
2016年もののオーレリアン・ヴェルデの下級キュヴェ、ACブルやオート=コートがとても良く出来ていて・・と言うか、それはどこか、
「2016年ものにしては」
と言うような、やや下駄を履かせたような視点も有ったかと思うんですね。ちゃんと美味しいけれど、凄く光るものは見つけられたか?・・と聞かれると、
「・・いや、だから普通に美味しい・・」
としか言いようの無い感じだった訳です。
なので、2016年の上級キュヴェが届き出したので、
「・・・上も極普通だったらどうしよう・・」
と言うような気持ちが有ったところ、ニュイ1級レ・ダモードを飲んで・・もうぶっ飛びました。もう上級キュヴェは確実に一番良い時のレベルに戻っています。このニュイ1級オー・ブードもそうです。
この2つのニュイ1級は、ヴォーヌ=ロマネ村の最南端に隣接しています。そして、オー・ブードの真上がレ・ダモードです。この関係を覚えておいてくださいね。
で、この1級オー・ブードは、ヴォーヌ=ロマネの希少かつ1級のトップと言える「マルコンソール」に接しています。
そして、ヴォーヌ=ロマネ・オー・マルコンソール1級の真上が村名のヴォーヌ=ロマネ・レ・ダモード。その南がニュイ1級のレ・ダモードと、その上に村名のレ・ダモードが接しています。
なので、このオー・ブードはマルコンソール的な緻密さと肉厚さ、ヴォーヌ=ロマネっぽさを持っていますし、密度のしっかりした粘土由来のニュアンスを多く含みますので、
「肉厚でパワーの有る味わい」
なんですね。
反対に上部のレ・ダモードは、オー・ブードのような強い粘土のニュアンスは無く、石や小石と言ったニュアンスに富みますので、やや軽く、エレガントな味わいに成る訳です。
この2016年オー・ブードも、昨今では一番の仕上がりかと思います。これだけはずっと飲んでますんで・・はい。非常にパワフルでバランスが良いです。重心が低くどっしり・・そこから深いアロマが立ち昇ってくる感じです。
今飲んでも美味しく飲めますが、やや早いかな・・と言う感じは残ります。今飲んで一番おいしいのは・・どうでしょう・・やはり、1級のレ・ダモ-ドでしょう。少し早いけれど流石にヴォーヌ=ロマネ的旨さが素晴らしいレ・ボーモンが二番手、本格的で重量感の在るオー・ブードは3年我慢した方が良いかもしれません。
しかし、非常に良い仕上がりでした。リアルワインガイド第62号も、 今飲んで 92 ポテンシャル 94 飲み頃予想 2021~2048 と言う、とても高い評価でした。
まだまだリーズナブルだと思います。是非ご検討くださいませ!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【オー・ブード2015!高い評価も納得の素晴らしい味わいでした!これは素晴らしいです!】
ワインの写真をこれだけ沢山撮っていると、何故か判らないんですが、
「ピシッと絵にハマるワイン」
が有ります。
そして飲んでみると・・まず外さない・・どころか、滅茶美味しい場合がほとんどです。最近で言うとこのオーレリアン・ヴェルデの2015オー・ブード(オー・ブド、オー・ブドー)もそうですが、ジャン=ルイ・ライヤールのヴォーヌ=ロマネもそうでした。自宅に帰ってから食事前に撮るパターンが多いんですが、iphone のカメラで適当に・・いや、そうは言ってもかなり大変でして、映り込みも有り、気になる場合はアチコチ動かして、綺麗に映るポイントを探したり、グラスの中のワインの色合いがちゃんと映るように位置を変えたりしてはいます。
で、iphone を構えると、ほとんど何もしなくても(映り込み以外は)ハマった絵が撮れるワインが有るんですよ。勿論ですが、ハマらないワインでも美味しいワインは沢山有りますが、
「エキス系のワインはそのように、果実味重視系のワインもそのように・・」
何もしなくてもちゃんと写るワイン・・それがたまにあるんですね・・。サイズ以外は色味の調整や明るさなどを調整する気にさせないんです。
まぁ、そんなことを言っても、写真に詳しい方にとっては、
「・・・iphone とは言えそんな酷い写真を撮ってて良く言うよ!」
などと言われてしまうのがオチですが・・まぁ、映り込みは気にしないでください。少なくともテーブルの上にズラッと並んでいるコルクを逆刺ししたボトルは映らないようにしていますんで何とかご容赦いただいて・・。

