【過去一番と評価した2022年ものを、いとも簡単に超えて来た2023年ものです!・・素晴らしい!・・豊満さにキリリとした切れのある表情!・・もはや以前のピエール・ポリでは有りません!】

因みに上代設定は¥4500-です。昨年と一緒ですが、仕入れ価格は10%以上上がってますので、この価格は Noisy wine には非常にキツイです。でも、「導入」のワインなので、ここは頑張って値を下げてご案内させていただきますが、しばらく後で上げさせていただくかもしれませんのでお早めにお願いいたします。
いや~・・もはや・・このグラスの佇まいからして、今までのピエール・ポリとは違うでしょう?・・2022年ものまではまだどこか、
「一瞬シャバい?」
と思わせるような色彩感覚が有ります。
しかし、2023年ものは・・もはや「マコン、マコン=ヴィラージュであり得ず!」と書いてあるようなグラデュエーションじゃないですか!・・もう、グラスに顔を寄せただけで・・
「うおっ!」
と唸ってしまいます。
あ、どうでも良いことかもしれませんが、どうでも良いことが気になるボクの悪いクセ・・かもしれません・・
「2021年ものは右、2022年ものは左、2023年ものは・・中央で、上級キュヴェの上のクラスと同じデザイン!」
になっているのをお気づきになられたでしょうか。
そう・・DB(ドメーヌ・バロー)のマークですよ。2021年ものまではずっと右でした。2022年ものでいきなり左に移動し、2023年ものは中央に鎮座しているんですね。これって・・
「きっと何かを言いたいんじゃないの?」
と・・右京さん的に思う訳です・・もっとも何を言いたいのかまではハッキリしませんが、
「スッゴイ上手く出来た!」
と言うことに近いんじゃないかと思うんですね・・もしくは、1990年植樹と言うことで、V.V.と言えるような樹にもなってきましたし・・。

アロマは自然派的にニュートラルでスピードとふんわり感が有るものです。尖がった部分は無く、マッタリとして柑橘果実が複雑性を帯びて感じられます。
黒糖のような・・ややビターさと蜜っぽい甘さ・粘度・・黒蜜かなぁ?・・ちょっと黒糖焼酎のようなニュアンスを含む、滑らかな中にも非常に心地良い飲み終わりが有るんですが、これがこのワインの・・
「味わいの幅の広さ、深さ」
を増大しているように思います。
熟した柑橘、果実、石、岩、ハーブなど、有機物、無機物問わずに・・エレガンスを保ちつつも饒舌です。ほんのりと膨らみながらビターさを感じさせる甘く無い黒糖、余韻にはその黒糖が弾けて粉々になるようなイメージで・・余韻がさらに拡がりつつ収束して行きます。
昔のピエール・ポリのように、フレッシュで、豊満さも有りつつもどこか可憐さをも持ち合わせていた味わいとは、全く同一の畑ものとは思えないような高質な仕上がりを感じます。
今飲んでも非常に美味しく、この先1~2年に渡って上昇し続けるでしょう。
「いや・・めっちゃ美味しい!・・マコンの範疇を飛び出した!?」
と言いたいマコン=シェントレ・レ・ピエール・ポリ2023年です!
今はもう扱わなくなってしまいましたが、ヴェルジェのマコン=ピエール・クロが結構好きで、しかもリーズナブルだったんですね。でも・・ん~・・高いし質的に上昇して行く感じはしないし、良い葡萄が採れると上級キュヴェを造ってしまうから、良い年は普通で、イマイチの年は下がる・・のが判って止めてしまいました。そこから言ったら・・
「バローはほぼ常に上昇気流!」
です。例外として「植え替え」によるポテンシャルダウンは在りましたが、価格を下げましたから・・素晴らしいドメーヌです。ぜひ飲んでみてください。滅茶旨い!です!
以下は以前のレヴューです。
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【ドライ!・・エキスの集中!・・半端無いミネラリティとの統合、バランスが素晴らしいです!過去一間違い無し!・・価格も頑張らせていただきました!】

ユーロ高の影響は半端無く、ワインの価格にもろに反映していますが、この・・長く愛されてきたマコン=シェントレも、
「ついに上代4500円」
と言う・・物凄い時代になってしまいました。
流石にそれは急過ぎる・・と感じまして、何とかお願いして・・
「・・下代を下げていただいた・・」
んですね。
なのでこの価格が成り立っています。なのでサンリバティーさんのご協力に感謝して、ぜひ・・飲んでみてくださいね。安いですし・・
因みに2021年ものは新着で「3190円」ですから、
「たったの?・・160円アップ」
です。
つまり、
「1ユーロ以下しか上がって無い」
んですよ。今や165円ほどまでユーロ円はユーロが強く、円が安いです。まぁ、
「マイナス金利をゼロ金利にしただけ」
で終わっちゃいましたから・・この間の某総裁の発表。残念です。

ですがこの色!・・
「絶、セクシー!」
でしょう?
