ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・エ・メオ=カミュゼ

エ・メゾン・メオ=カミュゼ

フランス Domaine et Maison Meo-Camuzet ブルゴーニュ
● 2020年のメオ=カミュゼ、上級キュヴェのご案内です。

 いや・・驚きました。予想はされていたこととは言え、

「需要と供給のバランスが価格を決める」

って・・誰でしたっけ?・・アダムとイヴじゃない・・高名な経済学者の方がおっしゃられていたような気がしますが、あのクロ・パラントーがリシュブールの価格を超えちゃいました。

 ニコラ・メオの師でもあるアンリ・ジャイエは、リシュブールを仕込めなくなることを悲観して「引退する!」と決めたと言われていますが、それでもクロパラを分けていただいたんですよね。そのグラン・クリュ・リシュブールがプルミエ・クリュ・オ・クロ・パラントーの後塵を拝すことになるとは、自身の後世での栄誉の高まりだとしても想像さえしなかったでしょう。

 クロ・サン=ジャックしかり、レ・ザムルーズしかり、クロ・パラントーしかりですが、1級の中にはグラン・クリュを凌駕する価格のワインが続出してきました。そしてアンリ・ジャイエ絡み、ルロワ絡みのドメーヌは、品質もさることながらも凄い価格になって来ています。

 この傾向は大きな出来事が無い限り少なくとも2021年ものまでは続くと思われますが、日本国内だけを念頭に置くならば、

「為替が戻るならむしろ安くなる」

可能性は残されています。

 しかしながらワインがし好品と言う立場だけではなく、「価値のあるもの」と言う経済上の物品で有る以上、経済の論理に従って価格の変動をする・・だから、

「むしろ今までが異常に安かった」

と言うことなのかもしれません。


 アメリカで朝食を取ろうとすると最低3千円は掛かるそうですが、今の日本じゃまぁ・・そうしたいと思ったところでほぼ無理ですよね。SNS で「ぼられた!」と上げられるのがオチですから、飲食店さんもそんなことは絶対にしないでしょうし、そもそも朝食を取ろうと営業しているその種のお店が有りません。それが普通の海外とそれが考えられない日本・・

 昔は、

「日本の物価は高い!」

と言うのが通念だったはずですが、ドルやユーロが異常に高い現状をもとに戻したとしても海外の方から見ると「日本の物価は安い」のでしょう。Noisy wine はほぼネットのワイン屋さんですが、海外からの閲覧は制限していますので・・海外からのオーダーはほぼ有りません。敢えてそのようにしています。そうじゃないと、妙にタイミングのずれた時間差の大きい電話の会話を毎日のようにすることになってしまいます。


 2020年のメオ=カミュゼの上級キュヴェですが、余りに数が少なくて・・今のところはテイスティングが不可能と判断しました。後になってから、もしかすると確認のためのテイスティングは可能かもしれないと踏んでいます。

 ですのでお客様には大変申し訳ないと思っています。お詫び申し上げます。

 ですが、

「ニコラ・メオ自身が今後10年間で間違いなく世紀の名作になってくる。」

と自信を見せていることと、2022年7月の下級キュヴェのテイスティングで、noisy もその意味を実際に確認していることで、今回の上級キュヴェも「お勧め!」とさせていただきたいと思っています。

 また、海外メディアの情報や評価も出来る限り集めさせていただきましたので、そちらもご参考にされ、ご検討いただけましたら幸いです。

 内容的には、ニュイ=サン=ジョルジュ系の評価が高く、シャンボールも上がって来ました。ちらほらとメゾンものからドメーヌものに変更になった(おそらく買収した?)キュヴェも有りますし、2019年ものはヴォーヌ=ロマネ・レ・ショームと混ぜたレ・ボーモンを「ヴォーヌ=ロマネ1級」としてリリースしていましたが、2020年ものは「ヴォーヌ=ロマネ1級レ・ボーモン」としてリリースしています。非常に希少なワインです。

 そのように、メオ=カミュゼのワインが好評のため、

「良い畑を借りる」-->「メゾンもので試験的にリリースする」-->「話がまとまれば買収する」-->「ドメーヌものとしてリリースする」

のような良い流れになってきているのかな・・と考えています。ご興味がございましたら是非飲んでみてください!損はしないと思います。

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 2019年のメオ=カミュゼ、メゾンの上級キュヴェのラインナップをご紹介させていただきます。

