ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バロー

ダニエル・エ・ジュリアン・バロー

フランス Domaine Daniel et Julien Barraud ブルゴーニュ
● すみません・・2022年もののバローのご紹介で、「過去最高」を口にしましたが、早速修正です。2023年もののドメーヌ・バロー、半端無い仕上がりで・・ 「過去最高を更新した2023年!」 をお知らせいたします。  なお・・価格はアンビュランV.V.が少々値上げ、また無理してリーズナブルな価格にしていたマコン=シェントレ・ピエール・ポリが少し値上げになっているほかは、ほぼ同じ価格のはずです。  圧巻な仕上がりですが、マコン=シェントレ・ピエール・ポリでその凄さは判りますし、サン=ヴェランのどのキュヴェでも充分過ぎる旨さです。プイィ=フュイッセに至っては、 「ある意味、アリアンスV.V.で充分!」 です。メディア評価はほぼ見当たりませんでしたが、ジャンシス・ロビンソン・コムでアリアンスV.V.もサン=ヴェラン・アン・クレシェも93ポイントですから、 「上級キュヴェはどんだけ凄いか?」 位は想像に難くないと思います。  アリアンスで良いんですが・・出来れば反逆のマレショード2種・・半端無く凄いですから是非!・・数の無いアン・ビュランとスュール・ラ・ロシュは飲めていませんので・・申し訳ありません。  これほどまでにリーズナブルで高質で、しかも毎年の伸びが半端無いシャルドネは、 「いくら探しても見当たらない!」 と思います。ぜひご検討くださいませ。超お薦めのドメーヌです! -----  圧巻です!・・過去最高間違い無し!・・と太鼓判を押します。1990年台から延々とテイスティングさせていただいてます、ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バローのご案内です。

 長いようで短いようで・・この30年ほど毎年、テイスティングを欠かさずに続けたドメーヌ・バローです。ついに、

「アン・ビュランが割り当てになって少な過ぎるので、減らさないようにテイスティングを回避」

したものの、

「今まででおそらく最高の12アイテムが入荷」

したので、

「11アイテムのテイスティング」

をさせていただきました。

 まぁ、過去最高は変わりませんが、ようやっと入って来た・・昔は「ラ・ヴェルシェール」とだけ入っていたプイィ=フュイッセが、

「2020年ものより1級に格上げ」

され、

「1級ラ・マレショード・クロ・ラ・ヴェルシェールと、1級ラ・マレショード・ル・バ」

のリリースとなっています。このクロ・ラ・ヴェルシェール..ポテンシャルがま~半端無く、

「復活なったレ・クレイとアン・ビュラン、そしてラ・ロシュの間に割って入る存在!」

になったと感じています。

 また、10年も前に扱わせていただいた、懐かしいアイテムも全てテイスティングさせていただきましたが、

「2022年のドメーヌ・バローは過去最高!」

です。

 そして価格も・・頑張らせていただきました。特にベースのマコン=シェントレは、インポーターさんとの相談で何とか激安に・・ご案内出来ます。ぜひ飲んでみてください!


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 2021年のドメーヌ・バローが到着です。2020年ものの濃密なスタイルからどのような変化が有ったか・・noisy 的には、

「ここまで変わってくるとは・・20年前には予想もしていなかった・・」

 と言えるほど、ナチュール感がピュアな味わいに備わっています。

 そのくせ、アヴァンギャルドな・・突飛な感覚を受ける部分が全くなく、さりとて使用しているはずの「新樽」のニュアンスさえも感じないんですね。


 そして収穫期の暑さに苦しめられた2020年ものの濃密なスタイルでは無く、実に健康的、健全なブリっとした果実とたっぷりでテロワールそのものを感じさせるミネラリティを豊富に含んでいて、

「個人的には過去最高・・と言いたい・・」

気持ちをグッと抑えなくてはいけない・・そんな感覚を持っています。


 その意味は、2021年ものは物凄く素晴らしいヴィンテージで有ることは間違い無いものの、

「鬼っ子的存在の2020年ものを超えられるか?」

と言うただ一点・・です。


 濃密さについてはもう・・2020年が圧倒的です。しかしながら、2021年ものが持つそのどこまでも健康的なニュアンスと素晴らしい酸が有り、

「このエレガンスの出方は本当にマコン、プイィ=フュイッセのワインなのか?」

と疑いたくなるほどにコート・ド・ボーヌの最高のシャルドネの姿に似通って来ています。


 ですから、濃密な2020年、エレガントで健康的な2021年と言いたいと思います。

「どっちが良いのか?」

と言う点につきましては、お客様本人が・・もしくは10年以上経過してから・・答えが出るんじゃないかと思います。

 また、余りの生産量の少なさからの値上げ、為替でユーロが強い背景、世界的な資材の価格上昇・燃料高騰で、価格は上昇していますが、

「Noisy wine もここが堪えどころ!」

と言うことで、自店で可能なできうる限りの最低の価格付けをさせていただきました。数が無いのに価格も適正レベルまで上げられないのは辛いところですが、

「是非2020年と2021年、葡萄の出来の背景を知り比較してみていただきたい!」

 そう思っています。アン・ビュラン、スュール・ラ・ロシュ、レ・クレイ..最高です!そしてアリアンス、サン=ヴェラン、マコン=シェントレと続きますが、どれを飲まれてもミネラリティの豊かさ、ナチュラルさが増したピュアさに美味しくいただけると思います。ご検討くださいませ。


