ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・クロード・デュガ

クロード・デュガ

フランス Domaine Claude Dugat ブルゴーニュ
● 「憑き物が完全に落ちた!」

 とテイスティングでまず感じた2022年のドメーヌ・クロード・デュガをご紹介させていただきます。

 「新樽100%と濃密な葡萄」と言うような呪縛に捕われていた?・・何とか脱出しようともがいていた・・noisy はずっとそう感じていました。

 しかしながら2022年もので、完全に脱出成功・・純粋で純度が高く、とんでもないほどにエキスが美味しい・・結果として、テロワールを美しく表現しえるワインになった・・と言えます。

 これは是非飲んでいただきたい、半端無いブルゴーニュワインだと思います。A.C.ブル、めっちゃ旨いです!・・ラ・マリーも半端無く美味しかったですが、割り当てが無かった・・残念!・・その代わり、村名ジュヴレも海外メディアはラ・マリー並みと評価しています(noisy はそうは思いませんが)ので、

「2022年以降のデュガさんは、美しいエキスが描くディテールが美しく浮き上がって来る見事なジュヴレワイン!」

と思って間違い無いでしょう。ぜひ飲んでみてください。お薦めします!

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 2021年もののクロード・デュガです。余りに少なくて・・村名ジュヴレしかテイスティングできませんでした。

 ですが・・このところのデュガさんのスタイルを継承し、膨らませていることを確認しました。村名ジュヴレ・・今飲んでも非常に美味しいです・・幾分、仕上がり切ってはいないんですが、飲み進めるにしたがってどんどん良くなって来ます。そして、気付いたらいつの間にか無くなっている・・そんな感じの仕上がり具合です。

 もはや以前の黒くて濃くて強い、新樽バリバリの味わいでは無く、美しい伸びやかなエキスと酸からの・・美しいディテール・・エレガント系です。ぜひご検討くださいませ。


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 2020年のクロード・デュガです。順調に値上がっていますが、周りの生産者のワインの余りの高騰に、余り高くなったようには見えません・・(^^;;

 この何年かのクロード・デュガのワインを飲めば、1990~2000年代の黒くて濃い、若い時分は果実が主体のワインだったものが、エキス系の美しさ、エレガンス主体の優雅に香るワインに大きく変わっていることに気付きます。

 そして徐々に自然派ワインのようなナチュラルなニュアンスがし始めているのにも気付かれるでしょう。ですので現在は、エレガント系、ちょっと自然派系のピュアなエキス系の見事な味わいです。

 2019年ものには、それまでやや迷っていた感が有ったものが消えうせ、高温発酵系の不作為な・・いや、ワインが自由になりたいようになることを許容したかのような、伸び伸びとした作風へと変化し、2020年ものはその延長上・・さらに高いポテンシャルのワインを目指しているのが判ります。

 上級キュヴェはいつものように飲めなかったんですが、いや・・A.C.ブルで充分に素晴らしいです。A.C.ブルと言うよりも優れた村名ジュヴレと言いたくなる見事な出来栄えで、例えば、

「赤い果実中心の誰が飲んでも納得するような素晴らしい出来栄え!」

であったフーリエのA.C.ブルとは、余りに見事に異なります。フーリエはおそらく、2020年もののA.C.ブルの葡萄を得て果実主体のワインに持って行ったはずですが、ベルトランはしっかりエキス系の村名ジュヴレ的な方向へ誘導したのでしょう。これは今でも滅茶苦茶旨いです。

 村名ジュヴレは柔らかな酸を持ち丸いパレットを美しく描きますが、まだ完全にはこなれておらず、少しの生育が必要です。

 この2つのことからも2020年と言うヴィンテージが、

「いつもと異なる」

ことが判るでしょう。2019年以前は、明らかに村名ジュヴレが早く仕上がっていて、

「A.C.ブルは村名ジュヴレのセカンド」

と言った印象を与えていました。


 しかし2020年ものは明らかにA.C.ブルの仕上がりがより早く、しかも高いポテンシャルを持ち発揮し始めています。村名ジュヴレは仕上がりはまだで、少し時間が必要・・と言うことは、上級キュヴェはこれから時間を得て仕上がって行くものと思われます(想像です)。

