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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

フランス Domaine Denis Berthaut et Berthaut-Gerbet ブルゴーニュ
● ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの最新ヴィンテージ、2020年ものがようやく到着です。

 毎年、楽しみにされていらっしゃる方が多いアメリーのワインですが、2020年ものは御多分に漏れず・・非常に少ないです。例を挙げますと、

「リアルワインガイドがドメーヌにテイスティングに行っても、出してもらえなかったワインが沢山有った・・!?」

「Noisy wine への入荷は、A.C.ブルゴーニュのレ・プリエールがなんとたったの12本・・」

 まぁ・・リアルワインガイドの件は編集長に直接ちゃんと聞いた訳ではなく、リアルワインガイド第79号の掲載アイテムを見て・・

「・・えっ?・・たったこれだけ・・?」

と感じたのに推測を加えたものです。因みにリアル79号でもA.C.ブルの掲載は無し、ジュヴレ系も見事に減り、村名1アイテムと1級1アイテムのみです。こんな状態ですので・・どうにもいけません。

 それでも、たった12本の入荷でも毎年テイスティングをしてきたレ・プリエールはしっかり飲ませていただき、また1級以上はすべて1~2本の入荷で飲めませんでしたが、2020年もののアメリーのワインの傾向をつかませていただきました。


 2020年もののアメリーのワインですが、大きく変わったことが有ります。それは・・

「アメリーの父へのオマージュかと思っていた、父親の作風を残したようなジュヴレ系のワインの味わいが完全に無くなり、すべてのキュヴェの作風が統一された!」

と言うことです。


 言ってしまえば、すべてのキュヴェがアメリーのヴォーヌ=ロマネに代表される赤紫色の色彩が中心の香味豊かでふんわりとしつつ充実したドライな味わいになった・・ジュヴレ系のワインの「土っぽい感じ」「クラシカルなイメージ」が一切消えた・・と言うことが言えます。

 ですから、「すべてのキュヴェがあか抜けた感じ」に思われるはず・・です。トータルな味わい、ドメーヌのアイデンティティが如実に表れることになったヴィンテージだと思います。


 リアルワインガイド最新号の第79号には、非常に興味深いと言いますか、「そうだよね・・」と思える話しが記載されていました。

 2019年ものと2020年ものでは、2019年ものの方が好きだ・・とアメリーも言い、リアルも同調しています。しかしアメリーはこうも言っています。

「でも時間がたてば変わるかもしれない」


 noisyは実際にその場にいた訳では無いので、どのような言葉だったのかは知る由も有りませんが、それはそのままほとんど・・noisy も同感なんですね・・どこか違うとするなら・・

「noisy は、時間がたてば必ず変わる」

と・・「かもしれない」は付けません・・(^^


 毎年素晴らしく旨い、超絶にお買い得な「2020コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」を飲めばその理由は判ります・・ずっと飲んでますから・・はい・・。

 ある意味、このキュヴェは他のキュヴェ、ジュヴレやフィサン、ヴォーヌ=ロマネなどに比較すると「余計なものを持ってない裸のワイン」なんですね。ミネラリティの組成が他のキュヴェに比較してシンプルなんです。

 ですから、要素が非常に多く複雑性の高いヴィンテージだと思われる2020年のコート・ド・ニュイのピノ・ノワールですから、その部分がややシンプルになると・・まさに裸の味わいがする・・noisyはそう考えている訳です。

 で、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが半端なく美しく、何とも心を引き付けられる見事な味わいを、今現在もしているんです。

 それに加え、リアルワインガイド最新号の第79号をご覧いただいたお客様はお気付きかもしれませんが上級キュヴェのポイントが、今飲んで点とポテンシャル点でそれなりに差が有ること、そして飲み頃予想の最初の数字・・2025年とか・・ですね、ここが結構に先になっている訳です。

 これはやはり、年を経てさらに美味しさを増し、本来の姿を見せるようになる・・と判断した結果ですよね。noisy もまったく同感・・もちろんですが、5年先だと書いてあっても今から飲めない訳では有りません。その辺はテイスティング出来た各キュヴェには記載しているはずですので・・ご参考にされてください。


 そして2020年もののベルトー=ジェルヴェのワインにリアルワインガイド第79号はこのように書いています。

「20年のベルトー=ジェルヴェのワインはハッキリ言って、このドメーヌの金字塔だ」


 noisy もその判断に賛成します。この8年のアメリーの成長を見るかのような素晴らしい出来だと思います。でもキュヴェによってはさっさと飲むのは勿体無いし、なにより本来持っているポテンシャルを発揮できないで飲むことになる・・と、期待した味わいに届かなかったと思われるお客様もいらっしゃるかと思われる訳です。


