ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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ドメーヌ・エ・メオ=カミュゼ

エ・メゾン・メオ=カミュゼ

フランス Domaine et Maison Meo-Camuzet ブルゴーニュ
● 1983年に彗星のごとく出現したドメーヌ・メオ=カミュゼです。神様アンリ・ジャイエが顧問として付き、試行錯誤しながらも素晴らしいドメ ーヌになったと感じています。まぁ、ここに至るまでは色々有ったと思います。noisy 的な印象の変化も有りました。やはり2014年ものから・・でしょうか。大きく変わったと思います。

 そして天候的に色々有った2016年は、2014年や2015年と言ったヴィンテージに比較し、到着前からネガティヴなイメージを予測させてきました。

 しかしながらそんな心配は全く無用・・と言うことが理解され始めており、noisy も2016年もののメオ=カミュゼを数点テイスティングしましたが、

「・・こりゃぁちと、神掛かって来た・・か?」

と思わせるような素晴らしい仕上がりでした。


 ただしご他聞に漏れずどのアイテムも微量で、何をテイスティング出来るか・・かなり悩みました。その上で、飲めないアイテムは仕方が無いにしても、飲めたアイテムで総合的に判断して行くしかないと割り切り、出来るだけメオさんのコメントなどを掲載したり、他のメディアの評価なども参考にしていただこうと思います。

 この2014年からのメオ=カミュゼのワインを、noisy に騙されたと思ってご購入され飲まれた方は、

「まず軒並み・・素晴らしさにぶっ飛んでしまっている」

ことをお知らせします。

 また、2016年ものをテイスティングした総合的な印象としましては、どのワインも瑞々しく、美しいエキスの出た味わいで有り、しかもまず第一にそのテロワールを感じさせてくれ、この美しいスタイルこそがメオ=カミュゼの個性なんだと思わせてくれます。

 noisy 的には今まで何度も言っていますが、「ルロワ」的なエレガンスを感じさせるもので有り、丁寧に造りこまれ磨かれて来た様子が伺えます。

 古くからのワインファンの方々には、賛否両論が有ることでしょう。「昔から素晴らしい」と言う方もおられれば、「全然大したことが無い」とおっしゃる方もおられるでしょう。しかし、否定的な方々は昨今のメオ=カミュゼを飲まれていない方々だと思います。飲んだら・・とてもそんなことは言えないでしょう。

 今回はピノ・ノワールはACブルからリッシュブールまで、シャルドネはサン=ロマンからコルトン=シャルルマーニュまで揃っています。価格はやはり上昇しています。しかしブルゴーニュの著名生産者の上級キュヴェは、年を追う毎に手の届きづらいアイテムになるのが見えています。リッシュブール、クロ・パラントーなどは大台を超えてしまいました・・アンリ・ジャイエ繋がりのアイテムは、東南アジア諸国の人気の高まりも有り、奪い合いの状況ですから造り手も強気です。

 しかしそれでもまだ1級クラスはまだリーズナブルですし、物凄いロケーションに有り、クロ=ヴージョの最高峰とも言えるはずのアイテムでさえ、手の届く範囲だと思われます。

 是非ご検討くださいませ。飲まれていない方はおそらくビックリするはずです。


◆当主ジャン ニコラ氏による2016年ヴィンテージの総評

 2016年4月に起きた前代未聞の霜害は、過去を振り返ってみても同程度の被害があったのは1945年まで遡らなければならないほど深刻な状況だった。さらに5月になると雨の日が多く湿度が上がってベト病が発生し始めて、生産者はどうすれば良いか途方に暮れた。7月に入ると雨はほとんど止んで夏場は良く晴れてくれたので一時は我々に安息が訪れたが、今度はまったく雨が降らずに乾燥して気温もぐんぐん上昇し始めたので葡萄の日焼け対策や水分不足の心配が出てきてしまった。幸いにも徐々に天候は穏やかになっていったので最終的に理想的な天候で収穫することが出来た。葡萄は霜や病害を感じさせないほど健康的で成熟も素晴らしかった。

