【今、コルトンが熱い?!ついにエマニュエル・ルジェもコルトンに進出?コルトン、そしてシャルルマーニュを産出する3つの村のひとつ、ラドワのブランです!】

「ラドワ」の白です。1級の「グレション」と村名です。詳細は不明・・何と言ってもこのコロナ禍ですから、フィネスさんもフランスに飛べず、余り情報が無いようです。
そうは言っても入荷数も僅少ですから、何か情報が無いかと・・ネットを徘徊していましたら・・相当ウロウロした甲斐が有りましたよ。何と、左の写真を見つけました!・・
「2018 コルトン・ル・ロニェ・グラン・クリュ S.A.S.ルジェ・ペール・エ・フィス!」
何と・・メオ=カミュゼの銘酒と同じ畑です!・・いや、今回の入荷では無いですよ。あくまでネットで拾った画像です。なので、文字情報は全く在りませんが、
「D.R.C.に続いてルジェもコルトンに進出!」
が決定的になった訳ですね。
「・・それは果報!・・でも、今回のコラムとは関係ないんじゃ・・?」
と思われるかもしれませんが・・そうじゃないんですね~・・。
実はコルトンの「ロニェ」と言う畑は、「ラドワ」と言う村に有るんですね。セリニーも同様ですんで、「ラドワ=セリニー」と言われてます。
ラドワは、アロース=コルトンの北側に接していまして、ちょうど「ル・コルトン」「ルナルド」辺りと境界を分けた形で、「ヴェルジェンヌ」「ロニェ」がラドワ側に展開しています。コルトンの丘の北側部分です。そしてそのグラン・クリュを下側から抱くように幾つかの1級畑が存在し、その周りを村名畑が取り巻く・・そして、異なる丘の高い部分で東~南向きの畑が1級畑・・そんな感じなんですね。
で、グレションはそんな日照の良い畑のひとつで、将来は結構に有望なんじゃないかと思えるロケーションです。
D.R.C.もかのシャルルマーニュ大帝由来の畑からコルトン=シャルルマーニュを造り出しましたし、ルロワも随分前から「コルトン」をリリースしています。
まぁ、ちょっと儲かったから畑を買おう・・と思ってもこの時代、そう簡単には事は運ばない訳ですから、メタヤージュで始めて徐々に・・と言うスタンスが多いんじゃないでしょうか。
なので、この「コルトン・ル・ロニェ」を見ると、この白の二種の存在もまた、ちょっと違って見えてくるんじゃないかと思っています。
そして、ラドワ・・もしくはラドワ=セリニーはPKさんによると、
「コート・ド・ボーヌの忘れられたアペラシオン」
と言う言葉で紹介されているように、ほとんど知られていないんですね。なので、
「価格は・・安い」
です。
まぁ、「ル・ロニェ」のちゃんとした名前は、「ル・ロニェ・エ・コルトン」ですから、
「コルトンと言うアペラシオンは、本来ラドワに有った!」
訳で、某国の大統領さん風に言えば、
「アロース=コルトンに盗まれた」
とも言えなくもない訳でして・・いや、アロース側にもル・コルトンが有りますから・・と新大統領に言われてしまいそうでは有りますが、もし、同じような境遇だったモンラッシェ同様に、
「ラドワ=コルトン」
と名付けておけば、ルイ・ラトゥールの黄金時代に持て囃され、今はかなり状況が違ったのかもしれないですよね。そもそもコルトン=ルナルドは素晴らしい畑ですし、ル・ロニェ・エ・コルトンは地続きですから・・今のメオ=カミュゼのコルトンの不人気さは、この先も続くのかどうか・・などと考えてしまいます。
それでも、マダム・ルロワに注いでもらおうと待っていたのに、某エージェントのおじさんに注がれてしまったドメーヌ・ルロワの「コルトン」の素晴らしさは・・今も感覚として残っていますから、やはり「コルトン」と言うワインは素晴らしいポテンシャルを持っている・・そう思っています。
また、今回のラドワの2アイテムは数量が兎に角少ないのと、飲んでどうこう言うような状況なのかどうか・・判断が結構に難しいので、取りあえず・・販売させていただき、後に繋げようと思っています。ご検討くださいませ。