ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ド・シャソルネイ・エ・フレデリック・コサール

ド・シャソルネイ・エ・メゾン・フレデリック・コサール

フランス Domaine de Chassorney et Maison Frederic Cossard ブルゴーニュ
● 2019年のドメーヌ・ド・シャソルネイ、フレデリック・コサールをご紹介させていただきます。いやはや・・やはりなぁ・・・とは判っていたものの、

「・・本当にやりやがった!」

と言う気がしています。もう大変な世界に身を置いてしまった・・?・・とさえ感じます。今回は30アイテム以上のリリースですが、少ない2019年ものでは有っても何とか15アイテムを開けさせていただきました。


 ハッキリ言いまして、2019年のド・シャソルネイ、フレデリック・コサールは必ず買うべき・・もしくは興味が薄くても飲んでみるべきとお勧めいたします。

 2018年もので大きく変化した彼のワインですが、

「ピュアなワイン・・ただそれだけを目指す!」

 と言う意思を感じました。


 そして2019年はその完成度を90%ほどにまで高めたと感じます。

 白ワインはもう、半端無い出来栄えですし、赤も滅茶美しい・・プロ好みの味わいです。どこまでも透き通っていて、フラワリーなアロマがノーズを満たし、ピュア果実が味わいの中にほとばしっています。

 余りに綺麗なので・・ワイン初心者の方は、

「美味しいね~・・」

で終わってしまうかもしれません。しかし、その本性は・・物凄いポテンシャルを秘めている・・その表情がちゃんと出ているのに、非常にバランス良く美しいので、むしろその素晴らしさが判り辛い・・と言うような感じに思えます。

 また、クヴェグリのキュヴェのまろやかな表現には驚きました。クヴェグリ本家のジョージアのワインに感じる蜜蝋臭さなどは全く無く、ただただ美しくまろやかです。

 卵型のセメントタンク仕立てのキュヴェは、より鮮烈な印象を残します。フレッシュで華やか・・こちらも非常に美しいです!

 そして、シャサーニュ1級アビ・ド・モルジョには、仕方なく新樽を使うしか無かったそうで・・その辺も含め、「90%」とさせていただきましたが、いや・・もう半端無い、凄い世界に行ってしまった感覚が有ります。彼が、

「樽の要素で汚したくない・・」

と言う意味も良く判る、凄い仕上がりだと感じました。


 また、今回は余りに少なくて飲めなかったジュラやローヌのキュヴェも、このブルゴーニュワインの仕上がりを見ると、相当に良いんじゃないかと想像しています。しかも、

「クヴェグリ、スキン・コンタックト&卵型」

と言う3つの仕立て違いのキュヴェも存在していますので、もはや、

「ド・シャソルネイ&フレデリック・コサールを一言で表すのは不可能?」

かとも思えます。


 異常なまでに美しく、しかも完成度の高いワインに仕上がった2019年です。是非どれか1本でも・・飲まれてみることをお薦め致します。


■■ エージェント情報
■ 太陽を感じるふくよかな果実味、そして芳醇でしなやかなエキスが渾然一体となる、試練を乗り越えた魅惑のヴィンテージ!樽熟成から「クヴェヴリ」「卵型タンク」熟成にほぼ完全移行!!

≪2019 年の特徴≫
 2019 年は春の遅霜と夏の日照りが収量に影響した厳しい年だった。霜と干ばつの影響により、白の収量は昨年の約半分、赤の収量は、サン・ロマンが 4 割減、他も約 3 割減ってしまった。収穫したポリフェノールたっぷりの黒々としたブドウは、意外にも酸がしっかりとあり、糖とのバランスも驚くほど良かった。
 熟成はほぼクヴェヴリもしくは卵型セメントタンクに移行したため、いつもよりもシャルドネ、ピノノワールの品種の純粋なキャラクターが前面に出ている。ブルゴーニュワインの樽熟の常識を覆すが、理性を超える直感的な美味しさが実際にあり、想像力を大いに掻き立てられる。