 ただ、2016年は場所によって収穫状況が対照的で、ヴォーヌ ロマネは幸い霜害を大幅に免れることができたので収穫量は問題ないが、その他の畑、例えばクロ ド ヴジョは例年の75%の収穫量しかないし、マルサネやフィクサンもかなり少ない。シャンボール ミュジニー 1級(レ クラとフスロット)は例年の1/3の収穫量しかないので混ぜて瓶詰めしている。コルトンでは「ラ ヴィーニュ オー サン」が大きな被害を受けたが、「ペリエール」と「クロ ロニエ」は霜害があった畑よりも上部に位置していたので無事だった。結論としては、ドメーヌ物よりも「フレール エ スール」の畑が特に被害を受けており、前年よりもご提案できる本数がかなり減少してしまった。

 数量的な問題を抱えている2016年だが、ワインとしては醸造当初感じていた鋭い印象がマロラクティック醗酵後には消えており、樽熟成によって優しく滑らかなテクスチャーが加わってチャーミングな味わいだが、しっかりしたストラクチャーも感じる。余韻も長くアフターにスパイシーさとミネラルも感じさせ、葡萄がとても熟したヴィンテージからは予期できないようなキャラクターになっている。2015年のようなレベルに届かないにしてもそう遠くはないクオリティには達しており、2015年ほどのパワフルさや凝縮感はないがエレガントさがある。あの絶望の最中に誰がこのようなヴィンテージになると予想しただろうか?現状では2006年に似たような印象がある。2006年は2005年の陰に隠れてしまいがちなヴィンテージだが、葡萄は良く成熟して収穫も9月末と2016年と似た境遇にあるので今後ワインがどのような熟成をするかが楽しみだ。



2016 Saint-Romain Blanc
サン=ロマン・ブラン

13900
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
サン=ロマン
ドメーヌ・エ・メゾン・メオ=カミュゼ

■ジャン=ニコラ・メオ氏のコメント
 キャラメルやクレームブリュレのような甘い香りに少し木のようなニュアンスもあり、葡萄が良く成熟したであろうことを感じさせると同時に石のような鉱物的な香りもある。オイリーで口当たりは良いがアフターの酸味がワインを引き締めているので少し固いようにも感じられる。2021年くらいになれば複雑さも出てくるだろうが、現状でも凝縮感があって充分飲めてしまえる味わいになっている。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥6,780 (外税) 
【この超瑞々しい、超ピュアな味わいに人々を驚かせるテロワールの表現が有ります。】
 少ない割り当ての中から2本も開けてしまいましたので、利益的には非常に厳しいです。それでも全く売れないよりは良いんですけどね・・。テイスティングしてご紹介したアイテムは売れたとしても、テイスティングしていないキュヴェは売れない・・と言うのが良くあるパターンで、でもそのうち世の中の理解が急激に深まって劇的に売れるようになり、でも喜んでいる暇も無く割り当てが減って行き、いずれ入らなくなってしまう・・と言う経験を長く続けています。このサン=ロマンにしても、またサン=トーバン1級にしても、世界中のどこを探してもテイスティングコメントなど見当たらないはず・・ここ以外は!・・・と言うことで、また開けてしまうんですね~~。損な性格なんでしょう。諦めています。

