【ご存じ1級レ・フュスロット!滅茶良い香りがノーズに入って来ます!・・でも・・現状はちょっと惜しい!・・少し置くかダブルグラスで振り回すか!?】

シャンボール村のど真ん中に存在する1級畑です。村の北東上部にあるのが1級レ・クラ、村の家々を挟んで南西下部にあるのがこのレ・フュスロットです。1級レ・シャルムの上部・・と言って良いと思います。
レ・フュスロットは・・そうですね・・こう言ってしまうと、
「・・んな訳無い!」
と怒られそうですが、まぁ・・激エレガント系ですから、レザムルーズやミュジニーの系統です。ミネラリティが強いんですね・・なので、
「アロマは香水的」
で発散的です。しかも繊細でふんわりとしています。
若いミュジニーを開けると・・ま~・・香りは凄いですよね?・・ん・・飲んだことが無いと判らないと思いますが、若くても結構香ってくれます。
ですが・・味わいが付いてこないですよね?・・バキバキに硬い感じがすると思います。
このレ・フュスロットですが、どちらかと言いますと現状、そんな感じなんですよ。アロマは実に良い感じで「ふわっ」と上がってくるんですが、味わいは滅茶瑞々しいものの・・膨らんでくれない・・そんなタイミングでした。
面白いことに・・いや、写真を撮っていた時には気付かなかったんですが、このグラスの写真を見ても・・
「・・ん・・なんだか・・閉じているような感じ」
に見えないでしょうか?・・滅茶苦茶閉じている・・と言う感じでは無いものの、明らかにレ・ボードよりも熟成が遅く、ちょっと閉じ気味に見えるんですね。

まぁ・・シャンボール=ミュジニーのワインと言うのは・・本当に飲み時が難しいんです。
そろそろ良いだろうと思って・・かなり置いておいたシャンボールを開けたにも関わらず、全く閉じていたり・・、何も考えずにまだ若いシャンボールを開けたら凄くご機嫌が麗しくて感動する味わいだった・・と言うことも有ったりするわけです。
まぁ、やはりミネラリティがとても強いので、その影響なんでしょう。
「でも開けてしまったからには何とか美味しく飲まないと!」
と思われるでしょう?
noisy としましては、開けて硬かったら・・
「他のボトルを開けてみれば良いじゃん・・」
と安易に思う訳ですが、お客様はそうは行かないシュチュエーションも有りますよね?
その際は「ダブルグラス」で・・何とか開いて行くように仕向ける・・しかないかな・・と思うんですね。
これは、ブルゴーニュグラスを2個用意します。2人で飲むなら4個です。それぞれに2個ずつ、片方にはこのレ・フュスロットが入っていましたら、
「入っている方から入っていない方へ、空気を含ませるようにしながら入れ替える」
と言うもの。
「・・んなこと誰でも知ってるよ!」
と言われそうですが、そうかなぁ・・たぶん面倒くさがってあまりやらないと思うんですよね。
ですがもし、この造り手紹介のコラムの写真のように、クロ・デ・ズュルシュルとレ・フュスロットを比較するのでしたら、少し開いてくれるズュルシュルと開いてくれないレ・フュスロットだと、クロ・デ・ズュルシュルばかりが減ってしまいます。なのでこの場合はグラスが3個・・必要かもしれません。
また、この寒い時期は、
「品温に注意!」してくださいね。
どうしても品温が落ちているのに気付かずに飲み進めてしまう・・結果としてハーフなので、
「良い時間帯まで持たせられずに飲み切ってしまう!」
と言う悲しい結果になりがちです。
ですので、
「せめて15度以上!」
でお楽しみください。
強いミネラリティが素晴らしいテクスチュアを生む、プティ・レザムルーズみたいなレ・フュスロットです。熟し始めていますが・・まだまだです。めっちゃ安いはず!是非ご検討くださいませ。