 白はボリュームがありながらもエキスに透明感があり、重心の低い酸がタイトな骨格と清涼感を支えるピュアで俊逸なワインに仕上がっている。赤はふくよかな果実味と艶やかでジューシーなエキスが渾然一体となり、優しく口の中に溶けて行く魅力的なワインに仕上がっている。

 フレッド自身は 2019 年について、白は「アルコールのボリュームと酸のバランスが絶妙だった 2015 年を彷彿させるワイン」、そして赤は「どのミレジムにも例えられない唯一無二のワイン」、と評価する。

●ドメーヌ白
 4 月に襲った霜により標高のあるサン・ロマンが大打撃を受け、また干ばつによりブドウは果汁が少なく凝縮していた。平均収量は 2018 年が 40hL に対し 2019 年は 20hL と半分だった。しかし、暑い年のイメージを覆す酸がしっかりとあるブドウが収穫でき、フレッド自身が「ミラクル」と大絶賛するメリハリの効いた高品質なワインに仕上がった。

 ミレジム的には、上品なストラクチャーを持つ 2010 年、もしくはアルコールと酸のバランスが絶妙だった 2015 年を彷彿させるとのこと。2019 年から卵型セメントタンク、クヴェヴリのみを使用し、脱樽化を成し遂げた。サン・ロマンもオークセイも構成がはっきりとしていて、重心の低い伸びのある酸が骨格を支え、テロワールとブドウの持つポテンシャルがダイレクトに伝わる。

●ドメーヌ赤
 シャルドネよりもピノノワールの方が芽の出るのが遅いこともあり、4 月の霜の被害はシャルドネよりも少なかったが、オート・コート・ド・ボーヌ ピュイ・ド・ショーのように標高のある畑はほぼ壊滅。その他の畑は、霜の被害は少なかったが、夏の干ばつにより、収量は 25~30hL と例年に比べ 3、4 割減った。収穫したポリフェノールたっぷりのブドウのタンニンを抽出しすぎないように Infusion(アンフュージョン)という方法でマセラシオン期間を短くし、味わいのバランスを図った。

 樽を廃止し、卵型セメントタンク、クヴェヴリでワインを熟成させた。色合いは例年よりも濃いが、酒質は非常に柔らかく、コクのある果実味にジューシーな艶やかさがある。例年に比べ、サヴィニー・レ・ボーヌやヴォルネイは、タンニンが繊細で柔らかく、今飲んでも最高に美味しい味わいのバランスのとれたワインに仕上がっている。今回特筆すべきことは、クヴェ
ヴリで仕込んだワインが驚くほど味わいがこなれて馴染んでいること。クヴェヴリ熟成による土っぽい粗野な部分は一切なく、染み入るように優しく丸みを帯びた味わいに感動すら覚える。

●ネゴシアン白
 2019 年は、収量的にかつてないほど厳しい年だった。4 月の霜と干ばつにより、ピュリニー・モンラッシェ1er Cru ガレンヌとクロ・ド・ラ・ガレンヌはブドウがほとんど収穫できなかった。その他、ピュリニー・モンラッシェ、ピュリニー・モンラッシェ 1er Cru レ・フォラティエール、ボーヌも例年に比べ約 5 割減、シャサーニュ・モンラッシェ 1er Cru アベイ・ド・モルジョ、ビゴットに至っては約 8 割減と惨憺たる結果だった。2019 年は、重心の低い酸が乗ったストラクチャーある味わいに仕上がっていて、フレッド曰く

「暑い年でありながら、酸がしっかりと残った 2015 年に通じる」

とのこと。今回、ビゴットのクヴェヴリと卵型セメントタンクでの仕込みは前年と変わらず、その他ボーヌ、ピュリニーも卵型セメントタンクを使用した。唯一シャサーニュ・モンラッシェ 1er Cru アベイ・ド・モルジョだけ、タンクを満たす量がなく、例外的に樽を使った。

「卵型セメントタンクの魅力はピュアなミネラルを引き出すこと」

とフレッドが言うように、今回新しく卵型セメントタンクで仕込んだボーヌとピュリニーは、ピュアかつシャープでワインに透明感があり、まるで凝縮した旨味たっぷりのミネラルエキスを飲んでいるようだ。

