ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

フランス Domaine Denis Berthaut et Berthaut-Gerbet ブルゴーニュ
● アメリー・ベルトー、過去最高間違い無しの2022年をご紹介させていただきます。

 「ある種の脱力感」だと感じましたが、2013~2014年以降は「リキミ」みたいなものを感じていたんだと思うんですね。それが内向的な表情を生んでいたと・・この2022年ものをテイスティングして理解出来たと思う訳です。

 A.C.ブルも、オート=コートも、コート・ド・ニュイ=ヴィラージュも、フィサン村名も、ヴォーヌ=ロマネ村名も、劇的に軽やかで・・しかしディテールの繊細な表情をしっかり持っています。

「・・旨いなぁ・・」

とシミジミした声が「ふっ」と出てくると思います。ぜひとも飲んでみてください。

 また、今回はオルヴォーさんのご協力をいただき、頑張って、

「2021年ものよりも値下げ、もしくは同価格」

に出来たアイテムがございます。余り多くは無いのでお早めにどうぞご検討くださいませ。

 なお、フィサン系のワイン、フィサン村名、レ・クロ、レ・クレ、アン・コンブ・ロワ、1級ザルヴレ等は次回の新着にてご案内させていただきます。書き切れずに申し訳ありません。

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 お待ちかねのアメリー・ベルトー率いるドメーヌ・ベルトー=ジェルベの2021年が入荷です。

 ご多聞に漏れず、2021年もののベルトー=ジェルベは各キュヴェ、僅少の入荷です。よほど収穫量が少なかったと見え、Noisy wine も扱わせてもらって以来の少なさ、そして円安の影響をまともに受け、非常に苦しいご紹介です。

 ですが、フィサンやブロション(コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ)はエレガント系、ジュヴレ系は通常年と同様、ヴォーヌ=ロマネ系は18年もの辺りの果実の濃度・・のように感じられます。

 また、基本的にはエレガントな仕上がりですから、2020年のような「濃密さ」はほぼ無く、エキスが綺麗に出たドライで美しい仕上がりで、非常に心地良いです。アイテムによりましては到着後の休養が不足している感じも有りますので、テイスティング出来たキュヴェはその旨、記載していますので、是非ご検討くださいませ。

 また希少なフィサンの白、シャン・デ・シャルム2021・・これがまた滅茶素晴らしいです!・・激旨ですし、ニュイの白としても注目に値すると感じました。

 なお、毎回テイスティング出来ていたキュヴェが今回は・・数本しか入荷が無く、回避せざるを得ませんでした。申し訳ありません。

 上級キュヴェに関しましては、全て1~2本しかありません。ご了承くださいませ。

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 ドメーヌ・ベルトー=ジェルベの最新ヴィンテージ、2020年ものがようやく到着です。

 毎年、楽しみにされていらっしゃる方が多いアメリーのワインですが、2020年ものは御多分に漏れず・・非常に少ないです。例を挙げますと、

「リアルワインガイドがドメーヌにテイスティングに行っても、出してもらえなかったワインが沢山有った・・!?」

「Noisy wine への入荷は、A.C.ブルゴーニュのレ・プリエールがなんとたったの12本・・」

 まぁ・・リアルワインガイドの件は編集長に直接ちゃんと聞いた訳ではなく、リアルワインガイド第79号の掲載アイテムを見て・・

「・・えっ?・・たったこれだけ・・?」

と感じたのに推測を加えたものです。因みにリアル79号でもA.C.ブルの掲載は無し、ジュヴレ系も見事に減り、村名1アイテムと1級1アイテムのみです。こんな状態ですので・・どうにもいけません。

 それでも、たった12本の入荷でも毎年テイスティングをしてきたレ・プリエールはしっかり飲ませていただき、また1級以上はすべて1~2本の入荷で飲めませんでしたが、2020年もののアメリーのワインの傾向をつかませていただきました。


 2020年もののアメリーのワインですが、大きく変わったことが有ります。それは・・

「アメリーの父へのオマージュかと思っていた、父親の作風を残したようなジュヴレ系のワインの味わいが完全に無くなり、すべてのキュヴェの作風が統一された!」

と言うことです。


 言ってしまえば、すべてのキュヴェがアメリーのヴォーヌ=ロマネに代表される赤紫色の色彩が中心の香味豊かでふんわりとしつつ充実したドライな味わいになった・・ジュヴレ系のワインの「土っぽい感じ」「クラシカルなイメージ」が一切消えた・・と言うことが言えます。

 ですから、「すべてのキュヴェがあか抜けた感じ」に思われるはず・・です。トータルな味わい、ドメーヌのアイデンティティが如実に表れることになったヴィンテージだと思います。


 リアルワインガイド最新号の第79号には、非常に興味深いと言いますか、「そうだよね・・」と思える話しが記載されていました。

 2019年ものと2020年ものでは、2019年ものの方が好きだ・・とアメリーも言い、リアルも同調しています。しかしアメリーはこうも言っています。

「でも時間がたてば変わるかもしれない」


 noisyは実際にその場にいた訳では無いので、どのような言葉だったのかは知る由も有りませんが、それはそのままほとんど・・noisy も同感なんですね・・どこか違うとするなら・・

