
ワインの写真をこれだけ沢山撮っていると、何故か判らないんですが、
「ピシッと絵にハマるワイン」
が有ります。
そして飲んでみると・・まず外さない・・どころか、滅茶美味しい場合がほとんどです。最近で言うとこのオーレリアン・ヴェルデの2015オー・ブード(オー・ブド、オー・ブドー)もそうですが、ジャン=ルイ・ライヤールのヴォーヌ=ロマネもそうでした。自宅に帰ってから食事前に撮るパターンが多いんですが、iphone のカメラで適当に・・いや、そうは言ってもかなり大変でして、映り込みも有り、気になる場合はアチコチ動かして、綺麗に映るポイントを探したり、グラスの中のワインの色合いがちゃんと映るように位置を変えたりしてはいます。
で、iphone を構えると、ほとんど何もしなくても(映り込み以外は)ハマった絵が撮れるワインが有るんですよ。勿論ですが、ハマらないワインでも美味しいワインは沢山有りますが、
「エキス系のワインはそのように、果実味重視系のワインもそのように・・」
何もしなくてもちゃんと写るワイン・・それがたまにあるんですね・・。サイズ以外は色味の調整や明るさなどを調整する気にさせないんです。
まぁ、そんなことを言っても、写真に詳しい方にとっては、
「・・・iphone とは言えそんな酷い写真を撮ってて良く言うよ!」
などと言われてしまうのがオチですが・・まぁ、映り込みは気にしないでください。少なくともテーブルの上にズラッと並んでいるコルクを逆刺ししたボトルは映らないようにしていますんで何とかご容赦いただいて・・。

いや~・・完全復活したかと言えると思いますが、2015年のオーレリアン・ヴェルデは素晴らしいですね。リアルワインガイドも、何故か noisy が一生懸命に扱っている時はスルーでしたが、この2年の間の評価の上昇ぶりは半端なく、このオー・ブドー2015年は、93~94+ポイント、同じくニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・ダモードも93~94+ポイント、そしてヴォーヌ=ロマネ・レ・ボーモン2015年は92~94↑ポイントと、凄い評価になっちゃってます。
まぁ、例の↑の意味はリアルワインガイドを読んでご理解いただくとしても、もう・・普通にグラン・クリュ並みの評価と言えます。
で、味わいの方ですが、抜栓直後から素早く立ち上がるしなやかで気品ある赤紫色の果実と石灰感、実にツヤツヤと輝きながらノーズに飛び込んできます。可憐な感じの有るダモードに比べればブードはパワフルと言うことになるかと思いますが、そんな力強ささえエレガンスにラップされたように感じさせてくれます。
中域の拡がり方も見事で、「ジワッ」と優しく、立ち振る舞い良くエキスの味わいを膨らませてくれ、そのままエキス感をアロマに昇華させつつ綺麗な余韻に繋がって行きます。
まぁ・・これは非常に美味しい・・徳丸さんが94+プラス付けたのも理解出来ます。95ポイントでも良いんじゃないかと思いますが、その辺はやはり個人の感覚ですから・・。
これ、今そのままのんでもかなり旨いですが、しっかり1カ月位立てておき、静かに・・揺らさないようにして飲んだら、メオ=カミュゼの物凄いエレガンスのニュイ2014レ・ブードに肉薄して行くんじゃないかとさえ・・思ってしまいました。
なので・・非常にリーズナブルですよ。比べたら半額ちょっと位ですから・・。メオのレ・ブード2014だって「滅茶苦茶安い!」と思った位の出来でしたから、それに次ぐ、肉薄して行く出来かと想像しています。
また、レ・ダモードもヴォーヌ=ロマネ・レ・ボーモンも、そしてこのレ・ブードも割り当てでして、12本ずつしか来ませんので、追加は望めません。是非お早めにゲットしてください。
あ、一応書いておきますが、レ・ダモードはレ・ブードよりもエレガントなのが普通です・・いや、これは書きました。
で、レ・ボーモンですが、ここの畑の特徴としましては、ちょっとエシェゾーっぽい部分が有りまして、リリース直後頃までは結構不安定なんですね。短い時間じゃまとまり切らない・・瓶熟を少し必要とするリューディ・・そんな感じを持っていますので、リアルワインガイド第58号の「92~94↑ポイント」と言うのもちょっと判るような気がします。
まぁ少ないワインを飲んでしまって、「・・・何だかな・・」の気持ちも有ったんですが、自身でちゃんと確かめられて良かったと・・思っています。リアルは2014年からは、たった「0.5ポイント」の上昇ですが、2015年ものの素晴らしさは、その0.5ポイントの上昇に全て現れていると思います。ニュイの1級にそれだけ高い評価をするのは勇気のいることなんですよ・・。是非ともご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は2014年のニュイ・ダモードのレヴューです。
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【べらぼうに旨い!】
今となっては非常に貴重になっていますオーレリアンのニュイ1級ダモードですが・・飲んじゃいました~!・・これはもう・・滅茶旨いです!
徳丸さんは「14年の一部にみられる果実味硬い現象で硬め」・・のような感じで書いてらっしゃいましたが、noisy が飲んだこの10月初旬の時点で・・
「べらぼうに旨い!」
ので、むしろその硬さを認識出来ずに・・全部飲んじゃいました・・。こりゃぁ旨いです。
リアルワインガイド第54号は今飲んで92 ポテンシャル94 飲み頃2019~2045と言う評価で・・もうぶっ飛んじゃってますが、それも判ります。非常に・・旨いです。「キュッ」と締まっては居るとはしても、そのテクスチュアがまぁ・・しなやかなんです。このキュヴェについては、昔のオーレリアンを彷彿とさせてくれました。そしてその頃よりやはり健康的かな・・。ややアングラな、ダークな旨さを持っていましたが、その傾向は僅かに持っているとしても、よりブライトな方向に向いたと思います。
味付きもほぼ球体で「つやっつや、まるっまる」しています。そしてやはりニュイの1級ダモードたる、ヴォーヌ=ロマネっぽい香りや旨みを持ちつつ、ダモード的な酸の確かさを持っていると思います。
鈍重さ無し!・・エレガントさ++、滑らかさ++ な素晴らしいレ・ダモードです。そしてブライトさはシュヴィヨンを超えてるかな?・・とも思います。是非飲んでみてください。今すぐなら飲んでも絶対美味しい!オーレリアン節爆発です。お勧めします!