【・・ブレンドの1級なんですが・・これがまた凄いんですね・・なんとジャスパーさんは91~94 ポイントと弾けています!・・ここも狙い目!】
■ ジャン=ニコラ・メオさんのコメント
2021年ヴィンテージは「LesHautsPruliers(レゾープリュリエ)」の区画のみで醸造。黒い果実やコケモモ、スミレ、カカオ、革やスパイスなど、開けたてから惹きつけられるような濃縮した鮮明で繊細なアロマが感じられる。さらに樽熟によって複雑かつ力強い香りになってはいるが、現段階ではまだバランスが取れていない。常に果実味が前面に出ているワインで肉付きよくフレッシュでとても長い余韻があって素晴らしいハーモニーが感じられる。包み込むような舌触りでとても柔らかく、タンニンも心地よくとてもエレガント。リッチで飲みやすく、ニュイサンジョルジュらしい野性的なニュアンスはあまり感じられない。8~10年くらい寝かせても面白いだろう。
是非、この下のレヴューもご覧ください。安いクラスだからとは・・とっても馬鹿に出来ない仕上がりだと思います!
以下は以前のレヴューです。
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【久しぶりにフィネスさんのテイスティングに参加した仲間の友人が驚いてました!】 聞いた話しでアイテムも特定できていないので申し訳ない・・それにこのワインのことかどうかは微妙ですので話半分に・・。この月曜に行われたフィネスさんのテイスティング会に久しぶりに参加したワイン屋の友人の言葉です。
「いや・・メオの村名ニュイ=サン=ジョルジュ、余りに美味しいのでびっくりした!・・ヴォーヌ=ロマネ、喰われてない?」
と言うので、
「・・だから普段テイスティングしてないから気付かないんだよ・・うちのお客様はみんな知ってるよ!」
と、超~・・上から目線で言ってやりました・・!
まぁ・・少なくとも1級レ・ブードなんぞ、海外メディアも凄い評価をしていますし、確かに酸の柔らかいヴォーヌ=ロマネ系のアイテムに対し、ニュイ=サン=ジョルジュ系アイテムの美しい雅な酸の伸びやかな美味しさに振れてしまうと、ヴォーヌ=ロマネ系より旨いんじゃないか?・・と思い始めてしまうのも当然のことでしょう。その友人もまた、10数年の長きに渡って月2回の深夜のテイスティングをこなして来た仲間ですので評価は確かなものです。
それに・・noisy はまだ飲めていないので教えていただいてラッキー?・・だったんですが、フィネスさんのテイスティング会では2020年もののダンジェルヴィーユが半端無い旨さだったと言ってました。まぁ・それさえもこの何年かのダンジェルヴィーユさんの「凄みを静かに湛えた美しさ」を見せる味わいを知っていれば、わざわざ言うことも無い訳ですが、しばらく期間飲まないだけで大きく変わってしまうんですから・・ある意味、滅茶怖い世界です。
この、ドメーヌものの「1級レ・ブドー」にネゴス物の「1級レ・クロ」をセパージュしたニュイ=サン=ジョルジュ1級ですが、レ・ブドーはヴォーヌ=ロマネ1級レ・マルコンソールにびったり張り付く素晴らしい畑です。カミュゼのレ・ブドーは、その畑のポテンシャルをたっぷり引き出した銘品になりつつ有ります。一方レ・クロはヴォーヌ=ロマネを離れてニュイの村に入り、谷(ニュイの村の辺り)を超えてすぐの上部に有る1級畑です。noisy もこの「1級レ・クロ」は余り飲んだことが無く、いや・・記憶があまり定かでは無いだけかもしれませんが、強い印象は持っていません。
しかし下(リュー・ド・ショー、レ・プロセ)の畑を意識してみると、比較的大きなクセの無い・・ニュイ=サン=ジョルジュの持つエレガントな美しさが出やすく、しかし押し出しはさして強く無い感じじゃないかと勝手に想像しています。
海外メディアの評価もレ・ブードには及ばないものの1ポイント差と言う小差ですから、価格から言ってもお買い得なのかな・・と思います。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【ニュイ=サン=ジョルジュと言うA.O.C.のワインのイメージを大きく変えることになります。】 時折リリースする・・と言うか、この3年ほどはリリースされている「ニュイ=サン=ジョルジュ1級」です。メオ=カミュゼのラインナップ中では目立たない存在ですが、メオのニュイ=サン=ジョルジュ1級クラスはもう・・物凄いエレガンスですので、初めてお飲みになった方はビックリするはずなんですね。
因みに2018年もののメディア評価は見当たりませんでしたが、2016年のニュイ=サン=ジョルジュ1級には、スペクテイターが95ポイントも・・付けています。noisy も2018年ものは結構に開けたんですが、この1級は飲めなかったものの、オー・ブドーの品格の高さ、凛々しさ、荘厳さに圧倒されました。
また、今回のニュイ=サン=ジョルジュ1級オー・ミュルジュやシャンボール=ミュジニー1級レ・クラと共に、後になってからの入荷になりましたので、タイミングがずれてしまい申し訳在りませんでした。
メオのニュイ村名、ニュイ1級を飲まれていない方は、是非一度は飲んでみていただきたいと思います。ご自身のニュイ=サン=ジョルジュと言うアペラシオンが持つワインのイメージを大きく変えることになると思います。
この1級もまた、土臭くない、野暮ったくない、重くない、タンニンギシギシでない・・凄いエレガンスだと思います。それが昨今のメオ=カミュゼです。ご検討くださいませ。
以下は以前のレヴューです。
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【素晴らしい仕上がりになった2017年の上級畑ものは、ジャイエ似?・・それとも?!・・いずれにしても価値の有る選択になると思います!】 2017年のメオ=カミュゼの総括としましては、造り手紹介の欄にも書かせていただきました。白はま~・・呆れるほどにフィネスの溢れる見事な味わいで統一されています。サン=ロマン・・滅茶旨いですよ。気品に溢れ、焦点がピッチリ有った見事な出来です。
