ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ド・シャソルネイ・エ・フレデリック・コサール

ド・シャソルネイ・エ・メゾン・フレデリック・コサール

フランス Domaine de Chassorney et Maison Frederic Cossard ブルゴーニュ
● 2014年のドメーヌ・ド・シャソルネイとメゾン・フレデリック・コサールが入荷しましたのでご紹介いたします。

 2014年は新アイテムとして、何と「グラン・クリュ・ボンヌ=マール」をリリースしました。また、オート=コートの白のピュイ・ド・ショーも新たにリリースしています。

 例年のように、ボンヌ=マールと白の生産数の少ないアイテムを除きますがほぼ全部のアイテムのテイスティングを行いました。

 2013年ものは天候の悪化の影響で、ドメーヌとメゾンを共存していることが裏目に出た部分をどうしても感じてしまいました。それは決してとても大きな違いとは言えませんが、やはりどこか、

「コサールなら何とかするに違いない・・」

と言うような期待も有り、また、多くの優れたドメーヌが近年最高の仕上がりを見せたのも影響したのかもしれませんが、

「・・ん~・・悪くは無いが、もう少し出来たはず・・じゃない?」

と思わずを得ない仕上がりだと判断しました。

 その影響か、販売も今ひとつ・・のような結果になりました。


 そんな前年を踏まえての2014年のテイスティングになった訳ですが、少し緊張した気持ちで望みました。


 今回は白ワインからテイスティングしたのですが、まぁ・・ノッケから呆気にとられるような凄い仕上がりでして、ブドー、オート=コート、サン=ロマン、オーセ=デュレッスと、ネゴスもの、ドメーヌものに囚われず、おそらく「今までで最高の仕上がり」と言って間違い無いでしょう。

 それも・・細かい部分は赤のご紹介のところで書きますが、

「よりピュアに濃密に」

仕上がっており、どれを飲んでもアペラシオンの特徴が光りつつ、旨みをたっぷり持ちつつ、冷ややかな酸が有りつつ、長い余韻を楽しめるものです。

 上位のキュヴェは1級クラスはグラン・クリュ並み、村名は1級並の仕上がりと言え、コサールの持ち味を充分に発揮した2014年の白になりました。


 赤につきましては、白同様に非常に素晴らしく、改めて惚れ直しました。しかしながら、2013年までのコサールの赤とは若干違う印象を受けましたので、その辺を記載しておきたいと思います。

 ブルゴーニュ・ビゴットとサン=ロマン・スー・ロッシュにつきましては、以前の通りのシャソルネイ的味わいの延長上にあり、幾分弱かった2013年の味わいを、ミネラリティ、酸の充実、果実感の増大を持って仕上げています。柔らかでフワッとしたテクスチュアはそのまま、やや「くすんだ小豆色」をした色合いもそのままで、非常に美味しいです。

 ですが、それ以外の全てのキュヴェについて、「成長した」と言えるような違いを感じています。

 それは、まず色合いに現れています。ブルとサン=ロマンは小豆色系ですが、それ以外の上級キュヴェは「紫+赤」系で、小豆色では有りません。非常に透明感が有ってピュアな色彩です。比べれば小豆色系のものはくすんで見えます。

 味わいもより「ピュア」です。エキスがバッチリ出た素晴らしい仕上がりで、元々のナチュラル感はそのままに「ピュア」に成っています。

 その反面、少しだけタイトに感じるかもしれません。ソフトなタッチがシャソルネイの特徴ともいえますが、タイトに締まりつつ、エキスの旨み、酸の美しさが漏れ出てくる感じです。

 むしろ昨今ウケの良い方向への転換と言えます。個人的にはコサールは、

「弄り回し過ぎ!」

と言う気持ちを持っておりましたので、

「ようやっと判ってくれたか・・」

との・・(^^ 思いです。どこまでも美しく伸びて行く「美しさ」を手に入れた訳です。


 おそらくですが、二次発酵での温度経過をより冷涼に長く取ることにしたと思われ、浮ついた部分の無い、美しい液体へと昇華したのだと思っています。


 2014年のド・シャソルネイ、フレデリック・コサールの仕上がり、出来に関しましては、諸手を上げての賞賛です。どれを飲まれても、大きな期待に応えられるものになっています。ただし数量は無いのでどうぞお早めにご検討のほど、よろしくお願いいたします。

