ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

フランス Domaine Denis Berthaut et Berthaut-Gerbet ブルゴーニュ
● アメリー・ベルトー2022年の第二弾です。フィサン系のアイテムをご紹介させていただきます。

 前回ご紹介させていただきました通り、2022年のベルトー=ジェルベは noisy 的に「過去最高間違い無し」とさせていただきましたが、その理由としては、やはり第一には・・

「本拠のフィサンのワインが素晴らしいから」

と言うのが有ります。

 5つのリューディからの葡萄をブレンドしたフィサン村名は、基本的に新樽を使わず古樽での仕上げになりますが、ピュアでほんのりとナチュール感が有り、おそらく全房発酵の割合を増やしているのであろうと推測しているところの効果がバッチリ出ているんですね。

 アドヴォケイトのウィリアム・ケリー氏は90ポイントにとどまりましたが、デキャンター誌のシャルル・カーティスM.W.は何と、

「93ポイント!」

と言う高い評価を与えているのも理解できるほどで、素晴らしい味わいの2022年村名ヴォーヌ=ロマネの存在を脅かすほどの仕上がりと感じています。因みにシャルル・カーティスM.W.はその2022年村名ヴォーヌ=ロマネも93ポイントです。

 30%ほどの新樽を使用しているとされるヴォーヌ=ロマネと、古樽のみのフィサンではもともとのコストも異なりますが、

「この比較は面白いことになるはず!」

ですので是非トライしてみてください。

 また、当然かと思いますが、1級レ・ザルヴレに引っ付いた村名アン・コンブ・ロワの出来はすさまじく、アロマだけで満足してしまうんじゃないかと思えるほどです。レ・ザルヴレは希少ですので飲めなかったのが残念では有りますが、

「どちらも本拠のフィサンの最高峰」

ですので、ご購入されて失敗したとは決して思わないでしょう。

 また、唯一の村名白である2022年の「フィサン・シャン・デ・シャルム」も出来が半端無く、

「ブルゴーニュ・シャルドネのアプローチとして、このような出来栄えも有り得るんだ!」

と言う部分と、

「年々変化をして行くアメリー・ベルトーのアプローチが、ついに良い結果を出し始めた!」

ことが、この素晴らしいシャルドネを飲むことで理解できると思います。

 価格的には、1級レ・ザルヴレとアン・コンブ・ロワは2021年ものと同じで据え置き、それ以外は頑張って値下げさせいていただきました。もちろん、オルヴォーさんのお力添えをいただいています。有難うございます。

 2022年ものの量はある程度出来たはずなんですが、何故か大きく減っています。ぜひお早めにご検討くださいませ。

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 アメリー・ベルトー、過去最高間違い無しの2022年をご紹介させていただきます。

 「ある種の脱力感」だと感じましたが、2013~2014年以降は「リキミ」みたいなものを感じていたんだと思うんですね。それが内向的な表情を生んでいたと・・この2022年ものをテイスティングして理解出来たと思う訳です。

 A.C.ブルも、オート=コートも、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュも、フィサン村名も、ヴォーヌ=ロマネ村名も、劇的に軽やかで・・しかしディテールの繊細な表情をしっかり持っています。

「・・旨いなぁ・・」

とシミジミした声が「ふっ」と出てくると思います。ぜひとも飲んでみてください。

 また、今回はオルヴォーさんのご協力をいただき、頑張って、

「2021年ものよりも値下げ、もしくは同価格」

に出来たアイテムがございます。余り多くは無いのでお早めにどうぞご検討くださいませ。

 なお、フィサン系のワイン、フィサン村名、レ・クロ、レ・クレ、アン・コンブ・ロワ、1級ザルヴレ等は次回の新着にてご案内させていただきます。書き切れずに申し訳ありません。

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 お待ちかねのアメリー・ベルトー率いるドメーヌ・ベルトー=ジェルベの2021年が入荷です。

 ご多聞に漏れず、2021年もののベルトー=ジェルベは各キュヴェ、僅少の入荷です。よほど収穫量が少なかったと見え、Noisy wine も扱わせてもらって以来の少なさ、そして円安の影響をまともに受け、非常に苦しいご紹介です。

 ですが、フィサンやブロション(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)はエレガント系、ジュヴレ系は通常年と同様、ヴォーヌ=ロマネ系は18年もの辺りの果実の濃度・・のように感じられます。

 また、基本的にはエレガントな仕上がりですから、2020年のような「濃密さ」はほぼ無く、エキスが綺麗に出たドライで美しい仕上がりで、非常に心地良いです。アイテムによりましては到着後の休養が不足している感じも有りますので、テイスティング出来たキュヴェはその旨、記載していますので、是非ご検討くださいませ。

 また希少なフィサンの白、シャン・デ・シャルム2021・・これがまた滅茶素晴らしいです!・・激旨ですし、ニュイの白としても注目に値すると感じました。

 なお、毎回テイスティング出来ていたキュヴェが今回は・・数本しか入荷が無く、回避せざるを得ませんでした。申し訳ありません。

 上級キュヴェに関しましては、全て1~2本しかありません。ご了承くださいませ。

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 ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの最新ヴィンテージ、2020年ものがようやく到着です。