 2020年もののクロード・デュガのワインは、下のクラスから順に飲まれることをお勧めします。ですが、

「A.C.ブルの余りの美しさと出来の良さを知ってしまうとすぐに上級キュヴェに手を出したくなる!」

 そんな気持ちになってしまう可能性がありますので、そこはグッと堪えて・・少なくとも来春までは手を出さないよう・・お願いします。


 ドメーヌ・クロード・デュガも世代交代時期です。今は息子さんのベルトランが頑張っているのでしょう。伸びて来ているのが判ります。海外メディアの2020年A.C.ブルの評価は低すぎると思ってください。お勧めします。

■ドメーヌによる2020年ヴィンテージの感想
 2020年は冬から温暖で湿度も高く、春も暑くて日照量が多かった。葡萄の成長はとても早く、冬に降った雨による地中の水分量が適度にあり、畑のコンディションは非常に良かった。開花期もあっという間に過ぎ、一部で花ぶるいやミルランダージュはあったものの、全体的に見れば葡萄の状態は素晴らしい。夏はとても暑く、時々雨は降るものの空気は乾燥していて葡萄の健康状態も良好。収穫は2003年と同じ8月29日から始めるほど早熟だった。しかし酷暑の影響はやはり大きく、葡萄のクオリティは素晴らしいが葡萄の粒も小さいので収穫量はとても少ない。

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 2019年のクロード・デュガをご紹介させていただきます。2000年以降、道を迷いに迷って迷走を続けているかのようなクロ・ド・デュガですが、出口が見えた2018年に続き、2019年は、

「エキス系のピノ・ノワール本来のしなやかな味わい」

を目指し、邁進している姿を見ることが出来、世代交代と共に、一時代を気付き上げたクロード・デュガの大変革が、今の世界の状況を含んだものだと感じさせてくれました。

 この、新型コロナウイルスが世界に蔓延している状況も、温暖化によると思われる異常気象も、薬漬けだった世代からの教訓を受け、ナチュラルで滑らかでエレガントなピノ・ノワールへの回帰を感じさせてくれます。

 2019年もののクロード・デュガは、

「もう迷わない!」

と言っているように感じます。事実、A.C.ブルもA.C.ジュヴレもエキス系で、非常に良い出来です。

 特にすぐに飲まれるのであれば、2019年ジュヴレ=シャンベルタンをお薦めします。A.C.ブルは3年経ってから。勿論、上級キュヴェは5年ほどでしょうか。是非ご検討くださいませ。


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 あれだけ「濃密なブルゴーニュワイン」の代名詞的存在だったクロード・デュガですが・・とんでもない!・・エレガント系への華麗な転身は間違い無い・・と感じる、しかも相当に出来が良いと言える2018年ものをご紹介させていただきます。

 この数年、

「どうしちゃったの?・・大丈夫?」

と声を掛けたくなってしまうほど、迷走を続けていたように思えるクロード・デュガですが、次世代へのバトンタッチで・・やはりナチュラルな方向へのシフトが待った無しだと言う気持ちの表れでは無いかな?・・と感じます。

 親や祖父母、親類、友人たちが病気で倒れる、農薬でふらふらになるのを見て来た若い世代にとっては、全く他人事では無いと思います。

 そして2018年もののリリースで、ドメーヌ・クロード・デュガが目指している方向性が確認出来る程に成熟してきたのをまざまざと見せつけられました。滅茶美味しいA.C.ブル、そしてその延長上で滅茶複雑性豊かな村名ジュヴレをテイスティングさせていただきました。是非ご検討ください。

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 クロード・デュガです。こちらは正規の「フィネスさん」ものです。ようやくチェック・・テイスティング終了しました。・・いや~・・村名ジュヴレの2017年がかなり旨いです!

 濃厚な黒系ピノとして、長く愛されてきたクロード・デュガですが、昨今の「綺麗系」「エキス系」への転身は、目に見えて成就してきました。

 明らかに美しいエキスがほとばしるドライな液体の村名ジュヴレ=シャンベルタンを基本として、村名のセカンドワイン的存在のA.C.ブルゴーニュ、そして繊細で緻密な1級、精妙なグラン・クリュと言うラインナップになっています。

 流石にテイスティングで上級キュヴェまでは手が出せない状況ですが、「綺麗系」「エキス系」ブルゴーニュワインとして、年々成長しているのが手に取るように判ります。

 2017年はまず村名が滅茶美味しいので、早めに手をつけるならこれです。A.C.ブルゴーニュは3~5年は寝かせてください。要素の複雑性、美しさから言えば村名には及ばないとしても、大きさはジュヴレに勝るかもしれません。