 海外メディアも、以前は厳しい評価をしていましたが、今では普通に・・1級のワインがグラン・クリュ並み評価に、村名のワインが1級並みの評価になって来ています。是非複数アイテムを入手され、飲み時を間違えないようにお楽しみいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


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 お待ちかね、日本のワインファンの多くも注目している話題の「ドメーヌ・ベルトー=ジェルベ」の2018年ものが入荷しました。

 ドメーヌ・ドニ・ベルトーを継ぎ、ドメーヌ・フランソワ・ジェルベからヴォーヌ=ロマネを中心とする稀有な畑を継承し、かつまた、ジャン=ルイ・シャーヴ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティ、プリューレ=ロックで研鑽を積み、自身の畑を開き目まぐるしい活躍をしている夫、ニコラ・フォールを栽培長に迎えたアメリー・ベルトーです。

 また、2017年もの以前までは海外メディアもさして注目していなかったようですが、その所有している畑が多彩であることや、元々の親父さんの「ベルトー」と母方の「ジェルベ」を継いだことも有ってか、2018年ものはメディアで今まで以上にテイスティングされ、評点が出てくるようになってきました。

 結果として、昨年の2017年ものクロ=ヴージョは皆さん、思いっきり「スルー」でしたが、2018年ものクロ=ヴージョは何と、ジャスパー・モリス氏96ポイント、スティーン・オーマン氏95ポイント、ニール・マーティン氏94ポイントと、グレートワインの仲間入りを果たしています。

 まぁ・・昨年の2017年ものクロ=ヴージョは即完売かと思いきや、全く売れませんでしたので・・悔しいので、

「他のアイテムは飛ばしてでも2018年ものは絶対飲んでやろう!」

と思ってたんですね。まぁ、飲んでから海外メディアの評点を調べたので後の祭り・・(^^;; 超美味しかったので良いんですが、他のアイテムで飲めない分が増えてしまったのが残念です。


 2018年のアメリー・ベルトーの各アイテムを飲んで、ようやっと彼女のワインに対するアプローチの仕方を理解出来たと思っています。

 2018年ものは、相当に素晴らしいです。文句の出ない見事な味わいです。絶対に購入すべきだとお勧めしたいと思います!

 ですが、

「ベルトー=ジェルベのワインは超エレガント系!女性っぽい味わい・・そこが魅力!」

と思われているなら・・それが好きで、そうでなければいらない・・と思っている方は、誠に残念ながら「ボツ」です。・・・申し訳ありません。


 ですが、時にアンリ・ジャイエを、時にフィサンやジュヴレなのにシャンボールのニュアンスをも感じさせてくれる、中域のしっかりしたボリューム有る味わいは大好き・・と言うのでしたら、モノの見事にはまります。

 もう、クロ=ヴージョなんて・・いや、フィサンじゃ在りませんが、これ以上のクロ=ヴージョを見つけるのは相当難しい・・と思えるほどに素晴らしく、しかもシルキーなタッチで赤い果実が見事な・・それでいてクロ=ヴージョらしい大きさと、ココア的な黒っぽさ、茶色っぽさを高質に感じさせてくれちゃってます。

 細かい部分は各コラムに書かせていただきますが、アメリー・ベルトーさんのワインは、結局のところ・・

「ヴィンテージの背景と畑の風景、葡萄の出来・不出来に関わらず、ベストな状態へ導くワインで有る」

と言うことなのだと実感しています。

 だから結局はそれこそが「テロワールの表現」に繋がっている訳です。だから、2013年の彼女のワインは「非常に淡く」、2016年のワインは「混迷感も同時に伝え」、2017年のワインは「凄いものとまぁまぁのものが混在し」、2018年ものの熟度の高い健康な葡萄を得たヴィンテージは「剛健で全方位にベクトルが出た見事な味わい」になったと言えます。

 このリーズナブルで滅茶苦茶素晴らしいA.C.ブルを飲んでみて下さい。フィサンの畑ですが、まるで「ジュヴレとシャンボールのブレンド」のようです。フィサンの村名を飲んでみて下さい。その素晴らしいA.C.ブルをさらに高質に、さらに真ん丸に、さらに赤く高級エステルの見事なアロマとミネラリティ由来の質感が伝わって来ます。

 村名に過ぎないフィサン・アン・コンブ・ロワは、どこかジャイエ同様のミルランダージュのような・・・花ぶるいに掛ったかのようなパラパラと実が付いた小さな粒が連想できるような仕上がりですよ。そこに赤い果実が来て、時間を置いて黒い果実が隙間を埋めて行く・・

 でも、A.C.ブルで満足出来てしまうと思いますし、でも、是非素晴らしい仕上がりのフィサン村名も飲んでいただきたい・・この2品で、きっと2018年もののアメリー・ベルトーを理解できると思いますし、以前からベルトーのワインを続けて飲まれていらっしゃるお客様でしたら、アメリー・ベルトーと言う人がどんな意識で造っているのか・・みたいなものも頭の中や感覚に構成されてくると思います。

 素晴らしい仕上がりになった2018年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!