●ネゴシアン赤
 コート・ド・ボーヌ地区に比べて、コート・ド・ニュイ地区は霜の被害が少なく、むしろ収量減は干ばつの影響が大きかった。収穫したブドウは、夏の干ばつにより途中ブドウの成熟にブレーキがかかったことで、酸が最後まで落ちなかった。醸造は、ブドウにポリフェノールが多く含んでいたので、タンニンを抽出しすぎないようドメーヌの赤同様にマセラシオンにアンフュージョンを取り入れた。

 そして熟成は、樽を廃止し、卵型セメントタンクもしくはクヴェヴリを使用した。品質的には、フレッドも「初っ端のブドーからすでに、今までのどのミレジムにも例えることのできない驚くほど魅力的なワインに仕上がった!」と大絶賛する。出来上がったワインは、樽による味わいのマスクがない分ピノノワールの持つ純粋で多彩な味わいのグラデーションを畑ごとに堪能できる。特に彼の注目は、ニュイ・サン・ジョルジュ レ・ダモードと今回新しく仲間入りしたニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャルモット、そして、モレ・サン・ドニの 1er Cru レ・シャン・ド・ラ・ヴィーニュとレ・モン・リュイザン。それぞれ同じアペラシオン同士なのに一方がエレガントさを、他方がしっかりとした骨格を、と個性が対極に分かれる点は、テロワールのディテールを知る意味において非常に興味深いとのこと。

 その他、メルキュレイは、クヴェヴリで仕込むことによりしなやかさが増し、また教科書的にはパワフルで「王のワイン」と言われるジュヴレ・シャンベルタンは、そのイメージを覆す程エレガントで柔らかい。シャンボール・ミュジニーは、これぞまさにブルゴーニュの女王と言えるビロードのようなふくよかな果実味とストラクチャーを持ち、そして、ヴォーヌ・ロマネは、果実の気品さと厳粛さが完璧に表現されている。どのキュヴェもフレッドの脱樽熟の理念に脱帽する、説得力のあるワインに仕上がっている。

■天候と畑
 2019 年は春の遅霜と 40℃を超える歴史的な猛暑、夏の日照りが収量に影響した厳しい年だった。冬は暖かく、むしろ暑いくらいの日もあり、雨が少なかった。春のブドウの萌芽は例年よりも早く、その芽がまさに最盛期を迎える 4 月 5 日に霜が降りた。霜の被害は、コート・ド・ニュイよりもコート・ド・ボーヌの方が大きかった。その 9 日後の 4 月 14 日に 2 回目の霜が降りたが、この霜は予め周到な準備が出来ていたおかげで、ほとんど損害には至らなかった。5 月は比較的雨が多く、その後 6 月、7 月と日照りと 40℃を超える熱波が襲った。対策として、ブドウが日焼けしないようにできるだけ多く葉っぱを残し、また、強い日光に硫黄が反応しブドウが焼けてしまわないよう、病気予防の散布もできるだけ少なくした。幸い、8 月は穏やかな夏に戻り、熱波によりブレーキがかかっていたブドウの成長も少しずつペースを取り戻していった。収穫したブドウは、見た目はきれいだったが果皮が厚く果汁が少なかった。

■収穫時期
 ドメーヌ:9 月中旬~9 月下旬 ブルゴーニュ ネゴシアン:9 月上旬~9 月下旬

■新たなチャレンジ
 2019 年 11 月から、フレッドはオート・コート・ド・ニュイにドメーヌを構えるオレリアン・ヴェルデと正式にパートナーシップを組むこととなった。1996 年からブルゴーニュという世界屈指の銘醸地に小さな醸造所を立ち上げ、一代で 10ha の畑を所有するドメーヌにまで成長を遂げたフレッドだが、もうすぐ年齢も60 に近づく中、彼の頭の中には常にドメーヌ・シャソルネイの継承問題があった。

