もしかしたら若干だけは販売したかもしれません。流石にこのペリエール2006年、9本も飲んじゃいませんから・・。そもそも何本仕入れたかも、今となってはハッキリしませんので・・もしかしたら割り当てで6本だったかも。
で、このワインは2008年頃に仕入れて・・4~6年後に、コスモジュンさんの後を引き継ぐことになったヴァンクゥールさんの社長さんがいらした時に、確か開けたのかな?・・その時は、まだまだ揮発酸が結構に効いたエキセントリックな香りでした。

左は2006年のル・クロマンですが・・凄い色彩をしていますよね。まさに・・
「まるでマセラシオンしたかのようなオレンジ系のワイン」
に見えます。
しかしながらもしそうだとしたら、もっと暗い色彩なんじゃないかな・・と想像します。こちらは黄金系で、照りもしっかり有り、また見える人には、やや酢酸による浸食の痕跡も見えるかもしれません。
で、4~6年後に飲んだ後は10年後くらいかな・・もう1本は開けているはずです。
「・・だいぶこなれては来た・・けれど、まだまだ時間が必要・・」
と感じたのを何となく覚えています。
で、今回はル・クロマンを開けたので、このムルソー・ペリエールとシャサーニュ=モルジョは開けてはいないんですね。流石にこれ以上は減らせませんので・・。
なので、あくまで予想ですが、立てて静置してから飲んでいただければ、今でもかなり美味しくいただけるかと想像しています。
ワインの不思議ですよね。あれほどまでに・・ワインのプロたちが腰が引けてしまうほどに強かった揮発酸です。それが、
「年月と還元と酸化が相反する要素を結びつける!」
訳です。
ですから、
「ポテンシャルが高いワインほど、長い時間を乗り切れる」
訳で・・まさにこのムルソー=ペリエール2006は、その証拠にさえなりえるワインかと思います。
ル・クロマン2006年のコラムにも近いようなことを書かせていただきましたが、
「20年も掛かるのなら、キャンセルした方が良かった」
と思うか、
「20年掛けて真実を見極められ、何となくでも自身のスキルを高めることが出来た」
と感じたか・・どっちだったのでしょうか。
2008年当時なら・・気持ちは前者に近かったかもしれませんが、結局キャンセルせずに仕入を起こした訳です。noisy としては、
「自身の予想を数年後~10年後に確かめられる」
と言うような気持ちだったかもしれません。
今となっては入手は超困難です。一番欲しているのは・・フレデリック・コサール本人かもしれませんが・・(^^ でもすみません、全部販売する予定です。少しでも回収しないと・・どうぞよろしくお願いします。