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ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー…人気のアペラシオンは必ずキラ星のような造り手を擁しています。
傑出した造り手を持たないがゆえに、やや知名度に乏しかったフィサン村にアペラシオンを牽引するスターが誕生しました。
ドメーヌ・ベルトーはマルサネ村とジュヴレ・シャンベルタン村に挟まれたフィサン村を本拠地に7世代続くドメーヌです。
その歴史は19世紀の終わり、数ヘクタールのフィサンから始まりました。1974年、ヴァンサンとドゥニ兄弟がベルトーを相続し、フィサン、フィサン1級の畑を拡大していきました。
2013年、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・フランソワ・ジェルベを母に持つアメリー・ベルトーがボルドー、ニュージーランドでの研修を終え、7代目当主に就任しました。
母方のドメーヌ・ジェルベから一部の畑を相続しベルトー・ジェルベ(Berthaut-Gerbet)名義としてドメーヌ・ベルトーのラインナップに加えました。
今日ではフィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネなど全て合わせて13ヘクタールの畑を所有しています。生産するワインの90%は赤ワインですが、フィサンの一部の区画にシャルドネを植樹しています。

栽培:ブドウは、ビオロジックの考えに基づいた理性的な方法で栽培します。
テロワールを尊重した安定した土壌のもとで栽培されています。
殺虫剤の使用は制限を設け、土には、化学薬品を使っていません。除葉、グリーンハーヴェストによりブドウの成熟が最適になるように風通しを良くしています。

醸造:厳しい選果の後、最小限の手数でコンクリートタンクで発酵させます。
約5日間の低温マセラシオン。天然酵母で発酵。
1日2回のルモンタージュ、発酵の最終段階でピジャージュして優しく抽出。
約5日間のポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)
ほぼ全てのワインは1.500~3.000リットルの大樽(フードル)でマロラクティック発酵。春に樽に移します。
新樽はほとんど使用せず、最大で24か月と比較的長い熟成期間を要します。

【メディア情報】

 アメリーは私が訪れた昨年7月以降、いくつかの変更を決断しました。
『2015年は私の祖母から新しい畑、シャンボール1級、クロ・ド・ヴージョ、そしてヴォーヌのスショを引き継ぎました。それに伴ってこの2015年から私たちのワインは祖父母の名前を残したベルトー=ジェルベ名義へと変更することにしました。』
2015年について
『とても素晴らしい経験になりました。収穫は長期にわたり、9月7日に始まり、10月21日に終えました。
最後の収穫となったブルゴーニュ オート=コート・ド・ニュイは雨が降り終わるのを待ちました。この年は雨の後のブドウの方がより良かったかもしれません。フィサンのレ・クレイは収穫を雨の前と後の二回に分けました。これがどのような違いとなるかとても楽しみにしています。
これらの赤ちゃんのようなワイン達は、早い段階から高い糖度だったにも関わらず、バランスが優れています。リンゴ酸が低いですが、バランスの良さが崩れることがありません。
私たちはルモンタージュやいくつかの全房発酵の比率を減らし、過剰な抽出を避けました。
残念ながら2015年は収穫量がとても少なく、畑によっては50%も収穫を減らしてしまいました。しかし、不幸中の幸いとして、葡萄は極めて健全だったために選果の必要がほとんどなかったのです。私たちは新しい選果台を準備していましたが、いらぬ心配でした。』
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2015-11より翻訳・加筆:オルヴォー村岡)