 毎年、楽しみにされていらっしゃる方が多いアメリーのワインですが、2020年ものは御多分に漏れず・・非常に少ないです。例を挙げますと、

「リアルワインガイドがドメーヌにテイスティングに行っても、出してもらえなかったワインが沢山有った・・!?」

「Noisy wine への入荷は、A.C.ブルゴーニュのレ・プリエールがなんとたったの12本・・」

 まぁ・・リアルワインガイドの件は編集長に直接ちゃんと聞いた訳ではなく、リアルワインガイド第79号の掲載アイテムを見て・・

「・・えっ?・・たったこれだけ・・?」

と感じたのに推測を加えたものです。因みにリアル79号でもA.C.ブルの掲載は無し、ジュヴレ系も見事に減り、村名1アイテムと1級1アイテムのみです。こんな状態ですので・・どうにもいけません。

 それでも、たった12本の入荷でも毎年テイスティングをしてきたレ・プリエールはしっかり飲ませていただき、また1級以上はすべて1~2本の入荷で飲めませんでしたが、2020年もののアメリーのワインの傾向をつかませていただきました。


 2020年もののアメリーのワインですが、大きく変わったことが有ります。それは・・

「アメリーの父へのオマージュかと思っていた、父親の作風を残したようなジュヴレ系のワインの味わいが完全に無くなり、すべてのキュヴェの作風が統一された!」

と言うことです。


 言ってしまえば、すべてのキュヴェがアメリーのヴォーヌ=ロマネに代表される赤紫色の色彩が中心の香味豊かでふんわりとしつつ充実したドライな味わいになった・・ジュヴレ系のワインの「土っぽい感じ」「クラシカルなイメージ」が一切消えた・・と言うことが言えます。

 ですから、「すべてのキュヴェがあか抜けた感じ」に思われるはず・・です。トータルな味わい、ドメーヌのアイデンティティが如実に表れることになったヴィンテージだと思います。


 リアルワインガイド最新号の第79号には、非常に興味深いと言いますか、「そうだよね・・」と思える話しが記載されていました。

 2019年ものと2020年ものでは、2019年ものの方が好きだ・・とアメリーも言い、リアルも同調しています。しかしアメリーはこうも言っています。

「でも時間がたてば変わるかもしれない」


 noisyは実際にその場にいた訳では無いので、どのような言葉だったのかは知る由も有りませんが、それはそのままほとんど・・noisy も同感なんですね・・どこか違うとするなら・・

「noisy は、時間がたてば必ず変わる」

と・・「かもしれない」は付けません・・(^^


 毎年素晴らしく旨い、超絶にお買い得な「2020コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」を飲めばその理由は判ります・・ずっと飲んでますから・・はい・・。

 ある意味、このキュヴェは他のキュヴェ、ジュヴレやフィサン、ヴォーヌ=ロマネなどに比較すると「余計なものを持ってない裸のワイン」なんですね。ミネラリティの組成が他のキュヴェに比較してシンプルなんです。

 ですから、要素が非常に多く複雑性の高いヴィンテージだと思われる2020年のコート・ド・ニュイのピノ・ノワールですから、その部分がややシンプルになると・・まさに裸の味わいがする・・noisyはそう考えている訳です。

 で、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが半端なく美しく、何とも心を引き付けられる見事な味わいを、今現在もしているんです。

 それに加え、リアルワインガイド最新号の第79号をご覧いただいたお客様はお気付きかもしれませんが上級キュヴェのポイントが、今飲んで点とポテンシャル点でそれなりに差が有ること、そして飲み頃予想の最初の数字・・2025年とか・・ですね、ここが結構に先になっている訳です。

 これはやはり、年を経てさらに美味しさを増し、本来の姿を見せるようになる・・と判断した結果ですよね。noisy もまったく同感・・もちろんですが、5年先だと書いてあっても今から飲めない訳では有りません。その辺はテイスティング出来た各キュヴェには記載しているはずですので・・ご参考にされてください。


 そして2020年もののベルトー=ジェルヴェのワインにリアルワインガイド第79号はこのように書いています。

「20年のベルトー=ジェルヴェのワインはハッキリ言って、このドメーヌの金字塔だ」


 noisy もその判断に賛成します。この8年のアメリーの成長を見るかのような素晴らしい出来だと思います。でもキュヴェによってはさっさと飲むのは勿体無いし、なにより本来持っているポテンシャルを発揮できないで飲むことになる・・と、期待した味わいに届かなかったと思われるお客様もいらっしゃるかと思われる訳です。


 海外メディアも、以前は厳しい評価をしていましたが、今では普通に・・1級のワインがグラン・クリュ並み評価に、村名のワインが1級並みの評価になって来ています。是非複数アイテムを入手され、飲み時を間違えないようにお楽しみいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


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 お待ちかね、日本のワインファンの多くも注目している話題の「ドメーヌ・ベルトー=ジェルベ」の2018年ものが入荷しました。

 ドメーヌ・ドニ・ベルトーを継ぎ、ドメーヌ・フランソワ・ジェルベからヴォーヌ=ロマネを中心とする稀有な畑を継承し、かつまた、ジャン=ルイ・シャーヴ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティ、プリューレ=ロックで研鑽を積み、自身の畑を開き目まぐるしい活躍をしている夫、ニコラ・フォールを栽培長に迎えたアメリー・ベルトーです。

 また、2017年もの以前までは海外メディアもさして注目していなかったようですが、その所有している畑が多彩であることや、元々の親父さんの「ベルトー」と母方の「ジェルベ」を継いだことも有ってか、2018年ものはメディアで今まで以上にテイスティングされ、評点が出てくるようになってきました。

 結果として、昨年の2017年ものクロ=ヴージョは皆さん、思いっきり「スルー」でしたが、2018年ものクロ=ヴージョは何と、ジャスパー・モリス氏96ポイント、スティーン・オーマン氏95ポイント、ニール・マーティン氏94ポイントと、グレートワインの仲間入りを果たしています。

 まぁ・・昨年の2017年ものクロ=ヴージョは即完売かと思いきや、全く売れませんでしたので・・悔しいので、

「他のアイテムは飛ばしてでも2018年ものは絶対飲んでやろう!」

と思ってたんですね。まぁ、飲んでから海外メディアの評点を調べたので後の祭り・・(^^;; 超美味しかったので良いんですが、他のアイテムで飲めない分が増えてしまったのが残念です。


 2018年のアメリー・ベルトーの各アイテムを飲んで、ようやっと彼女のワインに対するアプローチの仕方を理解出来たと思っています。

 2018年ものは、相当に素晴らしいです。文句の出ない見事な味わいです。絶対に購入すべきだとお勧めしたいと思います!

