ドメーヌ・ドニ・モルテ
ドニ・モルテ
フランス Domaine Denis Mortet ブルゴーニュ
● 悪夢のようなドニ・モルテ死去のニュースから何年経ったのでしょうか。夢物語のような1999年、2000年のクロ=ヴージョやシャンポー、ラヴォー・サン=ジャックを、どうしても思い出してしまいます。
現在は息子さんのアルノーさんが継いでおり、自身のスタイルを模索しているんじゃないかな・・と思っていましたが、色々有りまして、素直な入手が出来ませんでした。
今回は正規ですがもうバック・ヴィンテージですね。かなり少量ですが、気になっていましたので村名を飲んでみました!
●2012 Gevrey Chambertin 1er Cru Lavaux Saint-Jacques Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・ラヴォー・サン=ジャック・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【ドニ・モルテの看板キュヴェ!良年の2012年ものです!】
その昔はこの価格以下でクロ=ヴージョが買えましたんで、しなやかで果実の風味がたっぷりの、アンリ・ジャイエ系の味わいを堪能したものです。現在は息子さんのアルノーさんが経営しており、先代のころの「果実味系」の味わいから、「エキス系」の味わいへと変わって来ています。
先代ドニ・モルテの、天才的とも言える醸造技術は、かのアンリ・ジャイエを始め、多くのトップ・ドメーヌでの修行により得たものと言えますが、時代はもう完全に「完全エキス系」のワインを求めている状況であり、アルノー・モルテ自身もその思いもせぬドメーヌ継承時から、己のワインの姿を父親に重ね合わせることはしなかったようです。
noisy もまた、ブルゴーニュ大好き人間としましては、長く追いかけて来たドメーヌでもあり、でも中々仕入れも上手く行かない状況の中、こうやって時折仕入れては・・隠れてその味わいを確認していたりするわけです。
確かに彼のトップワインは「シャンベルタン」なのかもしれませんが、noisy的にはいつまでも、クロ=ヴージョ、ラヴォ・サン=ジャック、シャンポーなんですね。なかなか厄介な存在なブルゴーニュワインラヴァーでは有りますが、時折、先代のドニ・モルテを思い出しつつ、若いアルノーの成長を見るのも素晴らしい経験かと思います。
2012年もののラヴォーは、タンザーさんが93~95Points ほど付けているようです。また2015年もの辺りはそこをさらに超えて来ているようで、価格の方も3万円程なのかな?・・まだリーズナブルな美しい出来のエキスのしっかり出た2012年ものかと思います。ご検討くださいませ・・。
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