 彼自身は、グラン・クリュ・モンラッシェを自らの手で仕込むという夢があり、その夢が叶うまでは現役を続けたいと考えている。だが一方で、年を重ねるごとに感じる体力の衰えはどうしても避けられない。彼には現在 12 歳の息子がいて、当初は息子の跡継ぎを期待したが、実際彼がこの職業を望んでいるか不確かな上、継承を考える年齢としてはあまりにも若すぎるということもあり、息子の継承路線はあきらめるに至った。

 ブルゴーニュは他の地域と違い、資金力だけでグラン・クリュのブドウを手に入れられるほど甘くはなく、資金力に加え、ドメーヌの規模や名声、そして今までの実績が重要となる。とはいえ、グラン・クリュのワイン造りの夢のためにドメーヌの規模をこれ以上拡大することにためらいを感じていていたフレッド。そこにまさに渡りに船とばかりに現れたのが、長年の友人である若きブルゴーニュのつくり手オレリアン・ヴェルデだった。ビオの造り手オレリアンにとってフレッドの畑と彼の名声は魅力的であり、畑の拡張を思い描いていたヴェルデ家の構想とドメーヌの持続可能性を模索していたフレッドの考えが一致。

 話し合いの結果、オレリアンがドメーヌ・シャソルネイの所有者となり、フレッドは今まで通りドメーヌでのワイン造りを継続するというパートナーシップを組み、長年悩んでいた継承問題を解決した。オレリアンにとっては、フレッドの信用と名声により、将来的にはプルミエ・クリュ畑、グラン・クリュ畑など更なる高みを目指すことができるというメリットがあり、また、フレッドはオレリアンと組むことにより、グラン・クリュ・モンラッシェのワイン造りが視野に入るという、まさに理想とも言える Win -Win の関係を築くことができた。

■ 醸造
 白は、シャサーニュ・モンラッシェ1er Cru アベイ・ド・モルジョだけ樽を使用し、その他のキュヴェは卵型セメントタンク、クヴェヴリ、もしくはスキンコンタクトで使用する特殊なステンレスタンクで仕込んでいる。前年同様に、ブドウの窒素不足により発酵が長引いたが、途中で停滞することなく最後まで順調に終わらせることができた。

 赤は、収穫してすぐにフラージュ(足で果帽をやさしく果汁に踏み込む作業)を 1 回だけ行ない、その後軽く果帽を濡らす程度のルモンタージュを数回行った。この年は何もしなくてもタンニンの抽出が良かったので、いつもよりもマセラシオンを短く切り上げアンフュージョンに近いかたちで仕上げた。熟成は、樽を使用せず全て卵型セメントタンクもしくはクヴェヴリで行った。

■ 価格
 ワインの希少価値と買いブドウ生産者の地位の高いブルゴーニュは、年々価格高騰の一途をたどる。フレッドは、この投機的な高騰に疑問を投じる数少ない生産者の一人で、オレリアン・ヴェルデとの共同経営も、ひとつには買いブドウ価格を安定させるためという目的がある。だが、2019 年は、2012 年のようにブルゴーニュ全域が収量 3~5 割と大幅減だったため、ブドウの市場価格に合わせ価格を上げざるを得なかった。

■ ≪2019 年初リリースのニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャルモット≫
 今回から新たにニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャルモットがネゴスに加わった。畑は1er Cru レ・ブスロの真下にあり、道を挟んでラ・シャルモットとラ・プティ・シャルモットとの 2 つの区画にまたがることからレ・シャルモットとしてリリースした。フレッド曰く、ニュイ・サン・ジョルジュ レ・ダモードがヴォーヌ・ロマネ寄りでワインがよりパワフルであるのに対し、ニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャルモットは土壌の粘性がレ・ダモードよりも低く、ワインはよりエレガント。

 今回テロワールの違いを表現するために、レ・ダモードの熟成には密閉率の高い卵型セメントタンクを使用し、さらにエッジを効かせて骨格を出し、反対にレ・シャルモットは、よりチャーミングでエレガントなキャラクターを引き出すために気孔率の高いクヴェヴリを使用した。是非、初リリースのニュイ・サン・ジョルジュ レ・シャルモットをお楽しみください。

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 2018年もののドメーヌ・ド・シャソルネイ、メゾン・フレデリック・コサールが入荷しました。

 いや・・青天の霹靂です。・・まぁ今は青天でも無い状況でも有る訳ですが、2018年もののド・シャソルネイ系は「大激変」です!

