【素晴らしいヴィンテージだった2010年ものを10年以上、寝かせました!・・めっちゃ美味しいです!・・正に「コサール香」がビシバシ脳髄に届きます!】

まぁ・・最近のコサール、ド・シャソルネイのワインをリリース後にさっさと飲んでしまうと、
「コサール香?・・何それ・・」
とね・・何も判らないと思いますが、ビオ系の生産者の場合、シャソルネイだったら「コサール香」、パカレなら「パカレ香」みたいに、造り手に特徴的な香りが顕著に感じられる場合、noisy たちは勝手に造り手の名前を付けて喜んでいました。お客様も結構にそうやって楽しまれていたんじゃないかと思います。
リリースされてちょうど11年でしょうか・・収穫年からは13年と言う・・まさに・・
「そろそろ・・良いんじゃない?」
と思えるサン=ロマン赤です。
ド・シャソルネイのアイテムとしては定番中のド定番ですが、どうでしょう・・本当に理解されているのかどうか・・は微妙ですが、非常に素晴らしいワインです。中には、
「数年しか持たないしょ?」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが、いやいや・・とんでもない。これからですよ・・。
もっともすでに良い熟し加減でして、今飲むと・・まさに・・
「シャンピニオン!」
と言いたくなるような素晴らしいコサール香がします。精妙で、どこか官能的・・でも可憐で美しい・・です。

熟したチェリーやベリーのアロマも素晴らしいです。若いうちはもう少し・・
「プラム寄り」
のアロマでしたから、良く・・
「梅昆布茶」
なんてね・・(^^;; 言われてました。
それが熟してくると・・こうなります。
色は強く無く、淡いですが、全体のトーンも少し枯れ始めて・・レンガ系を思わせる色に寄って来ています。
ですが「照り」は良い感じですよね・・。これがもう少し進んで来ますと・・
「・・さあ!・・飲んでくれ!」
と言わんばかりの何とも美しい色彩を反射させて来ます。
まぁ・・状態も良いので・・綺麗に熟成しているブルゴーニュ・ピノ・ノワール・・しかもビオ、ホメオパシーです。自分でやろうと思うと2034年以降になっちゃいますし、
「昔のコサールの造りなので、新樽(500リットルですが)もそれなりに使っている」
ので、最近の造りとは結構に違います。
まぁ・・ね・・このように熟したピノ・ノワールを楽しむ・・って、やはり中々難しいでしょう?・・でもやはり、
「ワインの醍醐味はそこに有り!」
なんですね。
売れずに・・ん?・・売らずにかな・・判りませんが、1ケース位取っておきました。皆さんで少しずつ飲んでお楽しみいただければと思います。
「熟成の不思議!」
是非ご堪能下さいませ。
以下はリリース当時のレヴューです。
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【これも素晴らしい仕上がり!】 少し暗めのルビー。集中したエキスと柔らかい石灰系ミネラリティのアロマ。そしてほのかなスパイス。熟度も程好く、とても美味しい。適度な中域のふくらみからの余韻がとても美しい。静かに長く持続。とても良い出来。
安心できる仕上がりでした。3~4年寝かせると素晴らしい味わいに成長するのは見えていますが、今年一杯は若い旨さで美味しくいただけるでしょう。2014年の1年ほどは少し硬いかと思います。お奨めします!
【これも素晴らしい仕上がり!】 黒スグリ、赤いベリー、凝縮感しっかり。果実味、エキス分とも濃い。やや硬さも見えるがちゃんと膨らんでくる。深みと飲みやすさの両立!エレガントだが重厚!
明らかに進化中・・だと思います。詳細は2011年をテイスティングした時に・・・お話しましょう。まだ確信には至りきらない・・でも片鱗が・・と云うところに来ています。誰も行った事が無い場所に行こうとしているのでしょう。飲んでみてください。お奨めです!
エージェント情報
スー・ロッシュは区画名で名前の通り薄い表層土のすぐ下を分厚い石灰岩層が続く。畑面積は1.2ha。収穫日は2010年10月1日で一番最後!収量は25hl/ha!新樽は40%、残りの60%は2~3年樽を使用!
グロゼイユやモカとバニラ、甘草の香り。艶やかな果実味と繊細な酸とのバランスが良く、スマートで骨格のあるミネラルと目の細かいタンニンが味わいを引き締める!
以下は2009年のコラムより転載です。
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【サン=ロマンもとても美味しいです!】 ブドーがフレッシュ系な仕上がりとすると、サン=ロマンはいつものサン=ロマンでコサール節が全開です。しかもミネラルはいつもの年よりもたっぷり出ていると思いますので、熟成も楽しみですね。素晴らしい仕上がりです。
ベリー系の熟した柔らかなアロマ、いつもの年のサン=ロマンだがよりミネラリー。適度な膨らみでとても飲みやすい。正にコサール的なアロマと味わい。良く熟した葡萄のジャム、コンポート的なトップノーズ。ワイン中のミネラル感も半端無いレベル。
いつもと違うブドーより、サン=ロマンを飲んで何故か安心してしまった自分に気付きました。ブラインドなら、こちらはシャソルネイと判りますが、ブドー2009は・・・外すかもしれません・・(^^;;いずれにしてもこちらは柔らかく、少し滑らかな仕上がりでとても美味しいです。お奨めします。是非ご検討くださいね。
エージェント情報
スー・ロッシュは区画名で名前の通り薄い表層土のすぐ下を分厚い石灰岩層が続く。畑面積は1.2ha。収穫日は2009年9月17日。収量は32hl/ha。1~3年樽を使用。
プルーンや青竹、アーモンドの香り。筋肉質な骨格の中に凝縮したミネラルと果実味があり、後からタンニンの収斂味が味を引き締める!
以下は2008年のコラムよりです。
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【素晴らしいです!こちらはどんどん開放方向に向かっています!】 ブドーとは味わいはやや似た物に思えますが、細やかさや質感はやはりサン=ロマンが確実に上です。しかも、ブドーが時間軸で締まる傾向に有りますが、サン=ロマンはどんどん開放する方向性を持っています。
これはしっかりと粒立ちが見えるような、ぷっくり膨らんだチェリーのアロマ。奥深くとても健康的な果実。エキスがとても充実している。瑞々しく、丸く、一体となった継ぎ目の無い素晴らしく滑らかな味わい。いつまでも余韻が長くたなびく。赤い果実系の味幅の大きい味わいに成長するだろう。今でも美味しく飲め、開放方向に向かっている。
いつもは比較的、数が有るサン=ロマンですので、皆さんは、
「後でお金がある時買おうかな・・」
と思われるかもしれません。でも、2008年は収穫量が少ないですから、エージェントさんも売り切れですので、追加分が望めません。
比較的早くから滅茶苦茶美味しいピノになるでしょう。2004年のサン=ロマンを昨年購入された方ならお判りですよね?・・・そう、あんな、ヴォーヌ=ロマネっぽい皮革、動物のニュアンスまで出てくる、とてもソフトな酸の浸透率の高い液体に変貌するでしょう。是非とも飲んでみてください。超お奨めです。