【2017年のドミニク・ラフォンのピノ・ノワールはボーヌ1級のこの2つ、ヴィーニュ・フランシュとグレーヴが最高に美味しいです!しかも頑張って粘って値下げしました!】

上の赤みの強い方がヴィーニュ・フランシュ、下の写真がレ・グレーヴです。比べると一目瞭然、石灰の強い感じがグレーヴ、鉄や金属系のニュアンスが強いのがヴィーニュ・フランシュ・・で良いかな?・・良いとしましょう。そんな味わいにも感じました。
そして、この2アイテムだけではなく、例えば2017年のヴォルネイや他のアイテムもテイスティングだけは・・しています。でも、
「それらはすぐ飲んで美味しいスタイルでは無い」
ので・・(^^;; 勘違いされると判っているものを、さっさと仕入れるのもどうかな・・と思い、取りあえず先延ばしにすることにしちゃいました。
いや・・こう言ってしまいますと身も蓋も無いんですが、ブルゴーニュの仕入ってワイン屋にとっても結構にキツイんですね~。平気で「ん百万」とかになっちゃう訳です。時折、仕入伝票を見て卒倒しそうになっちゃいますよ・・気が弱いもので・・はい。
それに、このご時世に・・相当安くなっていると思いません?・・そうなんです。結構に頑張って交渉し、値下げに協力していただいたんですね~。
何せ、テイスティング代だけでも年間、相当な金額になっちゃいますし、それで売れないことになってしまいますと、本当に、
「何やってんだか・・」
と言う気持ちにもなってしまいます。
なので、協力していただけるとなると「ここまで出来る!」訳で、昨年の2016年ものに比べますと、ほぼ15パーセントも値下げさせていただきました!

この2アイテムは、流石にボーヌ1級の中でも「トップ」と言われるだけあって、
「仮に今飲んでも優れたポテンシャルで美味しく飲めてしまう!」
のが特徴でもあり、それも有って早々に仕入れた訳です。
因みに・・デ・クロワのボーヌ・レ・グレーヴだと1万2千円ほどはしますから、2/3のプライスです。
味わい的には、こんな言い方はズルいかもしれませんが、近いのは「ドメーヌ・ルイ・ジャド」でしょうかね。それをもう少しナチュラル感を盛ったようなニュアンスで有り、結構クラシカルな造りも似た感じになっているんじゃないかと想像しています。
ヴィーニュ・フランシュはクロ・デ・ムーシュに接し、ポマールがすぐそこですから、ポマールっぽい粘土のニュアンスと、ボーヌのもう少し軽めの粘土に白い石灰が混じったような感じです。
「少し多めにジュヴレ=シャンベルタンが入ってます?」
みたいなニュアンスで、ジュヴレほど鉄分はきつく無く、果実をしっかり感じさせながら適度な重さの粘土由来の重厚さを感じさせてくれます。
今飲んでも結構・・おいしいですよ。特に余韻の最後のニュアンス・・意外にワイン界では余り重視されないところでは有りますが、
「ハッキリ言って、最後の最後がダメならアウト」
です。それって結構に皆さんもそのように感じているはずです。
ある意味、ヴィーニュ・フランシュと言うワインは、「ブルゴーニュ・ピノ・ノワールの標準」みたいな存在でして、その昔、かの田崎ソムリエも、クロ・デ・ズルシュルと言う限定では有りましたが、そのようにおっしゃられているのを聞いたことが有りますし、確かに「標準」と言うものが有るとするなら、このワインをそうする意味が飲めばわかる・・と思います。しっかりしたチェリー風の果実の味わいがします。
レ・グレーヴは、西側に石灰の強い丘の麓辺りに在りますので、やはりその「石灰の強さ」をより感じさせてくれます。色合いにも出ていますよね。
口内で弾けていくような新鮮なチェリーの風味が心地良く、決して鈍重にならず、どこかシャンボール=ミュジニーのようなニュアンスをも持っているような味わいです。
ドミニク・ラフォンも80年代からピノ・ノワールに挑戦していまして、今ではもう40年近くのベテランですが、結構にクラシカルに仕上がってしまうので・・昨今の、
「酸化をコントロールした、抜栓してからの変化が大きいピノ・ノワール」
では無い・・ので、より「クラシックだ」と感じてしまうのかな?・・と思っています。
勿論、そのワインも2~3年の熟成で大きく変わって美味しくなるんですが、リリース直後はやや「しかめっ面」をしていることが多いのが難点では有ります。
しかしながらこの2アイテムに限っては、
「実は・・すぐ飲んでも美味しいと言ってしまえるほどの高いポテンシャルを有している」
ので、コント・ラフォンのヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリュのように5年以上も寝かせないと美味しくならないことは在りません。
今回はかなり頑張ってみました。まぁ、来年も同様に出来るかどうかは判りませんが、少なくとも2017年ものに関しましては相当お得だと思います。是非飲んでみて下さい。お勧めします!