「noisy は、時間がたてば必ず変わる」

と・・「かもしれない」は付けません・・(^^


 毎年素晴らしく旨い、超絶にお買い得な「2020コート・ド・ニュイ=ヴィラージュ」を飲めばその理由は判ります・・ずっと飲んでますから・・はい・・。

 ある意味、このキュヴェは他のキュヴェ、ジュヴレやフィサン、ヴォーヌ=ロマネなどに比較すると「余計なものを持ってない裸のワイン」なんですね。ミネラリティの組成が他のキュヴェに比較してシンプルなんです。

 ですから、要素が非常に多く複雑性の高いヴィンテージだと思われる2020年のコート・ド・ニュイのピノ・ノワールですから、その部分がややシンプルになると・・まさに裸の味わいがする・・noisyはそう考えている訳です。

 で、このコート・ド・ニュイ=ヴィラージュが半端なく美しく、何とも心を引き付けられる見事な味わいを、今現在もしているんです。

 それに加え、リアルワインガイド最新号の第79号をご覧いただいたお客様はお気付きかもしれませんが上級キュヴェのポイントが、今飲んで点とポテンシャル点でそれなりに差が有ること、そして飲み頃予想の最初の数字・・2025年とか・・ですね、ここが結構に先になっている訳です。

 これはやはり、年を経てさらに美味しさを増し、本来の姿を見せるようになる・・と判断した結果ですよね。noisy もまったく同感・・もちろんですが、5年先だと書いてあっても今から飲めない訳では有りません。その辺はテイスティング出来た各キュヴェには記載しているはずですので・・ご参考にされてください。


 そして2020年もののベルトー=ジェルヴェのワインにリアルワインガイド第79号はこのように書いています。

「20年のベルトー=ジェルヴェのワインはハッキリ言って、このドメーヌの金字塔だ」


 noisy もその判断に賛成します。この8年のアメリーの成長を見るかのような素晴らしい出来だと思います。でもキュヴェによってはさっさと飲むのは勿体無いし、なにより本来持っているポテンシャルを発揮できないで飲むことになる・・と、期待した味わいに届かなかったと思われるお客様もいらっしゃるかと思われる訳です。


 海外メディアも、以前は厳しい評価をしていましたが、今では普通に・・1級のワインがグラン・クリュ並み評価に、村名のワインが1級並みの評価になって来ています。是非複数アイテムを入手され、飲み時を間違えないようにお楽しみいただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


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 お待ちかね、日本のワインファンの多くも注目している話題の「ドメーヌ・ベルトー=ジェルベ」の2018年ものが入荷しました。

 ドメーヌ・ドニ・ベルトーを継ぎ、ドメーヌ・フランソワ・ジェルベからヴォーヌ=ロマネを中心とする稀有な畑を継承し、かつまた、ジャン=ルイ・シャーヴ、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティ、プリューレ=ロックで研鑽を積み、自身の畑を開き目まぐるしい活躍をしている夫、ニコラ・フォールを栽培長に迎えたアメリー・ベルトーです。

 また、2017年もの以前までは海外メディアもさして注目していなかったようですが、その所有している畑が多彩であることや、元々の親父さんの「ベルトー」と母方の「ジェルベ」を継いだことも有ってか、2018年ものはメディアで今まで以上にテイスティングされ、評点が出てくるようになってきました。

 結果として、昨年の2017年ものクロ=ヴージョは皆さん、思いっきり「スルー」でしたが、2018年ものクロ=ヴージョは何と、ジャスパー・モリス氏96ポイント、スティーン・オーマン氏95ポイント、ニール・マーティン氏94ポイントと、グレートワインの仲間入りを果たしています。

 まぁ・・昨年の2017年ものクロ=ヴージョは即完売かと思いきや、全く売れませんでしたので・・悔しいので、

「他のアイテムは飛ばしてでも2018年ものは絶対飲んでやろう!」

と思ってたんですね。まぁ、飲んでから海外メディアの評点を調べたので後の祭り・・(^^;; 超美味しかったので良いんですが、他のアイテムで飲めない分が増えてしまったのが残念です。


 2018年のアメリー・ベルトーの各アイテムを飲んで、ようやっと彼女のワインに対するアプローチの仕方を理解出来たと思っています。

 2018年ものは、相当に素晴らしいです。文句の出ない見事な味わいです。絶対に購入すべきだとお勧めしたいと思います!

 ですが、

「ベルトー=ジェルベのワインは超エレガント系!女性っぽい味わい・・そこが魅力!」

と思われているなら・・それが好きで、そうでなければいらない・・と思っている方は、誠に残念ながら「ボツ」です。・・・申し訳ありません。


 ですが、時にアンリ・ジャイエを、時にフィサンやジュヴレなのにシャンボールのニュアンスをも感じさせてくれる、中域のしっかりしたボリューム有る味わいは大好き・・と言うのでしたら、モノの見事にはまります。

 もう、クロ=ヴージョなんて・・いや、フィサンじゃ在りませんが、これ以上のクロ=ヴージョを見つけるのは相当難しい・・と思えるほどに素晴らしく、しかもシルキーなタッチで赤い果実が見事な・・それでいてクロ=ヴージョらしい大きさと、ココア的な黒っぽさ、茶色っぽさを高質に感じさせてくれちゃってます。