 ですが、

「ベルトー=ジェルベのワインは超エレガント系!女性っぽい味わい・・そこが魅力!」

と思われているなら・・それが好きで、そうでなければいらない・・と思っている方は、誠に残念ながら「ボツ」です。・・・申し訳ありません。


 ですが、時にアンリ・ジャイエを、時にフィサンやジュヴレなのにシャンボールのニュアンスをも感じさせてくれる、中域のしっかりしたボリューム有る味わいは大好き・・と言うのでしたら、モノの見事にはまります。

 もう、クロ=ヴージョなんて・・いや、フィサンじゃ在りませんが、これ以上のクロ=ヴージョを見つけるのは相当難しい・・と思えるほどに素晴らしく、しかもシルキーなタッチで赤い果実が見事な・・それでいてクロ=ヴージョらしい大きさと、ココア的な黒っぽさ、茶色っぽさを高質に感じさせてくれちゃってます。

 細かい部分は各コラムに書かせていただきますが、アメリー・ベルトーさんのワインは、結局のところ・・

「ヴィンテージの背景と畑の風景、葡萄の出来・不出来に関わらず、ベストな状態へ導くワインで有る」

と言うことなのだと実感しています。

 だから結局はそれこそが「テロワールの表現」に繋がっている訳です。だから、2013年の彼女のワインは「非常に淡く」、2016年のワインは「混迷感も同時に伝え」、2017年のワインは「凄いものとまぁまぁのものが混在し」、2018年ものの熟度の高い健康な葡萄を得たヴィンテージは「剛健で全方位にベクトルが出た見事な味わい」になったと言えます。

 このリーズナブルで滅茶苦茶素晴らしいA.C.ブルを飲んでみて下さい。フィサンの畑ですが、まるで「ジュヴレとシャンボールのブレンド」のようです。フィサンの村名を飲んでみて下さい。その素晴らしいA.C.ブルをさらに高質に、さらに真ん丸に、さらに赤く高級エステルの見事なアロマとミネラリティ由来の質感が伝わって来ます。

 村名に過ぎないフィサン・アン・コンブ・ロワは、どこかジャイエ同様のミルランダージュのような・・・花ぶるいに掛ったかのようなパラパラと実が付いた小さな粒が連想できるような仕上がりですよ。そこに赤い果実が来て、時間を置いて黒い果実が隙間を埋めて行く・・

 でも、A.C.ブルで満足出来てしまうと思いますし、でも、是非素晴らしい仕上がりのフィサン村名も飲んでいただきたい・・この2品で、きっと2018年もののアメリー・ベルトーを理解できると思いますし、以前からベルトーのワインを続けて飲まれていらっしゃるお客様でしたら、アメリー・ベルトーと言う人がどんな意識で造っているのか・・みたいなものも頭の中や感覚に構成されてくると思います。

 素晴らしい仕上がりになった2018年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!



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ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー…人気のアペラシオンは必ずキラ星のような造り手を擁しています。
傑出した造り手を持たないがゆえに、やや知名度に乏しかったフィサン村にアペラシオンを牽引するスターが誕生しました。
ドメーヌ・ベルトーはマルサネ村とジュヴレ・シャンベルタン村に挟まれたフィサン村を本拠地に7世代続くドメーヌです。
その歴史は19世紀の終わり、数ヘクタールのフィサンから始まりました。1974年、ヴァンサンとドゥニ兄弟がベルトーを相続し、フィサン、フィサン1級の畑を拡大していきました。
2013年、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・フランソワ・ジェルベを母に持つアメリー・ベルトーがボルドー、ニュージーランドでの研修を終え、7代目当主に就任しました。
母方のドメーヌ・ジェルベから一部の畑を相続しベルトー・ジェルベ(Berthaut-Gerbet)名義としてドメーヌ・ベルトーのラインナップに加えました。
今日ではフィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネなど全て合わせて13ヘクタールの畑を所有しています。生産するワインの90%は赤ワインですが、フィサンの一部の区画にシャルドネを植樹しています。

栽培:ブドウは、ビオロジックの考えに基づいた理性的な方法で栽培します。
テロワールを尊重した安定した土壌のもとで栽培されています。
殺虫剤の使用は制限を設け、土には、化学薬品を使っていません。除葉、グリーンハーヴェストによりブドウの成熟が最適になるように風通しを良くしています。

醸造:厳しい選果の後、最小限の手数でコンクリートタンクで発酵させます。
約5日間の低温マセラシオン。天然酵母で発酵。
1日2回のルモンタージュ、発酵の最終段階でピジャージュして優しく抽出。
約5日間のポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)
ほぼ全てのワインは1.500~3.000リットルの大樽(フードル)でマロラクティック発酵。春に樽に移します。
新樽はほとんど使用せず、最大で24か月と比較的長い熟成期間を要します。