 以下は2013年ご紹介時のコメントです。是非今回のコメントと比べてみてください。
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2013年のフレデリック・コサール、ドメ ーヌ・ド・シャソルネイをご紹介します。

 厳しかった2013年ですが、収穫を10月初旬~中旬まで延ばし、健全な葡萄を得る努力をしたことによって、非常に良いワインを造れたと思います。

 しかしながら素晴らしかった昨年や一昨年・・・2010年、2011年、2012年の仕上がり自体を超えるものでは無く、ワインとしては非常に良いのですが、ヴィンテージ的な要素によって、総体の評価は下がらざるを得ないものになっています。

 元々ワインとはそういったものですが、コサールの2013年はやや可憐で早熟なタイプになったと言えるでしょう。反対に言えば、早い段階で熟しますので、10年ほどで完熟し、ナチュラルな味わいに熟成の要素が加わったワインになると思います。

 まずは、エージェントさんの、と言うか、コサールの自己評価をご覧ください。

どんな厳しい年でも最高の品質を目指す!
‘Miracle Bourgogne’
2013年ヴィンテージ

 2012年からの3年間はブルゴーニュにとって大変厳しい天気の連続で、ドメ ーヌのあるコート・ド・ボーヌはどの年も葡萄が全滅する危機に直面した。2013年は、雨の多い厄介な天候が続いたが、8月に射した陽のおかげで、何とか奇跡的に葡萄自体の品質を保つことができた。

 フレッドは言う、

「ここ3年間は結果的に‘Miracle Bourgogne’。他の生産者のワインでもオフヴィンテージが私は好み。若くして美味しく飲めるということもあるが、その造り手の本当の実力やテロワールの底力、そして造り手の大変な努力を垣間見ることができるから。」

どんな厳しい年でも最高の品質を目指すフレッド、彼にとってもまた思い出深い2013年をどうぞおたのしみください。

2013年ヴィンテージ情報
 剥きだしにされたエキス分とミネラル。ボリューム感や厚みで化粧されていないぶん、テロワールからくる要素が前面にでている。赤白共にアルコールが低く、今すぐ飲んでも大いに楽しめる。

 赤は、ポリフェノールがとても豊かかつ果実味に溢れている。 白は、味わいが複雑で、香りが驚くほど華やかに仕上がっている。

天候と畑
 2013年は、開花時は冷涼多雨、成長期の間もほとんど雨という悪天候が続いた。ボルドー液を約10回散布した内、多雨のためトラクターが畑には入れず、3回は人がタンクを背負って撒かざるを得なかった。

 7月23日、滅多にないくらい強烈な雹の襲来があり、ポマール1級ペズロールとサヴィニー・レ・ボーヌ・ゴラルドはほぼ葡萄を失うという災難にもあった。幸い8月の天候に恵まれ、最終的には何とか葡萄の品質を保つことができた。

収穫
 収穫は10月3日より開始し、近年稀にみる遅さとなった。最後の収穫となったサンロマン・スゥロッシュは10月16日で、2012年より2週間以上,2011年よりなんと1ヶ月以上遅かった。幸いにも雹に当たった葡萄は、収穫の前にほとんど乾き落ちたが、9月に例年にないタイミングで襲ったうどん粉病の影響で、厳格な選果を余儀なくされた厳しい収穫となった。

収量
 ドメ ーヌの平均収量は、白が平均29.83 hL/ha、赤が平均21.09 hL/haと2012年に引き続き少なく、特に赤が大変厳しい年。(雹によりほぼ全滅したポマールとサヴィニーを含むと赤は平均18.07hL/ha) ちなみに、サンロマン赤の収量は11年37 hL/ha、12年22 hL/ha、13年30hL/ha、サンロマン白は11年40 hL/ha、12年28hL/ha、13年30 hL/haと推移している。

