濃厚な葡萄エキスが最高!超希少な 2012 年ヴィンテージフレッドは言う、 「2012 年は、ワインと真剣に向き合っている生産者の間で必ず後世まで語り継がれるとても貴重なワインとなるだろう。偉大な年の楽に仕上がったワインよりも、苦労の末、素晴らしいワインに仕上がった方が、深く心に刻まれるからだ!」 「今飲む 2012 年も、寝 かせて将来飲むものも、ブ ルゴーニュの良い造り手を語る上で必ずカギとなる!この希少な年のワインこそ、将来にわたってワインの価値を共有できる人に飲んでほしい。」 ■2012 年ヴィンテージ情報 厳しい環境を生き残った葡萄の凝縮したエキスとエネルギー、どのヴィンテージにも一致しない個性がワインに備わっている!白は、フレッシュかつ香りが高くフルーティ、2008年や 2011年と特徴が重なる。収量が例年の約半分と極端に少なかった為、洗練された旨味がしっかりと伝わるワインに仕上がっている! 赤は、ダシのような旨味と、躍動的なエネルギーを感じるまさにヴァン・ヴィヴァン!2010年に似た果実の艶やかさと共に、緻密なタンニンとミネラルを感じる長期熟成タイプのワイン。 ■天気と畑 ブルゴーニュ史上前代未聞の自然災害が続いた年・・。5 月 17 日、零下 3度となり霜の被害が発生。それに続き開花時期に平均降雨量 60~100 ㎜に達する猛烈な雨が15 日おきに降り、この花流れの時点で例年の収量の半分が失われた。有機剤の散布はいくら軽量で性能がよいトラクターを使っても畑がぬかるみ至難の業であった。彼のドメ ーヌでは、人がタンクを背中に担ぎ、10ha全て歩いて散布した。そのおかげで、病気の被害が蔓延する中、ドメ ーヌの畑でベト病が発生したのは、誰よりも後だった。6月 30 日、8 月 1 日に雹が降ったが、あえて葉を多く残していたため、葉がクッションとなり、幸いに被害は最小限に済んだ。収穫まで時間があり、傷ついた葡萄もすっかり乾き落ちてくれた。 ■収穫 2011年と比べて3週間遅く、例 年よりも1週間遅い収穫だった。9 月 21 日シャンボール・ミュジニー、モレ・サン・ドニ1 級レ・モン・ リ ュイザンから始まり、1 0月2日サンロマン白で終わった。 収穫の後半では何度か雨に降られることはあったが、全体的には腐敗も少なく状態の良い葡萄を取り入れることができた。 ■収量 収量は白が平均22.75hl/ha、赤 が19.50hl/haと昨年の約半分。AC ブルゴーニュ赤ブドーは収量が8hl/ha となんと2011 年の収量の 4 分の 1 以下だった。収量が激減したため、数少ない房が樹のエネルギーを集中して取り込み、ポリフェノールが豊富で、酸のバランスの良い、適度に糖分もある素晴らしい葡萄となった。 ■醸造 潜在アルコール度数は最大 12.8%、発酵は比較的順調で、色の抽出も速く、発酵温度は安定していた。(温度は最大で24~26°) ■価格 収量が昨年対比5割減の為、他のブルゴーニュの生産者同様、価格が上昇している。なお、オスピス・ド・ボーヌ2012 年の競売平均価格は、過去 7 年の平均に比べ 7 割近く上がっている。過酷な状況下で粛々と生き抜いた葡萄たち…ポテンシャルは半端ではない!フレッドがいつも口にする「厳しい年だからこそ生産者の実力が分かる!」の最たる形がこの 2012 年に集約されている!ぜひこの渾身の一滴を味わっていただきたい! | |
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