● 2015年のドメーヌ・ド・シャソルネイとメゾン・フレデリック・コサールが入荷しましたのでご紹介いたします。
2015年はコサール自身が「最高の出来」と称しておりまして、noisy 的には・・
「・・本当か~?」
と、眉に唾してテイスティングに臨みました。2006年の悪夢が脳裏から離れないんですね・・。あ・・知らない方はスルーしてください。知らない方が良いです・・(^^;;
今回の2015年ものは、全てのアイテムのテイスティングは出来ない・・何故か?・・
「アイテム数はそこそこあれど、それぞれの数が非常に少ない」
から・・です。
そのため、かなりの部分を先に購入させていただき、充分な休養期間を取ってのテイスティングになりました。
結果として、2014年を上回る素晴らしい仕上がりを確認しました。
そして、これはちゃんと言っておかなければいけない部分かと思いますが・・
「2015年ヴィンテージのフレデリック・コサール、ドメーヌ・ド・シャソルネイは、小手先の技術に走らない、葡萄の潜在能力をそのままに引き出した、彼自身の初のヴィンテージで有り、どこまでもナチュラル、どこまでもピュアな素晴らしい仕上がりになった」 と言えます。
シャルドネ、白はもう・・すべてが圧巻です。基本的には、今飲んでもその素晴らしさが判るでしょう。
「化粧のないスッピンのシャルドネの超絶な美しさとアピール」
に驚かれるでしょう。どれを飲んでも・・素晴らしいですし、見事にテロワールが現れています。
ピノ・ノワールとガメイも、非常に素晴らしいです。個人的には、
「・・ようやっと判ってくれたのか?」
などと、直接、伝えてもいないことを、さも受け取ってくれたかのように感じています。・・まぁ、担当さんには、
「小手先でいじり過ぎるのが彼の悪い癖」
とは言ってましたけど。
2015年の赤は、ある意味では、
「・・えっ?・・これ、本当にコサールが造ったの?」
と思うかもしれません。それは、個人的なイメージではありますが・・このようなことです。

通常の・・2014年までのヴィンテージは、コサールは葡萄の潜在アルコール分を全てアルコールには変えず、僅かに・・アルコール分換算で0.5~1%未満ほどを残し、二次発酵中のコントロール(温度経過のコントロール?)でまろやかさや柔らかさ、妖艶さを調節していたと思うんですね。
ですが2015年ものは、
「ほぼドライになるように、糖分を喰い切るまで一次醗酵させ、二次発酵でのコントロールを余りしなかった」
と思えます。
これは何を意味するか・・と言うと、
「今までのヴィンテージよりも0.5%~1%、アルコール分の多いボリューミーで長熟なワインになった」
と言えるんですね。
12.5~13%位の仕上がりが多かった訳です。勿論、ワインによっては13.5%の表示も有りますが、2015年ヴィンテージは13~13.5%の間に収まっており、それを裏付けているように思います。
また、2015年ヴィンテージは、日本に到着するのが遅かったと・・言うことです。これは
「発酵が終わらず、通常よりも1カ月ほど遅れた」
らしいですので、やはりそれを裏付けています。
ですので、通常も13~13.5%に仕上げているシャルドネは、現時点でも滅茶美味しいですが、ピノ・ノワールは1カ月ほどの少しの休養が必要かと思います。
テイスティングしていて、物凄く良いと伝わって来ます。でも、
「ようやく・・仕上がったばかり・・と言った感じ」
も同時に感じられます。
しかしながら、今までのコサールの赤とは違う、芯がしっかりと存在する美しいワインに仕上がっており、上記の・・
「おい・・これ、本当にコサールが造ったのかなぁ?」
と言うような、テイスティング中の言葉に出て来ていると思います。
今すぐ飲んで素晴らしい、2015年の白と、1カ月休めたら今までのヴィンテージと同じ条件で、しかも今までの最高の味わいに出会える2015年の赤・・と思ってください。
細かな部分は各コラムでご確認ください。2015年のフレデリック・コサールのワインは今までと違って数が無く、とても希少です。
「後で・・買おう」
とは思わない方が良いです。是非ともご検討くださいませ。最高の2015年になりました!