ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・エ・メオ=カミュゼ

エ・メゾン・メオ=カミュゼ

フランス Domaine et Maison Meo-Camuzet ブルゴーニュ
● メオ=カミュゼの2019年、ドメーヌものを先発でご案内させていただきます。そもそも2019年ものは数が無く、飲めるワインも非常に少なく・・ですので、ヴォーヌ=ロマネ村名2019年を無理矢理に開けてのご案内です。

 でも・・そんなことも無駄だったかもしれません。海外メディアの評価が異常に高く、98ポイントとか99ポイント・・なんて高値が続出しています。

 勿論、リシュブール、クロパラは凄い評価ですが、あの・・いつも残っていたレ・ブリュレが上値98ポイントです!・・村名のヴォーヌ=ロマネでさえ・・93ポイント!

 ちょっと呆れ気味のnoisy ですが・・上手くすれば、お客様へのご紹介の後になりますが、上級キュヴェもテイスティングできるかもしれない状況も考えられ、ちょっと嬉しいかな・・(^^;;

 いずれにしましても、数が本当にありませんので、どうぞお早めにご注文くださいませ。第二弾はメゾンものをある程度テイスティングしてご案内する予定でいます。


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 メオ=カミュゼの2018年ものが入って来ました。ドメーヌものは本当に少量ずつですし、ドメーヌものと扱いが準ずるネゴスものも高資質です。

 この何年かのメディアの評価も鰻登りで、しかも安定しています。以前の不安定さは消え、メオ=カミュゼらしいエレガンスや荘厳さがどのキュヴェにも表れているように感じます。

 因みにトップ・キュヴェのリシュブールと二番手だったオー・クロ・パラントーは同じ価格になり値上がりしています。価格が同じと言うことは、同じ資質であるとの造り手の判断でしょう。

 まぁ、この2つは神様アンリ・ジャイエ由来の畑ですから、もう仕方が無いと言うしかありませんが、そうなってくるとやはり神様アンリが耕作し醸造していたヴォーヌ=ロマネ・レ・ブリュレが非常にリーズナブルに思えてしまいますよね。こちらはほぼ据え置きです。

 今回は、余り飲む機会が見つけられなかった「コルトン・レ・ペリエール」をテイスティングさせていただきました。やはりメオらしい純粋でエレガントで、フィネス感の満ち溢れる冷ややかな味わいでした。

 このスタイルは、メオ=カミュゼ独自のもの・・と言って良いように思いますが、この何年かのメオ=カミュゼのワインは神掛かって来たように思います。

 第一弾としてドメーヌものをご案内させていただきますが、全て再入荷の期待できないワインです。お早めにご検討くださいませ。


■当主ジャン ニコラ氏による2018年ヴィンテージの総評
 2018年は春から暖かく早熟で霜の心配はなかったが、5月末から6月頭に掛けて雨が多く降った影響でベト病が発生してしまった。また、一部の畑では雹害もあったが、6月以降は天候が回復して気温も上がり畑はとても乾燥した。地中には水分が十分蓄えられていたので乾燥による水不足に悩まされることもなく、8月末には収穫を迎えることができた。収穫期間中は天候が良かったので素晴らしい健康状態の葡萄を収穫することができた。なめらかなテクスチャーときめ細やかさもあり、テロワールが良く表現されている。若いうちから飲むこともできるが熟成させたいヴィンテージでもある。近年では2015年と比較できるが、2015年ほど葡萄が成熟して甘くなったわけではなく、2018年のほうがバランスは取れている。
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 2017年のメオ=カミュゼ、上級キュヴェが入荷してきました。近年、ファンを大きく増やしている貴重な造り手のワインです。

 やはりそこにはアンリ・ジャイエがメオ家の小作をしていたのが何かと大きいですが・・

 ですが、これまでも申し上げている通り、

「畑は同じでも基本的にアンリ・ジャイエ的味わいでは無い!」

と、個人的には感じて来ました。2016年までは・・です。


 その上で、2014年頃からのメオ=カミュゼのワインの品質向上は凄まじく、エレガントでフィネス溢れるエキス系の見事な味わいに、メオ=カミュゼの完全復活と、メオ=カミュゼのワインの味わいの傾向を感じていました。


