こちらのレ・ブードも上値95ポイントで・・グラン・クリュ並みの評価です。毎年安定していますよね・・2020年は後になってから、
「凄いヴィンテージだった!」
と言うことになるんじゃないでしょうか。最初から滅茶スムーズで美味しく飲めた2019年ものとは、構造そのものが異なるかと思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【価格と評価の折り合いがつくのはこのブード?・・相当良さそうです!】 このワインは後になりますが飲めるんじゃないかと思っています。2019年のヴォーヌ=ロマネが滅茶美味しかったので、相当期待しています。ご検討くださいませ。
■当主ジャン=ニコラ・メオのテイスティングコメント
香りはとても開いていて魅惑的。赤や黒い果実の香り、フローラルで新樽由来のバニラやキャラメルのような甘い香りがワインの骨格を構成している。たっぷりとした口当たり、とても豊かでタンニンは柔らかく上品。樽のニュアンスがワインにエネルギーを与えていて余韻はハツラツとしている。優しい舌触りだが複雑さもあり、2019年の中でもとりわけいい出来になっている。すでに飲めるような状態だが2030年まで待てばより素晴らしくなるだろうし、それ以上熟成させても面白くなる印象すら感じる。
以下は以前のレヴューです。
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【限りなくグラン・クリュ!?2018年クロパラ等と同時に開けて飲んでも、その凄まじい存在感でアピールした・・と言うツワモノです!】
つい先日ご案内させていただいた、メオ=カミュゼ・フレール・エ・スールのサン=ロマン・ブラン2018年ですが・・いかがだったでしょう?
もうすでに・・
「いや~・・ビックリしました!・・滅茶苦茶美味しいですね・・今年一番のシャルドネかもしれません・・」
と、複数の方に・・いや、実際のところはまだ二人ですが、ほぼ同様の印象をお聞かせいただきました。
そうなんですよね・・どうすれば、こんなにキラキラ輝くような余韻に仕上げられるのか・・全く見当もつきません。
で、当初の入荷予定には無かったアイテムの一つがこのニュイ=サン=ジョルジュ1級のオー・ブドーでして、でもフィネスの担当さんのK君が飲んで、その素晴らしさが他のワインを圧倒していた・・と言うので、
「在庫、無いのかなぁ?」
と聞いてみたところ・・
「調べてみます・・」
と返事をいただき、運良く出て来たのがこのオー・ブドーなんですね。実は先のサン=ロマン・ブランも当初の入荷予定にはなかったものの、テイスティングしてみたら余りに美味しいので、残り2ケースを全部いただいたと言う次第でして、新着でご案内させていただいたところ、ほぼ瞬間蒸発でした。まぁ、ドメーヌものの2018オート=コート・ド・ニュイ・クロ・サン=フィリベール・ブランも圧巻の美味しさでしたからそのようになったと思われますが、実はこのオー・ブドーもまた、そのエレガンスと余韻の「キラキラな感じ」が実に印象的でして、起承転結のすべての段階において、美味しさを確認できてしまう・・ちょっと並外れた出来のニュイ1級なんですね。
皆さんの意識から言えば、ニュイ=サン=ジョルジュと言うよりも、シャンボール=ミュジニーとヴォーヌ=ロマネを半々にしたようなニュアンスのイメージに近いと思います。そのどちらのアペラシオンにしても、ネガティヴな部分を削除し、ポジティブな部分だけを加えたような感じなんですね。だから・・
「美味しくない訳が無い!」
と言うことになってしまいます。
因みにアドヴォケイトは92~94ポイント、デカンター(ティム・アトキン氏)は93ポイント、ブルゴーニュに厳しいバーガウンドのアレン・メドゥズ氏は91~93ポイント・・
では有りますが、
ジャスパー・モリス氏はなんと・・93~96ポイント と、ニュイ=サン=ジョルジュのアペラシオンとしましたらクラスを超えた最高の評価を出していました。
ん~・・判りますよ・・その気持ち。・・その「キラキラ」に気付いてしまったら、もうそのようにするしかないですよね。
是非、このブドーの美味しさ、ご確認くださいませ。少量です!