 1級以上は流石の評価が出ています。ご検討くださいませ。

 2017年は2016年同様、霜のリスクがあったが結果的には大きな被害はなく、夏は暑くて雨も降って欲しいときに降ってくれたので、近年では安定したヴィンテージと言える。収穫量も十分でチャーミングな果実味と適度な酸味のある飲みやすいヴィンテージ。凝縮感はあるが重い印象はなく、とてもエレガントなのでボトル1本飲めてしまえるような味わいになっている。2016年よりも早くから楽しむことができるが10~15年くらいの熟成もできるだろう。


 13世紀に建てられた教会をそのままカーヴとしている当家は現在約6haの葡萄畑を所有しています。物腰静かで高貴な印象の現当主クロードデュガ氏は、良いワインができる条件は葡萄の品質の良さという考えに基づき、畑の手入れを入念に行い、化学肥料は使わずに健康な葡萄を育てています。

 また、庭でJonquille(ジョンキーユ:黄水仙の花という意味)という名前の牝馬を飼っていて、小さな区画や古木の区画を耕させています。特に古木の畑は葡萄の根が地中に広く張り巡らされていてトラクターで根を傷つけたり、トラクターの重みで土を固くしてしまったりするのでこの牝馬が活躍しています。収穫された葡萄は温度調節の容易な、酒石がびっしり付着しているコンクリートタンクに運ばれ、アルコール発酵が行われます。新樽がズラリと並んだ地上のカーヴでは最新のヴィンテージのワインのマロラクティック醗酵が行われ、地下水が壁から染み出ている、砂利が敷き詰められた地下のカーヴではその前年のワインが熟成されています。瓶詰めの際にはフィルターもコラージュも行いませんが、ワインは非常に透明感があります。


2022 Bourgogne Rouge
ブルゴーニュ・ルージュ

19274
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・クロード・デュガ

◆メディア評価
◇2021年もの
 91 Points La Revue du Vin de France
89 Points Tim Atkin
87~88 Points The Wine Advocate

◆◆ 素晴らしい村名ジュヴレと同一線上に有りますが、こちらは3年置きましょう!■エージェント情報
 ピノ ノワール種100%。平均樹齢は約40年、「Genevriere(ジュヌヴリエール)」と「Champ Franc(シャン フラン)」の2区画に約1.5haの畑があり、土壌は小石混じりの粘土石灰質です。1年樽のみで熟成され、濃厚な黒い果実の香りでしっかりとしたボディとタンニンがあり、綺麗な酸味が味わいを引き締めています。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,280 (外税) 
【まるでフレデリック・コサールが憑依?・・とことん美しく瑞々しく、まったくストレスを持っていない見事な液体!・・圧巻でした!】
 いや、驚きました・・。この数年のデュガさんは、

「エキス系の美しいワインに変身をトライし、2021年ものでひとつの結果を得た!」

と noisy は思っていた訳ですね。

 昔は濃いし、プレスもちょっと厳しい感じがして、樽の強さもちょっとマッチしていない感じで・・それでも熟して来ますとそれなりのバランスになって美味しくはなっていた訳ですが。

 この話は何度も書いているかもしれませんが、おそらく2000~2003年頃でしょうか・・。お客様ご自宅のワイン会に呼ばれて、ただ仕事が忙しくてかなり遅れてお伺いしたんですね。

 で、ブラインドで散々楽しまれていたようで、皆さん・・相当出来上がってました。

 ふと周りを見ますと、今は某インポーターさんの社長さん、その頃はあるお店の店長さんだった方がいらっしゃって、しきりに首を傾げている訳です。

「noisyさん・・これなんだけど・・」

と渡されたグラスを嗅いでみると、色彩は黒く、しかし妖艶さを感じさせる柔らかくしっかりしたアロマ・・粘土が強いなぁ・・などと思っていまして、口にしてみますと・・そこそこに「こなれて」はいるものの、