 ところがですね・・2017年の上級キュヴェが到着し、数アイテムのテイスティングをしましたら・・

 いや、白ワインは今まで通り、滅茶旨いです!エキス系でエレガントでフィネスが有って、荘厳さまで・・。これは2016年までと基本的に同様なスタイルで一致しています。サン=ロマンなんか・・ボトルを抱えて飲みたい位です。勿論、フレデリック・コサールのサン=ロマンとも異なるスタイルで、まさに王道の味わいです。(注:コサールも近年はだいぶ小細工をしないようになってはいます。)

 で、問題はピノ・ノワールです。素晴らしい!・・のは間違いありません。しかし、問題なのは・・

「仕上がりの傾向が2通りに別れている!」

ことに有ります。


 エキス系のドライで荘厳な、2016年までのメオ=カミュゼのスタイルをそのまま継承し、さらに昇華させたような仕上がり・・質えばニュイ=サン=ジョルジュ村名などは、もうビックリするような仕上がりです!・・ヴォーヌ=ロマネ1級レ・ルージュかロマネ=サン=ヴィヴァンか?・・まぁ、そこまでは行かなくても同様なニュアンスを感じます。


 ところがですね・・例えばシャンボール=ミュジニー村名や1級レ・フュスロット(メゾン)、そしてヴォーヌ=ロマネ村名などは・・なんと、

「アンリ・ジャイエ系の果実味系の豊かで真ん丸な味わい!」

をしているんですね。


 勿論、樽が浮くなんてことも全く無い・・甘くも無いですし・・ですが、果実がしっかり乗ったまま、真ん丸と言うか、真円、真球のパレットを描いてくれるんです。

 そもそもnoisy 的には、メオ=カミュゼのワインにアンリ・ジャイエを感じたことがほぼ無く、個人的には、

「色々と教わったが我が道を行くのが彼のスタイル」

と思っていました。


 しかしながらどうやら素晴らしい仕上がりになったと思われる2017年は、そんな御大のイメージをも、アイテムに拠っては描くようになった・・とも言えます。


 エキス系のニュイ=サン=ジョルジュ村名には、透明なミネラリティに満ちています。その奥からエキスが漏れだし、果実のアロマを形成し、ノーズに運んでくれる感じです。

 果実味系のシャンボール=ミュジニー村名は、比較的パワフルで果実が真ん丸なパレットをまず描いてくれます。そしてエキス系と同様に透明なミネラリティの下支えが有り、全編美味しい果実と微細なミネラル由来の妖艶さが追って来るような感じです。


 流石に数の無い上級キュヴェまでは飲めませんので、それらがどちらに属するのかは・・判りません。しかし、どちらにしましても、非常に興味深い仕上がりの2017年もの・・と言えるでしょう。(ニュイ=サン=ジョルジュ系はエキス系かとは思いますが・・あくまで想像です。)是非ともご検討いただきたいと思います。


■当主ジャン ニコラ氏による2017年ヴィンテージの総評

 2017年のブルゴーニュはどとらかというと早熟だった年で、こういう気候の年は生産者は神経質になりがちだ。寒く乾燥した冬が終わった後、3~4月に掛けては例年よりも気温が高くなったために葡萄の成長は早く進んだ。4月末は霜が発生する可能性があったので生産者たちは不安な日々を送っていた。幸いにも平穏なまま季節は進み、開花期も6月初旬にあっという間に過ぎて、このまま行けば素晴らしい収穫になるだろうことは間違いなかった。6月末は猛暑で収穫が早くなり過ぎる心配もあったが、7月には十分に雨が降って成長のペースも緩やかになり、病気のリスクも少なかった。

 収穫は2016年よりも約3週間早い9月6日に開始。天気予報では収穫時期の天候はあまり良くなかったが、幸い予報よりも雨が降らなかったので葡萄はいい状態だった。区画によっては摘房をしたにもかかわらず収穫量は多く、霜害のあった2016年の収穫減を補うほど収穫量は多かった。ただ2016年の霜害を免れて平均的な収穫量だった区画については2017年のほうが若干少なくなっている。収穫した葡萄の健康状態も素晴らしく、リッチな甘味と酸味を兼ね備えており、素晴らしいバランスで醸造も穏やかに進んだ。マロラクティック醗酵は例年よりも少し早めに進行し、ワインは徐々に深みを増していった。翌年の収穫後には樽の中のワインはだいぶ変化しており、香り高いアロマ、熟したタンニンと軽やかな酸味、様々な要素がすでに溶け込んでいる。