醸造
 発酵は例年より順調。赤は繊細な葡萄のもつバランスを壊さないように、マセラシオンや熟成の期間を、例年より少し短くしている。

価格
 ブルゴーニュでは需給関係により価格が決まる傾向があり、近年大幅に値上がりしているが、フレッドは、ドメ ーヌは区画ごとの収量を参考に、ネゴスは買い葡萄価格に基づき決定をしている。2013年は、2012年より全体的に少し価格が下がっている。

2013年初リリースのワイン
スキンコンタクト
サンロマン“コンブ・バザン”の葡萄を除梗し、6週間のマセラシオンを行っている

オート・コート・ボーヌ ルージュ “ピュイ・ド・ショー”
ヴォルネイの高台、標高約450 mに畑があり、前年までブドーに入っていたが、今回から単独でリリース。樹齢約50年。

リュリー・ブラン 1級“ヴォヴリー”
 畑が1級にあり、タイトでキレのあるミネラリーなワインが出来上がるという点に興味を抱き、4年越しで手に入れた区画。

ピュリニ-・モンラッシェ1級“レ・ガレンヌ”
 フォラティエールからわずか50 mしか離れていないのに全く味わいの異なる、2つのテロワールの妙味を表現したいとの思いからスタート。



 有り難うございました。

 今回はフォラティエールは余りに無くて飲めなかったのですが、その他のキュヴェはテイスティングさせていただきました。2013年のキュヴェは、いくつかのタイプに分けることができると思います。その辺りをoisy がまとめていますので、それもご覧ください。

■■oisyテイスティングコメント
2013Domaine de Chassorney et Maison Frederic Cossard

 今回のテイスティングではキュヴェによって、より自然派へのチャレンジをしたと思います。
今後ワインの方向性を変えていくのか、または元のスタイルに戻るのか試行錯誤しているようにも感じます。
全体として、現状固さはあるもののタッチの優しさとピュアな酸は流石コサールと思う物でした。

 単純にポテンシャルやワインの出来以外に、好みのスタイルによってアイテムを選択が必要です。
今回のシャソルネイ/フレデリック・コサールには主に3つのスタイルの違いがあります。

1 よりアヴァンギャルドな自然派寄りになったもの。
・Bourgogne Chardonnay Bigotes
・Saint-Romain Combe Bazin Blanc
・Skin Contact
・Saint-Romain Sous Roche Rouge

2 ブルゴーニュらしさを崩さずに自然派の良さを取り入れたもの。
・Brougogne Aligote
・Rully
・Meursault
・Puligny-Montrachet Voitte
・Puligny-Montrachet 1er Cru Garenne
・Chassagne-Montrachet 1er Cru-Abbaye De Morgeot
・Volney
・Volney 1er Cru
・Nuits-Saint-Georges
・Chambolle-Musigny
・Vosne-Romanee Les Champs Perdrix
・Morey-Saint-Denis 1er Cru les Monts Luisants

3 その中間。
・Saint-Romain Combe Bazin Blanc
・Auxey-Duresses les Crais Blanc
・Beaune les Bressandes Blanc
・Bourgogne Pinot Noir Bedeau
・Bourgogne Hautes Cotes de Beaune
・Auxey-Duresses les Crais Rouge

 特に1のワインはイタリアのナチュラルワイン生産者のようなワインををブルゴーニュの環境、テロワールで実践した物、に近いと思います。
それでも安定しているのはコサールの腕によるものもでしょうし、またブルゴーニュでこのような試みは非常に勇気のいる判断だったと思います。



2013 Brougogne Aligote

 まるでシャルドネのような丸みのある酸。ブルゴーニュのミネラリティが表現されている。凝縮感も申し分なく、アリゴテとしてのクオリティの高さを感じる。バランス良し。少し還元。

2013 Bourgogne Chardonnay Bigotes

僅かに茶が入った黄色。シェリーやヴァン・ジョーヌ的酸化香。ブルゴーニュブランとして凝縮感もありポテンシャルもあると思うが、かなり自然派寄りの造りになっていて純粋なブルゴーニュファンには受け入れずらいと思う。