「まさか・・ブルゴーニュは無いよなぁ・・」

と・・でもボルドー右岸だとすると違和感がある訳です。まぁ・・この感じだとメルロかなぁと・・。

 なので、noisy も・・

「・・ん~・・・」

と首を傾げてしまった訳ですが、まったくデュガさんの存在を忘れていたんですね。

 で、結局90年台のデュガさんのジュヴレ村名だったんですが、オープンしてもらって・・

「なるほどね・・・」

となった訳です。

 それほどに濃密で、数年経てもなおブルゴーニュらしいディテールを吐き出さない濃厚さだったんです。


 しかしながらこの2022年。こちらはA.C.ブルですが、

「今、めっちゃくちゃ美味しい!!」

です。驚くほど旨いと思っていただけると踏んでいます。

 どこまでも純粋で美しく、樽も使用しているのでしょうが・・樽の要素としての表情だけを嗅ぎ取ることは・・

「純粋さが邪魔をして非常に難しい」

訳ですね。

 少し前の、古樽仕上げの頃のフレデリック・コサールを、さらに純度を上げたような凄い味わいでした・・参りました。


 まぁ・・こちらはフィネスさん輸入のものですので、他社さん輸入のものとは価格も異なります。またコンディション違いで味わいも若干異なるかもしれませんので、すべての2022年クロード・デュガA.C.ブルに同じことが言えるとは言い切れませんが、少なくともこちらは、

「今すぐ飲んでもめちゃくちゃ旨い!」

です。

 ジュヴレ村名の方は少し置いた方がさらに良いと判断していますが、あるお客様は、

「2022年のデュガのジュヴレ村名を飲んだら、余りに美味しくてひっくり返りそうになった」

とおっしゃってました。

 ともかく、このフィネスさんもののA.C.ブルは希少ですので、ぜひお早めに・・ご検討くださいませ。超お薦めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【すみません・・こちらも激、少ないので2021年はテイスティングを回避しました。】

 6本だけです。ちょっと予算が厳しいので開けられませんでした。ラ・ルヴェ・デュ・ヴァン・ド・フランスは91ポイント、ティム・アトキンさんは89ポイントのようです。

 飲んでいないのであくまで推測になりますが、2021年ものに関しては、ジュヴレ村名の方が先に美味しくなっていると思います。A.C.ブルの方は2~3年は我慢すべきでしょう・・村名は今飲んでも・・飲み進めて行くうちに膨らんで美味しくなって来ますので、そちらを先に・・こちらを後にされると良いかと思います。ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
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【深~~い赤のドライな押味、濡れたノーズが堪らない!デュガ史上、最高傑作でしょう!】

 言葉は悪いですが、村名ジュヴレ=シャンベルタンのセカンド的な「味わい」をしていたワイン・・それがクロード・デュガのA.C.ブルゴーニュです。どうあっても2番目ね・・みたいなイメージが拭えなかった・・それが2019年ものから・・いや、2018年ものからか、変化しだしまして、この2020年ものでついに・・

「デュガのA.C.ブルゴーニュ!」

と言うひとつのキュヴェが完成したような・・そんな手応えを感じています。

 このA.C.ブルは、モレ=サン=ドニとの境界に近い・・マゾワイエールの下部にある「ジュヌヴリエール」と、ギイヤールの村名ジュヴレのレ・プラティエールの斜向かいにある「シャン・フラン」と言うA.C.ブルの畑のブレンドです。村名レ・プラティエールの北に接するのは「シャン・フランの村名区画」でして、その下部にあるので村名にはならないんですね。あくまでA.C.ブルの畑です。

 ですが・・2020年ものは今から滅茶美味しいです!・・こんなことはおそらく2018年以来ですが、出来を見る限り・・史上最高の仕上がりだと感じています。

 そもそも今まではセカンド的な味わいでして、デュガの村名ジュヴレの質感にはまったく及ばなかった訳です。酸が若干暴れているとか、乾いた印象を受けたんですね。ですが、それが2018年頃から変わって来た。この2020年もので、完全にひとつのキュヴェとして完成した・・そんな印象を受けます。


 色彩は・・これです。どうでしょう?・・びっちり、濡れていませんか?

 乾いている・・なんて感じませんよね?

 この下にあるA.C.ブルの2017年もの以前と比較してみてください。

「圧倒的に違う!」

のがお判りいただけると思います。それにもし可能ならA.C.ジュヴレとも見比べてみてください。


 とても集中していて、しっとり落ち着いていて、濡れた果実のドライな美味しさと、濡れたアロマの艶めかしさが、飲み人の心を揺らす見事な味わいです。これが89点?・・無い無い・・^^);; 最初から付けるべくして付けた評点ですね。有り得ません。ちゃんと飲んでいるのなら判るはずですから。

 またこれはコンディションの差もあるかもしれませんが、滅茶良いです!・・昔、リアルワインガイドで徳丸さんが大きなイタズラをしたことが有ります。同じヴィンテージの同じワインで輸入者違い・・これを比較しよう・・と言う訳で、ワイン界の方々を集めたんですね。・・まぁ・・noisy が勝手に邪推するならば、