 その前に・・もうご紹介済みで1本たりとも残っていない2019年のドメーヌものですが、希少な村名ヴォーヌ=ロマネだけしか飲めていなかったnoisy も、他のキュヴェを飲み始めています。

「いや~!・・めっちゃ旨い!」

です~・・。2018年ものまでも素晴らしく美しいエキスで、しかも要素と表情にしっかりミネラリティのコーティングが感じられる「荘厳なあじわい」がメオ=カミュゼの特色だと感じていたんですが、

「2019年ものは相当に異なる!」

と言っておきたいと思います。

 美しいだけではなく・・見事に「優しく」「純粋で」「柔らかい」が加わり、しかしポテンシャル自体を見事にアップしています。

 このポテンシャルをしっかり見極めたい!・・と思えば、少なくとも1/3ほどは3日後頃まで取っておくことが肝要かと・・思いますよ。先だってのグラントネもそうですが、見事に美しく、見事に優しい・・なので、2019年ものはそのようなヴィンテージかと思い込んでしまいがちですが、そうでは無く・・ポテンシャルもしっかりアップしているんですね。

 特に、色合いを見ると、2018年ものよりも濃い目に出ているキュヴェが有ります。そのようなキュヴェは、ミルランダージュが混じっている可能性が有り、それがヴォーヌ=ロマネ近辺の畑だったりしますと・・あの神様の素晴らしいワインの味わいを彷彿とさせてくれます。


 そして、2019年ものは特にそうですが、ドメーヌものとメゾンものの品質的な違いはほぼ無いです。その上で、残念では有りますが、

「圧倒的に数が無い!」

です。


 メオ=カミュゼの荷が届いた時、その「山」の余りの小ささに・・

「・・えっ・・?・・これだけ?・・」

と、思わず口走ってしまいました。

 いつもですと、

「ヴォーヌ=ロマネのそれをあっちに、ニュイサンのそれをそこに、モレとフィサンはそっち、シャンボール系は・・」

などと荷ほどきが大変なんですが・・何もしなくて良いほどしか在りません。


 それにフィネスさんも割り振りに相当に苦労されたようで、リリースがされているのに Noisy wine には割り当て無しのキュヴェが結構に存在します。勿論、これはクレームでは有りません。

「それしかやりようが無い」

のは、noisy も重々承知しています。少ない素晴らしいワインを出来る限り多くのお客様に飲んでいただけるように心を砕いていますが、そもそも数が無いと行き届かないことになっているのは間違い無いと自覚しています。

 ですので、この素晴らしい2019年のメオ=カミュゼのメゾンラインを、出来るだけお早めにご注文いただきたいと思います。

「絶対に外さない・・に思い切り近いと断言できる2019年のメオ=カミュゼ!」

です。どうぞよろしくお願いいたします。



 左の写真は入荷は無かった「ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ」です。もう・・激旨!・・無くて残念・・。因みにジャン=ニコラさんは以下のようにレヴューしています。
「トースト香や甘草の香りが最初に感じられ、その後にフランボワーズのような赤い果実の香りがやってくる。また、青い草の香りや腐植土のような香りもあるが、ネガティブなイメージではない。直線的な口当たり、ミネラル豊かで余韻に酸味が感じられ、アフターはスパイシーな印象。全体的にはとっつきやすい味わいだが樽香がワインに溶け込むまで、4~5年は待った方がいいだろう。」


■ 当主ジャン=ニコラ・メオによる2019年もののコメント

 2019年は確かに暑い年で年間通して雨も少なかったが、「9」が付くヴィンテージとしては平均的だった。2~3月は暖かかったが4月は平年並みで、5月は冷涼だったので葡萄の成長は早熟というわけでもなく、収穫開始時期は9月18~20日と予想していた。

 6月になると気温が上がってきて急に夏らしくなって葡萄の成長は加速。所々でウドンコ病の発生が見られたのが気掛かりだったが、幸いその他の病気はほとんど発生せず、乾燥した葡萄があったくらいで健康状態は素晴らしかった。開花期の天候が不安定だったにもかかわらず葡萄はとても良く成熟し、夏が暑くなった影響で収穫は予想よりも早い9月13日から行った。

