
これは旨かったですね・・。正規品では無いので・・結構リーズナブルです。コンディションも良かったです。何より・・ちょっとトリュフっぽい香りが有って、エレガントで、エキスっぽくて・・言うこと無い仕上がりです。
とは言え、どんな理想像をピノ・ノワールに求めるかで評価は変わるとは思いますよ。言っちゃえば力強さは無いです。ここにジュヴレ的なミネラリティやパワフルな要素や、ポマール的なふくよかさは見当たらないです。
以前、ピーターツーストラップもの(選別品)のピエール・モレのACブルゴーニュを販売させていただいたことが有るんですが、まぁ・・ビックリしましたね。あんなにエレガントでまん丸なACブルゴーニュがボーヌで造れるんだと・・初めて意識したワインでした。それにちょっと似た感じも受けますが、何しろ、
「エレガント!」
なんですね・・。そこに、勘ぐれば・・
「ちょっと卑猥系」
なキノコとかがトッピングされている・・。
そしてまだ幾分の若さ、フレッシュさ故の硬さから、徐々に解れて出てくる要素たちもエレガントなんですね・・。決して果梗の渋みとか樽由来のエグミとかは無いのに、それなりの骨格が有り、甘味は感じないのに旨みをしっかり捉えられるんです。そして冷ややかで美しい酸・・これに尽きます。
まぁ、コシュ=デュリは当てはまらなかったので別にして・・(^^;; ボーヌの優れたシャルドネの生産者の、健全な年のピノ・ノワールって、結構外さないパターンが多いんですよ。ただし、コート・ド・ボーヌから余り離れていないことが条件になりますが・・。
ニュイのピノ・ノワールに比較すると、確実に「赤く」「エレガント」でマッチョにならない美味しさが有ると言いたいと思います。これは成功した仕入れかな?・・と思います。ちょうど一回締まっていた時期を通り過ぎつつ有るタイミングでしょう。これからは一方的にどんどん出てくると思います。お勧めします!追加は無いのでお早めにどうぞ!