そうなんですよ・・過去最高の出来、間違い無しです。
マコン=ヴィラージュの村名の名乗り+畑名の名乗りでしかないこのピエール・ポリですが、
「上のクラスのサン=ヴェランも真っ青!」
になるほどの素晴らしい出来です。と言いますか、2022年のドメーヌ・バローのワインの・・
「物凄い密度!」
は、あの100点満点をたたき出しているクリオ=バタールを造るあの人と、テイスティング時にイメージがちょっと被ってしまうほどでした。
その上で、マンモスなミネラリティと、少し有るとより惹きつけられるグラ、ねっとり感が有り、果実・柑橘も嫌味無く冷涼で、蜜っぽく成長して行きそうな密度の高いエキスの集中さも有ります。
「・・げっ・・ピエール・ポリがこれだけ凄いと、他のは・・ヤバい出来か、それとも?」
などと考えてしまい、もし上のキュヴェがイマイチだったらどうしよう・・と・・(^^;; あ、どうしてもテイスティングは下のクラスからやりますので、心配でした・・が杞憂に終わったんですね。
2021年ものは元より、2020年もののグラスの写真とも、ぜひ比較してみてください。照り、涙、ミネラルの感じ・・どうでしょう?・・過去最高も嘘じゃないように思えると思います。ぜひ飲んでみてください。めっちゃ美味しいです!!
以下は以前のレヴューです。
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【旨いです!・・2020年の濃密なスタイルから、健康的で細やかな表情がナチュラルに、繊細に見えるスタイルへ変貌しています!。価格も凄く頑張りました・・】

「価格を頑張って・・これなの?」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。以前は2千円台中盤でしたから・・まぁ、上がっても3千円だろうと踏まれていたんじゃないかとも想像されますしね。
ですが、泣きたくなるくらいの利益率です。相当頑張った価格なんですね・・なのでご容赦いただきたい・・。まぁ、ヘタをするとインポーターさんに怒られるかもしれない・・だって、
「ある意味、昨年の2020年ものの販売価格と今回の2021年ものの仕入れ価格に差がほぼ無い・・」
それ位、仕入れ価格が上がってしまっています。
ですが味わいは素晴らしいです。このところのドメーヌ・バローは、ジュリアンさんが頑張っているんだと思いますが、
「よりナチュラルに・・余分な付け香はしない・・」
と言う、葡萄そのもの、もしくはワイン本来の美味しさを生かす造りに徹するようになって来ています。それを強く感じます。
ですから、香りのふくよかさや柔らかさ、スピードの速さが素晴らしく、優しくも柔らかなミネラリティを含んだアロマがノーズに飛び込んで来ます。

一段とミネラリティが洗練されたようで、ちょっと無理したマコンの少しコッテリしているが酸が乏しい感じ・・がゼロ。どこまでも自然で有りながら、マコンのミネラリティ溢れる大地のニュアンスを感じさせ、また2021年の健康的な葡萄由来の柑橘のニュアンスに満たされている感覚です。
より深い黄色をしている2020年もののグラスの写真と比較してみると良く判ると思います。2020年ものも、
「・・いや~・・ずいぶんナチュールっぽくなって来たなぁ・・」
と感じたものですが、2021年ものは・・明らかに、
「さらにSo2が少ないしなやかで繊細な味わい」
になって来ています。
その上で、
「アヴァンギャルドな味わいに没しない・・ディテールを壊さない美しい造り!」
を感じます。
日本もようやく「大企業は賃上げ」で世界標準の収入を目指す時代に入って来た・・そんな気がします。まぁ・・日本ではラーメンは1000円ほどですが、海外では3000円が当たり前です。つまり・・ちょっと乱暴では有りますが、
「日本の物価は海外の1/3」
ですから、インバウンドは好調でしょうし、徐々に製造業も日本での製造に回帰して行くんじゃないかと思います。もっともその最中にも様々な問題をクリアにしないとなりませんが、是非とも優秀な人材を取り立てて、正しい方向に旗を振っていただきたいものです。是非ご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【カリテ・プリ大賞はこれでしょう!・・これほどのリーズナブルな高級シャルドネは他に見当たりません!】
ピュアでミネラリティの高い高級シャルドネです。しかも非常にリーズナブルなので、毎年数多く販売させていただいています。