「そんなの、ほとんど変わらんよ」

と言いたい部分も有ったと思うんですね。


 ですが、少なくともこれだけは事実です。

「同じヴィンテージの同じワインでも、それぞれ香りと味わいが異なる」


 面白いことに、その点においては参加の皆さん・・ちゃんとテイスティングで察していたようで、同じヴィンテージの同じワインが仮に3本有った場合でも、

「ほとんどの方が差を付けていた。」

んです。

 まぁ・・noisy の真後ろが藤田社長だったのも事実ですが・・だからと言って、何もかもが完璧だとは言いません。でも見事に旨い!・・飲んでみてください。2010年以前のデュガさんしか飲んでいないようでしたら、偉い驚かれることでしょう!・・お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【アドヴォケイトは89ポイントと評価、noisy はポテンシャル点として90ポイント付けます。】

 ちょっとグラスが汚れていて申し訳ありません。何せ飲まなきゃならないアイテムが多く、一晩で3本開けることも珍しく無いので、一時的にグラスが不足したり(3人いるので・・)、何らかの焦りがこんな絵を生んでしまいます。

 ですが、2019年のクロード・デュガ、とても良かったです。何よりも良かったのは、

「迷い道を抜けた感じ」

を受けたことです。


 2019年のA.C.ブルは、少しタイト、僅かにタンニンの暴れが見えるものの、その質はとても良く、ドライで滑らかで、エキスに完全に昇華されているのが高評価のポイントです。

 ですが、じゃぁ・・すぐに飲んで美味しいか?・・と聞かれますと・・

「いんや・・少し置いた方が良いね。」

と答えざるを得ません。2018年ものはA.C.ブルが到着後すぐに超美味しかったんですが、2019年ものは村名ジュヴレにその役目を渡しています。なので、2019年ジュヴレ=シャンベルタンは、

「・・これ・・デュガだよね・・?」

と疑問符を付けて思わず言っちゃうと思いますよ。


 こちらのA.C.ブルは、この何年かのデュガをお飲みの方なら・・

「これはデュガですね。」

と疑問符は付かないと思います。出来はとても良く、迷いはほとんど見えません。是非飲んでみて下さい。お勧めします。

 以下は以前のレヴューです。
-----
【何と、2018年もののA.C.ブルゴーニュは、今から飲んでも滅茶美味しいです!・・「エレガント系」です・・しかもしっかり「エキス系」!】

 この何年かのクロード・デュガは、エレガント系への転身を図っているのが目に見えて判っていました。誰でも飲めば・・

「・・あれ?・・これって・・クロード・デュガなの?・・めちゃ綺麗系じゃん・・」

って・・なりますよね?

 だから未だに「濃密でガッシリしたピノ」なんて書いて最新ヴィンテージものをご紹介しているワイン屋さんは、全く飲んでいないか、飲んでもそう思わなかったか、飲んで変わり始めたと思ったけれど面倒なので以前の文章をコピー、貼り付けしてるだけか・・と言うことなのでしょう。

 少なくとも「濃くはない」ですよ・・この数年は・・。そして2018年ものは、そのエレガント系ピノ・ノワールとしての仕上がりが非常に高レベルです。

「・・でもnoisy さん・・写真を見ると、2018年ものの方が濃く見えるけど・・」

 そう・・そうなんですね。色は以前より濃い目に出ていると思います。2012~2013年なんて、A.C.ブルはとても淡いですから。出来がとても良い2018年の方が、色はしっかりしています。

 ただし・・お判りの通り、「色が濃い」=「ワインが濃い」ではありません。色が濃くてもエレガントなワインは幾らでも有ります。

 やはりこの数年間、デュガさんちは相当に迷走したと思うんですね。物凄く素晴らしいグリオット=シャンベルタンは造れても、残念ながら物凄く素晴らしいA.C.ブルは造れなかったんです。ですが、2018年ものは、

「何と、今飲んでも滅茶美味しい!・・ドメーヌ・クロード・デュガ史上、最高のA.C.ブル!」

と言えるでしょう。


 2017年もののA.C.ブルも、それまでで最高でしたが、やはり、

「村名ジュヴレのセカンド」

みたいなワインだったんですね。抽出の強さも感じましたし、終盤にかけての渋みに上品さが無かった。なので、2年ほどは瓶熟させないと少しエグミを感じるような部分が有ったものが、2017年ものでは大方改善されたものの、タンニンの硬さとエッジがまだ気になりますので・・少し先の飲み頃を書いていたはずです。


