ひょんなことからバックヴィンテージをいただけることになったメオ=カミュゼのACブルゴーニュ・ルージュです。
noisyもメオ=カミュゼを再評価するきっかけになった2013年ものもいただきましたし、
「そろそろ表情も豊かになって美味しくなってるんじゃないの?」
と思える2009年、2010年、2011年の4ヴィンテージです。全て良いヴィンテージですよね。2016年もののコラムを読んでいただきますと、ヴィンテージの背景をどのように表現していたかも判ると思いますので、様々なワインのお勉強にはとても良い材料になると思います。
まぁ、こう言っちゃなんですが、リリース直後は大したこと無いな・・と感じても、4~5年間時間が育んでくれると、かなり化けてくることも多々ありますよね。
今回は、2016年もののACブルゴーニュ・ルージュを押さえていただいていた分が減ってしまった・・と言うことで、その代わりに4ヴィンテージ、各3本ずついただいたものです。
このところの物凄いメオ=カミュゼの美味しさは、どんな経過をたどってたどり着いたか、ヴィンテージの背景はどうだったか、ピノ・ノワールの熟成はどうなのか等々、興味を持っていただけるかと思います。
数は無いのでお早めに・・ゲットされてください。お勧めします!
以下は2013年のこのワインのレヴューです。
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【エレガンスの塊!ピノ・ノワールの真髄!】
レアなアイテムで有りながらも、その数の少なさからテイスティングも憚られるような状況ですので、入荷したものもをそのままご案内するのみになっていました。
業界的にも何となく売り手は
「飲まないで案内するトップの造り手」
の一端で有って、結局誰も飲んでないと言う状況に、市場もメオ=カミュゼを何となく敬遠しているような状況かと思います。
なのでこの際、久しぶりに飲んでみるか!・・とばかりに、たった12本の仕入れの1本を開けてしまいました・・・っが、ハッキリ言って驚きました。
飲む前は、
「2013年もののネガティヴさはどんな感じかな・・?」
というノリがほとんどだったわけです。ところが・・・
「知らぬ間にメオ=カミュゼは物凄い進歩をしていた!」
と・・・気付きました。
何しろ、
「異常なほどの繊細さ、エレガンス。それだけで納得させられてしまう!」 いやもう・・ビックリです。2013年のマイナス面を評価しようと思っていたのをスッカリ忘れてしまい、ヴォーヌ=ロマネ近郊の、下級のピノ・ノワールに過ぎないワインが持つ涼やかで、しかし圧倒的なエレガンスに打ちのめされてしまいました。これは凄いです!・・・ヴォーヌ=ロマネの特別な畑のワインが持つものを、そのままスケールダウンしただけ・・・。各々の要素が持つ量のみをダウンしていますが、要素の種類はそのまま持っているかのような振る舞いを見せるんですね。
なので飲んでいる時に、ACブルゴーニュだからど~のとか、村名クラスか1級と比べるべきだとか・・そんな感情を持たないんですよ。最高クラスのピノ・ノワールのエレガンスが備わっているんです!
ある意味、これは凄いことです。そんなワインはまず見当たらない・・・。有ったとしても、出来の悪いグラン・クリュのワインが、それに近い風情を見せるのみです。
決して気取らず、全くパワフルでは無く、でも静かに穏やかに、その純粋なエキスの姿を愛でることが出来るんです。
この淡く美しい赤の勝った紫の色合いから純なアロマが漂ってくるかのようです。そして余韻・・・この美しさは圧倒的です。震えます。そしてコンディションも抜群でした・・・。これを飲んでしまったら・・メオ=カミュゼのワインを見直す羽目になる・・と言うか、買いに走るようになってしまうかもしれません。
ヴィンテージの弱さなど微塵も感じない、物凄いワインでした。これが4千円ならとんでも無く安い!お薦めします!