【何と何と・・1991年のヴォルネイ=サントノ1級!・・32年と言う長い時間を経たピノ・ノワールです!・・半端無く美しい色を見せてくれます!】
言っておきますが・・勿論、正規品では有りません。ブローカー仕入れですが、どこを経由したかは・・届いてからのお楽しみ。あの・・凄いワインを輸入しているインポーターさんです。以前、ドメーヌ・ルイ・ジャドのハーフをご案内した時と同じです。
また、今回は滅茶少ないのと高くしたくなかったので、飲まずにご案内しています。全て色をチェックしました。素晴らしい色でして・・もう・・感動的です。以前ご案内して誰も買ってくれなかった先代のカティアール、1986年ロマネ=サン=ヴィヴァンの・・
「お願いです!・・飲んでください!」
みたいな色彩に近付いて来てます。
ただし・・1991年ものと言いますと32年経過しています。コルクも弱くなっているに違いありませんし、個体差も当然ながら有ると思います。勿論、リリース当時のものが30年間、保存されていたことになりますから、
「汚れもキズも有る」
と思ってください。その割には結構にきれいだとは思いますが・・。
また、開けてみて・・
「いや~・・これは・・ダメだ。」
と思われるような場合でも、申し訳ないですが補償は致しかねます。
「30年以上も良い状態で寝ていた」
ただそれだけのチェックです。古酒のワインとはそう言うもの・・ご自身が何かしらの情報を得るための対価としてお考え下さい。美味しいと思われるか、ただのゴミだったと感じられるかは飲まれる方次第ということになります。
ですが・・それにしてもワインは不思議です。ほとんどの方は・・完熟する前のブルゴーニュワインを飲まれています。
たしかに、
「30年も寝かせておいたら、相当に危険性が高まる」
と言うこともあるでしょうし、
「30年も掛かったら・・死んでしまうわ・・」
と・・(^^;;
その分、ちゃんと保存してくれていた訳で、保存料だと思えたら「ただ」みたいなものでしょう?
あとは、如何にちゃんと飲めるか?・・どう向き合って飲んだら良いのか?・・をご自身で考え、実行するのみなんですね。
それに、今回はフィネスさんからダンジェルヴィーユの古いムルソー=サントノもご紹介しています。サントノと名の付くムルソーの畑はそれなりの広さがあり、白葡萄は下部に植わっているはずですので、若干、距離は有るとしましても、目と鼻の先にこの「ヴォルネイ=サントノ」のピノ・ノワールが植わっています。
そして、このヴォルネイ=サントノは、素晴らしい1級畑ヴォルネイ・カイユレに接しています・・と言いますか、まぁ・・地続きみたいなものです。
ですので性格は「カイユレに似ている」と思ってください。
そしてヴォルネイ=サントノの南側は勿論、1級ヴォルネイ=サントノ・デュ・ミリュです。かのコント・ラフォンもリリースしていまして、ほとんどの方が熟す前に飲まれてしまった性か、中々評価が上がらなかったワインでも有ります。
ですが・・これは30年以上ものですから・・
「熟してない」
はずも無く、素晴らしく良い色をしているのを、ご購入のお客様も確認いただけるでしょう。
状態は、コルクは僅かに引き込まれている、液量は少々減っているがヴィンテージ並みと思われる、照り・色彩は素晴らしい、キャプスルは回るものが多いが硬めのものも有り無理に回していないので確認できないものが有るが問題無いと思われる、エチケットに僅かに欠損(小さな切込み等)有るものもあるが比較的綺麗・・そんなところでしょうか。
30年以上ものですので、
「コルクを抜く時に折らないように」
充分お気を付けください。折れた時のこともお考えいただき、やや太めの針金、ピンセットなど2組などが有るとよろしいと思います。ボトルの細くなっているところがコルクの先15mmほどを通過する時に大抵折れますので、ゆっくりと引き上げながら途中で止めない休まない・・が良いかと思います。
今となっては非常に希少な32歳です。是非ご検討くださいませ!
