【昨夏ご案内のこの2019年フィサン村名、仕上がって来ました!自身の身体に素晴らしくマッチした香水のアロマ・・滅茶素晴らしいです!これは飲むっきゃない!・・超お勧めです!】

素晴らしいです!ほぼ半年経過して、ほぼ完全に仕上がりました!・・もうべらぼうに旨いです!
昨夏のレヴューでは「やや濃い目」のようなニュアンスでお伝えしたと思うんですが、いや・・それがもう、滅茶「おしとやか」に溶け込んでいるんですね~。
まず一体感が素晴らしい!・・赤い果実と、少し紫の果実が半々ほどです。真っ赤なチェリーと紫&黒のカシスがドライに、ピュアに、そしてナチュール的に一体となって咽喉を通り抜けて行きます。
その通り抜ける様が・・また滅茶心地良いんですよ。品温が下がり気味のこの時期、それでも全く苦にせず、自然派的に柔らかだけれど絶対に瓦解はしない、凛とした姿も感じられます。
感覚的には、とても美しいスタイルの均整の取れたジュヴレ=シャンベルタン・・に近いでしょうか。もしくはフィサン的なニュアンスで、ジュヴレ=シャンベルタンの鉄っぽさをそれなりに省いた感じ・・でしょうか。
それに加え、2019年もののアメリー・ベルトーのワインに共通している・・
「良く香るシャンボール=ミュジニーのような高域に伸びる香水のようなアロマがほんのりトッピングされている」
ことが、このワインを見事に美味しく感じさせてくれるんじゃないかと思います。
是非、昨夏のレヴューもご覧くださり、もしこのワインをまだお持ちだったら飲んでみるのも良し、でも無ければ是非ご購入いただき、飲んでみて下さい。
「アメリー・ベルトーが目指しているもの」
が、このタイミングで良く理解できると思います。超お勧めです!
以下は2021年7月に書いた、このワインのレヴューです。
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【ふんわり柔らかで優しい、女性っぽいワイン・・ナチュラルさが勝った見事な仕上がりです!】
今回、フィサンのワインは上級キュヴェが届かず、この区画名無しの村名のみの入荷です。
親父さんから受け継いだ畑だと思われますし、A.C.ブルと同様に醸造的には親父さん譲りの方法で仕込まれているはずなんですが、何故か・・ジェルヴェ系のナチュラルな味わいが勝っています。
ふんわりと優しく、しかしエキスも綺麗に出ていて・・しかし、押し出しはさほど強く無く、全体として優しい女性を思わせるような感じなんですね。ジュヴレ系は、言ってみれば、
「芯の強い滅茶美しい女性!」
と言う感じなんですが、こちらは笑顔で包み込んでくれるような優しさを感じます。香りのスピードは速く、ジュヴレのような鉄っぽさよりも美しく軽やかに抽出された果皮のエキスを感じるかと思います。
色合いは結構にしっかりしていますよね?・・でも、写真で見て想像できるような押しの強い「濃さ」は全く感じないんですよ。果皮の濃度が有るので、先行き非常に素晴らしいワインに育って行くはずです・・滅茶美味しいので是非飲んでみて下さい。超お勧めです!
以下は以前のレヴューです。
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【飲めば絶対に判ります・・海外メディアの間違いを!・・相当素晴らしいです!是非このフィサン村名、飲んでみて下さい。】
海外メディアの評価を見て・・
「・・あ・・やっぱりね~。そんなもんだよね~・・」
と、一人納得してしまいました。
この辺りの安いクラスのテイスティングは、おそらく適当なんでしょう。もしくは相当に力を抜いているか、メモするにしても1~2行で忘れてしまうのかな?