【メディア情報】

 アメリーは私が訪れた昨年7月以降、いくつかの変更を決断しました。
『2015年は私の祖母から新しい畑、シャンボール1級、クロ・ド・ヴージョ、そしてヴォーヌのスショを引き継ぎました。それに伴ってこの2015年から私たちのワインは祖父母の名前を残したベルトー=ジェルベ名義へと変更することにしました。』
2015年について
『とても素晴らしい経験になりました。収穫は長期にわたり、9月7日に始まり、10月21日に終えました。
最後の収穫となったブルゴーニュ オート=コート・ド・ニュイは雨が降り終わるのを待ちました。この年は雨の後のブドウの方がより良かったかもしれません。フィサンのレ・クレイは収穫を雨の前と後の二回に分けました。これがどのような違いとなるかとても楽しみにしています。
これらの赤ちゃんのようなワイン達は、早い段階から高い糖度だったにも関わらず、バランスが優れています。リンゴ酸が低いですが、バランスの良さが崩れることがありません。
私たちはルモンタージュやいくつかの全房発酵の比率を減らし、過剰な抽出を避けました。
残念ながら2015年は収穫量がとても少なく、畑によっては50%も収穫を減らしてしまいました。しかし、不幸中の幸いとして、葡萄は極めて健全だったために選果の必要がほとんどなかったのです。私たちは新しい選果台を準備していましたが、いらぬ心配でした。』
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2015-11より翻訳・加筆:オルヴォー村岡)

 読者の皆様は、かつて私が著書の中で“ドメーヌ・ベルトーはフィサンのジャック・フレデリック・ミュニュエである”と熱烈に賛辞を贈ったことをご記憶いただいているだろう。牧歌的なエチケットのイメージとは程遠い、豪快で大胆な本質を持っている。このドメーヌは驚くようなスピードで変化しているのです。
 ドゥニ・ベルトーの娘であるアメリが彼のドメーヌに加わった。ドゥニが畑を耕すため、伝統にのっとり、アメリに彼のトラクターを使用することを薦めたが、彼女はこれを拒否しました。アメリは自信の持つ自由な発想の元、蔵でワイン造りをすることを決めたのです。
 一方でドゥニの妻は、ヴォーニュ・ロマネにドメーヌを持つジェルベ姉妹の一人である。経営と醸造とで担当を分けていたが、両者とも引退し、現在はアメリと、彼女の2人の従妹がその後を引き継ぐことになった。
 現在、アメリはHautes Côtes de Nuits に1.5ヘクタール、ヴォーニュ・ロマネに1ヘクタールの畑を所有している。ヴォーニュ・ロマネの区画の中には、Vosne Romanée Petits Montsと、エシェゾーも1バレル(=1樽分)が含まれている。
 私はアメリに、2013年の雹がどのくらいドメーヌに影響を及ぼしたのか聞いた。彼女は、「フィサンは収穫量の約25%を失ったわ。でもCôte de Beauneの被害に比べれば大した被害ではなかったもの。」
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2014-7より翻訳・抜粋)

ブルゴーニュの未来を担う10人のライジング・スター
ドメーヌ ドゥニ・ベルトーとして理解している読者もいるかと思います。2015年よりアメリー・ベルトーは父方のフィサンに加え、ヴォーヌ・ロマネの母方の畑もすべて継承することになりました。7代目ヴィニュロンとなるアメリーはボルドーやナパ・ヴァレーで研鑽を積み、堅牢なアペラシオンとして認知されていたフィサンに、寛容な柔らかさをもたらしたのです。例えば彼女の区画名入り村名となるフィサン レ・クロは冷涼感がありながらも新鮮な果実味がたっぷりとあります。(ヴォーヌ・ロマネには陰影があり、湿った土を思わせる一面もあり、このアペラシオンとして十分な表現を備えています。)
(PUNCH June 8.2016 Jon Bonné著 より 翻訳・加筆オルヴォー村岡)

Berthaut-Gerbet

ベルトー・ジェルベ 2016

 アメリーちゃんがひと皮むけた。進化した。次のステージに上がった。15年以上前に比べ明らかに中身がより詰まり、コア感が大充実してきた。スタイルもエレガンスと力を融合させた、とても魅力的なもの。毎日全力で畑仕事に取り組んでいる彼女は、RWGが訪問する時いつも決まってグッタリしている。畑仕事を抜け出しで対応してくれるのだ。申し訳ない気持ちで一杯になる(なのでRWGは、「いつも畑に全力!」という人が対応してくれる場合はアポイントをその日の最後か早朝に取る)。当日も18時のアポだったが、日の長い6月なので彼女は試飲後に畑に戻るのだ。

 その努力が年々確実に実を結んでいる。そして、16年に素晴らしいワインを造り上げた。ベルトー・ジェルベは現在畑を17haも持ち、20キュヴェも造っている。彼女が満足する畑仕事に対してスタッフは足りない。本当に大変な思いをしながらワインを造っているが、ボトルの中にその頑張りと情熱が美味しさとともに詰まっている。17年からはあのニコラ・フォールが栽培長として加わった。これからもどんどん進化していくだろう。アメリー曰く、