 2016年ものもだいぶテイスティングを続けており、おおまかな傾向が見えて来ました。勿論ですが、noisy が扱うような造り手に限って・・の話しですよ。

 2016年ものはシャルドネはかなり良い・・と言うか、量は少ないですが質が素晴らしく、グレート・ヴィンテージじゃないかと踏んでます。

 このサン=ロマンですが、ま~・・呆れるほどに瑞々しい・・です。「ピュア」と言う言葉を使いたくなります。危険分子は全く感じません。それでいて余分なぜい肉、残糖無し、骨格も実にしっかりしています。フレデリック・コサールのサン=ロマンのような、フワッとした柔らかさに満ちた味わいでは有りません。おそろしくドライで(コサールは僅かに甘みを残し、二次発酵でアレコレ何とかなるように調整しているように思います)、とことんピュアなので、サン=ロマンと言う村のワインがどういうミネラリティの組成
をしているか、ものの見事に伝わって来ます。締まったボディから美しい柑橘が伸びやかにノーズに飛び込んできます。締まっているのにボディは膨らみを持ち、緊張感が有りつつもゆったり・・余韻も僅かなビター感を持ちつつ、再度果実感、ミネラリティを感じさせつつ美しい収束を見せます。

「めっちゃ美味しいです!」


 ジャン=ニコラは硬いと言っているようですが、締まってはいますが硬いとは思いませんでした。肉をミネラリティがギュッと押さえつけているかのような感覚ですね。素晴らしい味わいでした。


 サン=トーバンは1級になってますね。ユベール・ラミーがちょうど持ってない、村の北の奥の辺りの1級です。味わい的には村の東端、ピュリニーの真裏の「アン・ルミイィ」等が持つ、グラマラスでオイリーさの強いタイプでは無く、フリオンヌとかデリエールの中間的な組成で、ボディは太目、凝縮感は有りますが、無理矢理そうしたようなニュアンスが全く無く、非常にエレガントです。

 この辺りが昨今のメオの凄いところで、「さりげないんだけれどきちんと存在している」んですよね。思わず・・唸っちゃいました・・。これも滅茶美味しいです。ちゃんとサン=ロマンを訴えてくるんですよね。面白いですから、ぜひ、「ユベール・ラミーのサン=ロマンの西側もの」と比べてみてください。超瑞々しいのがカミュゼで密植系のラミーなら密度の組成は上です。どっちがより美味しいと感じるでしょうかね・・是非尋ねてみたいみたいものです。


 また、今回も非常に少ないですがコルトン=シャルルマーニュもいただけました。さすがに飲まないですよ。もう・・2016年のメオのシャルドネ部門は黒字にはならないですからね。でもきっと素晴らしいはず・・だと予測しています。是非飲んでみてください。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【パーフェクトなブルゴーニュ・シャルドネ!と 思わせる素晴らしいワインでした!メオ=カミュゼは本気でルロワを越えようとしている!】

 それなりに長い批判の期間が有ったように思います。メオ=カミュゼと言う大看板もやはり、小作人だったアンリ・ジャイエの名声に支えられ、むしろその実力以上に期待を負わされ、苦しいと思う時期が有ったのかもしれません。

 フランスに出かけた友人たちは口々に、

「ワインショップにフーリエ、ルーミエは全く無い。メオ=カミュゼは山のようになってるけど。」

と3年ほど前までは言っていたものです。


 確かに、メオ=カミュゼのワインはエキス的で官能的だけれど、時にバランスが今一つだったり、時に余りのディテールの人間臭さに、

「・・ちょっと・・やり過ぎじゃないのか・・」

と思ったものです。


 そんな期間は、noisy も正規で扱うルートがほぼ閉ざされていましたので、今のようにこまめなチェックが行き届かなかった面は否定できませんが、コンディションが悪い訳では無いと思われるのに何故か?・・と言うような、どこかにクエスチョンマークを持つ気持ちにされたのは事実です。


 しかしながら、2014年のメオのワインは、ネゴスものもドメーヌものも全く区別なく、非常に素晴らしく、2012年頃までの不安定さ、もしくはキュヴェによる出来の差は全く感じられなくなっていました。

 ものの見事にクラスを表現出来ており、そのクラスの中のトップの出来であろうと思わせるだけの仕上がりを見せつけていました。勿論ですが、入荷数が限られているため、全てのワインを試飲出来た訳では無いですが、それでも、