<インポーター様より、ドメーヌ・バローについて>
 2021年は春の霜や6月の雹の被害でダメージが大きく厳しい年となりました。収穫量も60%減となり醸造できないキュヴェもありました。入荷数量は例年より非常に少ないため、ご希望の数量を調整させていただく運びとなります。
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 2019年もののブルゴーニュ・シャルドネを振り返ってみると、健康美を誇り完成度の高い見事な出来栄え・・グレートイヤー間違い無しと思わせてくれました。今回ご紹介させていただきますドメーヌ・バローもまた、リリース時からとても美味しく飲めたヴィンテージだったと思います。

 2020年ものの先駆けで入荷したバローのシャルドネですが、まず・・これまたビックリするような素晴らしい仕上がりだったことをお伝えいたします。下から上まで、より硬質で非常にポテンシャル高く、どのアイテムを飲んでも楽しんでいただけます。

 また、2020年ものからは、スュール・ラ・ロシュとレ・クレイが1級のクレジットが入っています。ですがバローのトップ・キュヴェであるアン・ビュランは1級には認定されなかったようです。・・まぁ、所有者が他にいないとか・・少ないとか・・そんな理由ではないかと想像しますが、詳細は不明です。

 2020年もののバローは、素晴らしかった2019年ものよりも、よりポテンシャルが高いと判断しました。ハッキリ言って・・もの凄い出来です。それは下から上まで同様です。

 今飲んで圧巻は・・1級スュール・ラ・ロシュ。この数年の凄い出来を見続けて来ていますが、抜栓して15~20分ほど経過した頃に見せる、まるでピュリニーの凄い畑か!・・と思わせるような絶妙に細やかでキラ星のように口内で弾けノーズに抜ける表情には、驚かされました・・本当に凄いです!

 トップ・キュヴェのアン・ビュランV.V.はまだ中々弾けてはくれませんが、ムルソー・ペリエールが如き豪奢な表情の蕾をしっかり見せてくれます。

 1級になったレ・クレイはその名の通り、白亜土壌由来の非常に細やかな表情を内に秘め、その爆発を待っているタイミングかと思いますが、30年前の植え替え前は、アン・ビュランと並び賞されるヴィエイユ・ヴィーニュの畑だったことを思い起こさせる独特の表情をしています。

 プイィ=フュイッセのアイテムの中では最もリーズナブルな「アリアンス」は、流石にトップ・スリーには届かないものの、今飲んでも2020年のバローのプイィ=フュイッセがどんな出来なのかを最も判りやすく教えてくれる存在です。バローのプイィ=フュイッセを今すぐに美味しく飲みたいなら・・このキュヴェでしょう。

 サン=ヴェランは、硬質な出来の2020年ドメーヌ・バローに有って、中域の膨らみのある酸バランスを持っていますので、今飲んでも素晴らしい!・・リーズナブルさもマコン=シェアントレと競います。

 ベースのマコン=シャントレも2020年のバローらしく、2019年ものよりもミネラリティのコートが感じられる「ツルッツル」のテクスチュア。徐々に開いて行く表情が2019年ものよりも複雑で、若いながらもとても美味いです。

 海外メディアの情報を検索してみましたが、まだ中々出て来ていません。完売した頃に出てくるんじゃないかと思います・・

 素晴らしい出来になった2020年のドメーヌ・バローです。リーズナブルさは変わらずです。ですが非常に少ないようなので早々に完売すると思います。お早めにご検討くださいませ。


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 ドメーヌ・バローの2019年をご紹介させていただきます。年を追う毎に美しさ、健康美、ピュアさ、ナチュラルな風味を身に着けて来たこの数年ですが、2019年ものは「さらに・・」と言って良いと思います。素晴らしく健康的でピュア、そしてナチュラルな柔らかさを見せつけてくれますが、noisy もバローのワインを非常に長く扱って来ましたので、ある意味・・

「その変化には相当驚いている」

訳ですね。


 1990年代はル・テロワールさんの輸入(ノースバークレイのスペシャル・キュヴェ)だったと思いますが、もっと樽っぽく凝縮感が目立ち、ポテンシャルは非常に高いものの、現在のような健康美・・と言うか、ナチュラルな柔らかさとは程遠い存在でした。もっと素直にポテンシャル感は高く、

