【もしかしたら完熟リシュモンヌ!?・・供給者は間違い無く「ペルナン・ロサン」でしょう!!因みにルロワのリシュモンヌもペルナン・ロサンの供給でした。ブルファンは必買!】
前にペルナン・ロサンのラ・リッシュモンヌV.V.1993年をご紹介させていただきましたが、おそらく・・と言うか、間違いなく、ドミニク・ローランのこのワインも、ペルナン・ロサンによるものと思われます。
しかし、ペルナン・ロサンの在庫からドミニク・ローランの目と舌と鼻でセレクションしたと思われるワインですので、
「・・どこか違うのかもしれない・・」
かもしれないし、
「・・おんなじじゃん!」
と言う結果になるかもしれませんし、何とも言えません。
この種の古酒は、出て来た時が買い時でして、それを逃すとまず入手できないのが普通です。それにしてはこのところはペルナン・ロサンのワインがどんどん出て来ていますので、
「・・何でそんなにあるの?」
「・・何でそんなに売れなかったの?」
と言う疑問は残ります。
だって、美味しいでしょ?・・それに今回のドミニク・ローランものはかなりリーズナブルです。素晴らしい畑、ラ・リッシュモンヌのV.V.、しかも四半世紀に届こうかと言う代物です。少量なのでテイスティングは回避しました。申し訳ありません。是非ご検討くださいませ。
以下はペルナン・ロサンの1993年ラ・リッシュモンヌV.V.のコメントです。
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今までも何度か、すでに廃業しているペルナン・ロサンの古酒をご案内してきましたが、そろそろもうさすがに終わりか・・と思ってましたら、今回も少々購入出来ました。
皆さんにはすでに定評のある「モレ1級モン・リュイザン」と、ニュイ=サン=ジョルジュの素晴らしい1級畑、「ラ・リッシュモンヌ」です。
ラ・リッシュモンヌは、それこそその昔、オーレリアン・ヴェルデが買い葡萄でリリースしていて、その大きな構成と複雑さで魅了してくれたワインです。メオ=カミュゼの素晴らしい「1級オー・ミュルジュ」の上部に有り、また「1級レ・ダモード」の直下にあると言う恵まれたリューディです。今回は1986年と1997年と言うことですが、30年もの、19年ものとしても非常にリーズナブルかと思います。
ただし今回はどちらも数が無いことも有り、テイスティングはしておりませんで、前回以前のレヴューをご参考にされてください。
以下は以前のコメントです。(1993年ものですがラ・リッシュモンヌでは有りません。)
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ドミニク・ローランが購入していますんで、味わいの方は・・
「ちゃんと飲めば美味しいのは間違い無いだろう!」
的な考えで行ければOKでしょう。
ですが、この下の方・・前に書いたコメント・レヴューにもある様に、この「モン・リュイザン」と言う畑は「グラン・クリュ・クロ・ド・ラ・ロシュ」の構成畑でも有りますので、似ていて非常に長命でも有ります。
クロ・ド・ラ・ロシュよりは幾分「粘土」のニュアンスが入り、またその分、「石」のニュアンスが減る感じですが、似ていることには間違い無いです。
このような長熟なワインは、あまり経験が無いと・・
「・・開けたらさっさと飲まないと!」
と前もって思ってしまうと失敗します。美味しくなる前に飲み切ってしまう恐れが有るんですね。
むしろ、今回ご案内のワイン・・・1986年は空けてみて、ホストテイスティングしてから「何をどうするか」決めるべきですが、それ以外のワインは、最初から美味しく飲みたいと希望するなら、できれば「デキャンタ」を使用した方が良いかもしれません。 もしくは、「デキャンタを使用すべきかもしれない」ことを頭にインプットしておくべきでしょう。ホストテイスティングで、この先伸びて行きそうなら・・それだけのポテンシャルを信じられるようであれば、迷わずデキャンタを使って、澱と分けてしまいましょう。その方が確実かもしれません。もちろん個体差は出ますので、100%決定では有りませんよ。あくまで決めてかからず、でも想像の範囲内・想定内にしておくことが美味しく飲むコツです。
今回、noisy がチェックしたのは1993年です。1995年と1998年をブレンドしたようなヴィンテージのニュアンスの味わいかもしれません。それでも開けて30分ほどからはグイグイ伸びてきました。開けたては少し酸化のニュアンスが有りますが、10分ほどでミネラリティの膜が伸び、少しずつ官能的なブケが上がってくると収まってしまいます。クロ・ド・ラ・ロシュを思わせるような目いっぱいの石のニュアンスに、スパイスや腐葉土、革、色付いたフルーツの香りが繊細に感じられます。良い古酒ワインでした!
1996年はヴィンテージ的にはグレートイヤーと言われた年ですが、酸が強い印象が有るかと思います。この1996年だけは「目いっぱいのレベルで入っていない」・・自然な減少の液量です。レベルがとても低いということは無いです。
1986年、1993年、1997年はそれぞれほぼ目いっぱいのレベルで入っていますので、おそらくボトルをつぶして補充していると思います。1993年のコルクを見てみてください。きれいですよね・・。なので打ち変えていると思います。
1986年は隠れた良い年です。強くないですが繊細です。これに関してはそろそろ飲み頃じゃないかと踏んでます。でも前にもご案内していますので被らないようにしてくださいね。
1997年は初めての扱いです。今まで出さなかった理由があるはず・・出来は悪くないのでは?と邪推しています。
このような、昔のワインが出てくることが無くなって来ました。1997年も18年ものですよ?・・必ずもっと開くはず・・と思って向かった方が良い結果になるかと思います。ブルゴーニュのワインの奥深さを是非ご堪能ください。
・・あ、いつも言ってますが、
「到着してすぐ」
とか、
「ワイン会にハンドキャリーで当日」
などと言うのは止めてくださいね。・・「無理」です。でもちゃんと向き合えばちゃんとこっちを向いてくれると思います。全品チェックし、キャプスュルが回ることを確認しています。ご検討ください。