ドメーヌ・ド・シャソルネイ・エ・フレデリック・コサール
ド・シャソルネイ・エ・メゾン・フレデリック・コサール
フランス Domaine de Chassorney et Maison Frederic Cossard ブルゴーニュ
● フレデリック・コサールのドメーヌものの看板だったニュイ=サン=ジョルジュ1級クロ・デ・ザルジリエールの20年ものです。すでに手放して久しいです。
今回は、何で買ったのか余り覚えていないんですが、割り当てが少ないような話だったような・・気もしますが、
「正規インポーターからの輸入では無く、並行輸入もの」
です。今や大手ワイン業者に名を連ねるM社の裏ラベルです。ご検討くださいませ。
ビオディナミ農法、馬で耕作し糖度不足のブドウは捨て手摘み、厳しい選果、天然酵母、足踏み破砕、新樽100%という究極のスタイルを貫いています。ぜひともご検討下さい。
●2004 Nuits-Saint-Georges 1er Cru Clos des Argillieres P.I.
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・クロ・デ・ザルジリエール(並行輸入もの)
【20年ものです。こちらは正規輸入ではなく並行ものですが、輸入者はMT社です。】
PCの登録は2006年6月になっていました。並行輸入品です。
正規もののこの2004年ものも調べてみましたが2006年3月登録でしたから、遅れること約3カ月で入ってました。なので、並行ものとしてはかなり信頼できるんじゃないかと思います。
で、その時の仕入れの数は6本で、残っているのが5本・・つまり、
「(いつか判らないにせよ)テイスティングはしたものの販売はしなかった。」
んですね。
そりゃ・・考えてみればそうかもしれません。2004年の正規ものも残っていた位ですから・・。
味わいですが、noisy 的には2004年もののクロ・デ・ザルジリエールは何度か飲んでいる記憶が有り、「梅シソ昆布風味」の味わいだったと・・。もちろん、ポテンシャルも充分に有り美味しかったと記憶しています。
さすがに収穫から20年ですから、いい加減飲んでも良いんじゃないかと思いまして、手元に有った正規ものと並行ものの色合いを比較してみましたが、
「どっちがどっちか・・まったく同じように見える」
状況でした。
飲まれる際は、必ず澱落としをしてくださいね。
なお、相当な古酒になりますが、厳重なチェックをしてお渡しいたします。ですが、ブショネ等のクレームは受けられません。価格は余り上げていません・・と言うか、クロ・デ・ザルジリエールの価格はこの位が普通だったと思います。ご注文いただいた際はご了承いただいたものとさせていただきますのでどうぞよろしくお願いいたします。
液量:たっぷり
色彩:OK
漏れ:確認できず(キャプスュルは透明系で破壊を恐れ回しておらず)
以下は正規ものの2004年を少し前にご案内した時のレヴューです。
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【さてさてお立合い!・・2004年のクロ・デ・ザルジリエールは一体どうなっちゃってるでしょうか・・!】
いや~・・こういうの、やりたかったんですよね~。まぁ、ただ、「やぶへび」とか、「商売的には相当に逆効果」なことではあるんですけどね。
例えばリアルワインガイドの2006年SUMMER第14号(・・若っ)には、このような評価になっていますよ。
今飲んで 90 ポテンシャル 92 飲み頃予想 2007~2023
シャソルネイは長く持たない、自然派は熟成しない、2004年は悪い年だから云々・・
さぁ・・どうなんでしょうね。
このワインも、今回の新着でブルゴーニュの赤の新着が少ないので、「何か無いかな?」と探し出したものです。
1級クロ・デ・ザルジリエールは、すでにシャソルネイも手放してしまっています。かのプリューレ・ロックさんが入手しましたが、ロックさんもすでに亡く・・やはり、「クロ・デ・コルヴェ」のお隣の「クロ・デ・ザルジリエール」は、何としても手に入れたかったのでしょう。
因みにクロ・デ・ザルジリエ-ル(&レ・ザルジリエール)は、北にオ・コルヴェとオ・ペルドリ、南にクロ・ザルロ(クロ・ド・ラルロ)に挟まれるロケーションに有り、マット・クレイマーさんによれば、
「レ・カイユ、レ・ヴォークランと同格の、プレモー最上の畑ではあるまいか?」
ブルゴーニュワインが判る 白水社
と申されております。
それに、プリューレ・ロックさんのクロ・デ・ザルジリエールは・・やはりとんでもない価格になっちゃってますので・・もう中々手が出せない状況です。
自然派は持たないのか?
2004年はダメなのか?
などなど、興味を惹かれるんじゃないかと思います。古酒ですので、責任は持てませんが、
「色合い-->良し」
「液量-->良し」
「キャプスュル-->破れたら困るので回していないが透明なので良く見える・・漏れも上がりも見えず」
です。ご検討いただけましたら幸いです。
以下は2006年の新着に書いた文章を引っ張り出して来ました!
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【ただ骨太だけじゃあ無い!フィネスたっぷりのモンスター級です】
2002、2003年とテイスティングしていますが、2004年はさらに飛躍しているように思います。果実味たっぷりだがややオークのニュアンスが突出していたため、時間が掛かるワインなのかな?と思った2003年に比較し、むしろクラシックな仕上がりで、とても引き締まったボディをしています。30分ほどでボディが膨れてきたかな?と思った途端、とても綺麗な土のニュアンスに動物の毛皮、スパイスに溢れてゆきます。透明感たっぷりなミネラルに優しく包まれた柔らかな酒肉から、紫や赤、黒の小さな果実も出てきます。その出現の仕方にエレガンスがしっかり出ているんですね。特に、繊細な赤い果実の真裏にある ド太く力強い要素にびっくりしながら鑑賞していただけると思います。
きっちりと発酵され、とてもドライで、美しいスタイルをしています。今飲まれたとしても、少しの時間お待ちいただくだけで、そのポテンシャルを拾うことが可能ですし、
「美味しい!」
と思わせる感動が押し寄せてくるでしょう。
また、フレドリック・コサール率いるドメーヌ・ド・シャソルネイのトップ・キュヴェとして、その格を見せ付けてくれますから、今回ご案内の価格も決して高くは無いと思います。きっと将来、(飲んでしまわなければ..)お宝として存在するに違いないでしょう。おそらく次号のリアルワインガイドには載る..?のかな?自然派特集のようですので期待しましょう。お奨めいたします。
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