 ほとんどのワインがアルコール度数14%になったほど葡萄の糖度は高く、さらに素晴らしい酸味も兼ね備えている。力強くも柔らかくリッチで深みのある味わいで酸味は2018年よりもしっかりとしている。偉大なヴィンテージかという質問が必ず出てくるのだが、現状ではまだテロワールが隠れてしまっているアペラシオンがほとんど。

 ただ、いくつかのワインは洗練された味わいでキャラクターが見え始めているのも確かで今でも飲めてしまえるが、瓶詰2~3年後には1度閉じる時期が来ると思うのでその間は飲むのは避けた方が良い。8~10年後には熟成と共に再び開いてきて素晴らしいバランスとアペラシオンの本当の顔が見えてくるだろう。2009年のように熟成していってくれることを願うばかりである。ただ、残念ながらアペラシオンによっては乾燥で生産量が少なくなってしまっているものもある。
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 1983年に彗星のごとく出現したドメ ーヌ・メオ=カミュゼです。神様アンリ・ジャイエが顧問として付き、試行錯誤しながらも素晴らしいドメ ーヌになったと感じています。まぁ、ここに至るまでは色々有ったと思います。


DOMAINE MEO-CAMUZET
 このドメーヌは、今世紀初めにコート ドールの国民議会議員であったエチエンヌ・カミュゼ氏によって設立され、その後に彼の娘が畑を継ぎましたが、彼女に子供がいなかった為に最も近い親戚であったジャン メオ氏(現当主ジャン ニコラ メオ氏の父親)が畑を相続しました。最初は小作人に仕事を任せ、収量の半分を小作料として受け取って樽でワインを販売していましたが、1985年からドメーヌ元詰で販売を始めました。

 その後、アンリ ジャイエ氏の指導を受けた息子のジャン ニコラ メオ氏が1989年からドメーヌの仕事を引き継ぎました。
 畑の仕事は、以前から小作人として働いていたクリスチャン フロワ氏がそのままドメーヌに残り、これまでの経験を活かしたアドバイスをしながら、一緒に仕事をしています。

 除草剤などを一切使わない減農薬農法を取り 入れていて、剪定や除葉なども行って畑の中の空気循環の状態を良くして乾燥させることによって腐敗を防止し、健康で良質な葡萄を作ることを心掛けています。 収穫は全て手摘みで、選別は畑と醸造所で行います。選別は非常に厳しく行い、腐敗したものはもちろん、未熟果などもすべて取り除きます。葡萄はほぼ100%除梗し、コンクリートタンクの醗酵槽に入れて低温浸漬させ、その後に自然酵母でアルコール醗酵をさせます。特級と1級は100%新樽、その他は約50%の新樽比率で18か月間熟成させ、ノンフィルターで瓶詰されます。こうして、濃縮で繊細な、魅力的なワインが出来上がります。

MEO-CAMUZET FRERE & SOEURS
 1級畑のワインは畑作業、醸造全てをドメーヌが行い、ヴィラージュのワインはお互いを理解しあえる生産者を選び、夏季剪定から醸造までをドメーヌのスタッフが行います。ブルゴーニュ・ルージュとブランは良質の葡萄を作るいくつかの生産者と業務提携を結び、葡萄または葡萄果汁を購入してドメーヌで醸造し、最後に1つのキュヴェにまとめるので、アサンブラージュの腕が光っています。


2020 Bourgogne Haut-Cotes de Nuits Blanc Clos Saint-Philibert Monopole M.G.
ブルゴーニュ・オート=コート・ド・ニュイ・ブラン・クロ・サン=フィリベール・モノポール・マグナムボトル

17283
自然派
白 辛口
フランス
ブルゴーニュ
オート=コート・ド・ニュイ
ドメーヌ・エ・メゾン・メオ=カミュゼ

■海外メディア情報
92 Points Decanter
91 Points Tim Atkin
87~88 Points Jasper Morris - Inside Burgundy
■エージェント情報
 シャルドネ種95%、ピノ ブラン種5%。「Echezeaux」の区画から西に約300m、標高380mの位置に畑があり、広さは約3.5haで東から南東向きの小石が転がる痩せた土地にあります。ほとんどの葡萄の木は1990年代に植えられたもので、根が地中深くまで伸びていて色々な要素を吸収しています。醗酵、熟成共に樽で行われ、新鮮な果実味の中にリッチさを与えています。マロンフレーバーが心地良く、このワインの軸となるキレのある酸味と果実味もしっかりしていて余韻の長いワインです。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥15,790 (外税) 
【ボーヌの偉大なシャルドネに比類しうる見事な出来映えです!めちゃエレガントなのに・・芯はズ太い味わいです!】---以前のレヴューを使用しています。
 noisy には・・このクロ・サン=フィリベール、

