ドメーヌ・エ・ドミニク・ローラン
エ・メゾン・ドミニク・ローラン
フランス Domaine et Maison Dominique Laurent ブルゴーニュ
● 以前にドミニク・ローランのモン・リュイザンを開けたらコルクに「ペルナン・ロサン」の名前が焼かれていたと・・・ご紹介しました。で、今回は・・・その本家からの最終とも思える在庫が出てきました。価格はさすがに本家ですんで、ドミニク・ローランよりもかなり安いです。もっともそこにはドミニク・ローランの選択眼は効いてはいませんけどね・・
まあ、ドミニク・ローランがXXXXXから葡萄を買った・・・という噂が流れると、そのXXXXXの評価が急上昇するとさえ言われるほど、葡萄の出来、選択眼に定評の有るドミニク・ローランです。ミュジニーなどと云う、ロマネ=コンティ、ラ・ターシュに並ぶクラスの葡萄が手に入ること自体、凄いことです。誰だって素晴らしい出来だった葡萄は、自分で使いたいはずですしね。
●1992 Clos de la Roche Grand Cru Cuvee Vieilles Vignes Intra-muros
クロ・ド・ラ・ロッシュ・グラン・クリュ・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・イントラ=ムロス
【そろそろ激レアになってきたと思います。】
飲んではいないので・・テイスティングコメントは有りません。申し訳ありません・・流石にもう、収穫から30年近い古酒ですし、価格もだいぶ上昇していますが、それでも90年代前半のワインだとするならリーズナブルでしょう。
かのペルナン・ロサンも銘醸畑クロ・ド・ラ・ロシュを所有していましたので、おそらく・・おそらくですよ・・ペルナン・ロサンかな・・と思います。もしその場合はコルクにペルナン・ロサンの焼き印が有るかもしれませんし、リコルクされているかもしれません。液量はキャプスュル下約1cmでたっぷり・・です。
あ、でもまぁ・・ドミニク・ローランの場合は幾つかのキュヴェが有りまして、これは、「キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ・イントラ=ムロス」のラインです。英語風にイントラ=ムロスなのか、フランス語読みでアントラ=ミューロなのかは判りません・・誰も解説しませんので・・。単に、ドミニク・ローランのクロ・ド・ラ・ロシュV.V.になってしまいます。
でもこちらはイントラ=ムロスです。他にも、「単にクロ・ド・ラ・ロシュ」も存在します。ドミニク・ローランのトップ・キュヴェは「グランド・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」とされていますが、シャンベルタンやエシェゾーは「グランド・キュヴェ・ヴィエイユ・ヴィーニュ」に、そしてドミニク・ローランの思い入れの深いクロ・ド・ラ・ロシュは特別な名前で「イントラ=ムロス」になっているように思います。他にはクロ・ドーヴージョも上級キュヴェは別名で「スイ・ジェネリス」を名乗っています。
光を透かせて見ますと、やはり「クロ・ド・ラ・ロシュっぽい影」の見える、エッジにややくすんだオレンジが入った艶っぽい色合いをしています。クロ・ド・ラ・ロシュって・・いつも白い影が見えるんですよね・・。よっぽど長く立てて置かないと綺麗に澄んで来ないかと思います。淡い色に仕上がることが多いですし、そんな特徴を持ったテロワールかと思います。
何せ1992年ですので・・やや強い押しの有る93年ものより92年もののブルゴーニュらしいバランスを好む方は多いかと思いますが、そもそも誰かさんが「1992年ブルゴーニュは猫跨ぎ」みたいな発言をして、ほぼほぼテイスティングさえしなかったことが響き、当初は1992年ものの評価は低かったのですが、後年になって、完全に見直されています。勿論ですが、実力の無い造り手の1992年は論外ですよ。
「ラ・ロシュ」・・岩と言う畑のグラン・クリュです。noisy 的にはカリウム少し、ナトリウムたっぷり・・みたいなイメージです。ご検討くださいませ。
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