2013 Rully

細めのミネラリティ締まりがあり、透明感が強い。レモン感が強く、鉱物的なニュアンス。果実酸と苦みのバランスが良く、キレイ。

2013 Saint-Romain Combe Bazin Blanc

僅かに酸化を含んだニュアンス。凝縮感あり、奥の深さもある中域の膨らみのある。蜜感あり。オレンジを煮詰めたジャミ―さ。 わずかに苦み。

2013 Skin Contact

 スキンコンタクトらしい強烈な旨み。イタリアの自由に造っている自然派のようなワインだが色合い程味わいにインパクトがあるわけではない。ポテンシャルはある。ナチュラル。

2013 Auxey-Duresses les Crais Blanc

 凝縮度は一気に上がる。
僅かに酸化、酢酸のニュアンスがあるも止まっているので問題ない。旨みのある果皮のニュアンスも僅かに。蜜、ジューシーでまろやか。ふくよか。ナチュラル。

2013 Meursault

 バタリー。ムルソーらしいリッチ感、苦みを持つ。一転して安定したワインになる。凝縮、濃密の高級感。
トロミがあり、むっちり&ピュア。

2013 Beaune les Bressandes Blanc

 ボーヌの鉱物感あるミネラリティながらタッチは優しくピュア。僅かにピリッとくるが全体的には落ち着いている。ナチュラルさもあるが安定よりのワイン。

2013 Puligny-Montrachet Voitte

 非常にピュリニーらしい鉱物感と高級感。濃密感が高いレベルで維持されているワイン。ミネラル上質。
樽由来のバニラ香もまだ浮いている。安定している。

2013 Puligny-Montrachet 1er Cru Garenne

 今だ果実酸がミネラルを覆っているよう。優しいタッチを持ちながら高級感を出してくる辺りは流石。密度が非常に高く、酸も豊富でキレイ。緻密。

2013 Chassagne-Montrachet 1er Cru-Abbaye De Morgeot

 少し還元。隅々までミネラルが行き届いた味わい。高級感。オーク。甘酸っぱくも厚みのある長期熟成型。青りんご。酸があ活きている。シャープ。大きさを感じる。

2013 Bourgogne Pinot Noir Bedeau

 コサールらしい旨みと味わいを補正するレベルの残糖。タッチは優しい。自然派ブルゴーニュルージュ。ブルゴーニュルージュにしてはタンニンが豊富で膨らみがある。


2013 Bourgogne Hautes Cotes de Beaune

 香水のようなニュアンスとスパイス。僅かに還元。ほんの少しローヌをイメージさせるような果実味が含まれている。
ポテンシャルがある。余韻が美しくキレイでピュア。

2013 Saint-Romain Sous Roche Rouge

 エレガンス、複雑性もあるが、少し酸が立っており、アヴァンギャルド寄りなワイン。果実味を中心とした味わいは充実していてピュアなワイン。少し不安定な所はあるが問題ないレベル。

2013 Auxey-Duresses les Crais Rouge

 ピュアな果実酸とスパイス、複雑性を持っている。こちらも少し不安定なところはあるが、ナチュラルに寄った結果だと思う。安定はしているので問題ない。ある程度時間が経てばガラっと変わるスケールを持つワイン。スパイス。タンニンはソフトでエレガントでワインとしてのバランスは良い。チェリッシュ。ミネラルのキレイさが目立つ。

2013 Volnay

ヴォルネイらしい明るさを持ちつつタンニンも含んだ大きさを持つ味わい。ポテンシャルがある。非常に安定していて、ヴォルネイのキャラクターとコサールのキャラクターが上手くマッチしている。エキス、目の詰まり具合は非常に細かく、シルキーで伸びやか。