以下は以前のレヴューです。
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【看板のひとつ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級オー=ミュルジュとブドー!】【ブルゴーニュのエレガンス・フィネスを最大限に引き出した素晴らしいワインたちです!】(以前のコメントを使用、追加しています。) さすがにこのクラスから上は非常に希少なので、販売してみて余ればテイスティング・・と言うスタンスを取らざるを得ません。ですのでメディアの評価が見つかったものを掲載いたします。ドメーヌものとネゴスものの差は無いと思っていただいて結構です。
■Richebourg
Jhon Gilman 96 Points
Vonous 95-97 Points
Burghound Allen Meadows 94-97 Points
Advocate 93-95 Points
■Clos Vougeot
Jhon Gilman 92 Points
Vonous 93-95 Points
Burghound Allen Meadows 91-94 Points
Advocate 92-94 Points
■Corton Grand Cru Clos Rognet
Jhon Gilman 93 Points
Vonous 92-95 Points
Burghound Allen Meadows 92-94 Points
Advocate 89-91 Points
■Echezeaux Grand Cru
Jhon Gilman 93 Points
Vonous 93-95 Points
Burghound Allen Meadows 92-95 Points
Advocate 93-95 Points
■Vosne-Romanee 1er Cru Aux Brulees
Jhon Gilman 94 Points
Vonous 94-97 Points
Burghound Allen Meadows 93-95 Points
Decanter 95 Points
■Vosne-Romanee 1er Cru Les Chaumes
Jhon Gilman 91 Points
Vonous 89-91 Points
Burghound Allen Meadows 90-92 Points
Advocate 90-92 Points
■Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux
Jhon Gilman 96 Points
Vonous 95-97 Points
Burghound Allen Meadows 94-96 Points
Advocate 94-96 Points
■Vosne-Romanee
Jhon Gilman 91 Points
Vonous 88-91 Points
Burghound Allen Meadows 89-91 Points
Advocate 88-90 Points
■Nuits-St-Georges 1er Cru Aux Murgers
Jhon Gilman 93 Points
Vonous 91-93 Points
Burghound Allen Meadows 90-93 Points
Advocate 88-90 Points
■Nuits-St-Georges 1er Cru Aux Boudots
Jhon Gilman 94 Points
Vonous 90-93 Points
Burghound Allen Meadows 91-94 Points
Advocate 91-93 Points

アンリ・ジャイエ1985年のPKさんの評価です。(飛鳥出版社 バーガンディより)訳者はもちろん、現ラシーヌの代表のお二人です。クロパラ、ブリュレが91点、ニュイ・ミュルジュ90点、エシェゾー93点、リッシュブール96点・・です。これがおそらくPKさんの最高ポイントだったと思います。
以下は以前のレヴューです。
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【是非ルーミエさんのレ・クラと飲み比べてみたいものです・・ 】
この2005年のレ・クラでは有りませんが、同じ2005年のシャンボール=ミュジニー1級レ・フュスロットを先日開けてしまいました・・。まぁ、古酒ばかりの入荷ですし、2005年~2010年頃までのメオ=カミュゼについては、noisy も余りテイスティングしていないので・・などと言う言い訳を考えつつ、中々な価格では有りましたが飲んで良かったです。
ここはレ・フュスロットのコラムでは無いので詳細は省きますが、
「メオ=カミュゼはルロワを追い抜こうとしているはず!」
と言う気持ちが伝わって来たような気がしています。
例えば先日飲んだ2014年のニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・ブードなどは、ま~・・・ぶっ飛ぶような荘厳さと美しさ、繊細さを持っていました。
「ルロワか!」
と・・思わず突っ込んじゃいました。
2005年のレ・フュスロットは非常に健康的で、しかしやや硬く・・・しかし、漏れ出て来る気品、高質さが物凄く、この硬さはミュジニー系1/3、ボンヌ=マール系2/3ほどのミネラリティのニュアンスを持っているのかなぁ・・と言う感触を受けました。