 読者の皆様は、かつて私が著書の中で“ドメーヌ・ベルトーはフィサンのジャック・フレデリック・ミュニュエである”と熱烈に賛辞を贈ったことをご記憶いただいているだろう。牧歌的なエチケットのイメージとは程遠い、豪快で大胆な本質を持っている。このドメーヌは驚くようなスピードで変化しているのです。
 ドゥニ・ベルトーの娘であるアメリが彼のドメーヌに加わった。ドゥニが畑を耕すため、伝統にのっとり、アメリに彼のトラクターを使用することを薦めたが、彼女はこれを拒否しました。アメリは自信の持つ自由な発想の元、蔵でワイン造りをすることを決めたのです。
 一方でドゥニの妻は、ヴォーニュ・ロマネにドメーヌを持つジェルベ姉妹の一人である。経営と醸造とで担当を分けていたが、両者とも引退し、現在はアメリと、彼女の2人の従妹がその後を引き継ぐことになった。
 現在、アメリはHautes Côtes de Nuits に1.5ヘクタール、ヴォーニュ・ロマネに1ヘクタールの畑を所有している。ヴォーニュ・ロマネの区画の中には、Vosne Romanée Petits Montsと、エシェゾーも1バレル(=1樽分)が含まれている。
 私はアメリに、2013年の雹がどのくらいドメーヌに影響を及ぼしたのか聞いた。彼女は、「フィサンは収穫量の約25%を失ったわ。でもCôte de Beauneの被害に比べれば大した被害ではなかったもの。」
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2014-7より翻訳・抜粋)

ブルゴーニュの未来を担う10人のライジング・スター
ドメーヌ ドゥニ・ベルトーとして理解している読者もいるかと思います。2015年よりアメリー・ベルトーは父方のフィサンに加え、ヴォーヌ・ロマネの母方の畑もすべて継承することになりました。7代目ヴィニュロンとなるアメリーはボルドーやナパ・ヴァレーで研鑽を積み、堅牢なアペラシオンとして認知されていたフィサンに、寛容な柔らかさをもたらしたのです。例えば彼女の区画名入り村名となるフィサン レ・クロは冷涼感がありながらも新鮮な果実味がたっぷりとあります。(ヴォーヌ・ロマネには陰影があり、湿った土を思わせる一面もあり、このアペラシオンとして十分な表現を備えています。)
(PUNCH June 8.2016 Jon Bonné著 より 翻訳・加筆オルヴォー村岡)

Berthaut-Gerbet

ベルトー・ジェルベ 2016

 アメリーちゃんがひと皮むけた。進化した。次のステージに上がった。15年以上前に比べ明らかに中身がより詰まり、コア感が大充実してきた。スタイルもエレガンスと力を融合させた、とても魅力的なもの。毎日全力で畑仕事に取り組んでいる彼女は、RWGが訪問する時いつも決まってグッタリしている。畑仕事を抜け出しで対応してくれるのだ。申し訳ない気持ちで一杯になる(なのでRWGは、「いつも畑に全力!」という人が対応してくれる場合はアポイントをその日の最後か早朝に取る)。当日も18時のアポだったが、日の長い6月なので彼女は試飲後に畑に戻るのだ。

 その努力が年々確実に実を結んでいる。そして、16年に素晴らしいワインを造り上げた。ベルトー・ジェルベは現在畑を17haも持ち、20キュヴェも造っている。彼女が満足する畑仕事に対してスタッフは足りない。本当に大変な思いをしながらワインを造っているが、ボトルの中にその頑張りと情熱が美味しさとともに詰まっている。17年からはあのニコラ・フォールが栽培長として加わった。これからもどんどん進化していくだろう。アメリー曰く、

「生産量はドメーヌ全体で5割減。所有している区画が広範囲に渡っていることが幸いして半減ですんだ。果実がよく完熟していたのでいつもより全房発酵を多くでき、糖度、酸のバランスも申し分なし。凝縮感は15年よりやや欠けるものの、典型的なピノ・ノワールらしいワインとなった。出来上がったものに満足しているけれど精神的には辛く、まるで悪夢のようだった。作れなかったキュヴェはジュヴレ・1er・カズティエとジュヴレ・クロ・デ・シェゾー(8割減だったのでジュヴレ村名に入れた)。1er・ラヴォー・サン・ジャックは200本のみ、フィサン・1erザルヴレも壊滅的」。
リアルワインガイド63号より抜粋

 リアルワインガイド63号の掲載は例年以上に反響がありました。点数の高さよりも、造り手の姿勢にフォーカスして書いていただいたことがとても嬉しかったです。(どうしても美人ヴィニュロン的な記事ばかりで本質的なことを語られにくい)

 2013年、代替わりした際の衝撃的なデビュー。>当初来日したアメリーと都内のアポイントすら、ひと苦労だったことを思い出します。決して前評判の高い年では無かった2013年は、酒販店様のお力添えもあり舌の肥えたブルゴーニュ愛好家の方々からも有難い反響をいただきました。