「お~・・すげ~なぁ・・アン・ピュランやクレイは、熟したら本当に凄いぞ!」

と・・感じさせてくれたものです。そんなパワフルな味わいが受ける時代でも有ったと思います。


 今はジュリアンがダニエルに代わり指揮を執っている性かもしれませんが、とても自然な味わいが全体を包んでいますので、むしろ、

「美しすぎてポテンシャルそのものを取るのは、以前より難しい」

とも言えます。


 その辺りはビオ転向組のメディア評価の経緯、移り変わりを見ればお判りかと思いますが、それでもnoisy 的には、

「ポテンシャルは以前と全く変わらない」

と感じますし、

「リリース直後の膨らみ、伸び、美しさは以前より増している」

と感じます。


 まぁ、ベースキュヴェのマコン=シェントレで充分美味しいので・・ある意味、ワイン屋泣かせな存在かもしれません。

 2019年は2015年ものにも似た健康美に加え、そのナチュラルな膨らみ、柔らかさが以前のものよりも増している点で、より高い評価をすべきじゃないかと思います。是非ご検討くださいませ。



■生産者情報
 ヴェルジッソンの岩の近くに位置するバロー・エステートは、ワインへの情熱を受け継いでいます。世代を超えて受け継がれてきた共通の目標は、常に独自のノウハウとテロワールを促進することでした。「うまく働くために、あなたはあなたの時間を節約する」というモットーで、不動産はそのルーツを維持しながらそれ自身を更新することができました。

テロワール
 ソルトレとヴェルジッソンの象徴的な岩に囲まれたバローエステートは、フランスのグランドサイトに分類される村にあります。モルヴァンに裏打ちされた古いラグーンに囲まれたこの場所で提供される岩は、古代のサンゴ礁で構成されています。土壌には、石灰岩のガラ場、アグリフォイド石灰岩、斑入りの粘土の3つの主要なタイプがあります。それぞれの土壌は特別な注意と特定の文化を誘発します。バローエステートは、その豊かさと多様性を最もよく表現するために、このテロワールを維持しています。

 ぶどうの木
有機農法からインスピレーションを得て職人技で栽培されたこのエステートのブドウの木は、丁寧に作られています。彼らのGuyot-Pushardサイズは、植物の樹液の流れを尊重します。
ブドウ園と土壌を尊重するために、実行される処理は硫黄と硫酸銅のみに基づいています。最近の古いブドウの木では、機械化せずに作業が行われています。可能な限り完全で健康的なブドウを得るために、収穫も手動で行われるため、酸化が制限されます。

ドメーヌ・バローの歴史
1905年
ジャンマリーとマリー・バロー
バロー家のワインの歴史は1905年に始まりました。読み方と数え方を知っていたジャンマリーバローは、小作人として良い場所を見つけ、ヴェルジッソンに定住しました。彼の安定した収入により、彼はお金を節約し、1912年にバロー邸の最初の区画である妻のマリーと一緒に買収することができました。

1922年
ジョセフとマーガレット・バロー
10年後、ジョセフとマーガレットバローが引き継ぎます。大胆な男であり、真の先見の明があるジョセフは、作付けの良い区画を見つける方法を知っているため、ブドウの木を植えるために多数の牧草地を取得します。優れた起業家として、彼はカフェやレストランに売ることの価値をすぐに理解しました。1930年代の終わりに、彼はこの地所でワインを瓶詰めすることを最初に決めた人の1人でした。最初のキュヴェ「LesCrays」は1947年に登場しました。

1959年
アンリとモニーク・バロー
1959年、アンリバローは、フュイセ出身の妻モニークと一緒に家族の邸宅で働き始めました。「うまく働くために、あなたはあなたの時間を節約する」という不動産のモットーの起源で、良い地主であり思慮深い人であるアンリは、彼の努力を数えずに不動産を維持します。1971年、AOCサンヴェランが創設されました。アペラシオン「lesPommards」の区画は、1978年に最初の瓶詰めになります。


1979年
ダニエルとマーティン・バロー
バロー家の第4世代は、1979年に定住し、不動産の一部を相続しました。ダニエルと妻のマルティーヌは、祖父と同じ意志と現代性を持って不動産を開発し、マコンヴェルジッソンとサンヴェラン「エンクレッシュ」と一緒にボトルでのマーケティングを開始しました。1990年に、彼らは家とClosdelaVerchereを買収しました。略語DBがラベルに表示されます。
ワインと環境に情熱を注ぐダニエル・バローは、テロワールの保護に取り組むGEST deBeaune協会の会員です。

2006年と2015年
ジュリアンとアナイス・バロー
彼らの息子であるジュリアンは、2006年に不動産の仕事を始め、家族の技術を習得しました。ジュリアンは、たとえばすべての区画を耕すことで、不動産の職人文化を強調することにしました。現在、ワイン造りは彼の独占的な領域であり、彼も家族のノウハウに従って運営していますが、彼はそれを開発することもできました(偉大なヴィンテージのより長い醸造)。アナイスは2015年に兄に加わり、不動産のすべての管理および商業部分を管理しました。
彼らは一緒に、将来が彼らに要求するかもしれない変化を心に留めながら、テロワールの伝統と尊敬を永続させたいと思っています。

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「2018年のダニエル・エ・ジュリアン・バローは、ディディエ・ダグノー風のクリスタルなミネラリティを手に入れた!」