 2017年ヴィンテージは2015年や2016年よりも軽やかですでにバランスが良く分かりやすい味わい。固さや難しい印象は無く、複雑さもあり官能的で心地よさと軽やかさのハーモニーが素晴らしい。比較できるヴィンテージを挙げるとすれば、例えば2014年に近いがもう少し丸みがあり柔らかい。2007年にも近いニュアンスがあるがもう少し肉厚な印象がある。凝縮感もあり熟成させることもできるが、どちらかといえば若いうちから楽しむことが出来る早飲みタイプと言っていいだろう。


━━━━━
 1983年に彗星のごとく出現したドメーヌ・メオ=カミュゼです。神様アンリ・ジャイエが顧問として付き、試行錯誤しながらも素晴らしいドメ ーヌになったと感じています。まぁ、ここに至るまでは色々有ったと思います。noisy 的な印象の変化も有りました。やはり2014年ものから・・でしょうか。大きく変わったと思います。

 そして天候的に色々有った2016年は、2014年や2015年と言ったヴィンテージに比較し、到着前からネガティヴなイメージを予測させてきました。

 しかしながらそんな心配は全く無用・・と言うことが理解され始めており、noisy も2016年もののメオ=カミュゼを数点テイスティングしましたが、

「・・こりゃぁちと、神掛かって来た・・か?」

と思わせるような素晴らしい仕上がりでした。


 ただしご他聞に漏れずどのアイテムも微量で、何をテイスティング出来るか・・かなり悩みました。その上で、飲めないアイテムは仕方が無いにしても、飲めたアイテムで総合的に判断して行くしかないと割り切り、出来るだけメオさんのコメントなどを掲載したり、他のメディアの評価なども参考にしていただこうと思います。

 この2014年からのメオ=カミュゼのワインを、noisy に騙されたと思ってご購入され飲まれた方は、

「まず軒並み・・素晴らしさにぶっ飛んでしまっている」

ことをお知らせします。

 また、2016年ものをテイスティングした総合的な印象としましては、どのワインも瑞々しく、美しいエキスの出た味わいで有り、しかもまず第一にそのテロワールを感じさせてくれ、この美しいスタイルこそがメオ=カミュゼの個性なんだと思わせてくれます。

 noisy 的には今まで何度も言っていますが、「ルロワ」的なエレガンスを感じさせるもので有り、丁寧に造りこまれ磨かれて来た様子が伺えます。

 古くからのワインファンの方々には、賛否両論が有ることでしょう。「昔から素晴らしい」と言う方もおられれば、「全然大したことが無い」とおっしゃる方もおられるでしょう。しかし、否定的な方々は昨今のメオ=カミュゼを飲まれていない方々だと思います。飲んだら・・とてもそんなことは言えないでしょう。

 今回はピノ・ノワールはACブルからリッシュブールまで、シャルドネはサン=ロマンからコルトン=シャルルマーニュまで揃っています。価格はやはり上昇しています。しかしブルゴーニュの著名生産者の上級キュヴェは、年を追う毎に手の届きづらいアイテムになるのが見えています。リッシュブール、クロ・パラントーなどは大台を超えてしまいました・・アンリ・ジャイエ繋がりのアイテムは、東南アジア諸国の人気の高まりも有り、奪い合いの状況ですから造り手も強気です。

 しかしそれでもまだ1級クラスはまだリーズナブルですし、物凄いロケーションに有り、クロ=ヴージョの最高峰とも言えるはずのアイテムでさえ、手の届く範囲だと思われます。

 是非ご検討くださいませ。飲まれていない方はおそらくビックリするはずです。

◆当主ジャン ニコラ氏による2016年ヴィンテージの総評

 2016年4月に起きた前代未聞の霜害は、過去を振り返ってみても同程度の被害があったのは1945年まで遡らなければならないほど深刻な状況だった。さらに5月になると雨の日が多く湿度が上がってベト病が発生し始めて、生産者はどうすれば良いか途方に暮れた。7月に入ると雨はほとんど止んで夏場は良く晴れてくれたので一時は我々に安息が訪れたが、今度はまったく雨が降らずに乾燥して気温もぐんぐん上昇し始めたので葡萄の日焼け対策や水分不足の心配が出てきてしまった。幸いにも徐々に天候は穏やかになっていったので最終的に理想的な天候で収穫することが出来た。葡萄は霜や病害を感じさせないほど健康的で成熟も素晴らしかった。