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【今回は飲めませんでしたが、あの1級畑クロ・デ・ズルシュルを含むエレガント系のヴィーニュ・フランシュ2016年、非常に期待大です!】 すみません・・今回は6本だけなので、12本届いたレ・グレーヴのテイスティングでピノ・ノワールの方は限界です。
ボーヌの村のほぼ中央(・・少し北寄りでは有りますが)のバランスに優れたトップ・クリマがレ・グレーヴですが、ポマール寄りの南のトップ・クリマの一つがこのヴィーニュ・フランシュです。
「全ピノ・ノワールの基準」
などとも評されることさえある、ルイ・ジャドの1級クロ・デ・ズルシュルは、このヴィーニュ・フランシュの一部分です。
こちらもバランスの良いボーヌ1級ですが、伸びやかで優美な、少しポマール風なニュアンスも混じった味わいが特徴です。重厚さが有りますよね。
なので、一面的に言ってしまえば、エレガント系のレ・グレーヴ(村の中心辺りの1級としては異例)に対し、ポマール風の大きさを感じさせるのがヴィーニュ・フランシュと言うことになります。
そもそもラフォンさんはシャルドネばかりだったんですが、80年台中盤頃だったかと思いますが、ヴォルネイのピノ・ノワールを造り始めたと記憶しています。(違ってたらすみません・・)
PKさんもこのようなことを言っていたかと記憶しています。
「偉大なシャルドネを造るラフォンもピノ・ノワールには苦労しているようだ。」
それでも、noisy も時折、ヴォルネイ=サントノ辺りを飲ませていただいておりましたが、確かにリリースからしばらくはバランスしないワインだったものの、5~6年ほど経過すると、実に旨いワインに変化していたものです。
まぁ、メディアの連中も、リリース直後は飲んだとしても、その後追いかけで確認のために飲むことはしないですから、リリースしてから2~30年の間は、中々陽の目を見ないものです。
そのうちにこのナチュラルさとピュアな果実が誰かの目に留まり人気が出てしまうと、元々少ないですから、とんでもないことになりそうですが、アペラシオンの人気度も有りますから・・どうなりますでしょうか。昨今はもう、ほんとに2~3年で状況が激変してしまいますので、読めなくなってしまって困ってます。
少なくともnoisy が、さほどの人気では無いにせよ、扱っていると言うことは、今も美味しいし将来性も充分と踏んでいるからに他なりません。是非ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ドミニク・ラフォンのピノ・ノワール2015年は、2014年以前までのスタイルを継承、大柄な本格派を目指しています!】
ここまでハッキリしていると非常に判りやすいですね。例えばヴォルネイの大御所ダンジェルヴィーユさん、昨今は誰が飲んでも美味しいと即断できる、非常に外向的で近代的な造りをしています。なので、畑のポテンシャルがそのままに、即、伝わって来ますす、シャンパンとかクロ・デ・デュックなどを口にできる機会に恵まれれば、必ずやファンになってしまうような魅力が有ります。