 このところのダニエル・バローのナチュラル化は止まりません。年を追う毎に・・美しくなって行きます。

 親父さんの頃は素晴らしい果実の風味で、シャルドネの美味しさを見事に表現していました。かのPKさんも、ブルゴーニュ・シャルドネのTOP100に、ダニエル・バローのプイィ=フュイッセを2アイテムも入れていたほどです。

Julien et Anais Barraud
 2018年もののバローは、そんな素晴らしい果実の風味も・・実はたっぷりあるんですが、それよりも特筆すべきは、クリスタルのようなミネラリティが膨大な果実の風味を分厚くコーティングしていることでしょう。・・そう、

「もしかして・・ディディエ・ダグノーを目指してる?」

んじゃないか?・・と思えるほど、ミネラリティのクオリティ、量が半端無く増えているんですね。


 ですので・・そういう意味においては、メディア評価はむしろ下がっています。物凄い出来の2018年アン・ビュランV.V.でさえ、93点だそうです・・。まぁ、noisy としましては、ハッキリ・・否定させていただきます。「そんな訳は無いす」・・ちゃんと評価してください。

 珠玉の「スュール・ラ・ロシュ」は、白眉アン・ビュランに次ぐ仕上がりです。この位のミネラリティの方がむしろ判りやすいでしょう。

 そしてまぁ・・それなりの点が付いているアリアンスV.はティム・アトキンさんが91ポイントです。でももう、これで充分!と言えるほどに素晴らしいですし、サン=ヴェラン・アン・クレシェとマコン・シェントレに至っては、

「プイィ=フュイッセ群にそんな低い点を付けちゃったら・・この2アイテム、どう評価するの?」

と思えるほどです。案の定、ネットを検索してみても出て来ません・・。


 ですが、2018年もののバローは、どのワインも物凄いミネラリティが豊富な果実をコーティングしていますから、

「つやつや、すべすべのテクスチュアからピュアでナチュラルな果実が漏れてくる、素晴らしいスタイル!」

に仕上がっています。どんどん・・ディディエ・ダグノーに近寄って来ていると感じています。素晴らしい出来でした!


 勿論ですが、アン・ビュラン2018は、そんなレベルでは有りません。今回は非常にリーズナブルなので・・いや、少し早いですけど飲んでみていただけたら、noisy の言っている意味が判ると思いますよ。マコン=シェントレでも充分納得の美味しさと美しさを感じていただけるでしょう。超お勧めします!

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● 何しろ昨今は、あの・・「赤ワインが基本」だったリアルワインガイドも、だいぶ白ワインを掲載するようになったので、あれだけ

「ダニエル・バローは旨くて安くて素晴らしい!」

と20年近くにも渡って公言し続けてようやっと・・今の状況なんですが、リアルがバローを掲載し始め、今までブルゴーニュ・ピノにしか興味の無かった方々もシャルドネの旨さに気付き始めたのか、

「ダニエル・バローは・・・ラシーヌさんのはいつ入りますか?」

などとお尋ねの電話やメールをいただくようになりました。(基本、電話はお断りしてるんですが・・全ての仕事が中断になっちゃいますんで・・)

 で、高い評価がリアルに載ったりすると・・・それも2013年のように極端に収量が低い年だと・・本当に困っちゃいます。

 何しろ、アン・ビュランV.V.の入荷ががこんなに少なかったことは今まで有ったでしょうか・・アン・ビュランだけじゃなく、レ・クレもラ・ロシュも全てバラでしか入ってません。

 なので、申し訳有りませんが、ダニエル・バロー今までずっと毎年ご購入になられていらっしゃるお客様にも渡らないかもしれません。ご容赦ください。

━━━━━
 毎年のように全アイテムをテイスティングしてきましたが、一昨年などはとても少量でしたので、テイスティングを断念せざるを得ない状況でした。

 ですが2012年もの・・・価格はそれなりに上がった・・・いや、昔に戻っただけ・・・とも言えますが、数量は結構戴けたんですね。なので、2012年は全アイテムのテイスティングをさせていただきました!そしてもう・・・ビックリです!

 全アイテムのテイスティングは出来なくとも、幾つかのワインは飲んできましたので、その傾向は理解しているつもりです。しかも90年代前半から連続して飲んでおりますので・・・そんなnoisy が2012年のバローのワインに感じたことは・・


近年、経験したことの無い凄い仕上がり!もしかするとダニエル・バローの史上最高のワインになった!

 まず、低価格~ボリュームラインクラスの格上げの美味しさ・・が言えると思います。マコン、サン=ヴェランとも・・今までに無いようなポテンシャルの高さを感じました。そして、マコンはサン=ヴェランを、サン=ヴェランはプイィ=フイッセを喰ってしまいそうなアイテムが有り、完全にクラス越えをしているんです。

 そしてフラッグ・シップのアン・ビュランは・・・モンラッシェクラスのビロードのテクスチュアを持つミネラリティでした・・・どれだけ伸ばしても伸ばしきれない・・どこまでも伸張して行くだけの目の細かさを持っていました。

