● 有る意味ではこれほど勘違いされている造り手はいないのではないかと思うことが有ります。93ヴィンテージ頃より徐々に人気を博し引く手あまたとなったドメ ーヌですが、現在では「人気無し」と言えるような状況です。ひとえに、日本の正規代理店の横暴とも思える高価格政策に、日本のファンが造反したとも考えられますし、クロード・デュガの最近のスタイルを素直に受け入れることが出来なかったとも言えます。

しかし、彼のスタイルを素直に受け止めることができるのであれば、これほど素晴らしいワインを造る生産者も少ないわけですから、とにかく、価格を元に戻して欲しいと切に願っています。そうすれば品質・味わいに関して、吹E々非々のやり取りが復活するのではないかと．．。96年のジュヴレをブラインドで、96年のグリオットと間違えた経験の有るnoisy とすれば、デュガの96年が当たったことを喜ぶべきか、単なる村名ワインをグランクリュと間違えたのを嘆くべきか、デュガの才能を褒め称えるべきなのか、とても悩むところでは有ります。

まあ、それでもまだ、素直な気持ちでブルゴーニュワインを愛する方が多くいらっしゃることを期待しています。一度は飲んでみて欲しい、そして、好みとは違っても、良いものは良い・駄目なものは駄目と、言える環境をつくりあげてほしいと思います。