「ここまでキッチリ最上に仕上げられるので有れば、どのキュヴェでも問題など嗅ぎ分けられないだろう」

と思わされてしまった訳です。


 そして満を持しての2015年、少しドキドキしながら希少なメオの白ワイン、最もリーズナブルなサン=ロマンを開けてみた訳です。

 その出来は、

「まさにブルゴーニュ・シャルドネのお手本!」

と言うべきであり、

「ブルギニヨンが目指すべき道標の味わい」

と言っても過言ではない、素晴らしいものでした。


 この2018年の寒波の中、やや冷え気味でテイスティングが始まりましたが、香りの立ち、その質感、ボリュームとも、サン=ロマンと言うマイナーなアペラシオンとしての表現も持ちつつ、ブルゴーニュ・シャルドネとしての超絶な美しさを前面に出し、エレガンス、フィネスをたっぷり感じさせてくれるものでした。


 冷えていても崩れない、冷旨系の酸をまん丸に持ちつつ、パレットに綺麗に円を描き、少し悶え、美しく長く滞在しながら消えて行きます。

 それはやや温まっても崩れること無く、アロマをややボリューミーにするのみ、そのアロマの美しさは温まることによってさらに際立ちます。

 いや~・・異常に旨いです。


 サン=ロマンと言ったら・・皆さんの脳裏に浮かぶのはやはりド・シャソルネイのフレデリック・コサールでしょう。

 しかし、コサールのサン=ロマンとは、全く違う素振りを見せつけて来ます。サン=ロマン的な個性はしっかり、中盤以降の余韻に掛けてホロホロと見せてくれますが、まずはカッチリのやや硬質な舌触りを。透明感の凄いややグラッシー(グラス)なミネラリティ、もしくは酒石酸的な硬質感。アロマや、そこから僅かに崩壊しつつ放出される果実・柑橘の美しいこと・・。口内でひねりつぶせば、複雑なニュアンスが期待しただけ・・出て来ます。決して雑にならず、凛とした姿は決して崩さず、飲み人はただただ頷きながらその味わいに引き込まれることでしょう。

 コサールなら、もっと弄繰り回したコサール自身の姿を感じさせることでしょう。しかしメオの場合、この美しいシャルドネがメオのワインだ・・と決めつけるなら、それはメオの姿なのでしょうが、

「ブルゴーニュと言う世界で最もエレガントでたぐいまれなフィネスを持つワイン自体を表現」

している・・そしてそれが良く判るワインだと言えます。


 いや、これを飲める人は幸せだろうと思います。非常に旨いです。メオは2020年まで待てと言ってますが、noisy は兎に角、

「そんなこと言わずに一度さっさと飲むべき!」
「そしておそらく気に入るに違い無いのでさらに買い増すべき!」

だと確信して申し上げます。


 他にも白は少々、初登場のサン=トーバンが有りますが、ご存知の通り、ピュリニー=モンラッシェの横、裏に有るアペラシオンで、しかもピュリニー=モンラッシェそっくりの高質なシャルドネになる可能性の高いものです。しかも2015年は熟れた年と言われてますから、
より涼しい畑で有るサン=トーバンは、選択の優先順位が高いと思われます。

 ムルソーもメオは2021年まで待てと言ってますが、飲んだことが無ければサン=トーバン同様、さっさと一度飲むべきです。やや粗暴な一面を持つムルソーと言うアペラシオンですが、メオ的なエレガンスが見事にそれを美しく変貌させていると思います。

 コルトン=シャルルマーニュはメオの最高の白です。余りに売れないので・・2014年がまだ残っており、そのうちに飲んでやろうと狙っています。2020年まで開けない方が良い・・とメオが言っているようですから、今すぐなら飲んでも美味しいと思います。春過ぎまで飲まないで保存されるようでしたら、2020年まで開けない方が無難ですが、これも、

「さっさと飲んでみるべき」

だと思います。


 非常に冷ややか、しかしちゃんと熟れていて、ブルゴーニュ最高の美しさを見せつけるワインでした。飲むべきです!メオ=カミュゼも完全復活!・・と言って良いでしょう。超お勧めの白4アイテムです。