そしてピノ・ノワールですが、これは困りました・・。
「2017年のカミュゼの赤は、『こんな仕上がり』です!」
とは言い切れないんですね。
例えば、毎年見事な仕上がりを見せるメゾンもののニュイ=サン=ジョルジュ村名は、このところ3年間のメオの集大成とも思える見事な出来です。エキス系の気品、優雅さ、フィネス溢れる素晴らしい味わいで、誰もが村名などとは思わないんじゃないかと・・思えるほどです。言ってみればロマネ=サン=ヴィヴァン風、エシェゾー上部の乾いた土地からの赤い果実がしっかりエキスになった味わいです。むしろジョルジュ=ミュヌレ=ジブールやD.R.C.系を思わせるもので、絶対に樽の風味が浮いたりはしない、
「私、失敗しないので・・」
的で、2014年から2016年までのメオを総括している感じです。底からルーミエ的なミネラルがしっかり厚みを持って現れ、舌にはまずそれが感じられ、ノーズにそのミネラリティのアロマと、エキスの発露としての果実香が雅に香ります。
しかし、そんなこの3~4年間とは大きく異なるワインがいくつか散見されます。シャンボール=ミュジニーやヴォーヌ=ロマネ、ジャンボール1級レ・フュスロットなどです。
こちらは・・何と言いましょうか・・今までメオ=カミュゼのワインにアンリ・ジャイエを感じたことなど、ただの一度も無かったんですが・・御大のワインに非常に似ています。noisy 的には、果実味系と言ってますが、どこにも出っ張りの無い完璧さを見せるんですよ。そして、まるで御大のワインの造り方さえトレースしているんじゃないか?・・と思えるような仕上がりだったんですね。
なので、この系統の果実味系の味わいは、前述のように2014年頃から綿々と続いたメオ=カミュゼ的なエキス系の味わいとはかなり異なって感じられました。
ですので、トップ・キュヴェのこれらのワインが、どっちに与したワインなのかは、飲まないと判らない・・と言うことになります。まぁ、その辺はもうどうしようもないので・・すみません。
一応、アチコチ探しまして、主だったワインの評価を掲載させていただきました。師で有ったアンリ・ジャイエが耕作していた畑、もしくは同名のクリマを最初に書き出しています。次に、カミュゼ家が元より所有していた畑の評価を記載しました。
このようにみると、やはりアンリ・ジャイエ系のワインの値がさ感は有りますよね。「$」で記載しているのは一例では有りますが、リッシュブールが(1ドル110円換算で)19万円ほどなのに対し、クロパラは22万円ほどと、完全に逆転してしまっているのは、単にクロパラ人気が加わっているためでしょう。
アンリ・ジャイエ関係の村名以外の畑の評価を見ますと、アドヴォケイトはほぼほぼ93~95ポイントと一定しています。なので、これだけでも「オ・ブリュレ」のリーズナブルさが感じられますよね。このオ・ブリュレはエマニュエル・ルジェも持っていませんから、狙い目では有るんですけど、皆さんはクロ・パラとかリッシュブールに目が行ってしまうのでしょう。それと、ある意味、ニュイ=サン=ジョルジュ1級ミュルジュはまだまだ安いと思います。
ジャイエ関連以外では、やはりクロ=ヴージョの高評価が光ります。価格もリーズナブルに抑えられていますが、彼の持ち分はクロ=ヴージョで最高の場所ですので・・。元は、このクロ=ヴージョのシャトーの持ち主がメオ家だったことに由来するようで、シャトーの周りの一等地と、上部の一部分で仕上げるのがこのワインです。ですが、2017年の今回のワインは、「プレ・ル・セリエ」(本来はクロ・デュ・シャトー?)の文字が有りますので、
「シャトーの周りのみ」
で造られたワインです。
また、コルトン・クロ・ロニェですが・・ここは皆さん、余り眼中に無いようで残念です。しかし、このワイン・・素晴らしいんですよ。飲んでご案内出来ないのが残念なほどです。まだまだリーズナブルなグラン・クリュですが、D.R.C.も造り始めていますんで、この先、ドンドン値上がりして行くんじゃないかと思います。
何せ、あのブルゴーニュワインに超うるさいアラン・メドーが92-95と付けてるんですよ?クロパラが93-95、リッシュブールが93-96 です。海外では460ドルですが、日本では3万円代・・。これは買いだと思いますが・・。
そして少し前までジャン・タルディが耕作していたヴォーヌ=ロマネ・レ・ショームも・・実は長命で旨いワインに仕上がっているはずです。アラン・メドーが 89-92 とちょっとひねくれ気味の評価をしているのに対し、ジャスパー・モリスが94ポイントって、本当かな?・・などとも思ってしまいますが・・すみません、原本を確認していないので、以下に記す評価ポイントは参考程度にお願いいたします。
そんな訳で、どっち系に仕上がったのか、興味の尽きないメオ=カミュゼの2017年ですが、同じように2017年ものをテイスティングして、初めてジャイエの弟子でも有ったことを感じたフーリエの2017年と同様に、2017年と言う豊かで健康なヴィンテージが齎せたのかもしれないジャイエ系の「真円な果実のパレット」を、是非味わってみていただきたいと思います。ご検討くださいませ。
■relationship with Henri Jayer●2017 Domaine Meo-Camuzet Richebourg Grand Cru $1700
96 points Decanter
96 points John Gilman
94-96 points Vinous
93-96 points Allen Meadows - Burghound