ですが・・このところの世界情勢で、色々と変化が生まれています。
勿論、温暖化も影響も有ります。今までには余り無かった気候変動が有り、2021年などは平均で対比20%の生産・・全く造れなかった地域も有る訳です。
それに加え、新型コロナウイルスの影響で、色々なモノが不足しています。さらにはウクライナ侵攻..ですね。
「コンテナが無い!」
から送れない・・送ってもらえない・・などと言うことが起きています。
なので、、Noisy wine も、例年に無く、
「入荷の無い時期が時折有る」
ことと、
「すべてのワインの入荷時期が一緒!」
・・・つまり、船が一緒なんですよ・・。だからもう・・荷が入って来る時は、「しっちゃかめっちゃか」に..それが無い時は、
「次の新着・・どうしよ・・」
と頭を悩ませるようになってしまった訳です。

でも、いつものように素晴らしいバローのマコン=シャントレが、いつもより美味しい!・・と感じられると元気が出ますよ。ウクライナの悲惨な状況を見るにつけ、澱んだ気持ちになってしまいます。
それでも店での仕事を終え、日が変わってから家にたどりついて、またそこから毎日のようにテイスティングをして・・の繰り返しですが、そのワインが美味しいと判断できると、そんな暗い気持ちも吹き飛ぶんですね・・そんな暮らしを四半世紀も続けています。
そしてこのマコン=シャントレも、四半世紀ほどのお付き合いになるはず・・です。始めた頃は・・
「千何百円・・」
だったと思います。
でも・・今もこんな価格・・。ちょっとあり得ないような気もしますが、
「その頃よりも確実に旨い!」
のは間違い無いですし、
「毎年少しずつ異なる美味しさを見せてくれる!」
んです。
2020年は過去最高だと思います。でもタイミング的に・・少し硬めですから、2~3週間休ませていただくと、グッと伸びてくると思います。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【どなたが飲んでも美味しいと言っていただけると思います。高級シャルドネの美しい姿!ブルゴーニュ南部ながらも冷ややかな表情のエレガンスが素晴らしいです!】
未だにこの位の価格でご紹介できるのですから有難いものです。以前は・・と言っても10~20年も前ですが、このピエール・ポリも今ほどの「強い引き」は無かったように思います。アン・ビュランV.V.とクレイV.V.はあっという間に完売していました。
この10数年の間にクレイは植え替えでV.V.表記が無くなり、2本柱の地位を追われましたが、代わりに「ラ・ロシュ」がアン・ビュランV.V.と並び称されるようになった訳ですね。
確かにアン・ビュランは美味しいし素晴らしいし・・凄いです。でもやはり、「すぐ飲みたい!」と言う要望には応えきれない・・それだけの熟成期待の分がポテンシャルに備わっているからです。なのでむしろ、
「アリアンスの方がさっさと美味しい!」
訳ですし、
「サン=ヴェラン・アン・クレシェがリリース直後から滅茶美味しい!」
ですし、
「・・まぁ・・言っちゃえばピエール・ポリでも充分・・」
と思えてしまう部分も有る訳です。
2019年ものはやはり「健康美」です。まぁ、色々有ったには違い無い2019年だとは言え、非常に美しく、無駄のない・・均整の取れたボディをしています。甘く無く、しかし柑橘の美しいフレーヴァーと柔らかなミネラリティが「すっ」と立ち昇ります。
やはり「シャルドネ好き」は多いですが、どうしても高価になってしまいがちなところ、
「ドメーヌ・バローが有る!」
ので助かっている訳ですね。
ブルゴーニュ最南端です。ローヌと一部重なっている地域です・・が、
「全く暑苦しくない」
冷ややかな果実酸と、やや強い日照による、ほんのりとした「オイリーさ」が特徴です。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【デイリー価格の高級シャルドネ!・・実に美味しいです!】
もう・これは常備しておくべきワインでしょう。最もリーズナブルなマコン=シェントレ・・・村名格のシャルドネですが、一般に販売されているマコン=何とかとは、まったく異なるワインです。
2018年のバローのワイン、全てに言えることは、やはり膨大なガラス、クリスタル風のミネラリティが、冷涼で豊かで凝縮した果実・柑橘をコーティングしていると言うことですが、このマコン=シェントレ2018にも同じことが言えます。
