ドメーヌ・エ・ルイ・ラトゥール
エ・メゾン・ルイ・ラトゥール
フランス Domaine et Maison Louis Latour ブルゴーニュ
● ボーヌの実に秀逸なネゴシアン、ルイ・ラゥールは素晴らしいシャルドネを世に送り出します。良く知られたのはやはりコルトン=シャルルマーニュ。20年以上の長命さを誇る。シャルドネは全体として全て佳酒であることに誰も異論はないでしょう。
●1986 Bienvenues-Batard-Montrachet Grand Cru
ビアンヴィニュ=バタール=モンラッシェ・グラン・クリュ
【グレートイヤー1986年のビアンヴィニュ!】
89年のLLのバタールにはぶっ飛びましたが、86年のビアンヴィニュは飲んでいないので、もし売れなかったらそのうちに飲んでしまおうと密かに狙っています。(・・・バラしてしまったが・・・)
86年は実に秀逸なボーヌ・シャルドネのヴィンテージと言えますし、ビアンヴィニュはバタールの北側、下の部分に有り、レ・ピュセルと接しています。noisy的には、ちょっと金属的なニュアンスを持っているように感じています。普通のバタールほどの、こってりとしたグラマラスな感じにはならないのが、むしろ好みにピッタリ合っているのかもしれません。
また、最近はとても安易に、
「飲み頃はとっくに過ぎてました・・」
と言われるようになりましたが、
「本当にそうなの?」
という疑問は常に有ります。確かに、さっさと飲んでしまう方が危険性は少なくなると言えますが、我慢した者だけに時が与えてくれる大きな感動は、自分のものにはならなくなってしまうんです。「開く前に飲んでしまう」のが我々である・・・と、考えるべきなのかもしれません。
この間も友人の店の話を聞き、さも有りなん!と感じました。あるお客様から、購入した秀逸なボーヌのシャルドネの古いワインを開けてみたけれど、死んでます、と言われたので、取り合えず栓をして返送してもらったそうです。ところが到着したワインを開けてみたら・・・何と全開状態!この世のものとも思えぬ芳香と味わいに狂喜乱舞してしまった・・・とのこと。ボーヌのシャルドネの秀逸なものは、時折「狸寝入り」をします。明らかにもう死んでしまったかのような、日本酒の古いような、老ねた香りだけをダラダラ出すのみで、一向に開放に向かわないんです。本当に素晴らしいと言われるワインに多いんですよね。
まあ、noisy 自身の好みなど皆さんには関係ないことでは有りますから、このドメーヌ物では無いビアンヴィニュが、どれほどのものか!にだけ興味が有るのでしょうね。・・・でも飲んでいないものはしょうがない・・・でも飲んでしまったら品物が無い・・と、どうにもこうにもやるせないのがワインライフなのでしょう。興味の有る方へ。
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