2013 Volnay 1er Cru

奥深く非常に力強い豊かな味わい。長熟である事を感じる。キレイなヴォルネイらしいミネラリティ。冷涼な酸も心地良い。

2013 Nuits-Saint-Georges

 目の詰まり具合も良くキレイなミネラリティを持った伸びやかなワイン。余裕とエレガンスを感じさせ、素性の良さが分かる。滑らかな質感。


2013 Chambolle-Musigny 

 シャンボールらしいミネラリティが上手く表現されたワイン。瑞々しく、艶のある液体値段は高いが凝縮度も高く、通常のシャンボールよりもポテンシャルを感じる。

2013 Vosne-Romanee Les Champs Perdrix

 ヴォーヌ=ロマネらしい均整なバランス。艶、ソフトタッチ。スパイス。大地のニュアンス。奥行き、構造のあるクオリティワイン。

2013 Morey-Saint-Denis 1er Cru les Monts Luisants

 圧倒的なポテンシャル。力強さ。立ち上がりが全然違う。香りの厚み、複雑性。雑味なくエレガント。


 お読みいただき有り難うございました。

 つまり、非常に高い技術よ意思で造られた素晴らしいワインには違いないのですが、やはり困難なヴィンテージの要素により、コサールにしてみても、すべて思いのままにコントロール出来た訳では無かった・・ということだと認識しています。それでもここまで仕上げられたのは、一徹な思いが有ったからこそだろうと思います。

 また、白ワインと赤ワインの出来を比較しますと、総じて白の仕上がりは普段のヴィンテージとほぼ変わらないレベルですが、赤は確実に及んではいません。単純にワインのポテンシャルだけを見てワインを選択しているのであれば、白はOK、赤は及ばないので駄目・・ということになります。

 しかし、赤もちゃんと表現されていますので、その辺は是非各コラムをご覧ください。

 また例外はあるものの、総じてドメ ーヌものは比較的ナチュール的に仕上がり、ネゴスものは今まで通りピュア系に仕上がっています。

 是非2013年のコサール、価格も何とか前年並み、もしくは前年より若干安くなっていますので飲んでみていただければと思います。


2007 Bourgogne Passetoutgrain
ブルゴーニュ・パストゥグラン

8507
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・ド・シャソルネイ・エ・メゾン・フレデリック・コサール

◆◆◆ 売らずに残していた2007年のパストゥグランです!(・・単に売れなかっただけ・・とも言う)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥2,900 (外税) 
【熟し始めたエロティックなピノ&ガメです!冷ややかな酸と完全エキス!美味しいです!】
 わたしの記憶が確かならば、今回の2007年ブルゴーニュ・パストゥグラン/フレデリック・コサールは、リリース時のものでは無く、コスモ・ジュンさんのエクスクルーシヴがヴァンクールさんに移った後、しばらくしてから、コスモ・ジュンさんの在庫を引き受けた時の残りの分かと。なので、単に売れなかっただけでも無いんですね。でも、少しは売る努力もしたような気もしているので、

「・・ん~・・やっぱり2007年と言うヴィンテージが受けないのかな・・」

と言う気がしたようなことも、何となく覚えています。


 さりとて気付くと2ケース以上も在庫を見つけてしまったので、

「・・ん~・・やっぱりそろそろ・・美味しいはずなんだけどな~・・」

と思いつつも中々手を付ける暇が無く、そのままになっていました。


 この2016年の夏は、暑いのかそうじゃ無いのか、関東では良く判らない年で、涼しいにしては6~7月の売り上げも今一つ芳しく無く、「オリンピックの有る西暦偶数年だからな~・・」とちょっと諦めの気持ちにもなりつつ、しかし息子の給料分もしっかり働いて捻出しないといけないな~・・とも思う訳です。

 2016年はそうこうしているうちに、どうもお客様がウイルスに感染したらしく、一般公開していない裏で使用している秘密のメールアドレスまで流出し、noisy のドメイン名を語り ウイルス付きzipファイルをばら撒いているようで、新着に登録されていらっしゃるお客様のウイルスフィルターにも新着のご案内が引っかかるように
なってしまったらしく、

「せっかく登録しているのに案内が届かない」

と言うような状況も生まれているようで、悪い奴らのすることですんでイタチごっこになるとは言え、何かしら対策も考えないといけないかと思ってもいます。

 でも、ドメイン詐称されるとどうにもならないんですよね。なので、申し訳ないですがご面倒でも、今一度メールのフィルターに当方のドメインはちゃんと通過させる設定をしていただけますと助かります。勿論ですが当方のドメイン名を詐称しウイルスを送ってくる極悪人がおりますから、ウイルス対策ソフトを「常にオン」にしておくことが重要です。


 話が飛んでしまいましたが、そんなこんなでようやく飲めた2007年パストゥグランですが、これも非常に美味しくなってきましたよ!