ですので・・いや、この言葉、「サン=ヴェラン・アン・クレシェ2018」のコラムにも書いたので言いたくないんですが・・ある意味、このマコン=シェントレで充分・・美味しさが堪能できてしまうんですね。
そして、その先を探って行っても、確かにまだまだ知らない存在が有ることに新たに気付くんです。だから飲んでいても楽しいし、何より、全くぐだぐだっとした部分が無いので、非常に心地良いんですね。色合いも淡い緑が入った美しい黄色です。
こんなにリーズナブルで良いんだろうか・・と思ってしまいます。2018年のダニエル・バロー、是非飲んでみていただきたいと思います。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【定番のリーズナブルワインですが、ベースのワインがこんなに素晴らしいとは!・・と是非驚いてください!】--以前のコメントを使用しています。

ブルゴーニュのデイリークラスには非常に厳しい・・(^^;; リアルワインガイドも、しっかりポテンシャル点90ポイントを付けているマコン=シェントレです。
特徴はほんのりと芳醇ながらも美しい酸、ミネラリティもたっぷりで非常に瑞々しい美味しさが有る・・と言うところでしょう。濃密に仕上げることは、温暖化と言われる現在においては特別に難しいことではないと思われますが、
「そこにフィネスが有るか?エレガンスはどうか?」
と言う部分においては、非常に苦労してきたのがマコン各村なんですね。PKさんがシャルドネを貶める言葉として常用していたのが、
「マコンじゃないんだから・・」
でした。言ってしまえば、
「下品」
の代名詞みたいな時代が有った訳です。勿論ですがそこには、努力を続けるドメーヌも多く有り、その代表格がダニエル・バローだった訳です。「シャルドネに 割りばし入れて マコン=ヴィラージュ」などと樽臭いマコン=ヴィラージュを揶揄していた時代が有ったんですね。
そんなマコン=ヴィラージュとは全く異なるのがこのシェントレです。やっぱり旨いですね・・いつもは、タイミング的にはもっと早い時期にテイスティングしていますので、完全には落ち着いていなかった訳です。今回はサンリバティーさんが倉庫に入れっぱなしでオファーを忘れていた?ために、半年以上遅れてのご案内になっています。
でもそんなタイミングなので、しっかり落ち着いてるんですね~・・。リアルワインガイド第62号は2018年4月のテイスティングですから・・そろそろ1年近くで、その位のズレが有ります。
「このワイン、こんなにおいしかったっけ?」
と徳丸さんは書かれていますが・・
「美味しかったですよ」
とお答えしておきましょう。何せnoisy はこのワイン、もう・・どうだろ、20年近く欠かさずに飲んでますから・・。
しかしながらやはり変遷は有りますよ。もっと樽っぽかったし・・いや、樹の若さも感じたかな・・フレッシュだが凝縮感に欠けた印象が最初の頃だったと思います。でも・・千円台だったですしね・・充分にリーズナブルでした。この素晴らしいバランスを見せるシャルドネがこのプライスですから・・しかも、
「アドヴォケイトが選ぶブルゴーニュを代表する生産者」
で有り、
「ブルゴーニュ・シャルドネの傑作」
として、プイイ=フュイッセ・アン・ビュランV.V.とレ・クレV.V.が選ばれている位ですから(レ・クレは改植したため現在はV.V.表記無し)。
下から上のクラスまで、見事に美味しいのがバローです。言いたくないが・・
「マコン・シェントレで充分旨い・・」
ので困ります。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【年々、瑞々しさを増しています!滅茶美味しいです!】
滅茶苦茶瑞々しく、健康的で、伸びの良いワインです。しかも、
「ん?マコン・・?」
と思えるような冷涼感付きです。
さらには、
「・・これでマコン?」
と思えるような、コート・ド・ボーヌ的なエレガンスの有る果実の風味なんですよ。
価格もリーズナブルですし、これは売れるんじゃないかと!・・コンディションの良さも抜群です。
リアルワインガイド第58号は、ついに今までの最高ポテンシャル点、89+点を付けましたね。noisy的にはそれだとやや低いかな・・と思いますが・・ここはハッキリ、90点付けるべきでしょう。それだけのパフォーマンスをしてくれます。
年々増してきた正当にナチュラルな美味しさ、是非感じてみてください。超お勧めです!