この村名フィサンの美味しさは普遍的なブルゴーニュの美味しさの基本が詰め込まれていると思います。その上でバランスが素晴らしいです。
2017年もののフィサンも凄く美味しかったんですが、2018年ものは・・アロマが素晴らしいです。まるでシャンボール的な、高域にまで伸びて行く香水的アロマを持ち、赤いドライな果実で迎えられ、質感高い黒果実で見送ってくれます。
中域の出方もしっかりしていますがデコボコでは無く、非常にスムーズです。鈍重にならず、伸びて行く果実感にしっかり浸れる訳ですね。で、そこが安っぽいと一気に萎えてしまうんですが、気高さまで有るんですよ・・。
海外メディアの評点は間違ってます。是非それをお確かめください・・って、そんなの、ちょっと楽しいでしょう?・・上値は88 ~89 でも、下値で86 とか 87 って・・まるで判ってね~な!・・と、(自分の部屋で・・)言ってやりましょう。超お勧めです!最高に旨いので、是非ご検討くださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【白みを多く持ったエレガント系ジュヴレ?・・と思ってください。滅茶安いを思います!しかも薫り高い!】
2016年ものは4500円でのご案内でしたので、150円も値下げです。それだけでもリーズナブルですが、元々安いですので・・。
ニュアンス的には2016年と同様、今飲んでも充分に旨いです。白い石灰が多めのジュヴレ=シャンベルタン的な味わいですね。鉄っぽさが少ない分、素直に「すっ」と口内を通り抜けて喉の奥を目指して行くような感覚です。
しかしながら2017年ものはそこから・・「喉の奥を目指した液体が行う仕草」がちょっと違う・・んですよ。2017年ものは香気成分が非常に多いエキスなので、喉の奥に達したところから、鼻腔を通して感じられるアロマが凄い・・んですね。これは、実はnoisy がテイスティングしたキュヴェ、全部に言えることなんですが、グラスから立ち昇るアロマだけでは無く、
「鼻腔を通しても官能的な多量のアロマが感じられる。」
んですね。
そして、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュもそうなんですが、白い石灰が創り出す余白が重要で、そこをこのフィサンが持つ鉄っぽさとかパフューム的なアロマが帰ってくる・・またそれが果実感として感じられる・・と言うことなんだろうと思います。
まぁ、アメリー・ベルトー2017年、アイテム数が多く同時に何本か開けているパターンが多いので、抜栓すると美しいアロマがとたんに漂い、また次のボトルを抜栓すると、それまでのアロマに重なるように、少し異なったニュアンスのアロマが漂い、室内は香りの多重奏的空間に変身してしまいます。
ジュヴレ=シャンベルタンを鉄分を少し除きやや軽くして、赤い果実のノリを良くし、すこしスタイリッシュにした感じと言って良いと思います。
それでも2017年ものは「重厚」かと思いますよ。本格派と言って良いでしょう。これはお勧めです!早めに楽しみたいかたは是非このフィサン村名、お試しくださいませ!
以下は以前のレヴューです。
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【女性らしい優しさに満ちた味わい・・が洗練されています!】
新樽を使わない、ある意味、何の化粧もしないストレートな美味しさだけで勝負に出ている・・素晴らしいキュヴェです。
2015年ものは有り得ないほど無くて・・マグナムなんか造っちゃってましたから・・12本しか入らず、結局テイスティングを諦めた経緯が有ります。非常に少ないとされる2016年ものは、フィサン村名に関しましてはある程度、確保できました。
確保できたから売りたい・・訳では有りません。美味しく無ければ買わなきゃ良い訳ですし、美味しく無いものをお客様に押し付けたところで、次が無い訳ですから・・そんなことはしません。
で、2年ぶりに飲めたアメリー・ベルトーのフィサンは・・やはり旨いですね・・。これからのフィサン、マルサネと言った、ニュイ北部のアペラシオンの優位性は、温暖化とされる世の中でさらに高まって行くでしょう。
グラスの写真も・・今回の2016年のベルトーの写真につきましては、
「色味の調整は一切していない」
です。撮ったまんまを切り取ってサイズ調整だけして掲載しています。なので、ほとんど無加工です。
味わいの系統は2016年のアメリー・ベルトー、そのまんまです。おそらくほぼ全房発酵、重くならず、しかしエレガントでキッチリ抽出出来ていますのでエキス味が旨いです。
アロマのスピードも速く、そして柔らかで、トップ・ノーズを嗅ぎ、グラスを置くまで・・しなやかな流れの中で物語を見せてくれます。