 ピノとガメが半々位かな・・と思いますが、ようやくピノの妖艶なブケが出始めました。ガメのエロティックさはまだのようです。

 元々非常にエキシーで冷ややかな酸がしっかりあったワインでしたが、リリース時にはやや酸が立っている感は有ったはずです。しかしながら現況は、余分な甘味を持つ果実味がほぼ無く、スタイリッシュながらも、スタイリッシュだからこその美しさを生き生きと表現してくれます。

 また、若い時・・リリース時には硬かった分、やや品温を上げ気味に飲まないとソフトさが出てきませんでしたが、セラーから出した温度(13度)を10分ほど置いただけで、非常に良いバランスで飲めるように成長しています。

 勿論ですが、ピノ・ノワールが熟し始めた時のエロスが出始めていますがガメがまだですから、まだまだ熟成も可能です。香りの出方も結構なスピード感が有り、非常にピュアです。

 なので、良い感じに熟した素晴らしいパストゥグランに仕上がっています。数量は店内に有るのみです。お早めにご検討くださいませ。


【冷たくも凛々しいパストゥグラン!少し温度を上げる努力をしてくださいね!より美味しくなります!】

 ちょっと熟し始めたガメイ+ピノです。旨いですね~!(昨晩飲んだんですよ!)コサール・ファンならずとも、プリプリなガメイとエレガントで精緻なピノ・ノワールのニュアンスが素晴らしいです。コサールらしいフカフカの柔らかさを、冷たい果実酸がコーティングして押さえ込みをしているかのようです。温度が上がってくると、ベリーのニュアンスがしっかり出てきますが、ピノのエレガンスも両脇からさせてくれているようで、すっきりさと縦伸びする果実酸が感じられ、実に旨い!

 価格がこんな感じですから数本ご購入いただいて、折に触れてお楽しみいただければと思います。デイリー価格のエレガントな味わい・・ご堪能ください。超お奨めします!


● どうやら仲間内では、
「あの人は見えないものが見えるらしい・・・」
などと思われているのかもしれない・・・などと、疑心暗鬼になっている今日この頃のnoisyでは有りますが、まあ、お化けとかは全く見えないにせよ、時折自分でも何でそんなことを言っているのかとさえ思えるようなことは、まま、有ります。

 もう少し細かく言うと、イメージだとか、感情だとか・・・が、ふわっと沸いてくる時が有るんですね。

 ワインのテイスティングの時などでも、そんな時が有ります。特に、良いのか、悪いのか、もしくは先行き良くなるのか、悪くなるのか、とか、いきなり、自分のものでは無いような感情らしきものが浮かんでくる・・・そんな感じでしょうか。

 もともとそんな感じは昔から有りましたが、それが正しいのか間違っているのか、もしくは精神異常なのか・・・判断できないような感じでしたが、まあ、それも自分自身の内面から生まれたものなのか、もしくは何かの刺激によって単純に本能的に反射が起きたもの・・と理解するようにしています。大体にして、noisyがワイン屋をやるなどとは、夢にも思わぬ出来事では有りました。

 もともとは音楽で身を立てるつもりでしたので、このような酒にどっぷり浸かる・・・その浸かり方が違っていますが、そんなことなどは考えもしなかった訳です。

 時折(応援で・・)ラジオにも出させていただきましたが、まず最初にしつこく言われたのは、皆さんもご存知かもしれませんが、
「3秒静寂が流れたら・・・それは放送事故だからね!とにかくテンション上げていこうよ!とにかく何かしゃべる!」
 みたいなもので・・・、夜中の3時にそんなにテンションを上げまくってギターを弾いて歌って・・・、おいおい、終わった後のクールダウンは弁当一個でどうしてくれるのよ!みたいな感じでした。