 勿論、各アイテム・・・素晴らしいです!ダニエル・バロー史上、きっと最高の仕上がりになったと思える2012年は、必ず飲んでいただきたいと思います。皆さんの・・

「えっ?・・・」 

と驚く顔が見たい・・・(^^;; ではどうぞよろしくお願いいたします。


以前ののコラムより転載です。

● 2009年ダニエル・バロー(不)完全ガイド

 ・・・(不)と入っているのは、幾つかのキュヴェのテイスティングが量的に考えて不可能だったからです。また、プイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの入荷は有りませんでした。

 結論
 良いとアナウンスされた2009年ですが、バローにとっては・・・いや、マコネーの生産者にとっては、普通のヴィンテージなのかもしれません。むしろ、余り良くなかったのかもしれないとさえ思えます。その中で、バローは最善の策を講じ、素晴らしい品質になったのだと理解しています。

 2009年のダニエル・バローは全くの贅肉無し、残糖分無し、実に筋肉質でエレガントなマコネーに仕上がっている!・・と言えます。

 すなわち、マッチョでは無い、エレガントなムルソーのようなワインで、甘みと云う、人間で言えば「脂肪」のようなものを全く持っていません。これは全てのキュヴェに言えることです。本来は豪奢で、少し残った残糖分が、こってりとした、もしくは甘みの有るフルーツを連想させるものです。ところが、2009年はそうではない・・んです。すべてはエキスへと転化されていますので、今までのような、簡単にいつでも開けて美味しいマコネーでは無いです。きちんと休養させ、揺らさないように抜栓し、エキスを開かせるような飲み方が要求されるかと思います。

 それでも、一連のバローのワインは、その隠し事の無いエレガントさが素晴らしいです。贅肉無し、甘み無しのプイィ=フュイッセですが、2008年の仕上がりを考えても、
「ダニエル・バローもエレガント路線に変更か?」
との思いを強くせざるを得ません。まあ、コント・ラフォンのように・・・そっちに行くのかもしれませんよ。

 
 実は昨年、2008年のバローでは、こんなことを書いていました。
━━━━━
 ある意味、2008年は、ダニエル・バローの転換となるヴィンテージになったかもしれません。それは、マイナスの方向に働くことはまず考えられず、さらに偉大なシャルドネを目指しての転換期です。本当に素晴らしい辛口のシャルドネに、実は余分な肉は必要無いのです。しかし、本当に素晴らしい辛口のシャルドネは、本当は甘いのです。でも、その甘さは・・・糖分によるものでは無い。エキスによるものです。その意味においては、2008年のダニエル・バローは、自身の過去に有り得なかったバランスのシャルドネを造り出したのです。

 最低5年・・・待ってください。3~6千円のシャルドネに5年待てとは・・・なかなか言い辛いです。しかし、途方も無い可能性を秘めたワインで有る事に目を背ける訳には行かないんです。素晴らしい辛口のシャルドネとは、糖分に頼らないポテンシャルを持った甘いワインなんだと・・・理解していれば、この2008年のバローに挑戦してみることに異論は無いはずです。

 やはり、アン・ビュランは凄いですし、ラ・ロシュ(プイィ=フュイッセ)もポテンシャルがビシビシ来ます。しかし、やはり今はちょっと厳しい・・・。本当のことを言うならば、あと1~3ケ月、瓶による熟成をしてから出荷すべきでした。そうすれば新酒由来の渋みも消え、綺麗な状態になったはずです。しかし、バローさんとしてみれば、そんな経験は今までにほぼ無かったはず・・・。まあ、我々が判っていれば良いんですが、人によっては、
「駄目・・」
と、早い結論をしてしまうかもしれません。

 でもこのバロー2008年、ポテンシャルに掛けて欲しいと思います。2015年にはきっとそれなりの結論が出ているでしょう。焦らず、飲めるものから試し、上級キュヴェは寝かせてください。是非ともご検討くださいね。
 
━━━━━
 
 自分でこんなことを書いていたとは・・・すっかり忘れてました・・・(^^;;

 でも、2009年のダニエル・バローは、お手軽さは無くなりましたが、ワイン本来の美しさが見えてきたとも言えます。是非ともしっかり休めてお楽しみください!お奨めします!

エージェント情報
マコン・ヴィラージュ、サン・ヴェラン、プュイ・フィッセの3つの地区でワインを造っている、コート・シャロネーズを代表する造り手・ダニエル・エ・マルティーヌ・バロー。ロバート・パーカーも「コート・ドゥ・ボーヌのグラン・クリュの最も優れたワインと同等か、それを凌ぐ、最上級のワインをつくっている。」と高く評価している。
栽培 ビオロジック
自社畑面積6.7ha
醸造完熟したブドウを収穫した後、澱の上に15ヶ月間そのままにしておき、清澄も濾過もせず、豊かな味わいのワインに仕上げている。


2023 Pouilly-Fuisse 1er Cru Sur la Roche
プイィ=フュイッセ・プルミエ・クリュ・スュール・ラ・ロシュ

19582
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
プイィ=フュイッセ
ドメーヌ・ダニエル・エ・ジュリアン・バロー

■エージェント情報
 標高380m、南東向きの石灰質土壌。平均樹齢約50年。プイィ =フュイセの中で最も標高の高いブドウ畑の 1つ。 土壌は白亜質の多い白い石灰岩。2020年ヴィンテージからプルミエ・クリュに引き上げ。