以下は昨年までのこのワインのレヴューです。
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【もう単なるマコンとは呼べない!素晴らしい味わいです!】
いつも安定して美味しいマコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリです。もうお馴染みですね。
ですが、2014年ものの美しい姿はまた2013年の健全さ、バローのベンチマーク的存在を超えて美味しいと感じてしまいました。
もっとも、昨今は自然派と言うの括りの解釈も非常に難しいです。
「自然酵母(畑に自生しているもの、果皮付着)じゃなくて自然派を名乗れるか?」
と言うような基本的なものから、
「ビオロジック + So2の使用有りき」
と言う、既存のスタンスではヴァン・ナチュールとしては不足している・・・と言う考えもあります。
その辺りはとても微妙な問題を含んでいまして、まぁ、いつも言っていますが最終的は、
「醸造結果としての揮発酸値」
に掛かってくると思うんですね。
ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として、ナチュラルなワインが仕上がる・・これが理想です。しかしながら時に、もしくは多くの場合、
「ナチュラルな畑仕事、ナチュラルな醸造の結果として揮発酸値の上昇を招く」
ことにつながり兼ねない状況が見られる訳です。
まぁ、極低レベルの揮発酸値の話しでは無いんですね。ワインのピュアな味わいを損なわない程度の揮発酸値であれば問題は無いと言えます。しかしながら、それはかなり上手く行った場合・・になります。
「ん、私はSo2は使用しないよ!」
と言う最初からのスタンスは非常に綺麗な言葉では有ると言えますが、仕上がったワインの揮発酸値が高いとすると
「唇寒し」
と判断されてしまうかもしれません。
確かに、極わずかの方々は、So2を全く使用せずともピュアなワインを造り上げることが出来ると思います。しかしながら、ほとんどの造り手は、
「最上の葡萄が収穫でき、最上の仕事が出来たときにピュアなワインに仕上げられる」
と言えるかな・・と言うのが、noisy が現在感じていることです。
リアルワインガイドは2013年ものよりも2014年ものをより高い評点にしていますね。理解できる部分では有ります。でもまぁ、
「どちらも相変わらず旨い。敢えて言えば、2014年ものがより凝縮感に長けているかもしれない。」
ですね。
何せ、どうでしょうね・・覚えてませんが、どれだけ長くダニエル・バローのワインを毎年飲み続けて来たか・・・。90年台中頃から毎年必ず飲んでますから・・体の何パーセントかはダニエル・バローのシャルドネでできているかもしれませんしね・・そりゃ無いか。
このシャントレの良いのは、甘く無いし、ミネラルは重く無く軽やかでビッシリ、適度な中域のふくよかさ、充実と余韻の長さ、ダレない酸の美しさが寄与していると思います。揮発酸の存在を感じたことなど・・ございませんしね。
価格も実にリーズナブルです。ワイン屋として困った時の「ダニエル・バロー頼み」も有りがたいものです。何せ、
「美味しく無い!」
「合わない!」
とは、まず言われないですから・・。しかも、このシャントレは、二次発酵のニュアンスが強く出ないので、やや匂いのキツイ魚介にも行ける可能性が大きいんですね。・・まぁそんな場合、安全策を考えるなら二次発酵無しのワインを第一にしますが・
柑橘系果実のしっかり出た美味しい・・甘く無い、しっかりシャルドネです。是非ご検討くださいませ!
以下は以前のコメントです。
━━━━━
いや~・・ピエール・ポリで充分旨いんですが、ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石のニュアンス、マコン=フュイッセのクラス超えのポテンシャルも捨てがたい・・・選ぶのは難しいです!
2012マコン=シャントレ・レ・ピエール・ポリ
わずかに樽、凝縮感がわずかに甘みをもたらす。粘性ある滑らかなテクスチュアと程好いスパイス感。軽めながらたっぷりあるミネラリティ。ドライな味筋ながらしっかりと押してくる素晴らしい味わい。
2011&2012 マコン=ヴェルジッソン・ラ・ロシュ
2012は2011よりもかなりドライ・・・2011年は荒れが収まり、熟しつつ有って、むしろ甘みさえ感じる滑らかさ。出来はほぼ同等か?とても美しくバランスの良い仕上がり。締まったミネラリティ・・・単純に美味しいが、岩、石のツルッとしたミネラリティが特徴的。リンゴや洋梨、柑橘。両方を比較すると、渋みと苦味が味幅、土台を作っているのでどちらも必要なものだと判る。リーズナブルなワイン。
2012マコン=フュイッセ
美しい淡い黄色。光り輝いている。格上の味わいはすぐに判るほどのネットリ感とエレガンス。中域が密で味わいの幅が広い。フルーツ表現の精度が高く、よりエレガンスを感じさせているようだ。
ポリはとっても美味しいです!こんなに美味しくなって・・良いのかな?・・と思うほど、格上げされたように思います。価格的にはヴェルジッソン・ラ・ロシュが上ですが、現状の美味しさはマコン=フュイッセに軍配。マコン=フュイッセは・・・マコンじゃ無いす!・・いや、マコンを超えてます。ヴェルジッソン・ラ・ロシュの石、岩のガチっとしたミネラリティが素晴らしい・・・そして2011年は熟し始めていて、凄く纏まりが出てきました!是非ご検討いただきたい4アイテムです。一推し!