かたやムルソーの大御所で、ムルソーと言えばコント・ラフォンかコシュ=デュリか・・と言われる造り手ですが、昨今はコシュ=デュリさんに間を空けられたような感じになっています。
そのムルソーの大御所が自分のワインを造りたいと始めたのがこの「ドミニク・ラフォン」ですから、noisy 的には、
「ビオディナミに特化し、オーソドックスなスタイルを捨て、近代的なスタイルに向かうのか?」
と思っていたんですね。そもそもドミニク・ラフォンのワインも数量はいただけないので、赤でさえ、さしては
飲めなかった訳です。
「それじゃいかんだろう・・」
と言うことで、2014年は無理をして入荷アイテム全て開けてしまったんですが、2015年はさすがに全部開けられないにせよ、見えて来たものが有ります。それは、上記とは違って、
「ビオディナミに特化し、昔のスタイルに戻ることに尽力する!」
と言うことなんですね。
それはシャルドネでも同じことです。2015年のドミニク・ラフォンのACブルは、圧巻の仕上がりですが・・ここではシャルドネの話しはしません。
2015年のヴォルネイは非常にクラシックです。思いっきりドライで思いっきりピュアで思いっきり目が詰まっています。伸びやかで軽快、エレガントで雅な飲みやすいヴォルネイでは有りません。
例えばヴォーヌ=ロマネのシルヴァン・カティアールを思い浮かべてください。もしくはボーヌならカミーユ・ジルーです。でもシルヴァン・カティアールの方が近いかな?と思います。クラシックで重厚、リリースしてすぐ飲むタイプではなく、クラスにも拠りますが3~8年ほど熟成させる必要のあるタイプなんですね。おそらく炭酸ガスの充填とかドライアイスとかの使用は「嫌い」なんでしょう。そのような手法は取りたくない・・と言うような気持ちが伝わって来ます。
「・・ナチュラルでは無いから・・」
なのでしょう。
しかし、このようなワインこそが本物なんだとも言えます。ほんの僅かに甘みを残し、飲みやすくすることさえ拒否しています。濃密で複雑性高く、超ドライで高質です。その分、リリース直後のこのタイミングは厳しいものも有り、さっさと開けて「とても美味しい」とは言い辛い面が有りますが、リアルワインガイドで言う、「ポテンシャル点」は高いです。
色合いも深淵さが出ていますよね。美しい色合いに、真面目さが映り込んでいるかのように見えます。丹精して育てた健康な葡萄で、ヴォルネイの深い味わいを追求しています。
このワインは3年置いてください。驚くべき成長を見せるでしょう。ドメーヌ・コント・ラフォンのヴォルネイ1級サントノ・デュ・ミリューの味わいのライン上にあるワインです。
今回の2015年ものでは開けてはいない、ボーヌ1級ヴィーニュ・フランシュ、ボーヌ1級エプノット、ボーヌ1級レ・グレーヴ につきましても、全く同じライン上にあると言えるかと思いますので、このヴォルネイのコラム、及び2014年もののレヴューをご参考にされてください。基本的にヴィーニュ・フランシュは肉が有りややコッテリ系、エプノットはポマールのプティ・エプノに連なる畑ですのでほんのりポマール的、レ・グレーヴは持っている畑の上下で若干印象は異なるものの、軽やかで華やか、エレガント系の味わいです。ご検討くださいませ!
