノーズを押し広げるかのように、やや太めに飛び込んで来ます。口入時は全くポマール的な感じのほんのりと重厚さが漂います。中域が実にしっかりしていて、濃密さが見事です。中盤から後半、余韻に掛けて、ヴォルネイのワインに良く見られる「明るさ」がキラキラと輝きつつ、ポテンシャルを感じさせながら消えて行きます。

「これ・・完全にポマールでしょ!」

と言いたくなるほどの仕上がりでして、価格の仕上がりもこんなですから、

「3千円代最強!」

と・・思わず言葉が出て来てしまいました。


 いや・・親父さんの代から見ていましたが、ピュアさが増し、やや硬く閉ざしていることが多く、

「・・旨いんだけどもう少しでも柔らかさが欲しいよな・・」

と言うような気持ちが判ったかのような造りでした。

 左の2枚の写真はほぼ同時に撮ったもので、色合いの調整はしていません。

 おそらく炭酸ガスなどを使用してピュアさを残したのではなく、エルヴァージュを丹念に行うことでそれを増したんじゃないかと感じられます。

「これ飲まなきゃ・・ダメでしょ!」

と思わせる見事な味わいでしたので、早速追加確保に動いたのは言うまでも有りません。・・が、残念ながら一斉の案内時に大目に抑えて置いたのは成功したんですが、追加は・・

「すみません・・完売なんですよ・・」

とのことで、失敗しました。


 余りに美味しいので、そのことを店にいらっしゃる方々にお勧めしていましたので、結構に・・減って来ています。

 最も、

「スイスイ飲めて美味しいヴォルネイ系の軽やかなワイン!」

では有りません。

「かなりポテンシャルを感じるポマール・・・余韻にヴォルネイ的美しさを持っている」

と言える、A.C.ブルです。


 是非驚いてください!・・と言うか、驚かれるでしょう。超お勧めです!


 以下は2002年、2005年のポマール1級レ・ソシーユのレヴューです。
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【物凄い凝縮感!でもおそらくどちらも飲むには早すぎるだろう・・・】

飲んだことが無いブルゴーニュは出来るだけ飲んでみたい・・・と、noisyは考えてしまう方なので、早いだろうな、とは思いつつも昨年の末に2002年のボトルを開けてしまいました。

このポマールのリューディ、ソシーユは、実はボーヌの秀逸なことで知られるリューディ、「クロ・デ・ムーシュ」と地続きなんですね。そうそう、ジョセフ・ドルーアンのモノポールです。先日も99年のクロ・デ・ムーシュ・ブランを、大宮の「とらぬ狸」さん(言わずと知れた名店です。ここのオーナー・ソムリエさんは小口さんですが、抜群のテクニックでどんなワインも美味しく飲ませてくれます)で楽しみましたが、8時間前抜栓でやや落ち気味なのかな?と思ったのも束の間、グイグイっとボディが出てきたかと思ったら、まるで最高のコルトン=シャルルマーニュのような逸品に変化してきてビックリ!ブルゴーニュワインの底力と小口(オグチ)ソムリエのテクニックを思い知りました・・・。

で、このソシーユはクロ・デ・ムーシュのモロに隣なので、
「クロ・デ・ムーシュっぽいのかな?」
と思いきや、さに有らず・・・。思いっきりポマールしているんです。香り的に一番近いな?と思ったのは、ラプランシュのシャトー・ド・ポマール(今は所有者が変わっていますが・・)ですね。いつだか、
「玉葱ワイン!」
と評したことが有りましたが、そのときのことを思い出してしまうほどソックリさんでしたが、凝縮感はシャトー・ド・ポマールの数段上で、
「・・・一体いつになったら最高の時期を迎えるんだろう・・」
と頭を抱えてしまいました。

有る意味、とてもクラシックな造りなんですが、堅牢な構成に緻密な配置がなされていて、とても好ましいものでした。ドミニク・ローランがほとんど購入してしまう、というのも理解できます。しかしヴァン・ド・ガルドです。

2005年ものはまだ手を付けていないので判りませんが、今すぐ飲んでみるのであれば、なんとかなるかもしれませんが、暖かくなってきたら、おそらく閉じてしまうかもしれません。

まあ、10年経ったら飲んでね・・・。というワインなのかもしれません。ポテンシャルは充分に有ると感じました。ご興味がございましたら挑戦してみてください。今飲んでとても美味しいと感じるはず・・・とは言えませんが、ポテンシャルは充分に感じていただけるでしょう。



エージェント情報

1989年の設立以来ヴェルジェと共にスーパー・ネゴシアンとしてブルゴーニュを席巻し、今や頂点を極めたドミニク・ローラン。そのドミニク・ローランに長年ワインを供給している秘密ドメーヌがある。ヴォルネィに本拠を置くドメーヌ・ベルナール・エ・ティエリー・グラントネィDOMAINE BERNARD ET THIERRY GLANTENAYだ。ローランの買付け基準は大変厳しく、手摘み収穫したヴィエイユ・ヴィーニュで、葡萄を潰さず房のまま発酵を行い、色と味わいを最大限に抽出した極めつけのワインしか購入しないと言われている。つまりドメーヌ・グラントネィは、この厳格な基準を毎年クリアし、15年以上も彼を魅了し続けている蔵元なのだ。しかも、ローランから絶大な信頼を受けているため、ワインはすぐには引き渡されず、グラントネィのカーヴで8ヶ月の熟成を経てから提供されているというから驚きである。15年前に発売されたパーカーの『ブルゴーニュ』においても、「生産量の半分以上をネゴシアンに売ってしまう。元詰めワインの大部分はヨーロッパの特定個人客に売られる。」と記述されていた。その状況は現在33歳のティエリーが、2001年にドメーヌを継承してからも全く変わらない。実に4種類ものプルミエ・クリュをローランに販売し、ドメーヌ元詰めワインは全生産量の4割に満たないからだ。弊社は、このドメーヌの若き当主ティエリーと交渉。幻の元詰めワインを日本のワイン愛好家のために特別提供して頂けることに成功致しました。『ブルゴーニュ・オージョルデュイ』誌も今、最も注目するヴォルネィの超新鋭ドメーヌです。