 手で収穫されクラスターのままプレス。温度管理されたタンクに一晩入れて沈殿させます。重力を介してフレンチオーク樽に移され、土着の酵母で発酵します。樽(新樽20%)で12ヶ月熟成。澱引き後、ワインはタンク内でさらに 2 か月間熟成されます。無清澄、無濾過で瓶詰め。

 黄桃、柑橘類の皮、軽いベーキングスパイスの香り。幅広で肉厚だが完璧にバランスが取れている。レモンカード、​​黄色い果物の風味。
750ML 在庫  6   ご注文数   本
¥7,990 (外税) 
【アン・ビュランと事実上の「両輪」を成す「スュール・ラ・ロシュ」!・・これを飲めば「バロー...半端無いぞ!」と判ります。】
 現在のドメーヌ・バローのトップ・キュヴェはアン・ビュランV.V.であることは明白ですが、

「気付かずにいつの間にかス~っとアン・ビュランの真後ろにピタッと引っ付いていた!」

と言うのが noisy の印象です。昔は単に「ラ・ロシュ」だったり「スュール・ラ・ロシュ」だったりしていまして、確かに大きな石灰岩的なイメージを持った良いプイィ=フュイッセでは有りました。

 それがいつ頃でしたでしょうか・・10年位かな・・まぁ・・このラ・ロシュの入荷が無いことも有ったと思いますので定かでは無いですが、

「・・あれ?・・こんなにラ・ロシュって素晴らしかったっけ?」

と感じた瞬間から、毎年のように、グっ・・ググっ・・と伸びて来まして、

「ボトルでの熟成が必要なアン・ビュランV.V.に対し、リリース時にすでに圧巻な表情を漏らしてくれるスュール・ラ・ロシュ!」

と言うことが判明したんですね。

 ですから、まぁ・・言ってみれば・・ムルソー・クロ・デ・ペリエールがアン・ビュランで、ムルソー=ペリエール、もしくはムルソー=ジュヌヴリエールがスュール・ラ・ロシュだと思っていただいて良いかと・・あ、表情は幾分異なりますけどね。アン・ビュランV.V.は肥えていて複雑でオイリー・・スュール・ラ・ロシュは肥えてはいないものの充分であり、硬度が高く品のあるミネラリティを多分に含んだポテンシャルをしっかり感じられる1級畑ものです。

 ですので、バローのトップ・キュヴェを早く飲みたい方はこのスュール・ラ・ロシュをのんびり飲むのが良いかと思います。ぜひご検討くださいませ。超お薦めします!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【素晴らしい出来です!・・ヴェルジッソンの厳ついミネラリティを大量に取り込み、熱量をエキスに溶け込ませ、大いなる美しさに変えたブルゴーニュの1級格を直に感じさせる味わいです!】

 バローも2022年もので大きく変化したと感じさせる素晴らしい出来でした。

 言ってしまえばそもそもはダニエル・バローの白眉と言われたアン・ビュランV.V.と、そして対になるべきレ・クレイは・・植え替えで「V.V.」表記を失い、いつも間にかこの「スュール・ラ・ロシュ」にその座を明け渡していた訳です。

 ですが2020年に1級の座を得た「レ・クレイ」は、2021年までスュール・ラ・ロシュの後塵を浴びていたとも言えますが、

「2022年ものは2021年ものまでのレ・クレイでは無い!」

と言い切れるほど変身していますし、このスュール・ラ・ロシュ2022年もまた、そのとんでもないミネラリティの総量を、

「まるで美しく着飾った平安~室町の作り込まれた武将の鎧のよう」

に表現しつつ、適切な熟度を得た冷ややかな柑橘果実の表情を、

「雅びな雅楽の音色」

のように??・・(^^;; 感じさせてくれます。

 まぁ・・ヴェルジッソンは本当に凄い丘?・・台地でして、切り立った岩場全体がその石灰の地層を見せてくれます。

 その写真を見ている性もあろうかと思いますが、その石灰岩とほんの僅かな土のサンドイッチを長く持続する余韻で味わっているかのような・・凄い味わいと、その雅楽のような柑橘果実のアロマのノーズが、このラ・ロシュの半端無い魅力で有ると感じます。

 面白いのは、マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュは、このプイィ=フュイッセ・ラ・ロシュの下部に接する畑でして、

「このプイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュの芯の部分にマコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュも少し同居している」

と感じられるんですね・・久しぶりのマコン=ヴェルジッソンのテイスティングでして・・さらには並べて飲んだので・・(^^;;・・なるほど~と・・改めて感じました。

 ニール・マーティンさんは上値94ポイント止まりのようですが、いや~・・どうでしょう・・noisy は低すぎるかな・・と感じます。飲み進めるうちに、

「当初は無かった表情がどんどん変化し、深み、厚み、押し出しが出てくる・・凄い伸び!」

を感じます。

 2022年のドメーヌ・バロー、今までに無く素晴らしいと感じました。細かな部分は他のコラムでも書かせていただきます。ぜひ飲んでみてください。超お薦めします!