以下は2014年以前のレヴューです。
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【ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのトップを目指している!・・と感じさせてくれるような物凄いエネルギーの塊です!】
2014年ものでいただけたドミニク・ラフォンの赤は、
「ボーヌ1級・ヴィーニュ・フランシュ」
「ヴォルネイ」
「ヴォルネイ1級・レ・リュレ」
の3アイテムです。
3本ずつの入荷でしたので合計で9本、内2本飲んじゃいましたんで・・(^^;; 大赤字です。このテイスティング分は上乗せにはなっていませんで、実際は結構・・厳しいです。
それでもまぁ、中身を判らず販売するのは性に合わないので、一度はちゃんと向き合わないといかんと・・思っていた部分が大きく、仕方が無いかなぁ・・と。でも飲んでみてかなり理解は深まったと思います。
ドミニク・ラフォンの白、シャルドネについては、コント・ラフォンやゼリティエ・ラフォンのテイスティングからだいぶ理解できていると自認していましたが、ピノ・ノワールについては、コント・ラフォンもヴォルネイのサントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは非常に希少ですし、ゼリティエ・ラフォンは無いしで、この何年かで4本ほどしか飲めていない訳ですね。なので、今回のテイスティングで見えて来たことをお話しできればと思います。
ドミニク・ラフォンは、コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールだからと言って、軽く仕上げて飲み易く、もしくは早くから美味しく、さらには安易なワインにはしたくない・・との意識が有ると思います。
それはドメーヌ・コント・ラフォンの前述のピノ・ノワールとも同様のスタイルなのでしょう。リリース直後に・・、
「今でも滅茶苦茶美味しい!」
などとテイスティングコメントを書かれるようなワインを造っていない・・歴史に残るような大きな構造のしっかりしたピノ・ノワールを造りたい・・そのように思っているんじゃないでしょうか。そのようにnoisy には感じました。
ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュは1級畑で、ポマールと引っ付いた、かなりポマール寄りの味わいがする豊かなピノ・ノワールです。価格はヴォルネイ村名と同じですのでお買い得感は有ると思います。
よっぽど葡萄が良かったんでしょう。それで20年以上は軽く持つ、スーパーボーヌ1級に成ってます・・。反対に言えば、今飲むのはちょっと辛いです。
まぁ、そう書いてしまうとまず売れなくなってしまうんですが、構造は非常に豊かです。例えば非常に有名なヴィーニュ・フランシュと言えば「ルイ・ジャド」が看板の一つにしている訳ですが、タイトに締まって硬いルイ・ジャドに対し、やはりビオ系らしく、香りのスピードの速い、豊かで柔らかでたっぷりしたポマールチックなボディに、ボーヌ1級らしい細やかなヒダの有るテクスチュア、グラマラスだが贅肉の無い引き締まった酒躯をしています。余韻にはブラックベリー風果実を感じさせつつ、かなり長く果実を感じさせてくれます。かなりの出来です。
しかしながら、先にも書きましたように、「今飲んで」のポイントを高くする訳には・・リアルワインガイドのテイスターとしては・・出来ません。それは矜持に反しますし、さっさと開けられてガッカリするお客さんの顔は見たくない・・(^^;;
ですが、3年経つとかなりまとまって来ると感じられ、5年後からは、「おっ!」と言っていただけるんじゃないかと思います。何しろピュアですし、非常に素性の真っすぐな性格です。その上で高ポテンシャルですから。まぁ、2本の在庫じゃ何とやら・・では有ります。

ヴォルネイ村名は、ヴィーニュ・フランシュと同価格ですが、ポテンシャルでヴィーニュ・フランシュに届かず、しかし楽観的な、早いうちからの美味しさに長けています。「今飲んで」のポイントは確実にヴィーニュ・フランシュを超え、ポテンシャル点で僅かに届かないか・・と言う感じでしょう。
果実はたっぷりながらもポマール風のヴィーニュ・フランシュに対し、こちらはモロにヴォルネイです。ベリーやチェリーの果実がたんまり、ドライでややタイトですが密度が有って、その美味しさで飲めてしまいます。中域の膨らみも今から適度に有り、終息にはダークなチェリーを長く感じさせてくれます。これは落ち着かせたら飲んでも良いか・・と思いますが、寿命自体は20年ほどは有るでしょう。