 細かい部分は各コラムに書かせていただきますが、アメリー・ベルトーさんのワインは、結局のところ・・

「ヴィンテージの背景と畑の風景、葡萄の出来・不出来に関わらず、ベストな状態へ導くワインで有る」

と言うことなのだと実感しています。

 だから結局はそれこそが「テロワールの表現」に繋がっている訳です。だから、2013年の彼女のワインは「非常に淡く」、2016年のワインは「混迷感も同時に伝え」、2017年のワインは「凄いものとまぁまぁのものが混在し」、2018年ものの熟度の高い健康な葡萄を得たヴィンテージは「剛健で全方位にベクトルが出た見事な味わい」になったと言えます。

 このリーズナブルで滅茶苦茶素晴らしいA.C.ブルを飲んでみて下さい。フィサンの畑ですが、まるで「ジュヴレとシャンボールのブレンド」のようです。フィサンの村名を飲んでみて下さい。その素晴らしいA.C.ブルをさらに高質に、さらに真ん丸に、さらに赤く高級エステルの見事なアロマとミネラリティ由来の質感が伝わって来ます。

 村名に過ぎないフィサン・アン・コンブ・ロワは、どこかジャイエ同様のミルランダージュのような・・・花ぶるいに掛ったかのようなパラパラと実が付いた小さな粒が連想できるような仕上がりですよ。そこに赤い果実が来て、時間を置いて黒い果実が隙間を埋めて行く・・

 でも、A.C.ブルで満足出来てしまうと思いますし、でも、是非素晴らしい仕上がりのフィサン村名も飲んでいただきたい・・この2品で、きっと2018年もののアメリー・ベルトーを理解できると思いますし、以前からベルトーのワインを続けて飲まれていらっしゃるお客様でしたら、アメリー・ベルトーと言う人がどんな意識で造っているのか・・みたいなものも頭の中や感覚に構成されてくると思います。

 素晴らしい仕上がりになった2018年ものです。是非飲んでみて下さい!超お勧めです!



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ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー…人気のアペラシオンは必ずキラ星のような造り手を擁しています。
傑出した造り手を持たないがゆえに、やや知名度に乏しかったフィサン村にアペラシオンを牽引するスターが誕生しました。
ドメーヌ・ベルトーはマルサネ村とジュヴレ・シャンベルタン村に挟まれたフィサン村を本拠地に7世代続くドメーヌです。
その歴史は19世紀の終わり、数ヘクタールのフィサンから始まりました。1974年、ヴァンサンとドゥニ兄弟がベルトーを相続し、フィサン、フィサン1級の畑を拡大していきました。
2013年、ヴォーヌ・ロマネ村のドメーヌ・フランソワ・ジェルベを母に持つアメリー・ベルトーがボルドー、ニュージーランドでの研修を終え、7代目当主に就任しました。
母方のドメーヌ・ジェルベから一部の畑を相続しベルトー・ジェルベ(Berthaut-Gerbet)名義としてドメーヌ・ベルトーのラインナップに加えました。
今日ではフィサンを中心にジュヴレ・シャンベルタン、ヴォーヌ・ロマネなど全て合わせて13ヘクタールの畑を所有しています。生産するワインの90%は赤ワインですが、フィサンの一部の区画にシャルドネを植樹しています。

栽培:ブドウは、ビオロジックの考えに基づいた理性的な方法で栽培します。
テロワールを尊重した安定した土壌のもとで栽培されています。
殺虫剤の使用は制限を設け、土には、化学薬品を使っていません。除葉、グリーンハーヴェストによりブドウの成熟が最適になるように風通しを良くしています。

醸造:厳しい選果の後、最小限の手数でコンクリートタンクで発酵させます。
約5日間の低温マセラシオン。天然酵母で発酵。
1日2回のルモンタージュ、発酵の最終段階でピジャージュして優しく抽出。
約5日間のポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)
ほぼ全てのワインは1.500~3.000リットルの大樽(フードル)でマロラクティック発酵。春に樽に移します。
新樽はほとんど使用せず、最大で24か月と比較的長い熟成期間を要します。

【メディア情報】

 アメリーは私が訪れた昨年7月以降、いくつかの変更を決断しました。
『2015年は私の祖母から新しい畑、シャンボール1級、クロ・ド・ヴージョ、そしてヴォーヌのスショを引き継ぎました。それに伴ってこの2015年から私たちのワインは祖父母の名前を残したベルトー=ジェルベ名義へと変更することにしました。』
2015年について
『とても素晴らしい経験になりました。収穫は長期にわたり、9月7日に始まり、10月21日に終えました。
最後の収穫となったブルゴーニュ オート=コート・ド・ニュイは雨が降り終わるのを待ちました。この年は雨の後のブドウの方がより良かったかもしれません。フィサンのレ・クレイは収穫を雨の前と後の二回に分けました。これがどのような違いとなるかとても楽しみにしています。
これらの赤ちゃんのようなワイン達は、早い段階から高い糖度だったにも関わらず、バランスが優れています。リンゴ酸が低いですが、バランスの良さが崩れることがありません。
私たちはルモンタージュやいくつかの全房発酵の比率を減らし、過剰な抽出を避けました。
残念ながら2015年は収穫量がとても少なく、畑によっては50%も収穫を減らしてしまいました。しかし、不幸中の幸いとして、葡萄は極めて健全だったために選果の必要がほとんどなかったのです。私たちは新しい選果台を準備していましたが、いらぬ心配でした。』
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2015-11より翻訳・加筆:オルヴォー村岡)