 ただ、2016年は場所によって収穫状況が対照的で、ヴォーヌ ロマネは幸い霜害を大幅に免れることができたので収穫量は問題ないが、その他の畑、例えばクロ ド ヴジョは例年の75%の収穫量しかないし、マルサネやフィクサンもかなり少ない。シャンボール ミュジニー 1級(レ クラとフスロット)は例年の1/3の収穫量しかないので混ぜて瓶詰めしている。コルトンでは「ラ ヴィーニュ オー サン」が大きな被害を受けたが、「ペリエール」と「クロ ロニエ」は霜害があった畑よりも上部に位置していたので無事だった。結論としては、ドメーヌ物よりも「フレール エ スール」の畑が特に被害を受けており、前年よりもご提案できる本数がかなり減少してしまった。

 数量的な問題を抱えている2016年だが、ワインとしては醸造当初感じていた鋭い印象がマロラクティック醗酵後には消えており、樽熟成によって優しく滑らかなテクスチャーが加わってチャーミングな味わいだが、しっかりしたストラクチャーも感じる。余韻も長くアフターにスパイシーさとミネラルも感じさせ、葡萄がとても熟したヴィンテージからは予期できないようなキャラクターになっている。2015年のようなレベルに届かないにしてもそう遠くはないクオリティには達しており、2015年ほどのパワフルさや凝縮感はないがエレガントさがある。あの絶望の最中に誰がこのようなヴィンテージになると予想しただろうか?現状では2006年に似たような印象がある。2006年は2005年の陰に隠れてしまいがちなヴィンテージだが、葡萄は良く成熟して収穫も9月末と2016年と似た境遇にあるので今後ワインがどのような熟成をするかが楽しみだ。


2019 Nuits-Saint-Georges 1er Cru aux Murgers
ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ・オー・ミュルジュ

16495
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ニュイ=サン=ジョルジュ
ドメーヌ・エ・メゾン・メオ=カミュゼ

■海外メディア評価
94~96 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
94 Points Decanter
92~94 Points Robert Parker's The Wine Advocate
■エージェント情報
 フレッシュなフランボワーズやサクランボ、黒い果実のアロマ、木の香り、石や土のような香りもあり控えめだが心地良い香りで複雑さも感じられる。口当たりは繊細だが濃密で優しく直線的な印象も感じられ余韻にミネラルがある。チャーミングさと奥ゆかしさが混在し、熟成のポテンシャルが素晴らしいことが予測され、進化のキャパシティを感じさせる。最低でも2023年まで待ったほうが良いだろう。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥21,500 (外税) 
【何と、上値96ポイント!・・草葉の陰で神様は何を思う?・・】
 凄いですね~・・96ポイントまで付いてしまいました。このミュルジュもまた神様アンリ・ジャイエが耕作しリリースしていた畑です。

 因みにグレートイヤー、神様が引退をほのめかした頃の1985年もののレ・ミュルジュの評価はPKさんで90ポイントでした。グレートイヤーの85年で90点です。因みにクロパラ1985年は91点、エシェゾーが93点、リシュブールが96点でした。まぁ・・この96点と言うのがPKさんのジャイエさんに対する最高評価だったと思って過言では無いと思います。

 で・・今や・・メオのレ・ミュルジュが96点・・。2019年はグレートイヤー・・何という皮肉のような状況でしょう。

 noisy も事あるごとに、

「ブルゴーニュワインの評価が低すぎる!」

と噛みついて来ましたが(ま・・この下の方には1986年もので噛みついてますが・・)、時の流れは何とも皮肉・・と言うか、味な計らいと言うべきか・・いや、飲まないで取っておけばよかったとか、心がグルグルしてしまいます。

 最高評価のレ・ミュルジュでしょう。神様ジャイエのワインは、村名でさえ神品だったと・・知っている人は知っています。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
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【ジェイエ所縁のオー・ミュルジュ!・・ジャイエのエチケットはニュイ=ミュルジュだったと・・思い出しました!アドヴォケイトは94ポイントです!】

 「Nuits-Murgers」と書かれたエチケット・・・懐かしいですね。アンリ・ジャイエのミュルジュには、ニュイ=サン=ジョルジュでは無く、「ニュイ=ミュルジュ」と書かれていたのを覚えています。意外にも流通は少なかった気がしますので、飲んだ記憶も中々に曖昧です。

 そう・・その頃はアンリ・ジャイエは確かに有名でしたし素晴らしかったですが、何とか入手しようと思えば特に高価格でもなく、だけどもどこでも購入できるような代物でも無かったんですね。