 以下は以前のレヴューです。
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【ひっくり返るか、のけ反るか?・・素晴らしいアロマに出会って、取る行動はあなた次第!・・「わおっ!」】

 いつ頃からでしょうか、この「ラ・ロシュ」もしくは「スュール・ラ・ロシュ」がリリースされ、いつの間にか、

「バローの最高峰、アン・ビュランの地位を脅かす評価を得始めた!」

のは。


 いや・・そんなに遠い話しじゃないですよね。リアルワインガイド誌でも、時にはアン・ビュランを超える評価をしていたと記憶しています。ではなぜそんな評価をされるようになったのか・・

 それは・・

「・・美味しいから・・」

です。


 それを言っちゃ・・実も蓋も無い・・。ですが、

「この超絶に上質なアロマを嗅いでしまったら、ひっくり返るか、のけ反らされてしまうか!」

と言えるほどに・・素晴らしいんですね~・・果実も、

「そんじょそこらのスーパーさんでは出会えないレベル」

と言いたくなるほど高級感がバリバリです。


 その高級果実に、

「まさにロッシュ!・・岩・・英語じゃロック!」

を思わせる見事なミネラリティを受け取らされてしまうから・・に違い無いでしょう。



 この何年かの間に、ドメーヌ・バローは大きく変革されてきました。noisy たちが知っている1990年代のバローとは・・

「全く違う!」

と言って良いです。


 どう違うのか?・・端的に言ってしまうなら、

「アルザスのマルセル・ダイスが辿った道と似ている」

と思う訳です。


 マルセルも、それまでのもの凄い評価を捨て、ビオに走った訳です。そのため一時評価を落としましたし、人気もだいぶ落ちた時期が有ったんです。ちょっと早すぎたかもしれませんし、一気にやり過ぎた感も有ったのかもしれません。しかし、ようやく時代はマルセルに追いついた・・そして彼は何となくの引退の時期を迎えたことになります。


 ドメーヌ・バローは2010年頃までは、その新樽由来の香りは徐々に減って来ていたことは確かですが、ビオに大きく舵を切ることは有りませんでした。徐々に・・自然な農法に向かっているのは間違い在りませんし、

「So2使用の量の少なさ」

は、毎年のように進んでいると感じます。


 この素晴らしい色彩を是非ご覧ください。マンモスな量のロックなミネラリティを、さらに黄色い果実で覆っているかのような見栄えのする画像です。これほどまでにミネラリティが強いと、中々・・黄色い色は付き辛い訳です。しかし、

「2020年ものを凌ぐ色彩!」

をしているんですね・・これが何を物語っているのか・・是非ご自身でお確かめください・・「・・わおっ!」・・間違い無し!です。


 以下は以前のレヴューです。
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【抜栓後、15~20分後に現れる素晴らしい表情に・・悶絶!・・あのアン・ビュランV.V.を凌ぐ評価が散見されるのも理解できるでしょう!】

 晴れて1級畑を名乗った「スュール・ラ・ロシュ」です。2012年もののレヴューをすぐ下に掲載していますが、5.150円って・・今とほとんど変わりませんよね?・・このユーロが140円に近い時代に・・本当に有難いことです。

 そしてエチケットもグッとジェントルになった感じがしますが、この数年はアン・ビュランV.V.を脅かす存在になったこのワイン・・

「今飲んでもその素晴らしい姿を垣間見ることが出来る!」

んですよ・・。

 そう、抜栓後..15~20分位経過したタイミングでしょうか。

 このような高級シャルドネが、リリース直後から最高に素晴らしい姿を見せてくれることは、まずありえません。相当に旨い!・・と感じたとしてもそれはいいところ、40~50%が関の山です。

 そう思っていただいた上で・・この、抜栓から少し時間が経った時の表情が、実に悶絶もの・・なんですね。

 非常にドライで、まるで石、岩のような鉱物感に柑橘、果実の美味しいワインなんですが、

「口内でチリチリ、キラキラと弾ける微細な表情!」


 が、まるでボーヌの凄いシャルドネが見せる表情と瓜二つ・・なんです。

 このスュール・ラ・ロシュは、ムルソーの大理石感とはまた違った、ちょっと角の取れた「丸い石・岩」みたいなニュアンスが特徴かな?・・と思っているんですが、それを抜栓直後から感じつつ飲んでいると、時間差で・・チリチリ、キラキラしてくるんです。

 これには参っちゃいました・・。レ・クレイもアン・ビュランも素晴らしいんですが、この今のタイミングでどうしても飲むなら、

「このスュール・ラ・ロシュが白眉!」

でしょう。

 またこの数年、スュール・ラ・ロシュの評価が鰻登りで、確かでは有りませんが、リアルワインガイドでもアン・ビュランV.V.とほぼ同じか、時により超えた評価も有ったように思います。noisy もまた、この何年かは同じように思っていますが、

「数年経ったらアン・ビュランV.V.が途方もない魅力を連れてくるのは判っているので・・」

 やはり結果的には今のところはポテンシャルでアン・ビュランV.V.が上...と判断しています。

 でもそれにしてもこのスュール・ラ・ロシュ2020年、滅茶苦茶旨いです。是非飲んでみて下さい!お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【今や評価はダニエル・バローの第二位の地位!ポテンシャル高いです!前回はラシーヌさんものですが¥5.150でのご案内でした!】

 かなりリーズナブルです。こちらのご案内はちょうど3年前頃ですので、飲んでOK・・かと思います。サンリバティーさんから条件をいただきました。限定数量ですのでお早めにどうぞ!