果実感もしっかり有るのに、それを言いたくない気持ちです。「フィサン」と言うアペラシオンをキッチリ伝えて来てくれているように感じるからですね。
そして、この先のドメーヌの行く末が、かなりの期待を持って感じられます。・・・ホントに美味しいと思えるからです。
アメリー・ベルトーと言えば、やはりこのテイストじゃないかな・・と思いますよ。リアルワインガイド第63号は今飲んで 90+ ポテンシャル 91+ 飲み頃予想 今~2038 と・・ビックリの評価です。でもnoisy も
「まったく(ほぼ)同評価」
です。
ただのフィサン村名に 91+ なんて、以前はまず考えられなかったと思います。是非飲んでみてください。超・・お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【2015年はマグナムも有りますが・・ブティーユがたったの12本・・。エレガントさ満載のワインですが飲めずにすみません・・】「フィサン村名がたったの12本って・・」
ショックです。売れ線なんですがこれだけしかないんです。マグナムを6本いただきましたが・・滅茶旨そうですよ・・。
「蝋封に紙巻」
で届いています。ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの上級キュヴェの扱いですので、
「よっぽどしっかり仕上がったはず!」
と予想しています。
まぁ、ブティーユとマグナムの味わいが大きく違うことが多いのは周知の事実では有りますが、多くのワインファンはマグナムをちゃんと保存できる環境を持っていませんよね。
ですが、人間が5人以上集まってワインを飲む機会が有るのでしたら、
「マグナムは非常に有効!」
と言うことが出来ます。
ブティーユはやはり4~5人分ですから・・一杯ずつ取ると残りは本当に少ないです。
ましてやマグナムを造ったと言うことは、それに値するキューヴが有ったと言うことです。そうじゃなきゃ元々取れ高が多く無い2015年に造るはずがないんですね。
で、今までの自身のレヴューを見返してみましたが・・2015年のフィサン、やはり飲んでみたいと思ってしまいました。2015年のベルトー=ジェルベは、ヴォーヌ=ロマネのジェルベが持っていた畑の影響を大きく見せていますから、その「差」が出ないはずの「村名フィサン」は教えてくれるはずなんですね。
でもまぁ、フィサン・レ・クロは開けましたんで、何とか想像は出来るところには居る訳です。
何しろとてもリーズナブルでどこか優しく、ベルトーらしい味わいのするフィサンも気になるでしょう。是非飲んでみてください。マグナムも是非ご検討くださいね。
以下は以前のレヴューです。
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【2013年を大きく超越!ポテンシャル高い素晴らしい味わいです!超お勧め!】
エレガントでフィネスたっぷりのやや軽量級フィサンだった2013年です。2016年の夏の現在、表情がさらに出てきて非常に美味しいです。
ジュヴレ=シャンベルタンの北にあるフィサンはブロションの村を挟む関係でしょうか、ジュヴレに似てはいますが、鉄っぽい鉱物系のニュアンスは少なくなり、やや大人しく優しい感じになります。それが特徴でも有りますが、どこに目線を持って行くか・・どうしても有名なジュヴレとの比較になってしまうのか、欠点として捉えられる可能性を持っています。
2014年のアメリー・ベルトーのフィサンは、そんな2013年の柔らかく優しくエキシーな味わいを大きく上回り、ジュヴレ的な鉱物系ミネラリティも多く備えていると言え、よりダイナミックな仕上がりになっています。
色合いも良いですね・・。輝いてますね~!・・比較すると良く判ります。より赤が強く、透明感の強いミネラリティの成分も非常に多く感じられます。とてもドライで、普通ならちょっと男勝りな辛さの強い味わいになってしまうところ、酸の構成バランスが良く、またジュヴレ的な旨みも備わり、かなり旨いです。
2014年のA.C.ブルゴーニュやA.C.オート=コート同様、輸入のタイミングで1~2カ月早く到着していますので、そんな部分の強さ・硬さも同様に持ってはいるんですが、アペラシオン的な部分でフィサンのソフトさも有るので、そこでも現在でも非常に良いバランスと言えます。また下のクラスからフィサンに移ると、クラスが上がったことが確実に判るほどで、
「おっ!・・さすが村名!」
とテンションも上がることでしょう。
期待されたアメリーの2014年ですが、テイスティング出来た4アイテムを飲む限り、非常に良い出来です。是非ご検討くださいませ!超お勧めです!