 その後、国内外含めたメディアの高い評価もあり、露出が高まるにつれ、都合の良い時代のスター的な存在として語られてしまい名前が売れる代償として、彼女のヴィニュロンとしての才能と成長を丁寧に掬い取って伝えることが難しくなってきておりました。輸入元としての自戒を伴うジレンマを吹き飛ばしてくれる良い記事だったと思います。RWG誌でも掲載されていますが2017年からは、彼氏であるニコラ・フォール氏が栽培担当として参画しています。

 ニコラ・フォール氏の経歴についてはここでは触れませんが、彼女からも、ニコラ氏の才能の高さは聞いていましたので、更なる成長は間違いありません。ヴィンテージの個性を越えて、年々、造り手の成長を一緒に追って行けるのは輸入元冥利に尽きます。来日時、その愛らしいルックスを褒められても、全く関係ないと言わんばかりにニコリともせずワインの話を続けるアメリーの顔を思い出しました。


2020 Gevrey-Chambertin Clos des Chezeaux
ジュヴレ=シャンベルタン・クロ・デ・シェゾー

17097
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ジュヴレ=シャンベルタン
ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

■エージェント情報
葡萄:ピノ・ノワール 畑・土壌:石灰岩、泥灰土
シャトー・ド・ジュヴレ・シャンベルタンに隣接する小区画で1級畑カズティエの真下に位置します。
樹齢:40~60年
醸造:4日間低温マセラシオン、天然酵母、コンクリートタンクでアルコール発酵。
1日に1~2度のルモンタージュ、ピジャージュ。ポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)5日間。
熟成:マロラクティック発酵。12カ月樽熟成。(新樽30%) 、20か月エルバージュ。濾過せず
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥7,880 (外税) 
【味わいの方向性は村名ジュヴレと同じ!・・クロ・デ・シェゾーらしいエキスの旨味が2020年はさらにしっとり!・・花開くのを待っています!】
 以前のベルトーのジュヴレ系は硬さが有ったと思うんですね。それが2019年ものからだいぶ変わりました。ピュアでナチュラルさを感じる優しい味わいに変化して来た訳です。

 ところが2020年ものはさらに・・大きく変わりました。

「・・あれ?・・村名ヴォーヌ=ロマネ、混ざってない?」

みたいな感覚ですよ・・正直なところ。それくらい大きな変化なんですね。


 ですが、頼みのリアルワインガイドは掲載無し、海外メディアもジュヴレ系は全く評価が見当たらず・・で、

「・・そもそもジュヴレが主でしょ?・・ベルトーって!」


 まぁ、ベルトー=ジェルベのドメーヌはフィサンが本拠では有る訳ですが、シャンボールやヴォーヌ=ロマネの畑ものをリリースするようになったのは、母方の畑を承継した最近ですから。ジュヴレ系を評価しない海外メディアって・・どんだけ・・いや、止めておきましょう・・。

 ですが、このように少ない入荷量・・8本ですよ・・バラで8本。そして1本飲んじゃってますから・・販売は7本です。ジェルヴェ系のワインの入荷なんて、本当に「365歩のマーチ」状態です(お若い方たちには全く意味不明でしょうが)。

 なので利益は出ませんが、それでも毎年テイスティングをすることによって、ドメーヌの変化を目と鼻と口で受け取ることが可能なんですね。


 そんな状態ですから、美味しくない訳が無いじゃないですか・・。しかもジュヴレ系は今からエレガンスがバッチリ出て来ています。仕上がっているとは言い切れないものの、短い時間で落ち着き、出てくるのも見えています。

 思えば、凄いエレガントでエキスは出ていたものの色は淡い純粋系な2013年から始まって、毎年トライの連続だったのでしょう。物理的な障害や距離的な問題を乗り越え、2020年に大輪の花を咲かせた・・それが2020年のベルトー・ジェルベであり、それがテイスティングで感じられたからこそ、リアルワインガイドも「金字塔」と評価し、ファルスタッフも村名ワインに94ポイントと言う、有り得ない評価を公にしたんだろうと思います。(怖くなかったのかな・・と・・ちょっと心配に思います。)

 濃密だがエレガント、クラシカルな仕上がりを捨て、伸び伸びとしたフレーヴァーとエキスから上質に吐き出すドライな味わい、しかもジュヴレ的個性をしっかり感じさせてくれます。たったの7本!・・いつもの・・少なくとも1/5以下です。ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【2019年のジュヴレ村名とクロ・デ・シェゾーはピュア系で激旨です!】

 是非比較していただきたいので、2019年のコラムはクロ・デ・シェゾーと区画名無し村名ジュヴレを一緒にお届けいたします。

 2018年もののこの2つのワインは、しっかり明暗を分けています。Noisy wine の売れ行きも明暗が分かれてしまいました。リリース直後、硬さの残るクロ・デ・シェゾーに対し、滅茶苦茶美しくて、エキス味が美味しく、ピュアなニュアンスに満ち溢れていた素晴らしい村名です。