「生産量はドメーヌ全体で5割減。所有している区画が広範囲に渡っていることが幸いして半減ですんだ。果実がよく完熟していたのでいつもより全房発酵を多くでき、糖度、酸のバランスも申し分なし。凝縮感は15年よりやや欠けるものの、典型的なピノ・ノワールらしいワインとなった。出来上がったものに満足しているけれど精神的には辛く、まるで悪夢のようだった。作れなかったキュヴェはジュヴレ・1er・カズティエとジュヴレ・クロ・デ・シェゾー(8割減だったのでジュヴレ村名に入れた)。1er・ラヴォー・サン・ジャックは200本のみ、フィサン・1erザルヴレも壊滅的」。
リアルワインガイド63号より抜粋

 リアルワインガイド63号の掲載は例年以上に反響がありました。点数の高さよりも、造り手の姿勢にフォーカスして書いていただいたことがとても嬉しかったです。(どうしても美人ヴィニュロン的な記事ばかりで本質的なことを語られにくい)

 2013年、代替わりした際の衝撃的なデビュー。>当初来日したアメリーと都内のアポイントすら、ひと苦労だったことを思い出します。決して前評判の高い年では無かった2013年は、酒販店様のお力添えもあり舌の肥えたブルゴーニュ愛好家の方々からも有難い反響をいただきました。

 その後、国内外含めたメディアの高い評価もあり、露出が高まるにつれ、都合の良い時代のスター的な存在として語られてしまい名前が売れる代償として、彼女のヴィニュロンとしての才能と成長を丁寧に掬い取って伝えることが難しくなってきておりました。輸入元としての自戒を伴うジレンマを吹き飛ばしてくれる良い記事だったと思います。RWG誌でも掲載されていますが2017年からは、彼氏であるニコラ・フォール氏が栽培担当として参画しています。

 ニコラ・フォール氏の経歴についてはここでは触れませんが、彼女からも、ニコラ氏の才能の高さは聞いていましたので、更なる成長は間違いありません。ヴィンテージの個性を越えて、年々、造り手の成長を一緒に追って行けるのは輸入元冥利に尽きます。来日時、その愛らしいルックスを褒められても、全く関係ないと言わんばかりにニコリともせずワインの話を続けるアメリーの顔を思い出しました。


2022 Fixin les Clos
フィサン・レ・クロ

18960
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
フィサン
ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

◆◆◆ 2021年ものの7490円から値下げしました!少量です!

■メディア情報
◇2022年もの
 90~92 Points Vinous
 90.5 Points( 92 and 89 Points /2Reviewer) Cellar Tracker

◇2021年もの
 見当たらず
◇2020年もの
今飲んで 92+ ポテンシャル 93+ 飲み頃予想 2025~2050 リアルワインガイド第79号

■エージェント情報葡萄:ピノ・ノワール 畑・土壌:1.30ha石灰岩、泥灰土樹齢:10~70年
特徴:最高樹齢で60年、90年の古木が植わる。1級畑に匹敵するワインを生みだします。
醸造:4日間低温マセラシオン、天然酵母、コンクリートタンクでアルコール発酵。1日に1~2度のルモンタージュ、ピジャージュ。ポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)5日間。
熟成:フードルでマロラクティック発酵。12カ月樽熟成。(新樽30%)、エルバージュ20カ月。濾過せず。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,980 (外税) 
【フィサンのリューディもの、レ・クロ2022年ですが・・昨年からググっと入荷量が減ってしまいました・・。】
 フィサン村の北部の上部、マルサネ側(クーシェ村側)にあるリューディ、レ・クロです。

 素晴らしいバランスに仕上がった2020年ものはそこそこに数は有ったのですが、昨年ご案内させていただいた激エレガントで繊細系と思われる2021年ものからは12本も来なくなってしまいまして、この2022年ものも同様です。

 同じようにリューディ・レ・クレも激少の入荷になってしまいまして、毎年のように、

「優しくエレガントなレ・クロ、緻密で濃密さもあるレ・クレ」

をテイスティング出来ていた頃が懐かしいさを感じるようになってしまいました。

 そもそも数が無く、飲むと値上げしなくてはならなくなるので、

「テイスティングせずに値下げ!」

させていただくことにしました。

 ヴィノスのニール・マーティンさんは上値92ポイント、SNS のセラートラッカーは2人すでにレヴューされていて、92ポイントと89ポイントと言う評点でした。まぁ・・余りに早い段階ですと「正体不明で89点」と言うことは有り得るでしょうが、

「2022年のフィサン村名のバカ旨さ!」

をテイスティングで確認していますので、今ならレ・クロ、レ・クラの2022年は即飲んでも92ポイントほど付けられるようなポテンシャルを取りやすい状態かと想像しています。ただし、飲み頃としますと、各メディアも2~3年後からとしていますので、その辺りはお含みおきください。どうぞよろしくご検討くださいませ。安いと思います!


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしいです!・・リアルワインガイド第79号はなんとポテンシャル点 93+!・・判るなぁ・・その気持ち!・・でもすぐ開けちゃダメです!】-----数本のみの入荷につき、以前のレヴューを掲載しています。

 歴史的な出来だと確信出来るのがレ・クロとレ・クレのリューディもののフィサンです。まぁ・・素晴らしいったらありゃしない!・・んですが、これがまた相当に勘違いされやすい仕上がりなんですよね・・。

 つまり、

「・・ん・・美味しいのは美味しい・・それは判るが、2019より美味しいって・・良く判らないかも・・余り変わらなく無いすか?」

ってなってしまいかねない危険をも孕んでいるんです。

 そう・・今は確実に「閉じ気味」です。これは要素が膨大過ぎて育ち切っていないんですね。まだ収穫からちょうど2年・・ようやっと落ち着いてきたタイミングなんですよ。noisy たちはそこそこに長い期間、リリース直後のワインをとんでも無い量、飲んで来ましたから、