以下は2011 シャンボール=ミュジニー・プルミエ・クリュ・レ・フュスロット・ハーフ ドメーヌ・ルイ・ジャド 375MLのレヴューです。
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【ご存じ1級レ・フュスロット!滅茶良い香りがノーズに入って来ます!・・でも・・現状はちょっと惜しい!・・少し置くかダブルグラスで振り回すか!?】
シャンボール村のど真ん中に存在する1級畑です。村の北東上部にあるのが1級レ・クラ、村の家々を挟んで南西下部にあるのがこのレ・フュスロットです。1級レ・シャルムの上部・・と言って良いと思います。
レ・フュスロットは・・そうですね・・こう言ってしまうと、
「・・んな訳無い!」
と怒られそうですが、まぁ・・激エレガント系ですから、レザムルーズやミュジニーの系統です。ミネラリティが強いんですね・・なので、
「アロマは香水的」
で発散的です。しかも繊細でふんわりとしています。
若いミュジニーを開けると・・ま~・・香りは凄いですよね?・・ん・・飲んだことが無いと判らないと思いますが、若くても結構香ってくれます。
ですが・・味わいが付いてこないですよね?・・バキバキに硬い感じがすると思います。
このレ・フュスロットですが、どちらかと言いますと現状、そんな感じなんですよ。アロマは実に良い感じで「ふわっ」と上がってくるんですが、味わいは滅茶瑞々しいものの・・膨らんでくれない・・そんなタイミングでした。
面白いことに・・いや、写真を撮っていた時には気付かなかったんですが、このグラスの写真を見ても・・
「・・ん・・なんだか・・閉じているような感じ」
に見えないでしょうか?・・滅茶苦茶閉じている・・と言う感じでは無いものの、明らかにレ・ボードよりも熟成が遅く、ちょっと閉じ気味に見えるんですね。

まぁ・・シャンボール=ミュジニーのワインと言うのは・・本当に飲み時が難しいんです。
そろそろ良いだろうと思って・・かなり置いておいたシャンボールを開けたにも関わらず、全く閉じていたり・・、何も考えずにまだ若いシャンボールを開けたら凄くご機嫌が麗しくて感動する味わいだった・・と言うことも有ったりするわけです。
まぁ、やはりミネラリティがとても強いので、その影響なんでしょう。
「でも開けてしまったからには何とか美味しく飲まないと!」
と思われるでしょう?
noisy としましては、開けて硬かったら・・
「他のボトルを開けてみれば良いじゃん・・」
と安易に思う訳ですが、お客様はそうは行かないシュチュエーションも有りますよね?
その際は「ダブルグラス」で・・何とか開いて行くように仕向ける・・しかないかな・・と思うんですね。
これは、ブルゴーニュグラスを2個用意します。2人で飲むなら4個です。それぞれに2個ずつ、片方にはこのレ・フュスロットが入っていましたら、
「入っている方から入っていない方へ、空気を含ませるようにしながら入れ替える」
と言うもの。
「・・んなこと誰でも知ってるよ!」
と言われそうですが、そうかなぁ・・たぶん面倒くさがってあまりやらないと思うんですよね。
ですがもし、この造り手紹介のコラムの写真のように、クロ・デ・ズュルシュルとレ・フュスロットを比較するのでしたら、少し開いてくれるズュルシュルと開いてくれないレ・フュスロットだと、クロ・デ・ズュルシュルばかりが減ってしまいます。なのでこの場合はグラスが3個・・必要かもしれません。
また、この寒い時期は、
「品温に注意!」してくださいね。
どうしても品温が落ちているのに気付かずに飲み進めてしまう・・結果としてハーフなので、
「良い時間帯まで持たせられずに飲み切ってしまう!」
と言う悲しい結果になりがちです。
ですので、
「せめて15度以上!」
でお楽しみください。
強いミネラリティが素晴らしいテクスチュアを生む、プティ・レザムルーズみたいなレ・フュスロットです。熟し始めていますが・・まだまだです。めっちゃ安いはず!是非ご検討くださいませ。