レ・クラはレ・フュスロットよりもボンヌ=マール寄りで、まぁ、非常に近いとは言える位置関係なんですが、より赤味を強く感じると思っています。ボンヌ=マールにより近くとも・・上記のニュアンスから言うとミュジニー系1/2、ボンヌ=マール系1/2のようなミネラリティ・バランスなのかなぁ・・と言うのが、大雑把に言ったnoisy的な感覚です。やはりここは大人気のルーミエさんのレ・クラが標準なのでしょうから、比較対象としては良いんじゃないかと思います。もし2005年のルーミエさんのレ・クラをお持ちなら・・ご検討いただくのが良いかと思います。もう2005年ものなんて、高値でどうしようも無くなっちゃいますんで・・。
まぁ、昨今はブルゴーニュワインが高いですが、それでもそれだけの感動と不完全燃焼を与えてくれ、それがまた明日への活力になっている・・・それがブルゴーニュワインファンなんです。是非、「比較」の楽しさを味わってみてください。お勧めします。
以下は以前のコメントです。
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偉そうには言っても今のところフィサンしか飲めていませんし、いつの間にか売れてしまって減っているのが現状で、この先はそうそう飲めそうも有りません。
リアルでは、編集長の、
「もう取り上げるには値しない」
みたいな烙印を押されてしまっています。ある意味、ピノ・ファンの、強烈な愛情の裏返し的な部分ではあると感じます。偉大なブルゴーニュの生産者の立ち位置にいながら(と、思う)、
「なんなのよ、その振る舞いと仕上がりは・・・」
みたいな怒りが有るんだと思います。ちょっと鼻が伸び過ぎたピノキオ状態・・・と受け取られたのでしょう。
ブルゴーニュの神様のすぐ傍に居た、家族ぐるみの付き合いだったと言える、他の造り手たちは、一体どんな気持ちを持っていたのでしょうか。アンリ・ジャイエの造るワインに啓発され、神様に追いつきたい、何とか自分を旨く表現したい、でも超えられない、というジレンマに陥ってしまうのでしょう。ジャン・ニコラ・メオに留まらず、跡継ぎのエマニュエル・ルジェ、フィリップ・シャルロパンもそうでしょう。神様のピノ・ノアールには到底届かないと感じてしまうのでしょう。神様の友人たちにも同じことが言えます。このところのダニエル・ショパンのキュヴェを飲まれた方は、その美味しさにびっくりされたと思います。しかし、ダニエル・ショパンの凄腕を持ってしても、追いつくことすら出来なかった(と思う)訳です。
メオ=カミュゼのワインを飲むと、やっぱり同様のことを感じてしまいます。追いつきたい、超えたいが・・・、今の俺はこんな感じなんだよ、と言っている様な気がするのです。
2004年のフィサンはよく出来ていると思います。神様流の低温での長めの漬け込みは感じられず、短めに済ませて、ピュアなフレーヴァーを生かそうとしています。フィサンとしてみれば、今までに経験が無いほど果実のニュアンスを大量に閉じ込めています。そして、生の血を感じさせるような、妖艶なアロマが強烈に存在しています。生々しい、という表現が正しいでしょう。恐怖映画を一人で見ているような、背筋がゾクゾクっとする感じさえ受けます。ボディも肉を感じさせる厚みの有る物で、噛めるようでも有ります。血とブルーベリーの煮詰めたものの集合体と言っても良いでしょう。
メオ=カミュゼのピノ・ノアールには、そんな只者では無いニュアンスを時々感じることが出来ます。しかし、それが「めちゃんこ美味しい」に同義なのか、が微妙では有り、飲み手によって好き嫌いの分かれる部分でしょう。それでも、土地の個性とメオの個性の両方を強く感じさせる優れたワインであると・・・感じました。
また、96年や98年のヴォーヌ=ロマネが少量入っています。価格はとても安いと言えますので、楽しかった90年代を振り返ってみてはいかがでしょうか。ワイン自体の絶対的な美味しさを求めるよりも、今まで過ごしてきた90年代の決算をしてみるのも重要でしょう。ブルゴーニュは、確かにひとつの時代が終わった・・・と感じられますよね。
オ=ブリュレは神様が耕作していたリッシュブールに接するとても秀逸な1級畑です。リッシュブールよりはやや軽いが、名前どおりの独特の焦がされたベリーのニュアンスや動物的官能さにクラクラさせられたワインです。お好きな方は・・・まあ、安いと思いますので是非。
2004年のフュスロットは飲めていませんが、2003年がとても美味しかったのを覚えています。透明感の有るドライなチェリー、ラズベリーのジャミーさは、メオが求めているものを指し示しているような気がしました。神様のピノ・ノアールよりも高い周波数の香りに、よりポイントが有り、華やかで、ピュアでした。
皆さんもまあ、色々と好みはあるのでしょうが、色々と飲むのがワインの楽しみ・・・。高くなってしまったブルゴーニュのワインでは有りますが、古酒も含めてファンタジックな世界を感じられる価格では仕上がったと思います。ご興味の有る方、是非、飲んでみてください。
以下は以前のコメントです。
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【中々飲めないワインでは有ります。】
メオが持つ目が眩むような珠玉の畑にあって、しかもグラン・クリュであっても何とか手が出るのがクロ・ド・ヴージョでした。つい最近まで2002年とか2000年とかが売れずに残ってましたが、
「何で売れないのかな?」
と・・思ってましたよ。
因みに、ジャン・タルディが耕作していたグラン・モーペルテュイが帰って来ていますし、その他にもシャトー(プレ・ル・セリエ、プレ・ル・シャトー)の真下の区画も有るようで、このクロ・ド・ヴージョには幾つかのラベルが有ります。どう違うのか・・判りませんので、ぜひとも同じヴィンテージを全部一遍に開けてみたいものです。
このクロ・ド・ヴージョ2014年は、ベタンヌも19/20Pointsと非常に高い評価ですし、ティムさんも97Pointsとベタボメ状態、バーガウンドが少し冷静・・と言った評価のようです。