 どのような経緯が有ったのかは定かではありませんが、このミュルジュはリッシュブールと同様にエマニュエル・ルジェに継がれることなく・・メオ=カミュゼの元に戻った訳ですね。

 noisy やnoisyと同世代、もしくは少し前の世代のジャイエを飲んで魂の尾を掴まれてしまった方々の多くは、勿論、クロパラやリッシュブールなどやられた人もおられますが、このミュルジュもそうですし、単なる「ニュイ=サン=ジョルジュ」のワインに、ひっくり返るほどの驚きと、人生観さえ変化させられた人が多いはずなんですね。

 今回、タイミングが合えば何とか飲んでやろうと・・思っていたんですが、余りに必須のテイスティングアイテムが大行列を作っていたため、まだ自重しています。

 因みにアドヴォケイトは上値94ポイントでした。ブドーの前評判の高さと、ジャイエ所縁のミュルジュ・・選択が難しいですが、2018年もののメオ=カミュゼのワインの凄さを考えますと両方・・行きたいですね・・(^^;; 是非ご検討くださいませ!

 以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりになった2017年の上級畑ものは、ジャイエ似?・・それとも?!・・いずれにしても価値の有る選択になると思います!

 2017年のメオ=カミュゼの総括としましては、造り手紹介の欄にも書かせていただきました。白はま~・・呆れるほどにフィネスの溢れる見事な味わいで統一されています。サン=ロマン・・滅茶旨いですよ。気品に溢れ、焦点がピッチリ有った見事な出来です。

 そしてピノ・ノワールですが、これは困りました・・。

「2017年のカミュゼの赤は、『こんな仕上がり』です!」

とは言い切れないんですね。

 例えば、毎年見事な仕上がりを見せるメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名は、このところ3年間のメオの集大成とも思える見事な出来です。エキス系の気品、優雅さ、フィネス溢れる素晴らしい味わいで、誰もが村名などとは思わないんじゃないかと・・思えるほどです。言ってみればロマネ=サン=ヴィヴァン風、エシェゾー上部の乾いた土地からの赤い果実がしっかりエキスになった味わいです。むしろジョルジュ=ミュヌレ=ジブールやD.R.C.系を思わせるもので、絶対に樽の風味が浮いたりはしない、

「私、失敗しないので・・」

的で、2014年から2016年までのメオを総括している感じです。底からルーミエ的なミネラルがしっかり厚みを持って現れ、舌にはまずそれが感じられ、ノーズにそのミネラリティのアロマと、エキスの発露としての果実香が雅に香ります。


 しかし、そんなこの3~4年間とは大きく異なるワインがいくつか散見されます。シャンボール=ミュジニーやヴォーヌ=ロマネ、ジャンボール1級レ・フュスロットなどです。

 こちらは・・何と言いましょうか・・今までメオ=カミュゼのワインにアンリ・ジャイエを感じたことなど、ただの一度も無かったんですが・・御大のワインに非常に似ています。noisy 的には、果実味系と言ってますが、どこにも出っ張りの無い完璧さを見せるんですよ。そして、まるで御大のワインの造り方さえトレースしているんじゃないか?・・と思えるような仕上がりだったんですね。

 なので、この系統の果実味系の味わいは、前述のように2014年頃から綿々と続いたメオ=カミュゼ的なエキス系の味わいとはかなり異なって感じられました。

 ですので、トップ・キュヴェのこれらのワインが、どっちに与したワインなのかは、飲まないと判らない・・と言うことになります。まぁ、その辺はもうどうしようもないので・・すみません。


 一応、アチコチ探しまして、主だったワインの評価を掲載させていただきました。師で有ったアンリ・ジャイエが耕作していた畑、もしくは同名のクリマを最初に書き出しています。次に、カミュゼ家が元より所有していた畑の評価を記載しました。

 このようにみると、やはりアンリ・ジャイエ系のワインの値がさ感は有りますよね。「$」で記載しているのは一例では有りますが、リッシュブールが(1ドル110円換算で)19万円ほどなのに対し、クロパラは22万円ほどと、完全に逆転してしまっているのは、単にクロパラ人気が加わっているためでしょう。