 2019年もののこの2つのジュヴレ村名は、

「どちらも2018年ものの美しさ、エキスの美味しさの素晴らしい出来を超えるモノの見事な出来!」

で、しかも、

「とても健康的で滅茶ピュアな方向性で、エレガントさを失わない見事なジュヴレ=シャンベルタン!」

 になって・・しまっていたんですね。noisy 的にはどちらも販売しやすくて良い訳ですが・・実は・・

「残念ながらどちらも余り数が無い!」

と言う事実も有る訳です。


 この、滅茶苦茶美しいグラスのワインの色合いを是非ご覧ください・・。もう、これだけで充分かと思うくらい、非常に美しい色合いですが、それはモノの見事にそれらの味わいに現れていますよ。

 仕方が無い訳では有りますが、それは・・クロ・デ・シェゾーの方がポテンシャルは高いし、総合点も高いです。美味しさもクロ・デ・シェゾーの方が上です。

 しかし・・こんなジュヴレが造れるなんて、大したものだと思うんですね。2018年もののクロ・デ・シェゾーは、仕方が無かった・・そうしか仕上げられなかった理由があったんだと思います。

 果実感の違い・・黒っぽく旨味のやや強い小果実がふんだんに有るクロ・デ・シェゾーが滅茶美味しいです。でも、僅かに単純では有るが赤果実感のしっかりした区画名無しのジュヴレも滅茶旨い!・・是非是非飲んでみて下さい。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【・・何故か現状はジュヴレ村名の方が旨いです!・・が、いずれ出て来るでしょう・・何と言ってもクロ・デ・シェゾーですから!】

 余りに美味しい村名ジュヴレに対し、こちらは発展途上・・と申しますか、ようやっとワインとして仕上がって来た感の漂うタイミングでのテイスティングでした。

 まぁ、「甘露で見事なジュヴレ村名」でその名を馳せた「クロ・デ・シェゾー」ですので、2~3カ月で落ち着くはずです。色合いも健全で非常に・・美しいでしょう?・・これで官能感と独特のグラが出てくると・・

「お~・・クロ・デ・シェゾー!」

となるんですけどね。

 ですので、今 noisy はクロ・デ・シェゾーの経過観察中です。間違いないと思いますので、少し休めて飲んでみて下さい。


 以下は以前のレヴューです。
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【クロ・デ・シェゾー2017....滅茶苦茶旨いです!惚れ惚れする味わい!】

 いつも美味しいクロ・デ・シェゾーです。

 なんて言ったら良いのか、難しいんですが・・「複雑で甘露なジュヴレ」なんですね。甘いんですよ。・・いや、甘いと言ってしまうと、

「ん?・・甘いのか~~!」

とネガティヴに捉えられてしまうんですが、


「複雑な酸とミネラリティの構成で、結果的にアロマと味わいの総合で甘く感じられる」

ので有って、

「残糖で甘いのでは決して無い」

んです。


 これ、A.C.ジュヴレ村名と一緒に比較テイスティングなされば、

「なるほど~!」

と思われるはずです。


 しかし、2017年ものは「ジュヴレ=シャンベルタンは激減」な数量しか入荷しなかったので、noisy のところでも1ケースずつしか入らず、本来は3ケースで1本のテイスティングが最高レベルの経費計算ですので、完全に「赤」が見えてしまっています。なので、今回は

「区画名無しのA.C.ジュヴレはテイスティング無し」

で申し訳ありません。


 しかし、このクロ・デ・シェゾーを飲めば・・複雑に構成された酸とミネラリティが生み出す見事に甘美な味わいをご理解いただけるかと思います。2017年も素晴らしいです!・・クロ・デ・シェゾーだけでも良いからもっと買ってくれ・・と、オルヴォーさんの社長さんにお願いしたんですが、中々そう簡単には行かないようです。ご検討くださいませ!滅茶旨いです!