 読者の皆様は、かつて私が著書の中で“ドメーヌ・ベルトーはフィサンのジャック・フレデリック・ミュニュエである”と熱烈に賛辞を贈ったことをご記憶いただいているだろう。牧歌的なエチケットのイメージとは程遠い、豪快で大胆な本質を持っている。このドメーヌは驚くようなスピードで変化しているのです。
 ドゥニ・ベルトーの娘であるアメリが彼のドメーヌに加わった。ドゥニが畑を耕すため、伝統にのっとり、アメリに彼のトラクターを使用することを薦めたが、彼女はこれを拒否しました。アメリは自信の持つ自由な発想の元、蔵でワイン造りをすることを決めたのです。
 一方でドゥニの妻は、ヴォーニュ・ロマネにドメーヌを持つジェルベ姉妹の一人である。経営と醸造とで担当を分けていたが、両者とも引退し、現在はアメリと、彼女の2人の従妹がその後を引き継ぐことになった。
 現在、アメリはHautes Côtes de Nuits に1.5ヘクタール、ヴォーニュ・ロマネに1ヘクタールの畑を所有している。ヴォーニュ・ロマネの区画の中には、Vosne Romanée Petits Montsと、エシェゾーも1バレル(=1樽分)が含まれている。
 私はアメリに、2013年の雹がどのくらいドメーヌに影響を及ぼしたのか聞いた。彼女は、「フィサンは収穫量の約25%を失ったわ。でもCôte de Beauneの被害に比べれば大した被害ではなかったもの。」
(ビル・ナンソン著Burgundy Report EXTRA! 2014-7より翻訳・抜粋)

ブルゴーニュの未来を担う10人のライジング・スター
ドメーヌ ドゥニ・ベルトーとして理解している読者もいるかと思います。2015年よりアメリー・ベルトーは父方のフィサンに加え、ヴォーヌ・ロマネの母方の畑もすべて継承することになりました。7代目ヴィニュロンとなるアメリーはボルドーやナパ・ヴァレーで研鑽を積み、堅牢なアペラシオンとして認知されていたフィサンに、寛容な柔らかさをもたらしたのです。例えば彼女の区画名入り村名となるフィサン レ・クロは冷涼感がありながらも新鮮な果実味がたっぷりとあります。(ヴォーヌ・ロマネには陰影があり、湿った土を思わせる一面もあり、このアペラシオンとして十分な表現を備えています。)
(PUNCH June 8.2016 Jon Bonné著 より 翻訳・加筆オルヴォー村岡)

Berthaut-Gerbet

ベルトー・ジェルベ 2016

 アメリーちゃんがひと皮むけた。進化した。次のステージに上がった。15年以上前に比べ明らかに中身がより詰まり、コア感が大充実してきた。スタイルもエレガンスと力を融合させた、とても魅力的なもの。毎日全力で畑仕事に取り組んでいる彼女は、RWGが訪問する時いつも決まってグッタリしている。畑仕事を抜け出しで対応してくれるのだ。申し訳ない気持ちで一杯になる(なのでRWGは、「いつも畑に全力!」という人が対応してくれる場合はアポイントをその日の最後か早朝に取る)。当日も18時のアポだったが、日の長い6月なので彼女は試飲後に畑に戻るのだ。

 その努力が年々確実に実を結んでいる。そして、16年に素晴らしいワインを造り上げた。ベルトー・ジェルベは現在畑を17haも持ち、20キュヴェも造っている。彼女が満足する畑仕事に対してスタッフは足りない。本当に大変な思いをしながらワインを造っているが、ボトルの中にその頑張りと情熱が美味しさとともに詰まっている。17年からはあのニコラ・フォールが栽培長として加わった。これからもどんどん進化していくだろう。アメリー曰く、

「生産量はドメーヌ全体で5割減。所有している区画が広範囲に渡っていることが幸いして半減ですんだ。果実がよく完熟していたのでいつもより全房発酵を多くでき、糖度、酸のバランスも申し分なし。凝縮感は15年よりやや欠けるものの、典型的なピノ・ノワールらしいワインとなった。出来上がったものに満足しているけれど精神的には辛く、まるで悪夢のようだった。作れなかったキュヴェはジュヴレ・1er・カズティエとジュヴレ・クロ・デ・シェゾー(8割減だったのでジュヴレ村名に入れた)。1er・ラヴォー・サン・ジャックは200本のみ、フィサン・1erザルヴレも壊滅的」。
リアルワインガイド63号より抜粋

 リアルワインガイド63号の掲載は例年以上に反響がありました。点数の高さよりも、造り手の姿勢にフォーカスして書いていただいたことがとても嬉しかったです。(どうしても美人ヴィニュロン的な記事ばかりで本質的なことを語られにくい)