「・・樽っぽいが図太く、3年置いたら美味しくなる・・」

と言うようなイメージがずっと有りました。なので、どうしてもその時に鼻に入ったバリックのフレーヴァーが・・今でもアリアリと思い出されるような感じなんですね。

 で、2019年のクロ・サン=フィリベールをテイスティングしますと、昨年の2018年もののイメージと一緒に脳裏を彷徨っているのは、その「樽臭い・・」感じ。

 その古いイメージを全く吹き飛ばしてしまう程に、ピュアでミネラリティに溢れ、ほんのりとナチュラルさの漂う・・

「・・あれ?・・ボーヌの美味しいシャルドネ?」

 と勘違いさせるに違いないほどの仕上がりなんですね。


 思わず唸ってしまいますよ・・先日も、某ドメーヌのシャブリ・グラン・クリュ・ブーグロをテイスティングさせていただきまして・・いや、悪くは無い・・そこそこには美味しいんだけれど、

「これ、ブーグロ・・グラン・クリュすか?」

と・・そのエージェントさんが聞いたら眉間にしわがよってしまうに違いないような独り言が出てしまいました。

 まぁ・・noisy は、おべっか を上手く使えない不器用で正直な人間ですんで、それで随分と苦労してきた訳ですが・・治りませんね。三つ子の魂何とやら・・です。

 ですが、このクロ・サン=フィリベール・・2018年までも滅茶美味しかったですし、神懸かって来たと書いたような気もしますが、2019年ものはあっさり超えてます。完成された美味しさ・・と言えるかと思います。是非お楽しみください!・・コート・ド・ニュイでこれほどまでの白ワインが造れるんだと言う、良い証拠です。お勧めです!


 以下は以前のレヴューです。
-----
【神懸かり級!!・・呆れるほどに素晴らしいです!これを飲まずにブルゴーニュの白を語れない!・・と思ってしまうほどです!】

 素晴らしい・・本当に心が洗われるような・・と言うか、ワインの持つ魂と言うか、そんな言葉では表わせないような「存在」とか「存在感」が、一口飲み終えた後も、いつまでも「そこにある・・続いている」と感じさせられてしまう・・そしてそれが全く嫌味も無く、心地良さが持続していることに驚かされるワインでした。

 これが2018年のメオのドメーヌものの真骨頂なのかどうかまではまだ判りませんが、この「クロ・サン=フィリベール」を飲めば、昨今のメオ=カミュゼがどれほどの「存在感」を見せるのかは間違いなく理解できると思います。

 ジャン=ニコラ・メオさんはこのワインについてこんな風に語っています。

「火打石のような還元香も少し感じられるが、白い果実を彷彿させるような素晴らしい香りが圧倒的。オイリーな口当たりと緊張感のある酸味、繊細でバランス良くまとまってはいるが余韻に少し固さを感じるので2022年まで待ったほうがより本来の味わいを楽しめるだろう。」

 いやいや・・今から飲んでも大丈夫ですって・・。呆れるほど美味しいですよ。

 冷ややかな酸と適度に引き締まったボディからのテクスチュアはオイリーさをほんのり感じさせながら喉に落ちて行きます。繊細でナチュラルでピュア。ちょっと氷を連想させるような冷ややかでキラキラした酸と透明なミネラリティが・・おそらくたっぷり有るははずなんですが、余りにバランスが良過ぎて、しかも「キュッ」と氷のカプセルのようなものに閉じ込められているようなニュアンスで喉を通り過ぎて行きます。僅かな粘性が残像を残しつつ・・です。

 まるでボーヌの偉大なシャルドネのような振る舞いを見せますが、決して崩壊までは行かず、その美しい姿を保持したまま最終局面を迎えます。そして無くなる・・・いや、無くならない!・・いつまでもずっと・・超高質な締まった柑橘やミネラリティを延々と感じさせ続けるかのような振る舞いなんですね。

 これにはま~・・ぶっ飛びました。今まで飲んだクロ・サン=フィリベールで最高でしょう。

 抜栓直後はわずかにバリック由来の香りが分離されて感じますが、良いところ・・その時間は5分ほど。そこからはドメーヌ・メオ=カミュゼのマジックタイムに突入です!