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【今はまだ飲まないでください・・でも必ず手に入れてほしいアイテムの2~3番目です!】

 飲めませんので以前のコメントを掲載しています。非常に少ないです。このラ・ロシュは、以前はバローさんの3番目のワインだったんですが、樹齢の上昇や葡萄の選別により、2番目に躍り出たキュヴェです。ですが、レ・クレとの差は微妙だと思います。むしろ好みの差と言えると思います。

2012プイィ=フュイッセ・スュール・ラ・ロシュ
 蜜、高級なフルーツ、コッテリ感・・高級なシャルドネ特有の存在感あるフィネス。ドライで集中している。まだ硬いが要素のバランスが取れている。コルトン=シャルルマーニュ的な硬さのあるプイシ=フュイッセ。

2012プイィ=フュイッセ・レ・クレ
 PKさんが「もっとも偉大なブルゴーニュの白ワイン」にアン・ビュランと共に選んだだけのことはある素晴らしいワイン。瑞々しく気高いミネラリティを多く持つ。精緻な質感、中域も適度に膨らみがあるので一応は飲めるが・・3~5年は待つべき。しっとりとした余韻が長く続き残る・・・美味しい。

2012プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
 実に美しい黄色。軽やかなエレガンス・・・天使の羽衣?奥深い味わいの構造。凝縮。緻密。精緻。伸び。ドライ。瑞々しく良い表現をタップリと内封した液体。伸ばせばどこまでも延びて行くようなミネラリティ。高級感。ボーヌの頂上クラスに匹敵する仕上がり。


 まぁ、どれも素晴らしいんですが・・やっぱりココに来るとアン・ビュランの凄さが光ります。先日飲んだ1986年ビアンヴィニュ・バタール=モンラッシェと同様なミネラリティでした。そしてドライなのに・・・甘いんだな・・・・(^^;; 凄い仕上がりですが、飲み頃はかなり先・・・アン・ビュランは5年後以降に飲まれてくださいね。



以下は以前のコメントです。
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【さすがのアン・ビュラン!!しかしこの冷たさは!】

 アン・ビュランと同格のレ・クレはいつものように数が無く、飲めませんでした。アン・ビュランですが・・・これにはビックリですよ。こんなアン・ビュランは、毎年のように10年以上飲んでますが・・・切れ味鋭い氷の刃のようです・・・そして、フリーズされた果実を閉じ込めているかのようです。

 現在はまだ全くその全貌を見せません。余分な成分を全く持たない、とても硬いムルソー・シャルムのようです。少なくとも2年・・・置いて欲しいと思います。ダニエル・バローもエレガントな味わいに変身中・・本当にそうなのか?・・ちょっと疑念は残りますが、いずれ結果も出るでしょう。少ないのでお早目にどうぞ!


以下は2008年のコメントです。
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【この2アイテムは・・・飲むのを躊躇してください!】

プイィ=フュイッセ・アン・ビュラン・ヴィエイユ・ヴィーニュ
 やはりこれは凄いワイン。凝縮感とミネラリティの塊。密度の凄みを思い知る。なのに繊細だ。呆然とさせられる。


 上記はテイスティング時のメモそのもの・・・です。内容よりも気持ちを読み取っていただいたほうが・・・近いと思います。何せ、テイスティングの最後の方は、同じような表現になってしまうのを避けるために簡略化して書いている場合が多いからです。


 ラ・ロシュは飲めるんですが、ポテンシャルを考えると、「勿体無いかな?」という想いが先に立ってしまうほど・・・です。素晴らしいプイィ=フュイッセなので、このコラムではこのラ・ロッシュを一押しに致します。

 レ・クレは申し訳有りません・・・あまりに少なく、飲めませんでした。しかし、アン・ビュランと共にPKさんに最高の評価をされているだけのことは・・・毎年のテイスティングで感じています。恐らくですが、アン・ビュランと双璧でしょう。

 で、アン・ビュランVVですが・・・これはやはり「化け物」です。どう有っても漲るポテンシャルを隠し通すことを拒絶しています。まさに漲っているイメージは、極上のムルソー1級と同様・・・。もしかしたら今までにバローが生み出したプイィ=フュイッセで一番の品質かもしれないとさえ思ってしまいます。凝縮感とミネラリティの塊。しかし厳しさもしっかり閉じ込めていますので、確実に熟成が必要です。


 この3つは・・・最低5年・・・待ってください。でも・・・実は今でも飲めるワインでも有ります。ポテンシャルを隠し切れないから・・です。お奨めします。