 例えば何百人でも何万人でも結構ですがコンサートや何かで、歌でも歌って誰かにメッセージを届ける、という仕事は、
「マイクを使ってPA(拡声器)で拾うんだから、何人でも関係無いじゃん・・・♪」
みたいに思われるかもしれません。

 しかしながら、実際のところは、そんなもん、メッセージを届けるのには何の役にも立っていません。ちょっと荒れている学校の朝礼みたいなもので、お客さんに聞く気が無ければ、何のメッセージも届けられないんです。ただ、
「うるさいんだよね!」
で終わっちゃうんですね。

 ですから、魂のこもった声とか、音を、必死に出す努力をします。考えてみてください・・・。もしあなたが10万人に囲まれて1曲でもキッチリと歌うシュチュエーションになったとしたらどうでしょうか。思いっきり成りきって、かっこつけて、体中からしぼりだして・・・ようやっと相手に少し届くんだと思います。若いうちは確かに演奏や歌も下手で、有る程度年齢を経てからその頃の歌を聞くと、
「うわ~、こんなんでよくやってたなぁ」
と思いますが、粗いながらも心に響くものが有るものです。年を経て、確かに歌も旨くはなったが、何故か心には深く刺さらず、
「上手いんだけどね・・・。情熱が無い・・・かな?」
なんて評価になったりもするでしょう。


 で、しょっぱなから大きく脱線したようにも思えるド・シャソルネイの2007年の(不)完全ガイドですが、あながち関係なくは無い・・・ようです。(不)と付いているのは、何十万円かの大きなロットにたった1本しか入ってこないサン=ロマン・スー・ル・シャトー クロ・デュ・スリズィエ マグナム・ボトルがあるからですね。いつもこのボトルだけは飲める機会が無いのが残念です。

 ある意味、若い頃の情熱を、自分の創るワインにキッチリ閉じ込めることを完全にやっているのがフレデリック・コサール、ド・シャソルネイでしょう。4月の中旬に、しっかりテイスティングさせていただきましたが、1本目を飲んだ瞬間、
「2007年のド・シャソルネイは素晴らしい!」
と感じてしまいました。・・・まあ、何かが降りてきたのでしょう・・・(^^;;

 シャルドネもピノ・ノアールも素晴らしいです。しかしながら、現状でとても美味しく飲めるアイテムは例年と違いますので注意が必要です。

飲めるという意味合いで、
 白ではやはり
●ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴット
●オーセ=デュレッス・レ・クラ・ブラン
が美味しく飲めます。オーセは勿体無い部分も有りますが、現状でサン=ロマン・ブランよりも柔らかさが有ってお奨めですね。ビゴットは・・・かなり素晴らしい出来栄えで、ソリッドながらもその硬さに品格が備わっています。樹齢が上がるに連れ美味しくなるの図、そのまんま行けるでしょう。

 赤では、
ブルゴーニュ・ピノ・ノアール ブドー
サヴィニー・レ・=ボーヌ・レ・ゴラール
に加え、何と
ニュイ=サン=ジョルジュ プルミエ・クリュ クロ・デ・ザルジリエール
が現状で飲めます。初登場のサヴィニーは出色の仕上がり!シャソルネイらしい肉厚さとチェリッシュな味わいが素晴らしいです。クロ・デ・ザルジリエールは・・細かい部分は専用コラムに書きますが、さっさと飲むなら今!です。夏を迎えると硬くなるかもしれません。

 ポテンシャルという意味合いではやはり、オーセ=デュレッス白・赤、とNSGクロ・デ・ザルジリエールは外せませんし、2004年の、あの素晴らしいサン=ロマン・ルージュを飲まれた方ならもうお判りでしょう、夏ごろから徐々に柔らかくなってくるはずです。


 若い頃の情熱を忘れず、経験を積み重ねた部分を単なる「くすみ」にせず、今も輝いている、ということは、とても大変なことだと思います。ネゴスの白ワインでは、半分のワインにダメ出しをしたnoisyですが、ドメーヌものは全く問題無いどころか、毎年、年を追うごとに美味しくなっているように思います。是非ともご購入いただき、飲んでみて欲しいと思います。