
おそらくもう、ほとんどのワインが飲まれてしまっているはずの「セドリック・バタシ」の2007年のレジョナルワインです。2003年頃から2009年までワインを造っていました。今は畑は貸しているか、売ってしまったか判りませんが、一説によるとその先で従業員として働いているようです。もしかすると修行を重ねて再起を考えているのかもしれませんね。
元々はミュージシャンのようです。イケメンですしね~・・・いやいや、別に対抗心とか嫉妬とかは無いですよ・・ほんとですよ。
noisy も2003年ものから彼のワインをテイスティングしていました。将来を担う一人としての実力は有ったと思います。ただ・・
「大胆になれない優しい人」
と言うようなイメージが到着したワインからも滲み出ていて・・造っているワインが気になってしょうがないんでしょう。
「悩み過ぎ、いじくりまわし過ぎなんだよな・・」
と、インポーターさんの担当さんにも良く言ってました。もっと大胆で良いと思った記憶が有ります。繊細な感性の持ち主なんでしょうね。
今、このワインを飲んでみると、村名ジュヴレっぽくて美味しくなっています。横にベクトルが拡がって行く・・と言うよりは縦伸びして行く透明なミネラリティがしっかり有ります。飲み始めて10分もすると膨らみが出て来てとても良い感じです。
ただし、2007年ものですからね・・10年位はnoisy の店に在った訳で、フィルターもしていませんから「澱が結構にある」のは気を付けてください。
もっとも、最後の澱の部分をグラスに注ぎ、細かな澱を口で漉きつつ味わうと、大きなエナジーを感じます。おそらく彼が愛情を注いだ結果だと思います。
非常にドライながら、リリース当初のパキパキっと硬く、やや還元していた姿は見受けられず、良い感じに熟した美味しいピノになったと思います。それでもまぁ、飲めばリリース当初の姿を推測できるかもしれませんけどね。
もしまたクロ・ノワールを復活することにでもなれば、きっとさらに成長した姿を見せてくれるに違い無いと思います。ドメーヌ・クロ・ノワールに応援いただき、ありがとうございました!
以下は2005年のクロ・ノワールのコラムより転載しています。
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【でも結局全部飲みました!】 ワインって・・ホント、造る人の性格が出ますよね・・。もちろん、狭い意味でのテロワールもしっかり出てきますが、この人って、A型的な感じがしています。
取り合えず全部飲みましたが、2005年は基本的に「今は硬め」です。しかし、その硬さの裏には、「色っぽさ」とか、「艶やかさ」が見え隠れしています。
それはある意味、メオ=カミュゼのワインに共通するものとして、noisy には感じられます。ワイナートの田中さんは、「嘘くささ」「嘘っぽさ」みたいな表現をしていたと記憶しています。血の滲んでいるようにも感じる、もしくは、取りすぎてしまえば、凄惨さまでをも表現してしまいます。その、現実から遠く離れて表現してしまう部分を、「嘘っぽさ」 という言葉で表しているのかな?と思っていますが・・・。
いずれにしても、セドリック・バタシ・・・、これから出てくる造り手でしょう。ジュヴレ=シャンベルタンのヴィエイユ・ヴィーニュとジューヌ・ロワの2005年はどちらも、2009年になるまでは手を付けないことです。ちょっと今は硬すぎます。
ブルゴ-ニュ・ピノ・ノアール2005 は硬いですが、美しさも有り、田中氏言うところの「嘘くささ」も奥の奥に感じられますので、プライスから言っても試してみる価値は有ります。
スーパー・パスグラ2005は、リアルのテイスティング時期とは異なることもあって、やや硬い時期に入ってきているようです。おそらく半年~1年ほどは硬いんじゃないかな?と思いますが、飲めないほどでは有りません。
成長途中の若い造り手です。今から少しずつ試してゆくのも、サポーターのような楽しみかと思います。是非飲んでみてください。ちょっと硬いですがポテンシャルは充分に感じることができると思います。