「またか・・まるで嘘つきオオカミのようだ・・」

と思われる方は・・仕方が無いので・・読まないでくださいね・・(^^;;


 何せ、フレデリック・コサールは、2~3割は使用していた新樽の使用を全面的に止め、古樽と卵型セメントタンクとジョージアから輸入した特製のクヴェグリの使用へと大きく舵を切った訳です。

「なので・・2017年までとは大きく違います!」

と言うことはお判りいただけるかと思います。


 こんなコロナ禍の中ですから、大勢集まる訳にも行かず、毎年のような「(ほぼ)全アイテム試飲」は行えなかったのは残念では有りますが、今のところ12アイテムのテイスティングを行っています。以下の表の 〇× は、テイスティング出来たものが 〇 と言うことでご理解ください。

 どう説明をすればよいのか、非常に悩んだのですが、まずはこの表を見ていただくと、有る傾向が判るかと思います。



〇 Bourgogne Bigotes 卵型セメントタンク 白
〇 Bourgogne Bigotes QVEVRIS 白
〇 Saint-Romain Combe Bazin 2~4年古樽 白
〇 Saint-Romain Combe Bazin QVEVRIS 白
× Auxey-Duresses Blanc Les Crais 2~3年古樽 白
× Beaune Les Bressandes 2~3年古樽 白
〇 Puligny-Montrachet Voitte 2~3年古樽 白
× Puligny-Montrachet 1er Cru Les Garennes 2年古樽 白
× Puligny-Montrachet 1er Cru Champs Canet Clos de la Garenne 2年古樽 白
× Puligny Montrachet 1er Cru Les Folatieres 2年古樽 白
× Chassagne-Montrachet 1er Cru Abbaye de Morgeot 2~3年古樽 白
× La Chassornade ステンレス 白泡


〇 Bourgogne Bedeau 卵型セメントタンク 赤
〇 Bourgogne Bedeau QVEVRIS 赤
〇 Mercurey Les Vignes Blanches 2~4年古樽 赤
〇 Saint-Romain Sous Roche 卵型セメントタンク 赤
〇 Saint-Romain Sous Roche QVEVRIS 赤
× Auxey-Duresses Rouge Les Crais 2~3年古樽 赤
× Savingy-les-Beaune Les Gollardes 2~3年古樽 赤
× Volnay 卵型セメントタンク 赤
× Volnay QVEVRIS 赤
× Volnay 1er Cru Les Lurets 2~3年古樽 赤
× Volnay 1er Cru Les Roncerets 2~3年古樽 赤
× Pommard 1er Cru Les Pezerolles 2~3年古樽 赤
〇 Nuits-Saint-Georges Les Damodes 2~3年古樽 赤
× Gevrey-Chambertin Les Genevrieres 2~3年古樽 赤
× Gevrey-Chambertin Les Genevrieres QVEVRIS 赤
× Chambolle-Musigny Les Herbues 2~3年古樽 赤
× Vosne-Romanee Les Champs Pedrix 2~3年古樽 赤
× Morey-Saint-Denis Les Champs de la Vigne QVEVRIS 赤
〇 Morey-Saint-Denis 1er Cru Les Monts Luisants 2~3年古樽 赤

 白はドメーヌものに「卵型セメントタンク 」「クヴェグリ」そして「2~3年樽」を当てていますので、色々とテストの意味も入っているのかと思います。基本は2~3年使用樽ですが、卵型もクヴェグリも当てているパターンです。