 購入できた方は非常にラッキーだと思います。「呆れるほどに旨い!」です。是非飲んでみて下さい。超お勧めです!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【今回の2017年ものは飲めておりませんが、ACブルの仕上がりを見る限りにおいて、かなりの良い出来が想像されます。以下は以前のレヴューです。】
【この感性!・・昔のメオ=カミュゼのイメージはすでに無いと言えます!ベストなタイミングでの収穫がこのエレガントな味わいを生み出す第一義的要因でしょう!】


 近年のメオ=カミュゼのワインには驚かされることが多いですが、このジャン=ニコラご自慢のモノポール、クロ・サン=フィリベール2015年の味わいにも驚かされました。

 どんどんエレガンス重視のブルゴーニュワインらしいピュアな味わいに邁進しているのは判っていましたが、クロ・サン=フィリベールは人気商材なので、ワイン屋でもたまにしか飲めないんですね・・。

 そもそも昔の(10年も前位の)クロ・サン=フィリベールのイメージと言えば、過熟気味に収穫されバリックを利かせた大柄なもの・・リリース直後は樽のニュアンスがワインから浮いて感じられ、やや甘味を感じるものなので、3~5年寝かせると一体化し、ボーヌの大柄なシャルドネに似せた味わいになるが、ややもするとローヌの白ワイン的に成りがち・・みたいなものでした。

 まぁ・・そんなイメージはもう全く感じられません。天候が良いとブルゴーニュらしい酸は徐々に失われ、糖分が多くなります。そんな過熟気味の葡萄を醸造すると、当然ながらアルコール発酵しなかった糖分が甘味として残ります。つまり、酸は弱めで少し甘いバランスのワインになります。そこにバリックのニュアンスが加わる訳ですね。

 それはそれで美味しいんですが、やはりリリース直後は「樽臭い」感じになってしまいますし、やや甘味に頼った構成にならざるを得ません。

 2015年のクロ・サン=フィリベールは、ベストのタイミングで健康な葡萄が収穫できたと思える優れたバランスの酸とドライな味わいを持ち、非常にピュアで美しいです。

 どうやってもどう似せてもボーヌのシャルドネのような味わいバランスにはならないんですから、クロ・サン=フィリベールはクロ・サン=フィリベールとしての真の姿を見せよう・・と言う感覚なんじゃないかと思うんですね。

 しかも2015年は全てにおいてバランスが良い・・酸の量・バランス・美しさは総体のバランスに直に影響します。それでいて、まるでバリック臭さは無く、そのピュアな美しさを汚していないです。

 冷ややかな果実酸とドライな味わいからこそ、真の姿が見えてくる・・これは非常に美味しいし、オート=コートの実力もしっかりと見えると思います。


 また、ジャン=ニコラの2015年ヴィンテージの総評にも書かれています(ドメーヌ説明欄)が、黄色文字の部分・・非常に印象的です。

 この部分は noisy も常に感じているので、コラムのアチコチでも記載していますが、プロ、アマ問わず、

「直近の味わいしか切り取れない、受け取れない感覚」

の持ち主が非常に多い・・と言うことですね。


 その上で美味しかったとか旨くないとか・・言ってる訳ですが、まぁ、アマならそれもまだ良いですが、プロがそれじゃぁいかんだろうと・・遺憾ですと・・言いたい訳です。

 アマでも、そのような飲み方しかできないとするなら、ワインの楽しみの半分以上を最初から捨てていることになります。

「ポテンシャルを測る飲み方」

をお勧めします。


 これについては時折書いていますので、敢えてここでは書きません。重要なのは、そのような飲み方が出来ることで、

「あの時は全く美味しく無かったのに、15年後にたまたま飲んだら・・滅茶苦茶凄かった!」

と言うようなことにはならないんですね。下手をすると・・

「そうか・・15年前に飲んだワインはコンディションが悪かったんだ・・」

などと思い込みかねないんです。


 そんなことは無いとは言えませんが、そのように人間は自己弁護の思考回路が自動的に働いてしまいますから、延々と同じことを繰り返すことになり、結局、

「ワインの楽しみの半分以上を得られないままのワインファン」

になってしまいます。それは不幸なことですよね。


 ジャン=ニコラも、そんなプロの批評家たちを散々見て来てウンザリしているんでしょう。noisy も・・まぁ上から目線で申し訳ないが、そんな印象を受けることは非常に多いですし、そんな批評家のコメントは全く参考にしないようにしています。