 因みに海外メディアは、ティム・アトキンさんが何と「91 Points」・・も付けています。ヴィノスは87 Pointsでした。勿論正しいのはティム・アトキンさんです。飲み頃を2020~2025年までとしていまして、飲み頃の始まりは合ってますが、結局ヴィノスは何もまともに見ていない・・感じがします。noisy 的には「今飲んで90+ ポテンシャル91+」飲み頃は今~2038 です。ただし途中で一旦締まる時期が1年ほどあると思います。

 濃密な・・とは言えず、「充分な濃度の」見事な味わいです。ナチュラル感が出て来まして、So2 使用量も減っているはずです。その分、中心点は僅かにぼやけていますが、これは自然派系のピノには良く有る・・「中心円の広い中心点」です。滑らかでエレガントで精緻な果実感のあるもの、ミネラリティもたっぷり有って・・

「これは美味しい・・デュガじゃないみたい!」

と言っていただけるはずです。

 今飲んでも美味しい・・素晴らしい出来だと思います。是非飲んでみて下さい!お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【近年で最も成功したと言えるA.C.ブルです!・・】

 リアルワインガイド第67号はポテンシャル 89+点 と、比較的高い評価をしています。飲み頃予想は「今から2035」としており、その辺はnoisy とは意見の異なる部分です。

 どうでしょう?・・この素晴らしい色合い・・。2016年もそこそこ良かったですが、2017年ほどでは有りません。何とも・・

「・・まだ迷ってるの?」

 みたいなニュアンスがビシバシ伝わって来ました。


 もっともそんな2016年ものA.C.ブルも、5年もすればそんなニュアンスなど吹っ飛んでしまうことは間違い在りませんが、エキス系への転身に際し、まだ手探り状態な部分が垣間見えると感じました。


 ですが2017年ものには、そのような気配は在りません。ジュヴレ村名・・めっちゃ美味しいですしね。この、村の東側で造るA.C.ブルも、非常に良く出来ています。

 今までの「黒」が半分以上「赤」になって来ています。エキスもきっちり・・出ています。そして非常にドライながら、エキスの旨味が良い感じにまとめ上げています。

 村名ジュヴレの、見事なまでに見えない・・美しいタンニン・・。これがA.C.ブルでは、そこまで上質には仕上げられない・・と言うことで有りまして、少しエッジのある、少し滑らかさに欠けるものになっています。

 そんな訳で、noisy 的には、

「そのタンニンが丸みを帯びてくるか、完全に溶け込むまで」

と言うことで、3~5年ほど置くのが良い・・と思っています。


 すぐに飲むのでしたらむしろ非常に上質でなめらかな「村名ジュヴレ」をお薦めします。3~5年で飲むならA.C.ブルが良いでしょう。10年なら村名以上のクラスを!

 生まれ変わった新生クロード・デュガ!お楽しみくださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【このA.C.ブルのキュヴェは正にジュヴレ=シャンベルタンそのものです。】

 今のところはまだ余り海外の評価が揃っていない・・と言うか、信頼に値する機関からのものが余り見当たらないんですが、毎年のように90Points 辺りの評価で落ち着くと思われるクロード・デュガさんのACブルゴーニュ・ルージュです。

 仮に彼のジュヴレ=シャンベルタンとACブルゴーニュを比較するならば、リリース直後により美味しいのは村名のジュヴレ=シャンベルタンです。ACブルゴーニュの方はややタイトでより内向的な感じです。エキシーですがパレットにややエッジを感じさせる分、ハードだと思わせるでしょう。

 しかしながら3年ほど経過しますと、おそらくですが逆転します。村名ジュヴレ=シャンベルタンの方はややタイトに締まっているでしょうが、ACブルゴーニュ・ルージュは柔らかく成り始める・・今だと2011年や2012年ものが美味しくなって来ているという感じだと思います。


 デュガさんのワインは、長く正規品を扱って来ませんでしたが、それでもかなり気にしていまして・・

「未だに1990年代のクロード・デュガさんのワインをストック」

しています。


 多分、1996年、1997年、1999年辺りのジュヴレはどこかに有るはずで、

「いつか飲んでやろう・・」

と虎視眈々とその機会を狙っている訳です。1998年は飲んじゃったような気がします・・。


 で、1999年のジュヴレは何度か飲んでいるんですが、若い時はやはりパワフルだったものが熟すと落ち着きと柔らかさを得て、美しさまで見せてくれます。

 このACブルも、むしろそんな感じで、ややスケールを小さくしたものに近いと思います。やはり3年必要かな?・・と感じています。早めに飲みたいのでしたら、少し価格は上がってしまいますが村名ジュヴレをお勧めします。3年待てるようでしたらこちらのACブルを。ACブルのクラスを超えた味わいになっていると思います。