 赤は白同様でえは有りますが、買い葡萄のアイテムにも「クヴェグリ」を当てていますよね。なので、赤には出来るだけクヴェグリを使いたい意思があるようにも思います。


 で、全体的な仕上がりとしましては、

「非常にピュアでナチュラル!しかも王道のピノ、シャルドネの伸びやかさや美しさ、底の深さを感じさせる素晴らしいもの」

になっていると思います。


 言ってみれば、D.R.C.やシルヴァン・カティアールのような感じです・・。非常に簡易に言えば、

「物凄くピュアになった。葡萄のポテンシャルがそのまま出ている。ただし、熟成には時間が掛かる可能性有り。」


 おそらくですが、ワインの味わいに余計なものを付加したくないのでしょう。それは物の見事に成功しています。新樽を使わないことによる「緩やかな酸化」をしない訳ですから、美しさは1950年代以前のワインに匹敵すると思います。


 これは非常に興味深い・・しかも素晴らしく美味しいワインになったと思います。しかしながら、リリース直後の味わいを見てみますと・・熟成に時間が掛かるタイプが有りますので、

「さっさと開けて美味しいかには難が有る場合有り」

と言うことになります。


 ただし・・D.R.C.やカティアールをさっさと開ける方がいらっしゃるでしょうか?・・出来ることなら適度な熟成を得てから飲みたいと考えるはずですよね。

 そういう意味においても・・コサールが考える・・

「本物のワインとは何か?」

を具現化することに邁進し始めたと言えます。


 2018年の彼のワインのエキスは非常に美しいです。飲むタイミングはお客様でお決めください。心底美しい味わいがそこにあるはずです。ご検討くださいませ。


2019 Auxey-Duresses les Crais Rouge
オーセ=デュレッス・レ・クレ・ルージュ

16345
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
オーセ=デュレッス
ドメーヌ・ド・シャソルネイ・エ・メゾン・フレデリック・コサール

■エージェント情報
品種 ピノノワール
樹齢 91年平均
土壌 泥土石灰状の粘土質
マセラシオン セミマセラシオンカルボニック木桶タンクで12日間
醗酵 自然酵母で1ヶ月半
熟成 卵型セメントタンク7hLで12ヶ月、ステンレスタンクで3ヶ月
マリアージュ(生産者) フォアグラのパイ包み、ミラノ風カツレツ、マロワールチーズ
ワインの飲み頃 2021年~2031年供出温度:15℃
テイスティングコメント フランボワーズ、ザクロ、赤いバラ、ユーカリ、モミの木、ピーナッツの香り。ワインは優雅かつ明るくチャーミングで肉付きの良い豊潤な果実味に艶があり、洗練されたミネラルと繊細なタンニンがきれいに溶け込む!
ちなみに! 収穫日は2019年9月18日。収量は
28hL/ha!レ・クレは区画名で名前の通り畑の土壌がチョーク(クレ)質で石灰が多い。畑面積は0.16 ha。ピュアな味わいを引き出すため卵型セメントタンクを使用!(前年は古樽100%)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,580 (外税) 
【・・あのタイトでミネラリティバッチリ、硬い性質のオーセ=デュレッスが何と!】
 激エレガントなオーセ・レ・クレです。以前のように硬質さは有りますが、もう全然別のワインのような柔らかさも持っているんですね。

 こう言えばお判りいただけるかな?・・と思うんですが、

「タイ焼きの中身が果実表現、皮が石灰系ミネラリティ-->2017年まで」

 だったのが、


「タイ焼きの中身がミネラリティ、皮が果実主体の表現-->2019年」

 となり、2018年はこのワインを飲んではいませんが、全体の傾向としては、2018年ものは物凄くピュアだったが・・まだ硬さが残っていたんですね。

 それが・・これです!・・しなやかさを得たオーセは、・・実に旨いです!・・そして高域まで伸びて行くフラワリーなアロマが実にそそります!・・是非飲んでみて下さい。超お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【少量です!テイスティングは出来ませんでした!・・新樽未使用のピュアでナチュラルな味わいかと思います。】

 以下は以前のコメントです。
━━━━━
【よりスタイリッシュに、より美しい酸に、よりエキシーになったオーセ=デュレッス・レ・クレ!】

 いつもコルトン系の味わいになるオーセ赤です。2014年のオーセの白は何故か余りコルトン=シャルルマーニュっぽく無かったんですね・・まぁ、それはそのコラムで書きますが・・。