 2013年、代替わりした際の衝撃的なデビュー。>当初来日したアメリーと都内のアポイントすら、ひと苦労だったことを思い出します。決して前評判の高い年では無かった2013年は、酒販店様のお力添えもあり舌の肥えたブルゴーニュ愛好家の方々からも有難い反響をいただきました。

 その後、国内外含めたメディアの高い評価もあり、露出が高まるにつれ、都合の良い時代のスター的な存在として語られてしまい名前が売れる代償として、彼女のヴィニュロンとしての才能と成長を丁寧に掬い取って伝えることが難しくなってきておりました。輸入元としての自戒を伴うジレンマを吹き飛ばしてくれる良い記事だったと思います。RWG誌でも掲載されていますが2017年からは、彼氏であるニコラ・フォール氏が栽培担当として参画しています。

 ニコラ・フォール氏の経歴についてはここでは触れませんが、彼女からも、ニコラ氏の才能の高さは聞いていましたので、更なる成長は間違いありません。ヴィンテージの個性を越えて、年々、造り手の成長を一緒に追って行けるのは輸入元冥利に尽きます。来日時、その愛らしいルックスを褒められても、全く関係ないと言わんばかりにニコリともせずワインの話を続けるアメリーの顔を思い出しました。


2022 Vosne-Romanee
ヴォーヌ=ロマネ

18966
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォーヌ=ロマネ
ドメーヌ・ドニ・ベルトー・エ・ベルトー=ジェルベ

■海外メディア評価
◇2022年もの
 93 Points Drinking Window 2028-2055 Charles Curtis M.W.Decanter
 91~93 Points Drink from 2028-2034 Jasper Morris M.W. Inside Burgundy
 90~92 Points Drink 2025-2035 Neal Martin Vinous
 90~92 Points Drink: 2032+ Outstanding Top value Allen Meadows Burghound
 90 Points Very Good lively vivid wine Drink from 2027 Steen Ohman Winehog
◇2021年もの
 90~92 Points Vinous
 89~91 Points Jasper Morris - Inside Burgundy

■エージェント情報
葡萄:ピノ・ノワール 畑・土壌:粘土石灰質
1級畑 Clos des Reas から地続きの les Reas と la Riviere の2区画樹齢:平均50年
醸造;5日間低温マセラシオン、天然酵母、コンクリートタンクでアルコール発酵。1日に1~2度のルモンタージュ、ピジャージュ。ポスト・マセラシオン(発酵後浸漬)10日間。
熟成:マロラクティック発酵。樽熟成。(新樽30%)、エルバージュ17か月。濾過、清澄せず
◇ noisy補足 新樽20%(2022年もの)
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥11,990 (外税) 
【とんでもなく旨いヴォーヌ=ロマネの村名!!・・過去最高間違い無し・・でも、頑張って値下げしました!・・是非飲んでみてください!!!】
 ジャスパー・モリスさんもデキャンターのシャルル・カーティスM.W.も93ポイントまで付けた、極上だと思われるヴォーヌ=ロマネ村名です。クロ・デ・レア真横のオー・レア(レ・レア)に2カ所、その下のレ・リヴィエールに1カ所で、合計2ヘクタールも有ります。ジェルベ家がずっと持っていた畑なんでしょうね。

 そして・・その畑の樹齢が半端無いんですね。1929年、1939年、1949年、1955年、1960年、1964年の植え替えだそうです・・

「超古木だらけ!」

です。

 で、2021年ものは余りに少なく、飲めなかったので2020年もの以来のテイスティングになった訳ですが、

「・・これはもう・・過去最高!」

と感じましたよ・・滅茶旨いんですね。

 ふんわりとフカフカな畑のニュアンスに、集中しているが、これ見よがしに強がって見せる部分は無く、あくまでエレガントです。ふんわりとフラワリーな..ラベンダー的アロマと赤みがしっかり有るチェリーのニュアンスを感じさせ、優しいスパイス、僅かな獣が混じる感覚です。

 甘く無く、しかしドライ過ぎない見事と言えるエキスの味わいで、中域の適度な膨らみと余韻からの戻り香がまた・・実にエレガントで・・

「ヴォーヌ=ロマネ村名で、近年最高の出来!」

 と感じました。旨いです!

 やはりこのヴォーヌ=ロマネ村名を飲みますと、全房を増やしているように思います。夫君のニコラ・フォールの影響なのかどうかは判りませんが、

「抽出を出来るだけ軽やかに、結果としてエレガントでフィネスたっぷりの味わいに仕上げる」

と言うような気持ちを感じます。

 言ってみれば・・2013~2014年頃の、まったくリキミのないアメリーのワインに戻ったかのようでも有りますが、質感の向上と言う点においては、その頃を大きく上回ていると感じます。

 どうやら一皮むけたアメリーになったかと思います。滅茶美味しいですし、2021年ものは何ともリーズナブルにもご紹介できなかったので、

「オルヴォーさんのご協力を得て、2021年ものよりも値下げ!」

でお届けいたします。

 そうは言っても沢山有る訳では無いので、是非お早めにご検討くださいませ。超お薦めです!