 また、2014年と2015年の差は、村名ジュヴレのコラムにも書きましたが僅少です。2015年の方がポテンシャル自体は僅かに高いと感じるものの、その分、現在はタイトです。良いワインだと思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【クロード・デュガのスタイル確定!凝縮感は以前のままに、濃度を無理に出さず、エレガントで美しさを表現するように!】
 2013年ものに続き、2014年ものをフィネスさんから分けていただきました。クロード・デュガについてはもう、皆さんの方が詳しい位かとは思いますが、2014年の仕上がりはどうかと、A.C.ブルゴーニュとA.C.ジュヴレ=シャンベルタンを飲んでみました。傾向は2013年と同様でしたね。

 しかし、濃密さは2014年に分が有りますし、このスタイルでデュガさんは固まるのかな?・・と、noisy 的判断の一応の結論を見ましたので、それを少しお話しましょう。


 クロード・デュガさんと言えば、濃密でバリック派でしたよね。90年代のデュガさんの日本での評価は非常に高く、今も上級キュヴェは・・高いですが、非常に人気が有ります。

 しかし、1999~2000年頃に入ると希少だったクロード・デュガさんのワインが高騰したんですね。某**店さん(フィネスさんじゃないですよ)が、

「デュガさんのワインは日本ではプレミアが付いて売られてますよ・・」

等とお伝えしたらしいです。あくまで聞いた話ですけど。それで蔵出しが上がったとかなんとか・・。


 で、さらに高騰したことも有って、ネットのワイン屋が目玉商品にしてしまい、価格競争で日々値が下がり、結局原価販売をするようになってしまいまして・・今の状況です。でもフィネスさんは決してそんな事に足を突っ込まず、ドメーヌとのパートナーシップを重要に販売していたと記憶しています。

 また、時代もPKさんに踊らされた90年代を反省してか、濃いピノに飽きたか・・、ブルゴーニュらしいエレガントなワインに回帰して行って、現在に至るんですね。


 デュガさんも2010年くらいまでは、それでも濃密、凝縮感たっぷりなワインにしていたと・・思います。しかしながらその凝縮感は衰えないまでも「濃密・濃厚」と言う部分に関しては、

「今では決してそのようなスタンスでは無い。」

と言えると思います。エレガント系だが凝縮感はちゃんと有りますし、テロワールをしっかり現していると思います。


 しかしながら、そうなってくると・・若いうちには「濃さ」で飲ませていた部分が欠如しますよね?・・そうなると、ACブルクラスはどうしてもリリース直後は「硬い」感じになっちゃうんですね・・。

 バリック派は辞めてないようですから、緩やかな酸化を促すバリックの多量の使用は、リリース直後の抜栓では、酸素と出会った時の急激な変化は望めず、すでに総量的に飽和している酸素含有率を持っていますんでそのようになっちゃうんでしょう。

 2014年もののこのACブルゴーニュは、2013年と同様、ACジュヴレと比較するとやや硬いです。しかも、彼のワインは・・

「3~15年経過して初めて本性を発揮する」

タイプが多いので、若い時の濃度を捨てたクロード・デュガさんのワインは、決して外向きのベクトルに向かず、内向きなベクトルを持っていると言えます。それが熟成・・時間の経過で徐々にベクトルの向きが外向きになってきまして、開いて来ると・・

「滅茶官能的!まるで右岸のボルドーが熟したんじゃないかと思えるほどのパフォーマンスを見せる」

ことになります。以前、古いデュガさんのジュヴレを、あるワイン会で・・まぁ、ずいぶん前に抜栓されていたのを遅刻して行ったのも有りますが、「ポムロル」と言ったのを覚えてます。あ・・、思い出した・・そのデュガを出したが今のオルヴォーの社長さんですよ。


 で、今でもその方向性はしっかりみえます。飲めなくは無いですがやや硬いのを感じつつ、男っぽい、ドライでタイトなやや黒い果実と出会うことになるでしょう。ワインは美しいですし、ミネラリティもたっぷりです。色合いも非常に綺麗ですよね?


