ドメーヌ・エ・ルイ・ジャド
エ・メゾン・ルイ・ジャド
フランス Domaine et Maison Louis Jadot ブルゴーニュ
● 幾つかのドメーヌを所有する実力派ネゴス、ルイ・ジャドの飲み頃ワイン、そして重量級シャルドネが入荷です。まず外れの無いワインですが、熟成を経てさらに飛躍しています。
■エージェント情報
1859年創立、ブルゴーニュ有数のネゴシアンであるルイ・ジャド社は、すでに日本でもお馴染みの顔となった老舗でしょう。ネゴシアンとしてブルゴーニュ・ワインの取り引きにかかわる一方で、総面積105haというブドウ畑を所有する大ドメーヌでもあるルイ・ジャドですが、その造りはブドウの持ち味を素直に引き出しているような、奥ゆかしさを感じさせます。ゆえに、意識的にブルゴーニュのテロワールを味わいたいような場合には、特にジャドのワインは試す価値があると言えそうです。
●2006 Griotte-Chambertin Grand Cru (Maison)
グリオット=シャンベルタン・グラン・クリュ
【ルイ・ジャドの隠れた逸品です!】
余りご存知無いかもしれませんが、実に秀逸と思っているルイ・ジャドのジュヴレの2つのグラン・クリュをご紹介します。
ルイ・ジャドと言えば、それはもう・・上級キュヴェは素晴らしいものが有ります。最も、村名クラス以下になってくると随分とその表現は「まだら模様」になってしまうのですが、その場合でもやはり「ドメーヌ表記もの」はかなりのものです。
そのルイ・ジャドの、ジュヴレにおける偉大なワインは、何と言っても、「シャンベルタン・クロ・ド・ベズ」と「クロ・サン=ジャック」でしょう。この2つは決して色褪せることの無い素晴らしいものです。
またその影に隠れていて余り目にしない、もしくは正規代理店に扱いが無い等の理由から、日本では余り人気が無い・・、もしくは稀に販売されていても、売る側も良く知らないのでアピール出来ていないのが、今回ご紹介させていただくことになった、シャペル=シャンベルタンとグリオット=シャンベルタンです。
シャペル=シャンベルタンは、ドメーヌ・ルイ・ジャド名義でドメーヌもの、グリオット=シャンベルタンはメゾン名義です。
ご存知の通り、シャペル=シャンベルタンとグリオット=シャンベルタンはそれぞれ北、南に接し合うロケーションです。そしてそれぞれはあの偉大な「クロ・ド・ベズ」の下部(東)に接すると言う、素晴らしいロケーションです。
そうで有りながら、この2つの素晴らしいグラン・クリュは、まるで違うんじゃないかと思えるような表情を見せます。
シャペル=シャンベルタンは、非常にエレガントで比較的長熟、軽快で華やかな印象を見せます。その一方、グリオット=シャンベルタンは比較的早く熟し、その芳香たるや香しく、野生の風味に富み、赤や紫の果実のニュアンスを強く出し、比較的重量感も備わっています。
さすがにやったことは無いんですが、シャペルとグリオットを混ぜるとクロ・ド・ベズに成るんじゃないか・・とさえ思ってしまいますが・・。
2006年のブルゴーニュ・ピノ・ノワールの評価はいかがでしょうか?・・お好きですか?・・それともスルーされますか?
ここは非常に重要で、noisy などは2006年は最高に良い・・ブルゴーニュ的な美しさの出たヴィンテージと理解していますが、一般的には健康優良児の2005年の影になり「イマイチ」のようです。
2006年のドメーヌものシャペルは、タンザー93Points、スペクテイター92Points と低調、またメゾンものグリオットはスペクテイター92Points とシャペル同様、セラートラッカー91Points と低調です。
外人さんの中でも日本人的な、エレガンスを好む方もおられますが、それでもやはり「濃厚タイプ」に高いポイントが付く傾向は相変わらずで、2006年のようなヴィンテージのピノ・ノワールに対しては、飲む以前から、
「弱い」
と言うような印象が植え付けられているように思います。
我々が、彼らが高い評価をしたワインをテイスティングすると、むしろ「甘い」「濃い」と思えるようなワインが多く、しかし、高名な評価者の評点を慮ってしまってか、自身の素直な評価を変更してしまっているような気にもなります。
2006年のピノ・ノワールは、悠然としたブルゴーニュ・ピノ・ノワールの美しさを持っていると思いますが、その一方で早いタイミングで飲むのであれば、現時点ではリリース直後が一番良かった・・と言うことになるのでしょう。
リリースから約10年が経って、比較的早飲みタイプのグリオット=シャンベルタンはそろそろ飲み頃に入って来たタイミングかと思えます。その色合いは外から見える部分においては、非常に官能的なそそられる色合いをしています。シャペル=シャンベルタンはそこまでは成長した色合いとは思えませんが、かなり良い感じになって来ているかな・・と言う感じです。
今回は、当然ながらレア中のレアですし、バックヴィンテージと言うよりも古酒の領域に入って来たアイテムですので、正規代理店の商品では有りませんで、ブローカー仕入れです。
昔のように「貧弱なボトル」に入っているのではなく、構想から長い年月を持たせることを練ったであろう、「ゴージャスにド太いボトル」に入っています。
「どうやったら美味しく飲めるか?」
を飲む前に是非熟視、ご考慮いただき、この素晴らしいであろうと思われるルイ・ジャドの逸品をお愉しみください。
あ、この間も夕方に電話がかかって来て、20年ものの古酒を我慢できずに到着した当日に抜栓されて、
「酸化していて飲めません」
と言われ、唖然としました。
「着いた当日に開けられたのならまともに飲めなくて当たり前です・・そんな状況じゃ私らプロでも何もわかりませんよ。澱だらけでしょ?・・因みに過分に酸化したような色合いかどうか、ちゃんとチェックしてから発送していますので。」
と、その後しばらく説明させていただきましてご納得いただきましたが、noisy からの納品書の冒頭部分に、ワインの飲み方が記載されています。是非お読みいただき、良い状態で飲んでいただきたいと思います。ご検討くださいませ。
Copyright(C) 1998-2023 Noisy Wine [ Noisy's Wine Selects ] Reserved