 以下は以前のレヴューです。
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【ヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めたのは、もしかしたらアメリーになってから初めてかもしれません。僅少の入荷です。】

 フランソワ=ジェルベから継承した畑をアメリーがどのように料理するかを知るために毎年テイスティングを続けていましたが、信じられないほどの少量入荷のために・・ついに途切れてしまいました。

 他のワインをテイスティングした限りでは、2017~2018年頃のアメリーのワインに似たニュアンスかな?・・と思っています。どうぞよろしくお願いいたします。



 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイドも(おそらく生産量が少な過ぎて)テイスティング出来なかった村名ヴォーヌ=ロマネにファルスタッフマガジンは94ポイント!・・素晴らしい出来です!】

 圧巻でした!・・2019年ものも素晴らしかったですが、まぁ・・濃密さと・・・相反するような軽やかさは2020年ものは「二乗」位に違うんじゃないか??とさえ思ってしまうほど・・でした!

 2020年もののアメリー・ベルトーは、今までちょっと異なる造りをしているんじゃないかと思われたジュヴレ系のワインも・・この村名ヴォーヌ=ロマネに代表される「ジェルヴェ家由来の畑の作風」と全く一緒になったと感じました。

 どちらかと言いますと少し「土のニュアンスが勝った味わい」で有った、素朴さとクラシカルな味わいを感じさせてきたジュヴレ系のワインが、

「華やかさを身に着けた!」

と言え、この村名ヴォーヌ=ロマネのような、弾ける美味しさを早い段階から見せるようになったと言えます。


 そして、少しジャミーな美味しいシャンボール..みたいなこのヴォーヌ=ロマネでしたが、2020年ものはジャミーじゃぁ無いです。密度が滅茶高く、高い香りの元となる成分をマンモスな量、内包しています。

 ですから、むしろノーズは「軽やか」と言いたくなるわけでして、ワインとしても余分な重さを持たない味わいだと感じる訳です。


 リアルワインガイドは、この村名ヴォーヌ=ロマネはテイスティングに出してもらえなかったようで、評価は掲載されていませんでした。まぁ・・もしかしたら何かトラブルが有って、たまたま出て来なかったのかもしれませんが。

 でもリアルワインガイド第79号は、アメリーの秀逸なフィサン・レ・クレ2020年に94ポイントと言う、村名とは思えないほどの高い評価をしています。まるでニコラ・フォール並み・・みたいに書いてましたでしょうか。

 ですが・・ファルスタッフ・マガジンもやってくれましたよ。この村名ヴォーヌ=ロマネ2020年に、

「なんと94ポイント!」

と言う評点で、思いっきり持ち上げています。まぁ・・リアルのレ・クレ94ポイントに対抗した訳じゃないんでしょうが、何とも凄い評価です。


 あ、時々書いていましたが評価者としますと、

「95点以上・・もしくは96点以上のポイントを付けるときは慎重にならざるを得ない」

んですね。


 これは・・そのポイントを超えること自体が大きな意味を持つ訳です・・だって、これ以上の評価は、

「有り得ないほど凄い!グラン・クリュ並み!」

と評価したのと同じなんです。


 ですから、94ポイントと言うのは、

「95ポイントは・・付けられない」

もしくは、

「95ポイントは付けたくない」

と言うような気持ちが混入した評価でも有ります。

 ですから、村名ワインにこの94ポイントの評価をする・・と言うことは、ある意味重圧との闘いをした・・と言うことにもなるかもしれません。それほどにこのワインを評価したんだよ・・と言いたいのが伝わってくる訳です。・・まぁ、「 94+ 」 なんて付いているのを見たら、まず間違い無いでしょう・・。noisy もいつだったか、

「 95- 」

と言う評価をリアルでやって、おおいに笑いを取ったことが有りますが、まぁ・・これだとnoisy の気持ちも凄く出た評点の付け方だよなぁ・・と思うんですが・・。


 だいぶ話しが逸れてしまいました。すみません。でも、2019年ものが愛らしく見えるような感じも・・しませんか?・・

「そして、2020年ものがまだ未完で有る・・ように見えないでしょうか?」


 今、素晴らしく美味しいです。ですが・・完成はしていません。今飲んでおいしいものはさっさと飲もう!・・と言うような主義の方は、どうぞお楽しみください。

 もし、少しでも時間を費やせる方でしたら、この色彩の少し曇った感じが抜けてきたら・・コルクを抜いてください。素晴らしい仕上がりでした!アメリー・ベルトー、ヴォーヌ=ロマネの最高作です。お勧めします・・入荷は24本のみ、増えませんのでお早めにどうぞ。



 以下は以前のレヴューです。
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【すみません、余り数が有りませんが、素晴らしいバランス!・・二面性で言うところのナチュラル系の見事な味わいです!】

 滅茶美味しいです!・・まぁ、ジェルヴェ家から承継した畑だと思うんですが、ふわっと優しく、酸の柔らかな赤い果実のエキスの美味しさが見事に表れた素晴らしいヴォーヌ=ロマネでした。