以下は2013年のフィサンのレヴューです。
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・・これも目茶旨いです。透明感のある非常に美しい赤紫の色調です。この色合いの味わいをイメージしてみてください・・そのまんまの味わいです。
暗い色で、何となく「どよ~~ん」とした照りのワインが多いフィサンのワインに有って・・
もしくは、重量感は有るけれど過熟から来る弱さの目立つワインが多いフィサンのワインに有って・・
このアメリーのフィサンは、全く健全、ピチピチと活き活きした酸(酸っぱくはない)と、軽やかさと、快活さとフィネス、ディテールの表情の美しさに満ち溢れています。
まさに「プティ・ジュヴレ」的な「フィサン」ですが、重さを回避してフィネスを表現できているという、非常に有り得ないワインになっています。
例えば、今も一緒にご案内させていただいている、メオ=カミュゼのフィサン2013年・・余り売れていませんが、実はかなり美味しいんですよ。
でも、これはメオのフィサンとも大きく違います。充実した酒格をしっかり表現したメオのフィサンに対し、同質な酒質とは言えますが、アメリーのフィサンは、
「全く重くない・・エレガンスを重視したフィサン」
に仕上がっています。
ブルゴーニュ・プリエールと比較すると色調が全然違いますが、それはおそらく、テロワールと畑の格の違いなんですね。
ジュヴレほどでは重いものでは無いにせよ、フィサンも金属的、鉄っぽさが有り、やはりそれは色合いに影響してきます。ブルゴーニュはまったくフィサンやジュヴレを感じさせない・・どちらかと言うと、ヴォーヌ=ロマネ、シャンボール辺りのエレガントなニュアンスです。
その延長上にこのフィサンも有り、非常にエレガントで軽やかな「ふんわりワイン」に仕上がっています。そして、中域の膨らみと清冽な水の余韻、エキスの「桃」のニュアンスは同じ・・!・・これも非常に旨いです!
リアルの徳丸さんは88 89と言う、フィサンにしては高い評価をしています・・が、noisyなら間違い無く「今飲んで」 も 「ポテンシャル」も90点オーバーです。「フィサンの個性を残しつつ、ひたすら優しくてエレガント」と表現されていますが、全く同感・・です。
フランソワ・ジェルベの個性を持ってきたようだ・・のようなおっしゃり方もしています。ジェルベもね・・やりたい部分もあるんですが、問題有りなので今のところ手を出していません。でも、ベルトーがこれだけ素晴らしいと色々考えさせられます。
一方、ワイナート誌の78号では、「フィサンは軽すぎると思ったが・・」と記載されていました。まぁ、見解の相違、もしくはテイスティング時期の違い(おそらく半年以上前)ですので、仕上がり切ってない状況での見通し不良じゃないかと思います。軽いことは軽いんですが、軽快さはエレガントさと言う良いベクトルを持っていますし、軽過ぎてスカスカじゃぁ無いんですね。しっかりした中身のある要素を持ちつつの軽快さとご理解ください。反対に言えば、もしこのフィサンをより重量感のある方に力技で持って行ってしまったとしたら、外殻と低周波が反応する部分だけの、中域の無い、腑抜けた味わいになってしまったでしょう。それはフィサンの1級でさえ良くあるパターンで、大柄なワインにしたいという造り手のエゴが露出した結果です。こちらはむしろ、アッサリと抽出しフリーランのみで仕上げたグラン・クリュワインのようなエレガンスを持っているとさえ思います。近いのは、まぁ・・ずいぶんと飲んではいませんが、ロベール・シリュグのグラン=ゼシェゾーのような軽い抽出がなされた高級ワインのタッチだと思います。
この・・完全エキスに昇華したフィサン・・是非飲んでいただきたいですね・・本数は限定です。お早めにどうぞ!