 皆さんも、noisy を信じるとか信じないとか・・と言うレベルの話しでは無く、せっかくのワインを楽しめるような飲み方をされると良いんじゃないかな・・と思います。まぁ、noisy のように、電子レンジで「チン」してしまったり、砂糖を入れたり塩を入れたりは、しない方が良いですが、少なくとも、

「・・ん?・・やや硬いか・・?noisy はそんなこと言って無かったぞ・・。じゃぁ、取って置きのリーデル・ソムリエ・ブルゴーニュ・グラン・クリュでも使ってみるか?」

とか、

「・・ん?・・もう若いフレーヴァーが無い?noisyは硬いかもしれないって言ってたっけ?・・もう死んでるか?・・じゃぁ、いっそのこと平底デキャンタに落としてぶん回してみて、それからロブマイヤーのワイングラスIIIに落としてみるか?それともIVが良いか・・?」

などなど、やってみることは沢山有ると思うんですね。もしくは、もう完全に終わってるだろうヴィンテージのシャルドネなどをワイン屋で見つけて来て、それを楽しめるように数日掛けて何とかしてみる・・とか。


 もっとも、このクロ・サン=フィリベールは、そんなことをしなくても美味しく飲めますので、今のタイミングですと大丈夫です。言っておきますが、勿論ベストのタイミングでは無いし、やや硬いとは言えますが、

「それでも充分に旨い」

はずです。


 今回は何と、マグナムも有ります。マグナムをドメーヌが造る・・と言うことは・・そう言うことです。自信があるんですね。プロの批評家が「2015年はノーマルの出来」と判断したところで、先行きの見えないプロが何を言おうと関係が無い・・のでしょう。是非ご検討くださいませ。お勧めします!相当に・・良い出来です。




 以下は以前書いたコメントです。
━━━━━
【ジャン=ニコラ・メオ自慢のモノポールの白です。】

 フィネスさん入れのドメーヌ・メオ=カミュゼです。このワインに関してはnoisy も何度もご紹介させていただいてますし有名ですから、ブルゴーニュ・ファンなら知らない人はいないと思います。オート=コートのクロ・サン=フィリベールは、メオ=カミュゼ自 慢の白ワインのモノポール(単独所有)で、やや樽の効いた風味が溶け込み始めると、ニュイの白で有りながら骨格の大きいシャルドネを堪能させてくれます。(シャルドネオンリーでは無いようですが・・)

 ニュイの高級白ワインで最もポテンシャルとコストのバランスの良いワインと言え、このくらいの価格ですと10年前と全く変わらないかむしろ安いと言えるかもしれません。ヴォーヌ=ロマネの村からコルボアンの方に上がって行ったところにあるオート=コートの単独所有畑で、メオのワインの裏のエチケットは、▲に飛び出た地図が描かれている・・その▲部分の畑ですね。この畑を誇りに思っている証拠とも言えます。

 メオ=カミュゼもドメーヌものになると超人気銘柄でありつつ高価格であること、そして、とてもピュアで生気溢れるアロマが特長ですが、昔は時にそれが行き過ぎてしまっていると感じられる場合が有ったことなどから、「突き抜けた人気」までにはなっていないようです。

 noisy のこのクロ・サン=フィリベール・ブランの印象としては、

「ニュイの白ながら大柄。オイリーで樽の関与を上手く使用している。3~5年で大きく変わる。」

というものです。

 ところが、メオ氏のコメントを見ると「いつもの年のような樽の関与が少なめ」と言っているように思います。なのでよりピュアなシャルドネに仕上がっているんじゃないかと・・想像しています。

 よもや残らないだろうな~・・と思いつつ、残ったら飲もうと心に決めているワインでもあります。ご検討くださいませ。