 このところはある程度の数が入荷していたヴォーヌ=ロマネ村名ではあるんですが、どうも2019年ものは試飲分を除いて12本だけ?・・のようでして、後は、

「もし余ったら・・」

 みたいな、つれない返事をいただいていまして・・まぁ、2019年ものは本当に少ないようですので仕方が無いと諦めています。


 中域がぷっくりと膨れたバランスの良い仕上がりをしていまして、しっとりとした優しいスパイス、軽やかなフィルム状のミネラリティがふんわりと立ち昇ります。なので、果実感もリアリティがあり、アヴァンギャルドさの全く無い、美しくもピュアな仕上がりでは有りますが、

「これはナチュラルなニュアンスがより漂うよなぁ・・」

と言う印象。

 非常にドライですが、適度なジャミーさが包容力として感じられます。

 2018年のこのヴォーヌ=ロマネは、専門家ながらもブルゴーニュワインに超厳しい評価をされるアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング!」と掲載したのもまだ記憶から抜けていませんが、

「2019年ものもアウトスタンディング間違い無し!(・・もしテイスティングが出来ていたら)」

と言う感触です。是非飲んでみて下さい!超お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
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【何と、あのブルゴーニュ専門家にしてブルゴーニュワインに超厳しいアレン・メドゥズさんが、「アウトスタンディング/トップ・ヴァリュー」評価です!】

 そうなんですね・・。ちょっと厳しいかな~・・この先が・・。少し思いやられますが、メドゥズさんが「アウトスタンディング!」と言うほどですから・・良いのは判ると思います。

 2017年ものは数が無くて飲まなかったら・・お客様にはどうも手を抜いたと思われたのか、ま~動きが遅くてですね・・

「・・あれ?・・何で動かないの?」

と・・不思議に思ってました。

 なので、2018年ものは飲まないと・・と思ってしっかりテイスティングさせていただきました。

 「ラズベリー、スグリを持っての全方位外交!」

の素晴らしいヴォーヌ=ロマネです。バランスはど真ん中が重心で、腰高でも無く、ベタに重くも在りません。やや黒みを持った赤い果実が中心で、ノーズにはフィサン村名やA.C.ブルに顕著なシャンボール的な魅惑のアロマが漂います。

 美味しく無い訳が無い・・ですよね。これ、是非飲んでみてください。数が無いので・・買えなかったらすみません。お勧めします!


 以下は以前のレヴューです。
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【リアルワインガイド第63号は 今飲んで 91 ポテンシャル92 飲み頃予想2020~2043 ! ・・そして珍しいことも起きています!】(こちらは2016年もののレヴューです。)

 フランソワ・ジェルベから伝えられたヴォーヌ=ロマネ村名です。2015年ものは少ない入荷数の中から、忍び難きを忍び・・テイスティングさせていただきまして、その素晴らしさにビックリしてしまった noisy です。なので、エージェントさんの入荷数がそこそこな数字だったことに気付き、何とかネジ込んで・・少しだけ増やしていただきました。・・何でも言ってみるもんですね。

 しかしながら増やしてもらったとは言いつつ、全体の数量は昨年の2015年には遠く及ばず、全部綺麗さっぱり販売したとしても減益は免れないと言う寂しい状況です。

 なので、結構・・テイスティングで開けてしまいましたので、今回はヴォーヌ=ロマネのテイスティングを諦めざるを得ない状況でした。


 で、ネットを徘徊して情報集めをしたところ、面白いことに気付きました。余り無いこと・・です。

 大体、「このドメーヌは伸び盛りだ・・これから来るぞ!」と言う部分においては、大方のワインメディアは見えてないと思います。もしくは、見えていたとしても、「今はそのタイミングではない・・早すぎる」と言うような感覚なのかな・・と思います。なので、

「かなり良くなって来たな・・」

と感じたとしても、良いとこ、+0.5Points 位なんですね。しかも、ボトルコンディションやテイスティング時の固有のコンディション差などはあまり考えてないのでしょう。

「褒めたいが、結局褒めたことになってない」

ようになってしまいます。


 あ、思い出しました。アメリーファンのために、ベッキー・ワッサーマンさんのページをご紹介しましょう。デカデカと出て来ますよ。・・ベッキーさんについては・・是非ご自身でお調べください。

http://www.beckywasserman.com/domaines/berthaut-gerbet/#.W9q2YuIyWUk
(勝手にリンクは不味いと思うので、コピー&ペーストでご覧ください。)


 で、結局ですね・・あの、ブルゴーニュワインに評価の厳しいアラン・メドーさんよりも、比較的評価の緩いアドヴォケイトのニール・マーティンさんの評価が逆転しちゃってるんですね・・。

アラン・メドー 89~91Points
ニール・マーティン 88~90Points


 まぁ、評価をするのはその個人や団体ですから、結果はどうでも良いんですが、余り一貫性が無かったり、自身の好みだけでしてしまうと信用を失うことにもなりかねない訳です。

 リアルワインガイドはその辺も実に面白い立ち位置で、

リアルワインガイド第63号 91-->92 Points

と、今飲んでポイントは何と、アドヴォケイトよりも3Points も上回ってしまっています。元々ニール・マーティンさんは、2016年フィサン1級レ・ザルヴレに91~93Pointsを奢っておりますんで、レ・ザルヴレの方がヴォーヌ=ロマネよりもかなり良い・・と言う評価結果になっています。