「・・あぁ・・今、そこにいるのね・・」

みたいな感覚で納得できる訳です。

 でもお客様はどちらかと言いますと、飲まれたその時のワインの状態が、イコール、そのワインのポテンシャル・・もしくは評価になりがちなんですね。

 時折言ってますが、noisy たちテイスターは現実と妄想の世界を行ったり来たりしています。時には「全く理解できない・・」「良く判らない」みたいなことも無い訳では有りませんが、ほぼほぼ正解の範囲から大きく逸脱することは無いんじゃないかと言う自信が・・いや、それが無いとむしろやっていけないのかもしれません。


 で、この素晴らしく積層された色彩・・ご覧ください!・・もしかしたら弾けるような感じを見るかもしれません。でも・・それを抑えているようにも・・見えると思うんですね。

 これがもっとずっと「抜けたような感じ」を見せてくるとなりますと、飲んで良いタイミングに入ったと言えると思います。

 リアルワインガイド第79号はその辺は流石で・・

「2025年から!」

と言ってます。3年寝かせて飲んでね・・と言ってる訳ですね。正しいと思います。・・まぁ2年ちょっとでも良いかな・・とも思いますが・・。


 でも一方で、「今飲んで92+」とも言ってますから、

「・・じゃぁ・・今飲んでも良いじゃん!」

と理解される方もおられるでしょう。


 そう、それでも良いんです。でも、日本に輸入されてまだ日が短いんですね。ですから、このような単一品種の高級ワインの場合、やはり確実に「休養してもらう」ことが重要です。なので、

「92+でも良い方は、届いたら1カ月は休ませてもらう」

ことで行けると思いますよ。


 このくらいの評価になりますと、1級クラスの評価と同様になります。93+ですから・・はい。

 また、口にされますと赤よりも黒っぽい果実に感じられるかなぁ・・とも思います。でも・・飲んで行きますと、黒と言うよりも濃い赤...(^^;; みたいに変化してくると思うんですね。良い感じの赤果実・・そして、優しいですがマンモス級のミネラリティが有ります。是非・・「金字塔とレ・クロ」、飲んでみてください。超お勧めします!・・11本しかありません!


 以下は以前のレヴューです。
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【フィサン村名の区画で有りながら、最も複雑なミネラル組成を持っていると思われるのがこれ、レ・クロです!】

 このところ双子のレ・クロとレ・クラがまともに入らず、飲めない年もありましたが、素晴らしい出来になった2019年ものは、どちらも何とかテイスティングできました!・・良かったです。

 このレ・クロを飲むと・・7年目ですから、7年間のドメーヌの進歩が凄く良く伝わって来ます。ある意味、とても凄いワインだと・・感じます。しかし同時に、

「どれだけの方が理解可能なんだろう・・」

とも思います。


 このレ・クロに関しては、物凄く判りやすい表情を、すぐに出してくれる・・訳では無いんですね。ですが確実に村名よりも素晴らしいのは判るし、でももし今、今ですよ、レ・クラと一緒に飲んだら、ほとんどの方がレ・クラが美味しい・・と言うはずなんです。

 スタイルとしますと、村名フィサンに似た穏やかで優しい・・さほどは強いアピールをしてこない内向的なタイプだと思います。しかしながら2019年と言うヴィンテージの良さから、しっかりした赤と紫・・珍しくこのキュヴェは赤がしっかりしています・・の果実がたっぷり有ります。


 ですが、実は相当・・複雑性が高いんですよ。でもそれはまだ決して実を結実させてはおらず、時間の経過を待っている段階です。

 そして・・あ、色合いを見てください。もう、2017年の写真・・とは、比較のしようがないほど・・ですよね。相当に濃いです。

 でもそんなに「濃い!」って味わいはしないんですね・・。充実はしているけれど、決して濃いなんて思わないと思います。アン・コンブ・ロワはしっかり濃い・・でもあっさりと流れて行くような果実の美味しさが有ります。

 なので、このワインは1~2年、待った方が良いでしょう。今、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとフィサンが滅茶美味しいので、このレ・クロはしばらく忘れて置くことをお薦めします。それだけ待ちますと・・

「フィサン村名の美しい美味しさに加え、さらにボリューミーさと、滅茶複雑な表情を得た・・フィサンの村名格だとは思えないような味わい!」

に成長しているはずです。

 昨今は入荷の少ないレ・クロです。ニール・マーティンさんは・・ちびっちゃったかな?・・92点止まりでした。今飲んで点は下げ、ポテンシャルは上げるべきかな・・とは思います。是非ご検討くださいませ。



 以下は以前のレヴューです。
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【区画名付きのレ・クロ、レ・クレは数も時間も無くて飲めませんでした。すみません・・。以前のレヴューと村名フィサン2018のコラムを参考にされてください。】

【レ・クレは飲めませんでした・・レ・クロを飲みました。やはりフィサンを頭一つ、確実に超えて来ています!】

 以前はあれほど有ったレ・クレとレ・クロですが、このところは何故か余り有りませんで、12本ずつの入荷です。しかし、

「価格は¥5050-->¥4750 へ値下げ!」

ですから300円も下がってます。・・下がると売上も下がるので困るんですが・・本数も減ってますし・・どうしてくれるんだろ・・。


 なので、どちらか1アイテム・・と思ったんですが、2016年ものも飲ませていただいたレ・クロを選択しました。

 非常に凝縮しており、葡萄の質の良さが感じられます。もっと「間延びのするふんわかした液体」かと想像していたんですが、さにあらず・・。良い意味で「余分な空間を造らない密な表情」をしています。

