【これもルイ・ジャドの面子を掛けて造るワイン!ドメーヌ・ガジェの秀逸なシャルドネです!西側の丘のシャルドネ好適地!旨い!】・・以前の記事を掲載しています・・そろそろ良いんじゃないかと!

ゼリティエものです。古くよりジャド家が所有しているドメーヌもの・・と言うことですね。
いや・・でもこう言う飲み比べは実に楽しいです。すこし恍けて来たようにも感じる感覚を呼び起こされるような気がしますし、
「・・あれ・・クロ・デ・ズュルシュルって・・こんなんだったっけか・・」
・・なんて・・ね。
それに、お客様も・・
「noisyさんは2本一緒に開けて比較して見たら楽しいよって言うじゃない?・・でもさ、流石にフルボトルを2本は開けきれないんだよね・・」
なんて思っていらっしゃる方にも、ハーフボトルはお勧めですよ。価格も信じられないほど・・リーズナブルでしょう?
このワインは今までも何度かご紹介させていただいておりますが、2023年の今になって2011年の・・しかもハーフですからね。約12年もののボーヌ1級と言うことになります。
知らない方に申し上げておいた方が良いかと思いますが、
「基本的にハーフボトルはフルボトルよりも熟成が速い」
です。勿論、マグナムはフルよりも超遅い・・です。
ですが今回の2011年の3アイテムの1級ハーフボトル、コンディションが抜群です。フルボトルと同様に綿々と時間を積み上げましたが、
「熟成もフルボトル並み」
と申し上げておきましょう。
また、この1級クロ・デ・ズュルシュルですが、ボーヌの南部に有ります・・1級レ・ヴィーニュ・フランシュの一部です。最南部の1級クロ・デ・ムーシュに接しています。
ですが、クロ・デ・ズュルシュル自体はクロ・デ・ムーシュには接していませんで・・そう、クロ・デ・ズュルシュルはヴィーニュ・フランシュの最北部に有るんですね。なので、クロ・デ・ムーシュほどポマールっぽく無い・・さらっとした感じですが、若干こってりしていると感じます。まぁ・・
「ジュヴレ=シャンベルタンに似ている」
と言う部分では、この鉄っぽさがそう感じさせますし、ジュヴレ=シャンベルタンを飲んでいる・・と思いこんでしまえば・・そのまま終わっても気付かないんじゃないかと思えるレベルです。

そもそもこのクロ・デ・ズュルシュルは、かのトップ・ソムリエのTさんが、ブルゴーニュワインの基準・・みたいなことを言い出したので、皆、一度は飲んだことがあるんじゃないかと思うんですね。
ボーヌの1級はさほど人気が無いですが、ヴィーニュ・フランシュも、このクロ・デ・ズュルシュルも、クロ・デ・ムーシュもそれなりに知られ、人気もそれなりかな・・と思っています。
コンディションがとても良くて・・まだまだ若いです。エッジには僅かにレンガ色が入って来た・・そんな感じです。少し熟成しているのはすぐ判るかな・・と思いますが、
「12年目を迎えたブルゴーニュのハーフボトル!」
と言うテイで臨みますと・・失敗するかもしれませんので・・
「まだ若い!」
と思ってお臨み下さい。
まさにボーヌ1級・・「ボーヌ1級の鏡!」と言いたくなるようなバランスの良い味わいです。ほんのりスーボワ、果実、ドライフルーツ、ほのかなスパイスに鉄っぽさ、ほんのちょっと血、ほんのちょっと獣香・・みたいな感じで、まだまだお茶とかウーロン茶とかは出て来ていないです。
しなやかなテクスチュアで飲み応えのある感じですがエレガントで、ジビエなどはピッタリかな・・と思います。
実際には抜栓当日よりも翌日がより開いて美味しいです・・いや、あくまでnoisy の状況・環境です。お渡ししたボトルの個体差も当然ながら有るでしょうから、
「ホストテイスティングは必ず行う」
ことにして、その先をお決め下さればと思います。
これ・・この価格じゃ・・滅茶安いですよね?
お客様の貯蔵温度にもよりますが、この先10年はへっちゃらです・・と言いますか、完熟までもう少し掛かると思ってくださいね。美味しくいただきました!・・ブルゴーニュワインの基準ですから・・はい。ご検討くださいませ。