 言ったことも言わなかったことも、やってしまったこともやらなかったことも、結局自分に全て還ってくるのが人生ですから、自分で責任を取れば良いだけです。きっと美味しいと思いますよ・・飲んでなくてすみません!頑張って分捕った分、ぜひ皆さんで板のシミくださいませ。お勧めします。


 以下は以前のレヴューです。
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【このヴォーヌ=ロマネ村名はまるで小柄なミュジニー!・・有り得ないです!ミシェル・グロもビックリするはず!】

「うわ~お!」です。これは買うっきゃないなぁ・・。申し訳ないけどお一人様1本限定です。元から無いものを飲んじゃいましたが、良かったのか悪かったのか・・。しかしこの素晴らしさは半端ないです。

 抜栓直後、やや硬めな石灰の穏やかなアロマが飛び出しますが、発散的な香りは穏やかな部類です。

「ん~・・香りはクロ・デ・シェゾーだなぁ・・。硬くなっちゃってるかぁ?」

と思いつつ、少量を口にすると・・まぁ、ビックリしすぎて言葉まで飲み込んじゃいました。


 そうなんですよ・・比較、発散的な香りが少なかったので、予想を裏切られた形でのこの表情が凄かった!まるでミュジニーのような赤系果実・花の香水のような、ほんのりスパイシーなアロマが鼻に抜けて行くんですよ。

「(えっ?・・畑、どこだっけ?)」

と記憶を手繰ってみても思い出せず、後日確かめることになりましたが、クロ・デ・レアの南に接するオ・レアとリヴィエールなんですね。ミュジニーやクロ・ヴージョの近くかとも思いましたが、そんなところに村名の区画は無いし、ミュジニーやその辺と近い組成の土壌まで、葡萄の根が張ってるんじゃないか?・・などと想像してしまう位でした。

 この高質でエキスの濃い味わいこそ、確かにあのミュジニーに共通するものです。しかしながらそうは言っても、ミュジニーと同等だなんては言ってませんので・・特にミュジニーの場合、熟していないと特に・・では有りますが、香りはめっちゃ香るものの、味わいは結構平板で硬く閉ざしている場合が多いです。

 このヴォーヌ=ロマネは全く逆で、香りはやや抑え気味ながら、口に含んだ後の味わいやノーズに抜けて行く香りが素晴らしい・・し、似ている・・と思えるんですね。


 いや~・・2013年も飲んでいるんですが、こんなに凝縮はしていませんでした。リアルワインガイド第59号で徳丸さんは、「やや青っぽい香りが有るがいずれ溶け込み、魅惑的なものに絶対なる」と書かれています。noisy 的には青っぽさは感じられず、すでに魅惑的過ぎる位、魅惑的でした。

 因みにリアルは「今飲んで 90 ポテンシャル 91+ 2020~2040」と、クロ・デ・シェゾー2015とほぼ同様の評価です。

 いや~・・これは皆さんに飲んで欲しいなぁ!・・もっと欲しいが・・残念です・・追加は見込めません!さっさとゲットすべき素晴らしいワインです。お早めにどうぞ!

 

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい!目茶美味しい!!(2013年のコメントですが・・)】

 すみません・・こちらも数量的な関係でノー・テイスティングです。2013年のコメントと2014年の他のワインのコメントを参考にされてください。


 以下は2013年の村名ヴォーヌ=ロマネのコメントです。
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 ・・まぁ・・こんなに美しい色合いを見せつけられたらね・・誰でも飲みたくなっちゃいますよね~。そして実際・・目茶旨いです!

 こちらのヴォーヌ=ロマネもアメリーのワインは一貫しています。非常にソフトでピュア、軽やか、エキスがフルーティー・・です。

 しかしながら、ヴォーヌ=ロマネの個性が半端無く、アメリーの個性に食い込んでいます。・・いや、食い込むと言うか侵食していると言うか・・いや、これは凄く評価している表現ですよ。

 なので、偉大なヴォーヌ=ロマネの個性がそっくり、そのアメリー味に乗っかっています。

 ソフトでピュア、そして軽やかさの上のヴォーヌ=ロマネの充実した緻密さが乗っかっていますし、エキスのフルーティーさは、ダークチェリーやベリーの色合いを強く持っています。エキセントリックで精緻なスパイスのアロマと、充実した品格の高いミネラリティからのアロマが絡み、素晴らしい風味になっています。

 88 89をを付けたリアルの徳丸さんのレヴューを見ると、

「やや厳し目のタンニンが有りこれがもう少し熟して円いものだと文句なし」
とおっしゃってました。

 ・・・安心してください。しっかり良い方向に向いちゃってますんで。今飲んでもそのタンニンはしなやかで優しく、むしろ構造を豊かに感じさせる方向になっちゃってます。
 それにね・・いまどき、こんなプライスのヴォーヌ=ロマネが有るかと?目茶お買い得でしょう?・・下手すりゃACブルしか買えないようなプライスでしょう?ここの区画はフランソワ・ジェルベ姉妹からのプレゼントですね。

 2014年もしっかり購入したいと・・noisy の仕入れ方針にも大きな影響を与えてくれた困ったちゃんなヴォーヌ=ロマネです。あと11本・・お早めにどうぞ!