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【これほどまでにエキスの味わいが濃密とは思いませんでした!今飲んでも納得、将来も非常に楽しみなワインです!】

 これぞメアリーのクロ・デ・シェゾー!・・と言う感じの仕上がりでした。非常にエキシーで旨みがたっぷりです。色合いも赤やピンクが見えるような官能的な色彩を持ち、イタリアンでは有りますが、ちょっと厚いガレストロっぽいようなミネラリティの発露が感じられます。

 2013年のエキス濃度を「倍」にしたような饒舌な表情を持っていますから、少量口にして、その液体を口蓋で磨り潰して行くと、そこからまたエキスの旨みや複雑な表情が感じられます。

 そういう意味合いにおいては、飲み頃は先にした方が良いのかもしれませんが、この状態でもかなり美味しいと感じます。

 リアルワインガイド第59号は、今飲んで90 ポテンシャル91 飲み頃予想 2019~2043 と、noisy 的な予想と近いところに落ち着いています。ポテンシャル点をもう少し上げる可能性は有りますし、飲み頃の開始を「今」にするか「2019」にするかは悩みどころですが、もし文章を掲載できるなら、「今飲んでも良い」と入れるでしょう。

 むしろ、このメアリーのクロ・デ・シェゾーを、ジュヴレの平均的な評点に留めるので有れば、かなりの造り手のジュヴレが、今飲んで点、ポテンシャル点共に90点を下回らずを得ないことにもなりますしね。それほど・・良いです。

 やはり、母方のヴォーヌ=ロマネ系のワインに親しんで育ったんじゃないか・・それがジュヴレの武骨さに花を添えられる下地になったんじゃないかな?・・と想像しています。素晴らしい区画名付きジュヴレです。超お勧めします。2015年は数が無いのでお早めにどうぞ!


 以下は以前のレヴューです。
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【これは目茶旨い!1級カズティエにかなり近いです!赤い果実に紫の果実、エキスの旨みはフィサン・レ・クロ&レ・クラに無いものです!】

 2014年のクロ・デ・シェゾーです。2013年、滅茶美味しかったです・・プルミエ・クリュ並みの美味しさでした。2014年はさらに上質なのは4アイテムのテイスティングで理解しました。

 今回は数量的な部分でクロ・デ・シャゾーのテイスティングを回避してしまっていますが、売れないようなら飲めるかな?・・などと淡い期待をしています。

 何せ24本しかないんですよね・・。しかもこの上のクラスは何本かずつです。エシェゾーに至っては1本ですからもうどうにもなりません。

 なので申し訳ありませんが2013年のクロ・デ・シェゾーのコメントと、2014年の他のワインのコメントを合わせて読んでいただき、ご検討くださればと思います。すみません・・。そのうちリアルワインガイドの評価も出るんじゃないかと思いますが、その時にはおそらく無くなってるでしょう。

 以下は2013年、クロ・デ・シェゾーのご紹介文です。
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 ジュヴレの村の西側上部にあるクロ・デ・シェゾーです。ドメーヌ・シェゾー名のクロ・デ・シェゾーも存在しますので、シェゾーさんちから借りて、シェゾー分も造ってるのかな?・・と思います。ドメーヌ・ベルトーと地主のシェゾーさんは、シェゾーさんの畑の収穫折半をアチコチでしている関係で仲が良いようです。

 リアルワインガイド第51号では現地試飲でフィサン・レ・クレと同じ 88+ 89+と言う評価です。基本的にアメリー・ベルトーのワインは完全エキス化された滅茶苦茶ドライな味わいですので、普通なら・・

「飲むには早い・・2~3年寝かせよう!」

と言うようなコメントになるはずです。現にリアル徳丸さんもこのクロ・デ・シェゾーに関しては2017年~2033年と飲み始めを先に書いています。第51号は9月号ですから・・現地試飲のタイミングは7月頃ですね・・。なので、約半年ちょっと経ってます。その間の成長も有るかもしれないですよね。

 因みに noisy は早くご案内したくて、輸入直後、オルヴォーさんに出来るだけ早く、出来るだけ一杯出していただきました・・で、着いて当日すぐにFixinles Closを、翌日にFixin les Crais と Gevrey-Chambertin Clos des Chezeauxを一遍にテイスティングしています。

 でもそんなに焦ったテイスティングでも非常に美味しく飲めちゃうんですよね~。それが2012年までのドニ・ベルトーとは大きく違うんですよ。そしてこのクロ・デ・シェゾーには・・ビックリさせられました!凄い旨いんですよ!
 色合いはほとんど、フィサン・レ・クラにそっくりでした。やや濃いかな?・・位です。ところがですね・・、フィサン・レ・クロとレ・クラにはほぼ無かったものが、こちらのクロ・デ・シェゾーにはバッチリ存在していたんです!

