
ブルゴーニュ・シャルドネ王道の味わいです。しかも良い感じに熟し始めており、非常に滑らかでまろやかです。オイリーさ、石灰、石灰石のニュアンス、少しのハニー、柑橘が熟した感じからのオレンジのニュアンスなど、非常に複雑ながら精緻です。
そしてぷっくりと膨れ上がった中域が心地良く、そこからの余韻の「少し粘りつつ」も「さらっ」とした感触・・これが実に素晴らしいです。
やはりこの人は感性の人なんですね・・。文句の付けようが全く有りません。ただただ美味しく、価格もビックリ、品質・クラスを考慮して非常に安いと言えます。2009年もさっさと完売してしまいましたし、今回の2010年、余り買えなかったことも有りますが、あと少しで終わりです。飲み頃なワインは足が速い・・!・・と言うか、ドミニク・ローランのリリース直後は買ってませんが!それでも、こんな良い感じに熟し始めたヴィンテージで、しかもボーヌ村のシャルドネなら買っちゃいます。まず間違い無いので・・。お早めにご検討くださいませ。少量です。
以下は2015年にご紹介させていただいた2009年もののレヴューです。━━━━━

今まで何度かドミニク・ローランのシャルドネをご案内してきましたが、そのいずれもが、飲まれた方から、
「ドミニク・ローランって美味しいのはピノ・ノワールだけじゃ無かったのね!」
と言うものでした。まぁ、ある種の完璧主義者と想像されるドミニクですので、何の不思議も無いんですが、
「ピノ・ノワール以上に旨い!」
と言う点を忘れてはいけません。
少しオイリーで緻密、滑らかで中盤がしっかり膨らみ、余韻まで自然な減衰をしつつ、全域をたおやかなアロマティックなミネラルな香りが包む・・・
ん~・・、これ以上、言い様が無い・・ミスター・パーフェクトです。
ほんのり蜜にちょっこしオイリー・・分厚いボディにバランスの良い酸のシャルドネって、おそらく非常にオーソドックスなんですが、探して飲んでみると結構な割合で出会わないですよね。よほど飲むタイミングが良くないと・・です。
ところが、彼の場合は樽の使い方が旨いのでしょう・・。全然「樽臭く無い」のに、「樽由来の結合香」がちょうど良いレベルで感じられるんですよね~。実に旨いです!
エージェントさんの文章にも有るように、ネゴシアンの町「ボ-ヌ」と言うアペラシオンは、ほとんど1級畑でほとんどがピノ・ノワールです。しかしながら、ボーヌの北西部には、石灰のキツイ、シャルドネに適した素晴らしい畑が有ります。・・・が、このリヴェルセはそこには無いです。
ボーヌの町のほぼ中央部に有り、著名な「クロ・ド・ラ・ムース」(クロ・デ・ムーシュでは無い)、「レ・ザヴォー」の直下に有ります。シャルドネとピノ・ノワールが植わっているリューディです。
ニュアンス的には、ポマールとの境界を接する「クロ・デ・ムーシュ・ブラン」の暖かみの有る果実の風味をややソリッドに、冷ややかにしたものに近く、村の北西部に存在する畑のような石灰のキツイ岩場のニュアンスまでは行かない・・感じです。ピノ・ノワールが植わっていると言うのが理解できる粘土由来のニュアンスも有ります。
マッタリとしつつもキレも有り、実に旨いシャルドネでした!限定数のご案内です。価格的にも魅力だと思います。是非飲んでみてください!超お奨めです!