 アンリ・ジャイエ関係の村名以外の畑の評価を見ますと、アドヴォケイトはほぼほぼ93~95ポイントと一定しています。なので、これだけでも「オ・ブリュレ」のリーズナブルさが感じられますよね。このオ・ブリュレはエマニュエル・ルジェも持っていませんから、狙い目では有るんですけど、皆さんはクロ・パラとかリッシュブールに目が行ってしまうのでしょう。それと、ある意味、ニュイ=サン=ジョルジュ1級ミュルジュはまだまだ安いと思います。

 ジャイエ関連以外では、やはりクロ=ヴージョの高評価が光ります。価格もリーズナブルに抑えられていますが、彼の持ち分はクロ=ヴージョで最高の場所ですので・・。元は、このクロ=ヴージョのシャトーの持ち主がメオ家だったことに由来するようで、シャトーの周りの一等地と、上部の一部分で仕上げるのがこのワインです。ですが、2017年の今回のワインは、「プレ・ル・セリエ」(本来はクロ・デュ・シャトー?)の文字が有りますので、

「シャトーの周りのみ」

で造られたワインです。


 また、コルトン・クロ・ロニェですが・・ここは皆さん、余り眼中に無いようで残念です。しかし、このワイン・・素晴らしいんですよ。飲んでご案内出来ないのが残念なほどです。まだまだリーズナブルなグラン・クリュですが、D.R.C.も造り始めていますんで、この先、ドンドン値上がりして行くんじゃないかと思います。

 何せ、あのブルゴーニュワインに超うるさいアラン・メドーが92-95と付けてるんですよ?クロパラが93-95、リッシュブールが93-96 です。海外では460ドルですが、日本では3万円代・・。これは買いだと思いますが・・。

 そして少し前までジャン・タルディが耕作していたヴォーヌ=ロマネ・レ・ショームも・・実は長命で旨いワインに仕上がっているはずです。アラン・メドーが 89-92 とちょっとひねくれ気味の評価をしているのに対し、ジャスパー・モリスが94ポイントって、本当かな?・・などとも思ってしまいますが・・すみません、原本を確認していないので、以下に記す評価ポイントは参考程度にお願いいたします。

 そんな訳で、どっち系に仕上がったのか、興味の尽きないメオ=カミュゼの2017年ですが、同じように2017年ものをテイスティングして、初めてジャイエの弟子でも有ったことを感じたフーリエの2017年と同様に、2017年と言う豊かで健康なヴィンテージが齎せたのかもしれないジャイエ系の「真円な果実のパレット」を、是非味わってみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。



■relationship with Henri Jayer
●2017 Domaine Meo-Camuzet Richebourg Grand Cru $1700
 96 points Decanter
 96 points John Gilman
 94-96 points Vinous
 93-96 points Allen Meadows - Burghound
 93-95 points Robert Parker's Wine Advocate

●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux $2000
 96 points Decanter
 95 points John Gilman
 93-95 points Allen Meadows - Burghound
 92-95 points Robert Parker's Wine Advocate
 92-94 points Vinous

●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne-Romanee 1er Cru aux Brulees$800
 95 points John Gilman
 93-95 points Robert Parker's Wine Advocate
 93-95 points Vinous
 91-94 points Allen Meadows - Burghound

●2017 Domaine Meo-Camuzet Echezeaux Grand Cru $600
 96 points Decanter
 94 points John Gilman
 92-94 points Allen Meadows - Burghound
 92-94 points Robert Parker's Wine Advocate
 91-93 points Vinous

●2017 Domaine Meo-Camuzet Nuits-St-Georges 1er Cru aux Murgers $250
 92 points John Gilman
 90-92 points Allen Meadows - Burghound
 90-92 points Robert Parker's Wine Advocate
 90-92 points Vinous

●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne-Romanee $120
 93 points Decanter
 91 points John Gilman
 91 points Jasper Morris Inside Burgundy
 89-91 points Allen Meadows - Burghound
 88-90 points Robert Parker's Wine Advocate

■owned for a long time
●2017 Domaine Meo-Camuzet Clos Vougeot Grand Cru $460
 93-95 points Vinous
 94 points Decanter
 94 points Jasper Morris Inside Burgundy
 92-94 points Robert Parker's Wine Advocate
 93 points John Gilman
 91-93 points Allen Meadows - Burghound

●2017 Domaine Meo-Camuzet Corton Clos Rognet Grand Cru $460
 92-95 points Allen Meadows - Burghound
 94 points John Gilman
 93 points Decanter
 91-93 points Robert Parker's Wine Advocate
 91-93 points Vinous