 要素がとても多く、それが複雑に絡み合い、今の味わいを造っていますが、もう少し置きますと、より判りやすく分別されて感じられると思います。まぁ、いつもより入荷が3カ月も早いですから、「育ち」もまだ少し若いと言うことですね。

 2016年もののレ・クレ(レ・クロではない)の評価に、リアルワインガイドで徳丸さんは、

「父親をリスペクトした構造に、母親から受け継いだエレガンス」

と書いてポテンシャル92ポイント、付けていますが、

「言い得て妙!」

ですね。


 まぁ、今ですと・・noisy は、そこに、

「夫(ニコラ・フォール)の栽培における助力」

を入れたいですが・・長く仲睦まじく、健康に暮らして欲しい・・と思ってます。


 いや、そこはどうでも良いんですが、徳丸さんがそのように評した「父親譲りの構造、母親から受け継いだエレガンス」は、まさにそのまんま・・感じられます。

 しかし・・一体、このワインに何点付けるのか・・noisy 的には興味深々です。少なくともポテンシャル点に「+」は付くでしょう。

 昨年の2016年ものにも「今までで最高を・・さらに超え・・」と書いてしまいましたが、「さらにさらに超え・・」と書かなくてはならなくなってしまいました。素晴らしい出来だと思います。


 また双子のような「レ・クレ(レ・クレイ)」ですが、読んで字のごとし、「クレイ」=「粘土」です。粘土が強いと言うことですね。こちらは飲めてはいませんが、レ・クロの印象からは、万全に仕上がっているはずです。是非ご検討くださいませ。いつもより全然少ないし、追加も見込めません。


 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい出来です!・・今までで最高を・・さらに超えて来ました!!】

 2015年もので、

「今までで最高!」

などと言ってしまったために、2016年もののプレゼンをどうしたら良いかと、ちょっと悩み気味だったのですが、しっかり上塗りしてしまいました。今までで最高のフィサン・レ・クロです。

 色合いも密度の高い素晴らしいものですよね。是非2013年からの連続写真を・・ご覧ください。

 濃く見えるでしょう?・・でも、サラッとしているんですよ。そして旨味の元がちゃんと備わっている。アロマの表現も多彩でスピードも速いし、細やかな表情が、実は大きな構造からストレスなく出てくるんですね。

 リアルワインガイドは・・残念ながら、レ・クレの評価は有ってもレ・クロを回避しています。それだけ「少ない」と言うことなんですね。

 しかし、その少ない中で仕上がったキュヴェはどれも秀逸ですが、

「noisy が飲めた中では、今、これが一番の表情を持っていて、今、一番美味しい!」

と言えるでしょう。


 村名ジュヴレ=シャンベルタンは、ポテンシャルでこのフィサン・レ・クロを凌ぎますが、「今飲んで」と言う観点からはフィサン・レ・クロに劣ります。3年ほど経過するとその座は奪われるかな?・・と言う感じですが、それでもこのレ・クロの存在感は普遍でしょう。

 リアルワインガイド第63号は、フィサン・レ・クレ2016年に91~92ポイント付けています。noisy的には、このフィサン・レ・クロにも同様な評価をしたいと思っています。

 この密度、しなやかさ、軽やかだけれど充実している酒躯・・フィネス、エレガンス。もう充分でしょう!ジュヴレに似ている・・と言って来ましたが、これはもう、フィサン1級レ・クロです。ジャンプアップした2016年のアメリー・ベルトーを理解するのには最高のアイテムかと感じました。こちらも余り数は有りませんが、やはり飲んでいただきたい!是非お早めにご検討くださいませ。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【今までで最高の出来!素晴らしいです!】

 非常に美味しいですね~・・素晴らしいです。色合いもACブルやオート=コート、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュとは少し傾向が違いますね。

 2015年のレ・クロは、2014年までのレ・クロと同様にやや赤紫色の色合いを継承しています。ACブルあたりはやや褐色が混じったようなイメージですが、その色は見て取れません。

 2014年ものと比較すると・・歴然としています。濃密な色合いです。美しいですね・・そしてファットな舌触りには極上のタンニン分を含んでいるのが判ります。

 noisy はブルゴーニュワインの評価には、滅多に「タンニン」を言いません。言う必要が無いと言うか、タンニンをタンニンとして捉えられるブルゴーニュワインってどうなのよ・・と言う思いもどこかに有るからです。

 このレ・クロは、そんな自身の「禁」を犯しても伝えておくべきかな・・と思うので敢えて書きました。極上のタンニン・・と言いましたが、それは「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールにおける好ましいタンニン」と言うことになります。

 もし気にしないでいたら・・もしくは、タンニン分を捕えようと思っていなければ、それは中々判らないでしょう。全くベルベッティで有り、深みと柔らかさが有り、全体に溶け込んでいるので判り辛いんですね。ブルゴーニュワインはそれで良いと思います。まぁ、タンニンをしっかり出してくる生産者さんもいらっしゃいますが、余り好ましいとは思っていません。目立たないのに実は存在している・・それでよい訳です。下手をすればエレガンス、フィネスを大きく損なうことになりかねないと思います。

 しかし、目立たない・・判り辛いのにしっかり存在し、ワインを大きくしているのがこの素晴らしいレ・クロのタンニンです。

 そしてそれは香りの厚みにも・・現れています。ま~・・素晴らしいこと、複雑でゴージャスですし、存在感は凄いです。

 敢えて言うなら・・樽も有りますよ。実に高級感のあるものです。敢えて取り上げることも無いのですが念のため・・。

 リアルワインガイド第59号はこのレ・クロに「89+ 90+ 2018~2038」と言う高評価を与えています。noisy 的にはもう少し上げたいところですが・・まぁ・・仕方ないでしょうか。香りの密度感・・みたいなことも述べられていますが、このクラスになると下のクラスとは全然違う・・とも言及されています。

 noisy 的にもこの春頃から飲んで良いと思います。しかし・・このワインの本当の飲み頃は10年経ってから・・でしょう。ポテンシャルを開花させるにはその位は必要です。素晴らしいワインでした!



