【こちらはnoisy推しの2006年の Corton Blanc Grand Cru V.V. !まず外れの無いのが当たり前のドミニク・ローランのレアものです!】
いや・・沢山発注はしたんですけどね。でも少ししか買えなかったんですよね。残念です。
あのドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティがコルトン=シャルルマーニュを2019年から生産をはじめることを公表しましたが、何とあのボノー・デュ・マルトレイの畑を2ヘクタールほど借り受けて造るそうです。
ボノー・デュ・マルトレイは売りに出され、投資家たちに買われた訳ですが、その畑が広過ぎることと、新たなシャルドネの畑が欲しいドメーヌ・ド・ラ・ロマネ=コンティとの、お互い共通の利が有ったと言われています。
コルトン、コルトン=シャルルマーニュと言えば、コート・ド・ボーヌに有って、グラン・クリュながらもリーズナブルなプライスで購入できる優れたワインを生む畑です。そのポテンシャルからだけ言うので有れば、他のグラン・クリュにも劣らない素晴らしさが有るのはご存じの通りです。
しかしながら、その判りにくさや飲み頃の難しさもまたブルゴーニュ随一とも言え、特にコルトン=シャルルマーニュや、非常に少ないコルトン・ブランもまた、中途半端なタイミングで開けてしまうと、
「・・うんともすんとも・・言わない・・」
と、ガッカリすることにさえ往々にして出会ってしまう訳ですね。
確かに、ピュリニーやシャサーニュ=モンラッシェの1級クラスの多くが持つ最初からラヴリーな側面は、マンモスなミネラリティに阻まれています。むしろもっと硬いミネラリティをより多く持つムルソーの方が、畑によっては強い果実の風味が若いうちから感じられますので、評判を得やすいとも言えます。
しかし、非常に素晴らしいコルトン=シャルルマーニュには良く出会いますし、ましてや、あのコシュ=デュリのコルトン=シャルルマーニュなどに出会えてしまえば・・
「それって・・畑は関係有りなの?」
とさえも言いたくなるのは判りますよね。
で、今回はそのお隣・・コルトン=シャルルマーニュは名乗れないがコルトン・ブラン・グラン・クリュを名乗れる、ある意味非常に希少なワインです。あのドミニク・ローランがリリースしていますので、間違いなく一定のラインを超える仕上がりで有ると思います。シャブリにしてもボーヌの白も・・ドミニク・ローランは非常に素晴らしいです。
これに関しましては、2006年と言う良いヴィンテージでもあり、沢山仕入れてテイスティングしたかったところですが買えず、テイスティングを断念しています。
コルトン・ブランは、コルトンの丘のグラン・クリュ畑で出来るシャルドネをブレンドしたもの・・と考えて良いと思います。(これが、「ル・コルトン」と書いてあるとしたなら別の話しです。)有名なのはやはりシャンドン・ド・ブリアーユかパランか・・でしょうか。
パランのコルトン・ブランは残念ながら飲んだことが無いんですが、シャンドン・ド・ブリアーユは何度かいただいていますし、何度かご紹介もさせていただいてます。強くない抽出のエレガントなタイプで、シャルルマーニュのような強い硬質さは無く、心地良いワインでした。
今回は魔術師のドミニク・ローラン、しかも必ずやヴィエイユ・ヴィーニュで出して来ますので、適度な集中感と最適な酸バランスで楽しませてくれるものと期待しています。収穫から12年ですので リリースして10年・・良い感じになっているタイミングかと思います。ご検討くださいませ。