
素晴らしいと思います。マコンのピエール・ポリと比較すると、カスタードクリームのような風味、やや黄色を削いだ白っぽい果実が特徴です。非常に旨いです。
個人的にはやはり90点オーバーの出来で、より涼やかなニュアンスと、ややスッキリ目な味わいが、ブルゴーニュ南端のシャルドネで有ることに疑問さえ持ってしまいます。
それにはやはり、「エレガンス」が有るから・・なのでしょう。コッテリした、もしくはオイリーなマコン系の
ワインは結構有りますが、涼しげなのにちゃんとブルゴーニュのエレガンスが有るマコンのワインは、滅多に有りません。
おそらくですが、それは畑が成長しているのでしょう。豊かさを失わず、ミネラリティと酸の美しさを得るには、それしか無いはず!・・是非飲んでみてください。お勧めします!
以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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人気の高い「マコン=フュイッセ」です・・・が、昨年ご紹介時、余りの量の無さから2年続けてこのマコン=フュイッセのテイスティングをしなかったら・・ですね・・何と、
「ご紹介時からしばらくの間、余り売れなかった」
んですよ。
まぁ、リアルワインガイドも現地では出してくれなかったほど無かった訳でして、当然ながらリアルにも評点が出なかったことも影響しているのかもしれません。
しかし・・万全な美味しさだと理解されていると思っていた noisy としては、
「・・・ん~・・やっぱりちゃんと伝え続けないといかんな~・・」
と思った次第です。
そうは思いつつも、入荷量がしっかり有る訳でも無いし、またバローのアイテムも山ほども有ることを考慮すると、
「・・昔のように全アイテムテイスティングはとてもできる状況では無い」
のも事実なんですね。
売れ線のこのマコン=フュイッセも18本ですからね・・。最低2ケース無いと売る方としては厳しい訳です。18本で1本飲んでしまうと5~6%、仕入れ価格が上がったのと同じですから・・。でも今回は久し振りに・・いや、2012年も一応飲んではいるので二年ぶりに、しっかり飲んでのご紹介です。
どうです?・・マコン=シャントレに比べると、少し黄色が強いのが判るかな?・・と思います。フュイッセ村に掛かった畑ですから、プイィ=フュイッセのような、「マッタリとしたややオイリーな」感じ、豊かなニュアンスが有るんですね。
この「=」は村と村をつなげている意味です。プイィ=フュイッセを名乗れるプイィ村、フュイッセ村一帯の畑とは、格が一段下がりますが、単に「マコン」の畑よりも格段に格が上がります。オイリーさ、ネットリさ、豊かさに現れてきます。
ミネラリティも充実しています。非常に目の細かい石灰、石が感じられますが、この細やかなミネラリティが、この下でご案内の「マコン=ヴェルジッソン」とも違うかな・・と思います。むしろシャンボール的な石灰ですね。ヴェルジッソンは、敢えて言うならムルソー的かと思います。
仕上がりは上々で非常に美味しいです。グラのあるプイィ=フュイッセを真円なパレットとすると、こちらは横への拡がりをやや抑えた感じに思われますので、縦方向にやや潰れた楕円なパレットでしょう。タイトな感じがむしろ特徴で、非常に美味しいです。柑橘系果実もバッチリ。是非飲んでみてくださいね。お勧めします!旨いです!