●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne-Romanee 1er Cru les Chaumes $250
 94 pointsJasper Morris Inside Burgundy
 92-94 points Vinous
 92 points John Gilman
 90-92 points Robert Parker's Wine Advocate
 89-92 points Allen Meadows - Burghound


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【看板のひとつ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級オー=ミュルジュとブドー、そしてペリエール!(以前のコメントを使用しています。)】

Jhon Gilman 93 Points
Vonous 91-93 Points
Burghound Allen Meadows 90-93 Points
Advocate 88-90 Points

 実は2014年もののブドーを、皆さんに紹介した後で飲んでみたんですね・・。そしたらまぁ・・

「とんでもない出来!」

でした。もう、モロにドメーヌ・ルロワ級です。土臭いニュイ=サン=ジョルジュなど、どこにも無い・・いや、勿論ですが要素のひとつとしては備わっているんですが、

「・・おい!・・中身はロマネ=サン=ヴィヴァンか?」

と思わず言ってしまったほど、その雅なお姿に感服しました。まぁ、詰まらないロマネ=サン=ヴィヴァンも沢山有りますけどね。それから比べたらもう、雲泥の差です。

 海外の評価を探しましたが2003年もので評価されていたのが、レ・ミュルジュでした。スペクテイター誌で94Pointsと言うものでしたが、その他はまず・・見当たりませんでした。

 そんなこんなが有りまして、2014年のニュイ・レ・ブドーは早々に完売してしまいましたが、ペリエールは残っちゃってますね。その内に飲まない訳には行かないでしょう。

 まだメオ=カミュゼの素晴らしさは、日本人には伝わっていないような気がします。昔はそれでも大人気のドメーヌでした。知っていらっしゃる方がそろそろ高齢になられ、新しいワインファンの方は余りご存知無い・・と言うのも有るのでしょうし、ドメーヌものオンリーだったものがネゴスものも造り始めたと言うのも有るでしょう。


 しかし、昨今のACブル赤を飲まれた方は、そのエレガンス、品格に驚かれたと思います。決して濃く無いのにしっかりエキスの美味しさが出ていて、ブルゴーニュらしい理想の姿をしています。

 今回は古いヴィンテージものをいただきました。そんなに多く無い良い機会かと思います。是非ともご検討くださいませ。


 以下は2014年ニュイ=サン=ジョルジュ1級ブドー他のレヴューです。
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 個人的な思い入れなのかもしれませんが、

「ミュルジュと言えばメオ=カミュゼ!」
と言うようなインプットが根付いてしまっているnoisy ですが、引けを取らないのがブード(ブドー)です。何しろ、マルコンソールの南に接する畑ですんで、気難しい一面も有りますが、ポテンシャルの非常に高い畑です。

 一般的にはニュイ・サン=ジョルジュのワインはヴォーヌ=ロマネのワインのように、「あっけらかん」とした部分よりも「肉付きの良さ」「味わいの幅」「力強さ」が有り、より男前な感じがするかと思います。でも、メオのニュイ1級は、開けるタイミングにもよるかとは思いますがエレガンスを伴ったものです。当たった時のミュルジュは・・・です。ヴォーヌ=ロマネの村に近い部分にある畑で、オー・ブード、オー・クラ、オー・ミュルジュと連なっています。

 ジャン・ニコラの以前のコメントを見ると、ブドーは堂々としていて大柄、ミュルジュは緻密でエレガント・・と思えます。でも今回はミュルジュの案内が無かったな・・と。

 ティム・アトキンさんはやっぱりここでも弾けちゃってますね。95Pointsです・・マジか~・・旨いのか~・・。そうなるとこんな価格は全く安いと言えますが・・確かめてみたいところです。もう少し仕入れられるように・・、もう少し売れるように・・そうなればテイスティングして販売できますよね~・・頑張ろう・・。ご検討くださいませ。

 アンリ・ジャイエが自身最高のヴィンテージと評した(らしい)1986年のPKさんの評価です。(飛鳥出版社 バーガンディより)訳者はもちろん、現ラシーヌの代表のお二人です。当時のブルゴーニュワインの評価は、造り手本人が最高の出来だ・・と言ったとしても、こんなものです。クロパラ、ブリュレが90点、ニュイ・ミュルジュ89点、エシェゾー92点、リッシュブール94点・・です・・ちょっと呆れるでしょう?