
普通に仕上がったACブル赤やACオート=コート赤を飲めば、
「・・ん・・2016年、難しい年を良く乗り切ったね・・」
と、すこし冷めた言葉が出てくるかもしれませんが、村名以上のワインの素晴らしさにはビックリです。特にこのヴォーヌ=ロマネは豊かでフレーヴァーもしっかり、質感もバッチリで、ネガティヴな印象を探しても全く見当たりません。
それどころか、ヴォーヌ=ロマネのワインとしてもかなりの仕上がりかと思える出来で、
「もしかすると2015年と同等以上?」
と判断すべきかもしれないと・・思っています。それに、オート=コートの白が滅茶苦茶旨いので是非飲んでみてくださいね。
しかしながら色合いにも現れているように仕上がり具合は2015年と、微妙に違います。2016年のオート=コートの白に感じるような透明なガラスのようなミネラリティがリリース直後には前面に出ていた性でやや硬かった
ように思えた2015年ですが、2016年ものは何せフレーヴァーがしっかり有りますんで、おそらく2015年同様に存在するはずのガラス風のミネラリティも、前面には出れずに後塵を拝している感じなんですね。
なので、今飲んでも非常に滑らかで柔らかく優しく、豊満なヴォーヌ=ロマネの美味しさを感じさせてくれます。
リアルワインガイド第62号は 今飲んで 91 ポテンシャル 92 飲み頃予想 今~2040 と言うものですが、noisy的には 今飲んで91+~92 、ポテンシャル 92+ 位でも良いかな・・と言う判断です。今のところは、
「今すぐ美味しい女性らしいヴォーヌ=ロマネ、やや硬いが飲める男っぽいジュヴレ=シャンベルタン」
と言う感じでしょう。
2016年の村名クラス、しっかり品質をチェック、確認し、素晴らしい出来であることをご報告します。是非飲んでみてください!お勧めします!
以下は以前のレヴューです。
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【今飲んでもかなり旨いです!ヴォーヌ=ロマネ村名ワインでは最安値?・・でもポテンシャルも素晴らしいです!】
え~・・2006年ものヴォーヌ=ロマネを6600円でご案内していました・・ほとんど一緒ですね・・信じられないです。因みに2006年ジュヴレ=シャンベルタンは5500円でのご案内でした。
さっそく飲んでみたんですが、2015年ジュヴレ=シャンベルタンのような硬さは感じられず、非常に柔らかなテクスチュアからの、酸の穏やかで丸い、しかもエキスが集中したニュアンスが取れ、さらには奥の奥にまだ蕾のような要素がたんまり有ることに気付きました。
今飲んでも美味しいのに、先行きはもっと美味しい・・オールマイティなピノ・ノワールです。
また、テイスティングしていて昔のオーレリアンのヴォーヌ=ロマネの味わいを不意に思い出しました。脳裏にふわっと浮かんで来たんですが、
「そうそう・・こんな感じ・・だったよな・・」
と。
と言うことは、もう完全に以前のオーレリアン・ヴェルデに戻っているのかもしれません。柔らかい酸からのふわふわと柔らかいボディとテクスチュア・・しっとりしつつも気品有る獣の皮のスパイス感。むしろまだ「赤い果実」は全開になどなっていないはずなのに、とてもバランスしていて旨いんですね。
ヴォーヌ=ロマネ村のワインはやはりそのバランスの素晴らしさで、世界のワインファンを虜にしているのが良く判るワインでした。

今飲んでも滅茶美味しいので勘違いしそうですが、
「実はこんなもんじゃ無い」
と思っていた方が良いです。
全然落ち着いてもいないし、まだまだこれからのワインなんですね。でももう、イッパシに仕上がったヴォーヌ=ロマネと感じさせてしまうんです。
漂う気品はノーズから余韻までを通して感じられますし、集中しているのにそうは感じさせないんですね。ジュヴレは凝縮しているのを隠そうともしないんですが、ヴォーヌ=ロマネV.V.の方は、隠している訳じゃ無いが、飲む人の方が「もう仕上がっている」と感じてしまう・・今の表情でさえ完成度が高いから・・なんです。
色合いもまた、ググッと引き寄せられるような「色っぽさ、艶」が有りますよね。力強さはジュヴレには及ばないものの、やはり女性的な柔らかさや物腰、空気感が有ります。
リアルワインガイド第58号で徳丸さんは、今飲んで92、ポテンシャル93 飲み頃予想2018~2043 と非常に高い評価をしています。
・・おかしいなぁ・・十数年に渡って一緒にポイント付けしていますが、こんなに一緒になることは滅多に無いんだけど・・などとも思いますが、ドンピシャ!・・ですね。敢えて言うなら飲み頃予想の始めを「今~」にするかと思います。
まぁ、どちらかが歩み寄った結果がそうなっているんだと思いますが、さぁ・・どっちなんでしょうか。どうでも良いことですけどね。長くお付き合いしていると「似てくる」のかもしれませんね~。本人は嫌がるでしょうけどね。
と言う訳で、これは超お勧めです。今飲んで美味しく、先行きもかなり期待できるスーパーにリーズナブルなブルゴーニュワインです。是非飲んでみてください!お勧めします!
注:店頭でも売れ始めてまして減っちゃいましたので、至急追加します!在庫が無くなってしまってたらお問い合わせください。
以下は2006年のシャンボール=ミュジニーとヴォーヌ=ロマネのご紹介文です。
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【オーレリアンのこの2アイテムはいつも美味しい!】 もう・・・しょうがないですよね。美味しいものは美味しいと書くしかないんです。それもかなり質感が高いですから・・・。旨いオーレリアンのジュヴレよりも、このシャンボールとヴォーヌ=ロマネは格段に旨いです。
シャンボール=ミュジニー
シャンボールらしくカッチリしたミネラリティの高い味わい。ラズベリーの風味が甘みを持ち、正に「甘露」。とてもドライなのに甘いのである。一体感のある味わいが実に好ましい。テクスチュア最高!
ヴォーヌ=ロマネ
香りはまだ閉じているが10分も経つと出てくる。酸度は高くなく、柔らかでまん丸のパレットを描く。旨い。スパイシーなアロマ。高質な動物系スパイス。これも甘露!
まあ、甘いのが嫌だ・・とおっしゃる方は多いですが、どちらもドライ、滅茶苦茶ドライだが、甘いです。徳丸編集長風に言うと、「球体」かな?素晴らしい!とてもリーズナブルだと思いますので、是非是非!これは外せないですぞ!お奨めします!