 しかしこちらはコルトン系で、しかも「変身したコサールのピュア系な味わい」に仕上げた方ですので、非常に・・綺麗でエキスがバッチリで旨いです。変な小細工はしていません・・・が、その影響も有ります。

 ミネラリティが高いこのレ・クレは、そのピュアに仕上げる手法のお陰で、少し硬くなっちゃったんですね。より時間の掛かるワインになった・・と言えますが、元々このレ・クレはやや硬いタイプですから・・少し伸びたとお考え下さると良いかなと思います。


 少しカッチリと硬い感じのアロマ。熟しているが硬めのチェリーの果実味。スタイリッシュでタイト、しかしエキス感が半端無く、バランスは良い。高級感も生まれた。少し置くべき。


 テイスティング中のメモですので、どうしても簡便な言葉になっていますが、「非常に良い」と感じている部分は2014年ド・シャソルネイのどのキュヴェにしても同じです。変化した部分を中心にコメントを書き残していますので・・。とても旨かったです。

 1~2カ月の間にさっさと飲むか5年置くと良いかと思います。非常に美しいエキシーなワインでした。お奨めします!
 以下は以前のコメントです。
━━━━━
【エキス系??生のまま果実味系??意味が判らん??!】
ブルゴーニュ・ピノ・ノアール ブドー
これがかなり旨いです。シャソルネイ節全開の肉厚な果実を思われる風味で、黒、赤の極小果実が感じられます。それでいてとてもピュア!ピノ・ノアールの美味しさを理解しているコサールならではの味わいですね。2004年のサン=ロマンを若くしたような・・・という表現なら、きっと飲まれた方はピンと来るはず・・・。旨いです。

サン=ロマン・スー・ロッシュ
これもかなり良いのですが、残念ながらやや硬いです。でも白ほどでは無いので、これも6月ごろから行けるでしょう。何となくポマールとコルトンを足して割ったような感じですが、ご存知のように熟すとワイルドさが出てきてヴォーヌ=ロマネっぽくなるんですよね。これもセラーに入れておいて欲しい逸品です。

オーセ=デュレッス・レ・クラ・ルージュ
こちらはコルトンです・・・いや、オーセですが、かなり硬いですね。3~4年の熟成は必要かと思いますが、ある意味、ド・シャソルネイのボーヌのトップ・キュヴェらしい、高い質感を閉じ込めたものになっています。さすがです。

サヴィニー・レ・=ボーヌ・レ・ゴラール
今回の目玉とも言うべき、初リリースのサヴィニーですが、この出来が素晴らしいです。どうしても肉厚さが足りず、チェリーといわずに桜の花・・・みたいに言い換えてしまうことの多いサヴィニーですが、こちらはキッチリと黒味もあるチェリーだと言えます。そして、何よりも肉厚で、ド・シャソルネイ節がここでも生きています。まったりとしていながらピュアさが光る、素晴らしい味わいをしていますので、これも一推し!畑は借りているそうです。

ニュイ=サン=ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・ザルジリエール
やっぱりポテンシャルは最高のクロ・デ・ザルジリエールです。が、他のピノに比べると、ちょっとトーンが違うように思えました。2007年の特徴でしょうか。この畑だけがニュイですから、もしかしたらその辺もあるのかもしれません。noisy的には、

「ん?これ、コサールのワインなの?何かパカレっぽくない?」

・・・そうなんです・・・。バランスが妙にパカレっぽく、しかも2007年は2006年よりもエレガントな仕上がりで、現状でポテンシャルを取りながら美味しく飲めちゃうんですよ・・・。ヴィンテージの差なのか、もしくは造りを少し変えたのか判りませんが、やや収穫を早めにして、綺麗な酸を残したように思います。ニュイ・サン=ジョルジュの持つ、ある種の「野暮ったさ」が無く、やや「軽妙」ながら素晴らしいバランスなんです。それに加え、ミネラルの出方が・・・パカレ的!どうなってんのこれ!でも旨いから許す!みたいな感じです。是非とも飲んでみてください。かなり面白いです!お奨めします。