 それは、

「まるでラズベリー・リキュールのようなエキスの旨み」
「華やかな鉱物系ミネラリティによるスパイシーなアロマ」

です。超ドライなのに甘いんです・・

 まぁ・・これが畑の力なのかな・・とは思います。いや、レ・クロもレ・クラも非常に旨いんですよ。充分っちゃ充分なんです。しかし相手が悪い・・レ・カズティエやプティ・カズティエ直下のクロ・デ・シェゾーのポテンシャルは、確実に1級に近いものです。わずかに構造の深みが浅いかもしれませんが、人間の関与を最小限にし、完全にワインへと昇華された液体は、畑のポテンシャルを丸裸にしてしまっています。

 リアルワインガイド第51号では、フィサン・レ・クレとこのクロ・デ・シェゾーは同ポイントで飲み頃のみこちらが先に伸びた評価になっています。しかし現地試飲であることと、その時から半年以上経過していることで、より見やすくなっている訳です。なので、もし今、徳丸さんがこの2アイテムをテイスティングしたとすれば、確実に1点の差を付けるでしょう。noisyなら最大1+ポイント、差を付けます。その位大きな差が有るんです。

 勘違いしないでいただきたいのは、これはリアル批判では有りません。ワインがワインとして仕上がる時期、そしてその1年以内というのは、見定めるのが非常に難しいのです。何しろまだ「ボトルでの熟成途中」だからです。特に出荷時期のブルゴーニュワインはまだ完全に仕上がってない場合が多いんですね。それを嫌がる大ドメーヌ・・DRCとかルロワとか・・の場合は、だから出荷が遅いんですよ。完全に仕上がったと判断した段階でないと出荷しないんです。でもほとんどのドメーヌでは、二次発酵が終わりボトルに詰めて少し落ち着かせた段階で出荷してしまいます。なので、マロ終わりのボトリング直後の段階は、ワインもショック状態の場合が多く、タイミングによっては飲んでもなかなか判断が難しい・・ということが起きるんですね。

 なので、もしリアル的にポイントを付けるとすれば、89+~90+です。noisy 的には90~91と言うことになりますね。村名リューディですんでかなり高い評価だとお判りいただけるかと思います。

 今回の日本入荷(オルヴォーさん分)は60本しか有りません。うち24本をいただきましたが、すでに何本か販売しています・・(はやっ!)そしてnoisy もしっかり飲んじゃってますので、その分がもう有りません。

 2014年は絶対もっと買うど~!・・と心に決めさせられた素晴らしい味わいでした。リアルの言うように、まだわずかにタイトな部分が有ります・・が、それでも、

「旨い!」

と声が出るでしょう。

 そして価格には見合わない格上の味わいだと思われるでしょう。保障出来ます。是非ご検討くださいませ。フィサン・レ・クロ、フィサン・レ・クラとともに一推しです!



以下は前回の時にご紹介させていただいた区画名無しのジュヴレ=シャンベルタン2013年のレヴューです。
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【旨い!!ジュヴレの個性とアメリーの個性の融合度が素晴らしい!!】


 今一度・・集合写真です。左からブルゴーニュ・レ・プリエール、フィサン、ジュヴレ=シャンベルタン、ヴォーヌ=ロマネ・・です。

 左から順に色合いは濃くなっているように感じられるかと思います。でも良く見るとやはりジュヴレは「黒」っぽい色合いがより強いですよね。ヴォーヌ=ロマネは濃いですが、むしろ「赤」が強い感じです。

 で・・申し訳ないが、このワインも・・絶品です。味わいのトーンは他のアイテムと同様・・。

「軽やか」「ドライ」「ソフト」「エキスがピーチ」「(最後の最後の・・)余韻が清冽な水」

 これはアメリーのワインに共通するものです。

 しかし、皆さんもなじみの多いジュヴレのワインですから、ジュヴレ的な特秩Eもしっかり感じられるでしょう・・。

 と言うよりも、ジュヴレのテロワールがそれだけにしっかり現れている・・もしくは、畑がそのようなパワーを強く持っている・・ということなのかもしれません。

 やはりジュヴレの鉄っぽさ、スパイスはノーズ、中盤、余韻に掛けて、上記のアメリーのワインの特秩E部分に入り込んでいます。それだけポテンシャルが高くなっている・・ということなのでしょう。

 ピュアでソフトなんですが、ややソリッドな鉄っぽさが食い込んで来ている訳です。なので、より幅の有る味わいであり、縦構造の伸びも大きくなります。 フィサンが非常にエレガントに感じるかもしれません・・しかし、このジュヴレも、ジュヴレの厳しい構造を見せつつも、非常にソフトでしなやかな、アメリーのワインの味わいがします。

 1本飲んじゃいましたので11本しかないです。エージェントさんにも無いそうです。この機会に是非・・お試しください。「ブルゴーニュを飲んでから決めよう・・」などと言ってると無くなっちゃうでしょう・・(^^;; 旨いです。お早めにどうぞ。