いや~・・完全復活したかと言えると思いますが、2015年のオーレリアン・ヴェルデは素晴らしいですね。リアルワインガイドも、何故か noisy が一生懸命に扱っている時はスルーでしたが、この2年の間の評価の上昇ぶりは半端なく、このオー・ブドー2015年は、93~94+ポイント、同じくニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・ダモードも93~94+ポイント、そしてヴォーヌ=ロマネ・レ・ボーモン2015年は92~94↑ポイントと、凄い評価になっちゃってます。
まぁ、例の↑の意味はリアルワインガイドを読んでご理解いただくとしても、もう・・普通にグラン・クリュ並みの評価と言えます。
で、味わいの方ですが、抜栓直後から素早く立ち上がるしなやかで気品ある赤紫色の果実と石灰感、実にツヤツヤと輝きながらノーズに飛び込んできます。可憐な感じの有るダモードに比べればブードはパワフルと言うことになるかと思いますが、そんな力強ささえエレガンスにラップされたように感じさせてくれます。
中域の拡がり方も見事で、「ジワッ」と優しく、立ち振る舞い良くエキスの味わいを膨らませてくれ、そのままエキス感をアロマに昇華させつつ綺麗な余韻に繋がって行きます。
まぁ・・これは非常に美味しい・・徳丸さんが94+プラス付けたのも理解出来ます。95ポイントでも良いんじゃないかと思いますが、その辺はやはり個人の感覚ですから・・。
これ、今そのままのんでもかなり旨いですが、しっかり1カ月位立てておき、静かに・・揺らさないようにして飲んだら、メオ=カミュゼの物凄いエレガンスのニュイ2014レ・ブードに肉薄して行くんじゃないかとさえ・・思ってしまいました。
なので・・非常にリーズナブルですよ。比べたら半額ちょっと位ですから・・。メオのレ・ブード2014だって「滅茶苦茶安い!」と思った位の出来でしたから、それに次ぐ、肉薄して行く出来かと想像しています。
また、レ・ダモードもヴォーヌ=ロマネ・レ・ボーモンも、そしてこのレ・ブードも割り当てでして、12本ずつしか来ませんので、追加は望めません。是非お早めにゲットしてください。
あ、一応書いておきますが、レ・ダモードはレ・ブードよりもエレガントなのが普通です・・いや、これは書きました。
で、レ・ボーモンですが、ここの畑の特徴としましては、ちょっとエシェゾーっぽい部分が有りまして、リリース直後頃までは結構不安定なんですね。短い時間じゃまとまり切らない・・瓶熟を少し必要とするリューディ・・そんな感じを持っていますので、リアルワインガイド第58号の「92~94↑ポイント」と言うのもちょっと判るような気がします。
まぁ少ないワインを飲んでしまって、「・・・何だかな・・」の気持ちも有ったんですが、自身でちゃんと確かめられて良かったと・・思っています。リアルは2014年からは、たった「0.5ポイント」の上昇ですが、2015年ものの素晴らしさは、その0.5ポイントの上昇に全て現れていると思います。ニュイの1級にそれだけ高い評価をするのは勇気のいることなんですよ・・。是非ともご検討くださいませ!超お勧めします!
以下は2014年のニュイ・ダモードのレヴューです。
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【べらぼうに旨い!】
今となっては非常に貴重になっていますオーレリアンのニュイ1級ダモードですが・・飲んじゃいました~!・・これはもう・・滅茶旨いです!
徳丸さんは「14年の一部にみられる果実味硬い現象で硬め」・・のような感じで書いてらっしゃいましたが、noisy が飲んだこの10月初旬の時点で・・
「べらぼうに旨い!」
ので、むしろその硬さを認識出来ずに・・全部飲んじゃいました・・。こりゃぁ旨いです。
リアルワインガイド第54号は今飲んで92 ポテンシャル94 飲み頃2019~2045と言う評価で・・もうぶっ飛んじゃってますが、それも判ります。非常に・・旨いです。「キュッ」と締まっては居るとはしても、そのテクスチュアがまぁ・・しなやかなんです。このキュヴェについては、昔のオーレリアンを彷彿とさせてくれました。そしてその頃よりやはり健康的かな・・。ややアングラな、ダークな旨さを持っていましたが、その傾向は僅かに持っているとしても、よりブライトな方向に向いたと思います。
味付きもほぼ球体で「つやっつや、まるっまる」しています。そしてやはりニュイの1級ダモードたる、ヴォーヌ=ロマネっぽい香りや旨みを持ちつつ、ダモード的な酸の確かさを持っていると思います。
鈍重さ無し!・・エレガントさ++、滑らかさ++ な素晴らしいレ・ダモードです。そしてブライトさはシュヴィヨンを超えてるかな?・・とも思います。是非飲んでみてください。今すぐなら飲んでも絶対美味しい!オーレリアン節爆発です。お勧めします!