 それに、何と言ってもこのプライスです。随分安くなりましたよね。かなりお得になったと思います。是非セラーで少し寝かせつつ、タイミングを見てお楽しみくださいませ。



 以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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【悩んでいたか?・・のクロード・デュガ復活の年!この凄い味わいは確認しておくべきではないでしょうか!】

 え~・・ACブルの写真が見当たらないので掲載していませんが、2013年はもう2度ほど飲んでますんで・・はい・・ほぼ完璧に理解したつもりです。

 で、価格の安いACブルをお奨めしたいところなんですが、残念ながら「今飲んで」の評価を無理して上げることなど出来ませんで、残念ながら3年後を目処にとさせていただきました。

 しかし村名ジュヴレの素晴らしさにはビックリです。フィネスさんの扱いの良さを感じることも出来るかと思います。


 上記では、「クロード・デュガはしばらく扱って無かった」と書きましたが、定期的では無いにせよ、ちょくちょく飲んでいましたので、彼のワインの変化も気付いていました。

 昨年も2000年のグリオットを開けたりして・・良かったですよ。

 そして2008年もの位から、ブローカーものを中心に時折ご紹介させていただいています。現在もブローカーものの2011年村名ジュヴレを新着に掲載しています。・・まぁ、価格差は見ないでくださいね・・別に「ボッてる」訳じゃぁ無いんです。本当に仕入れの価格がね・・違うんですよ。

 で、2008年ものの記事の時にはしっかり書いた記憶が有るんですが、
「もしかしたらデュガは迷っている?・・悩んでいる?」
 みたいな記事です。

 それまで、まるでメルロかと思えるような重厚さのある味筋だったものが、エキス系の綺麗なものに変化していたんですね。ただし、受け取る側の印象が予定調和で終わらなかった性も有るとは言え、余りの変化、そして何となくの「中途半端感」が有ったのは事実です。

 綺麗なのは綺麗なんだが、何か途中で途切れてしまうような・・例えば余韻ですね・・。続いていて、長くない・・とは言わないものの、何となく途中で途切れ・・弱弱しく復活・・で途切れ・・みたいな感じでしょうか。中域も何となく「イビツ」な形状で、素直に丸みがあるとも言えないような・・です。

 ところがですね・・この2013年の村名ジュヴレ・・エライ美しいじゃないですか!・・エキスがたっぷりで、しかも美しいパレットを描きます。いつものデュガさんのように、やや遅い収穫を思わせる「黒味」を持ち、「赤味」も当然ながら有るんですが、黒味から赤味に向かう部分に途切れは無く、何層にも自然なグラデュエーションが有るんですよ。滑らかで深く、非常にドライです。

 それに加え、ジュヴレらしい質のミネラリティもしっかり持ち、濡れたような質感、アロマの上がりのスピードはまるで自然派並みでしかも美しいです。「す~っ」と入って来ておだやかに質感を見せ、中盤以降から消えるまでの間に様々な表現をしてくれます。

 例えばフーリエはもっと赤く、若々しい部分の高い周波数領域の表現がちゃんとしていますが、デュガさんはその部分はやや黒味で覆われ、より低い周波数領域での表現になります。

 しかし、この厳冬期のように品温が下がりやすい時期には、フーリエのような全域にバランスの良い、赤い味わい中心のブルゴーニュは、中域と低域のパフォーマンスをやや落とします。デュガさんは高い周波数領域は黒で置換していますから、フレッシュな部分を持たず、中高域、中域、低域をしっかり持ち、品温度が下がってもバランスを崩さないんですね。

 なので、13度~14度で飲み始めても・・重厚で香りも上がり、全体のバランスも素晴らしいんです。調子に乗って随分と飲んでしまいました。


 反面、ACブルは、確かに村名ジュヴレにそっくりなんですが・・残念ながら村名ほどのポテンシャルが不足しています。美味しく飲めますが15度ほどまでに上げないと厳しいですし、その表情はやや硬く、内向的です。しかし3年ほど置きますと持っているポテンシャルを発揮しはじめ、村名と同様なパフォーマンスを見せるでしょう。

 つまりよりタイトに薄く仕上がって居るわけですね。なので熟成に時間が掛かっちゃう訳です。

 それにしても村名ジュヴレはビックリするほど旨かった!・・質も素晴らしいです。このプライスはこの質なら仕方が無いと確認できるでしょう!コンディションも素晴らしいです。是非飲んで欲しい・・です!ご検討くださいませ。