 また、例年ですとレ・クロとレ・クラの比較をするところなんですが、リアルワインガイド第59号でもレ・クラの評価をしていないのと同じ意味でしょうか、レ・クラの入荷は12本だけです。レ・クロは24本でしたので何とか飲めましたが・・すみません。


 因みに「造り手紹介欄」の写真に某雑誌の評価がそれとなく出ていますが、そこには何とこの「レ・クラ2015年」が、


「18.5」

と評価されています。


 20点満点で18.5点は・・物凄い評価ですよ?・・まぁ、1級ザルヴレは19点ですけどね!


 写真も詳細では無いですし部分しか映ってないので良く判りませんが、それにしてもこの評価は高いですね。レ・クロを飲んでも良く判りますし、アン・コンブ・ロワを飲めば・・

「うお~!」

と思わず声を上げてしまうでしょう。


 希少な畑名付フィサンです。是非飲んでみてください。お早めにどうぞ!



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【値下げでも2013年よりもポテンシャルアップ!出来の良いジュヴレ村名と比べても遜色ありません!】

 待ちに待ったアメリー・ベルトーのフィサン・レ・クロです。面白いものでこのレ・クロは非常にジュヴレっぽいです。レ・クレの方は・・同じような名前では有るものの、これまた全然違って、ものの見事にシャンボール的です。これは比較して飲んでもらえば物凄く判り易いです。ベリー系のがっしりした大き目な体格でやや鉄っぽいレ・クロ、チェリーリキュール的で細やかなチョークっぽいミネラリティのレ・クレです。

 リアルワインガイド第55号は 90~91 今~2038 と高評価でした。2013年ものは非常にエレガントでしたが、2014年はそこにダイナミズムを感じます。とても大きく、男っぽいです。

 4千円台のジュヴレは、安けりゃ良いで済ませられるものを除きほぼ絶滅状態・・リーズナブルなものでも5千円は下りません。

「・・でもフィサンじゃジュヴレ的なクリマの特徴の違いが楽しめないんじゃない?」

とおっしゃるかもしれませんが、村名クリマと言うことで話をするなら、ラ・ジュスティスとかプレソニエールなどの名の有る畑位で出来るくらいですから、

「明確に違う個性を楽しめる!」

と言うことでは、レ・クロ、レ・クレはその良い機会になると思いますよ。


 それに、1級のザルヴレ!・・これがまた素晴らしい!・・ジュヴレの著名な1級群の中に入ってもその個性を見せつけるでしょう。

 ですので、このまさにちょっと男っぽい感じが優しい笑顔のアメリーと似つかわしくないかも・・と思うかもしれませんが、ワインの味わいはとても良いです。是非飲んでみてください。比較して楽しい・・しかもポテンシャルも充分でとても安い村名フィサン・レ・クロです。お勧めします!


 以下は2013年フィサン・レ・クロのレヴューです。
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【女性が持つ男っぽい部分を具現??・・優しさの有るソフトなジュヴレ=シャンベルタン風!ビターな旨さが満開です!】

 村の北側、隣村のクーシェに程近い位置にある「レ・クロ」です。比較的軽い「フィサン」より、わずかに重厚で、タンニンもわずかに多く出ているように思います。

 しかしながらそのタンニンの質が非常に細やかでベルベッティ・・。鉄火面のようにドライで甘みもへったくれも限り無くゼロなんですが、そのやや厚みのあるしなやかなタンニンが甘みを感じさせてくれるんですね。

 エキスの抽出もストレスを感じない、非常にスムースなものです。

 一般的にはタンニンは目立たないので言及すべきでは無いのかもしれませんが、非常にしなやかで質の良さを感じましたので、敢えて書いてみました。

 色合いもやや淡目で透明感に満ちています。何しろドライなので、最初少し戸惑うかもしれませんが、一口、二口と飲み進めるに連れ、肯定感が増してくる感じです。

 細かいことを言うと、フィサン村名よりも「乾いた土地のニュアンス」を感じさせるミネラリティで、よりミネラル分が多いと感じます。複雑性もより有りますが、まだ若いので際立った個性として感じるのは難しいかもしれません。

 しかし、ベリー的な果実と少し乾いた感じのジュヴレ的鉱物的ミネラリティがバランス良くパレットを描きます。今飲んで・・充分に旨いです。現実には昨日・・美味しくてついつい・・飲んでしまいました!やっぱりアメリー・ベルトーの感性は素晴らしいですね~。なんか贔屓したくなっちゃいますよ。

 同じ価格の村の南・・ブロションに近い区画の「レ・クレ」も有りますので、是非比較してみてください。
 因みにこのワインはリアルワインガイド第51号にも掲載されていませんでした。エキス系のドライ&ビターながらもビシッと焦点の定まった見事な味わいです。美しい女性を感じさせるジュヴレ村名・・って、何かアメリーそのもののようなイメージです。今飲んで美味しいとしても、気温が上がるこの春には一皮向けそうですよ・・本数は限定です。お早めにどうぞ!