
ネゴスもののワインの楽しさには、
「・・あれ?!」
と、コルクを抜いたら違うワイン・・しかも上級のものが詰まっていた!・・・なんてことが時折有りまして、以前にご紹介させていただいた1999年のジャドさんちのピュリニー・ラ・ガレンヌなどは、滅茶苦茶価格が安いのにも関わらず、デュック・ド・マジェンタ・・つまりドメーヌもの・・しかも最上・・の全く違う畑、クロ・ド・ラ・ガレンヌのコルクが打って有った・・と言う事件が有った訳です。
まぁ、実に楽しい訳では有りますが、若干以上に問題も有り、あくまで1級ラ・ガレンヌはラ・ガレンヌで有って、シャン=カネの一部としてのクロ・ド・ラ・ガレンヌでは無い・・・などと無粋なことを言ったりもしてみたい!・・・などと言う気持ちも有りながら、それでも
「・・そんな価格で良いのなら・・!」
と、リューディ違いも見て見ない振りをしてしまう悲しい性も持っていたりする訳です。
しっかりルイ・ジャドのhpから上記の地図をコピーしてきましたが、やはり全然違う訳で、それに昔は確かクロ・ド・ラ・ガレンヌはデュック・ド・マジェンタのモノポールだったように記憶していたものが、ジョセフ・ドルーアンのクロ・ド・ラ・ガレンヌは、一体どこから購入したんだろう?・・などとも考えてしまったり、考えたところで結果など出るはずもなかろうに・・といつの間にか別のことを思っていたりする訳なのです。
まぁ、モノポールはモルジョのクロ・ド・ラ・シャペルだけだったかな~などとも思わないことも無いので、はっきり言ってどうでも良いことなのでしょう。
因みにモルジョ・クロ・ド・ラ・シャペル2011年はタンザーさんが92/100Points、悪名高き?ガローニさんが94/100Pointsと、豪奢な味わいに海外の評論家さんたちも参ってしまっているようです。
また、このピュリニーのクロ・ド・ラ・ガレンヌ2011年の方は、アドヴォケイト、タンザーさんともに91/100Points、スペクテイター92/100Pointsと言うような感じです。
それでもやはりこのデュック・ド・マジェンタのエチケットを見てしまうと、しかもちょっと熟成気味だったりした日には、ついつい身体が良くない反応をしてしまって・・
「ポチっ」
と注文を入れてしまうんですね。
下の1999年のジャドの間違いクロ・ド・ラ・ガレンヌをお飲みになられた方なら、もしデュック・ド・マジェンタを知らなくても、「シャルドネってこんなに旨かったんだ!」とビックリされていらっしゃるはずで・・・でも今回は確実にデュック・ド・マジェンタなので、価格はやはり普通のジャドものよりは確実に高く・・・でも、同じように「ラ・ガレンヌ」の代わりに「クロ・ド・ラ・ガレンヌ」などとコルクに焼印が無いかどうか確かめてしまうんだろうな~・・と思いつつも、たった6本しか入手出来なかったことに、「飲む訳にはさすがに行かないな・・」と自制をしているnoisyでした。お奨めします。
以下はルイジ・ジャドのラ・ガレンヌ1999のレヴューです。お間違い無きよう・・
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【ルイ・ジャドの1級古酒!!なな、なんと、ガレンヌを開けたらマジェンダだった!】

エチケット記載は有りませんが、なんとクロ・ド・ラ・ガレンヌ!
ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタものでした。
(コルクに焼印有り) ピュリニー1級ガレンヌ24本、シャンボール1級フュエ12本しか購入できなかったブローカーものです。コンディションはかなり良いです。で、どっちを飲もうかと思ったんですが、やはり数の多い白を選択してしまいました。
飲む前、光に瓶を透かしてみて・・・
「あ~、良い色してるな~・・」
とは思ったんですが、コルクを抜いてみると、実に長く良質なもので、
「クロ・ド・ラ・ガレンヌ」
「ドメーヌ・デュック・ド・マジェンダ」
の文字が・・・!
普通は、デュック・ド・マジェンダのワインは別のエチケットでリリースされ、価格も1.5倍以上します。味わいも、「超高級なブルゴーニュ・シャルドネ」そのもので、オイリーさ、蜜っぽさ、キノコ、集中しているのにエレガント、グラスの中でペチャペチャと音と立てて揺れるミネラリティの多さなど、並のシャルドネでは無いことが一見して判ります。舌の上で伸ばせるだけ伸ばしても水っぽくならず、すり潰すとさらに要素を放出・・・、大柄で重量感が有って余韻が実に気持ち良いです!
これは滅茶苦茶安い!・・・こんな美味しいことはたまにはあるけど、めったに無いぞ!
・・・とは思うんですが、今回購入した全てのガレンヌが、クロ・ド・ラ・ガレンヌ/ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタであるとは保証できないんですよね。でも、その可能性は大いに有りますが!・・・何せ、ジャドのガレンヌは、実はドメーヌ・ジャドのガレンヌもありますので、ネゴシアン・ラベルのガレンヌは、このようにどちらからもデクラセ(格下げ)とか、余剰のワインが混じる可能性が有るんですよね。
まず、マジェンタで行けると思いますが、もし「スカ」で焼印無しだったら・・ごめんなさいね。でも味わいは素晴らしいと思いますよ。目茶美味しいので超お奨めです!