ドメーヌ・エ・ドミニク・ローラン
エ・メゾン・ドミニク・ローラン
フランス Domaine et Maison Dominique Laurent ブルゴーニュ
● 今ではついに自分のドメーヌまで持ってしまった元パティシエ、ドミニク・ローランです。
まあ、ドミニク・ローランがXXXXXから葡萄を買った・・・という噂が流れると、そのXXXXXの評価が急上昇するとさえ言われるほど、葡萄の出来、選択眼に定評の有るドミニク・ローランです。ミュジニーなどと云う、ロマネ=コンティ、ラ・ターシュに並ぶクラスの葡萄が手に入ること自体、凄いことです。誰だって素晴らしい出来だった葡萄は、自分で使いたいはずですしね。
●2011 Gevrey-Chambertin 1er Cru Clos Saints-Jacques Vieilles Vignes
ジュヴレ=シャンベルタン・プルミエ・クリュ・クロ・サン=ジャック・ヴィエイユ・ヴィーニュ
【まず入手が難しいクロ・サン=ジャックの葡萄をドミニク・ローランはどうやって得ているのでしょう??】
ご存知、ジュヴレの気高き、しかも妖艶なクロ・サン=ジャックです。しかもヴィエイユ・ヴィーニュです。そして、新樽200%とか400%とか・・(^^;; 言っていたドミニク・ローランは、
「濃厚濃密な味わいを捨てエレガントなブルゴーニュらしいワイン」
を造っています。
それにしてもドミニク・ローランさんですが、1957年生まれ・・だったかな?・・noisy より年上でいらっしゃいますが、凄い畑をまぁ・・次から次へと自分のメゾンからリリースしますよね。
それに、ドミニク・ローランが葡萄を購入した・・と言うだけで、そのドメーヌなりヴィニュロンの評価が上がると言われており、その葡萄を見る目、畑の選択眼とともに、ワイン専門家たちにも認められている訳です。
このクロ・サン=ジャックにしましても、
「・・一体どうやって葡萄を入手しているのか?」
と思っちゃいますよね?・・あのミクロ・ネゴスのオリヴィエ・バーンスタインの手腕を持ってしても、このクロ・サン=ジャックの葡萄は手に入らない訳ですから・・。
リューディ・ル・クロ・サン=ジャックはもともとムーシュロン伯爵家の持ち物だった訳ですが、それをアルマン・ルソー、フーリエ、クレール・ダユ、エモナンで分けて買収され、またその後クレール・ダユの所有する区画は、ルイ・ジャドとブリュノ・クレールに引き継がれましたので、
「現在所有者は5人」
と言うことになります。
なので、ルソー、フーリエ??からは絶対に出て来ないですよね?・・でも、お願いすればきっと供出してくれる・・と言うか、ドミニク・ローランも自分で葡萄の世話をしているかもしれないんですね~・・。
そう・・実は奥さんがシルヴィ・エモナンさんなんですね~。クロ・サン=ジャックの北東部分の一番良い部分をそっくり持っているんですね~。因みにルソーさんは南西の端、フーリエさんはその隣です。
なので、
「奥さんのドメーヌの葡萄を使っているからネゴシアンになってしまう」
と言う訳・・
だと思います。・・これ、推測ですよ・・あくまで。でも、まぁ・・間違い無いかな・・と思います。
シルヴィ・エモナンのクロ・サン=ジャックは非常に豊かで全方位にまん丸な、濃密タイプな味わいです。
しかし、ドミニク・ローランは、
「ボクのワインはエレガントだから・・」
が最近の口癖・・・実際飲んでみると、確かにそう思えます。葡萄の熟度は高いけれど、美しい酸とミネラリティが存在してます。
片や濃密スタイルのシルヴィ・エモナン、奥さんにしてライバルなのかも?・・しれませんが、片やエレガントなワインだと饒舌に語るドミニク・ローラン。
面白いですよね。しかも畑の位置と構成は他の誰よりも良いと言われているんですから・・。
ちょうどまだ・・何故か売れないシルヴィ・エモナンのクロ・サン=ジャックも有りますんで、少量入手出来たレアなドミニク・ローランのエレガントなクロ・サン=ジャック2011年、2013年も、比較で飲まれてみてはいかがでしょうか。
勿論、フーリエやルソー、ルイ・ジャド、ブリュノ・クレールを持っていらしたら、それはもう・・豪勢なワイン会になるでしょう。ドメーヌ対メゾンと言う意味でも面白いかと思います。是非ご検討くださいませ。
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