この2つのワインを飲んでみると、やはり・・
「尻軽なピノ・ノワールを造るつもりは無い!」
と思います。
ドミニク・ラフォンが目指しているのは、かつてアンドレ・ラモネがクロ・ド・ラ・ブードリオットをボーヌのロマネ=コンティだと言ったように、D.R.C.で有り、ルロワで有るのでしょう。

左の写真は、今まで何度か登場していますが、1970年もののコント・ラフォンのモンラッシェです。まぁ、たまげたワインでした。50年近くも経っているのに、抜栓して3時間たっても、まだまだ・・です。自然と頭が下がって来ちゃいます。
そんなモンラッシェと同様に、ドミニク・ラフォンはどんなワインでも、全く手を抜くことをしないです。ボーヌ・ヴィーニュ・フランシュも、ヴォルネイも、自分の全精力をつぎ込んでいるように思えます。
だから味わいは物凄く「エネルギッシュ」です。全然、濃くは無いですよ、密度感はかなり有りますが・・。それにムルソーやACブルのように、要素の向きが内向き・・と言う風ではないです。どっちの方向にも向いています。その上で、かなりのエナジーを感じる味わいなんですね。是非ご検討いただきたいワインです。
因みに・・ヴォルネイ1級レ・リュレも、売れずに残っていたら飲んでしまうかもしれません。ドミニク・ラフォンのラインナップではほぼトップのキュヴェです。どうぞよろしくお願いいたします。
以下は2013年もの以前のレヴューです。
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【素晴らしい果実感!ピュアです!目茶美味しいです!】
コント・ラフォンと言われるとどうしてもシャルドネのイメージが強いですが、実は素晴らしいピノ・ノワールも造っていて、ヴォルネイ・サントノ・デュ・ミリューやシャンパンなどは、長熟で官能的な味わいです。ムルソー側にあるヴォルネイのシャルドネはムルソーのアペラシオンになりますから、実はラフォンにとっても「本拠のワイン」なんですね。シャルドネで成功したコント・ラフォンも、PKさんには、
「シャルドネは第一人者だが赤の上達はもう少し時間が掛かるかも」
などと言われていた時期も有りました。
もっともコント・ラフォンのワインは高価ですから、そう易々とは飲めない環境に有りましたし、数も無かったですから、ほとんどの方々も検証が出来なかったと思います。基本、サントノー・デュ・ミリューは10年、シャンパン他は3~5年経過してから・・が良いと思います。
このドメーヌ・ドミニク・ラフォンのラインですが、今回はベースのヴォルネイを・・ようやく飲んでみました。2011年、2012年は輸入自体が少なかったので、結局 noisy も入手できず、ヴォルネイも2009年以来の入荷です。とても飲める入荷量では無いんですが、将来を考え・・無理にも飲んでみました。でも飲んでみて・・良かったです。
非常にしなやかで大柄、ピュアさと官能感に溢れた素晴らしいヴォルネイでした。エキスもしっかり出ているんですが、肉がちゃんと有るんですね。果実に置き換えるとすると、ジュースだけでは無く、果肉感も有る・・んです。
例えば似たようにポマール・ヴォルネイで育ったニコラ・ポテル、ロッシュ・ド・ベレーヌのヴォルネイは、エキスがしっかり出た完全エキスな味わいです。伸びやかですが肉は無い・・。しかし同じくドメーヌ・ド・ベレーヌの上級キュヴェには肉がちゃんと有るんですね。
何でそう感じるのかは判らないんですが、そんなドミニク・ラフォンのヴォルネイも、飲み始めて30分ほど経過すると凄く変化してきます。ピュアな果実と果肉が全面を占めていたスタイルから徐々に官能的なアロマが漂い出します。それと同時に「肉」を感じていた部分が無くなり、非常にエキシーになってくる・・滑らかで妖艶で・・そしてピュアなんです。
ドミニク・ラフォンはビオですが、揮発酸的危険な部分はほぼゼロです。皆無と言って良いかもしれません。しかしそのピュアなニュアンスはSO2の少なさにも要因が在りますから、抜栓後の香りのスピードは速いし変化も早い・・と言うことになります。どんどん良くなる法華の太鼓・・です。
果実もチェリーのニュアンスで始まりますが、徐々に色濃くなり、ヴォーヌ=ロマネのような皮革感、スパイスも出てきます。単にピュアだというのでは無く、ポテンシャルも高いことが伺えます。
今飲んでも美味しいです。ビオですから・・早飲みしても開きが早く、追い付いてくれます。し