93-95 points Robert Parker's Wine Advocate
●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne Romanee 1er Cru Cros Parantoux $2000
96 points Decanter
95 points John Gilman
93-95 points Allen Meadows - Burghound
92-95 points Robert Parker's Wine Advocate
92-94 points Vinous
●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne-Romanee 1er Cru aux Brulees$800
95 points John Gilman
93-95 points Robert Parker's Wine Advocate
93-95 points Vinous
91-94 points Allen Meadows - Burghound
●2017 Domaine Meo-Camuzet Echezeaux Grand Cru $600
96 points Decanter
94 points John Gilman
92-94 points Allen Meadows - Burghound
92-94 points Robert Parker's Wine Advocate
91-93 points Vinous
●2017 Domaine Meo-Camuzet Nuits-St-Georges 1er Cru aux Murgers $250
92 points John Gilman
90-92 points Allen Meadows - Burghound
90-92 points Robert Parker's Wine Advocate
90-92 points Vinous
●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne-Romanee $120
93 points Decanter
91 points John Gilman
91 points Jasper Morris Inside Burgundy
89-91 points Allen Meadows - Burghound
88-90 points Robert Parker's Wine Advocate
■owned for a long time●2017 Domaine Meo-Camuzet Clos Vougeot Grand Cru $460
93-95 points Vinous
94 points Decanter
94 points Jasper Morris Inside Burgundy
92-94 points Robert Parker's Wine Advocate
93 points John Gilman
91-93 points Allen Meadows - Burghound
●2017 Domaine Meo-Camuzet Corton Clos Rognet Grand Cru $460
92-95 points Allen Meadows - Burghound
94 points John Gilman
93 points Decanter
91-93 points Robert Parker's Wine Advocate
91-93 points Vinous
●2017 Domaine Meo-Camuzet Vosne-Romanee 1er Cru les Chaumes $250
94 pointsJasper Morris Inside Burgundy
92-94 points Vinous
92 points John Gilman
90-92 points Robert Parker's Wine Advocate
89-92 points Allen Meadows - Burghound
以下は以前のレヴューです。
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【少ないですが何とか分けていただき、テイスティング敢行しました!・・素晴らしい!】
いや~・・素晴らしいです。時間が無いので余り休ませることも出来ず、本来は割り当てが無かったこの「ニュイ=サン=ジョルジュ・プルミエ・クリュ」でしたが、急遽開けてしまいました。やはり結局は飲んでみなきゃ判りませんよ・・このワイン、フィネスさんの恒例のテイスティング会で、非常に評価が高かったと言うことでしたので・・。
勿論、ワインの味わい、ポテンシャル、状態を掴むことも重要です。でも昨今は noisy も、エージェントさん主宰のテイスティング会には、全く行かない・・と言うか、行けない状況ですから、
「そのテイスティング会で評判になったワインをテイスティングすることで、参加した方々の判断基準をも知ることが出来る」
訳ですね・・。ま、ちょっと嫌らしい・・自身の中にある、ある種のアクドイ感じの意思が働く訳です。
そう、ただ漫然とテイスティングしている訳じゃぁ無いんですよ。その瞬間は物凄い・・集中してます。で、色々と想像をめぐらすわけです。
「・・ほ~・・この辺を評価して、そんな意見になって、それが集合意識で評判に・・」
「でそれがK君のあの辺に響いて、息子にもそんな風に伝わって、素晴らしい・・と言うことになってるのかな?」
などと考えてる訳です・・悪い奴ですね~・・。どうでもよいですが。
やはり昨今のメオ=カミュゼは「神掛かってる」感じですね。素晴らしいです。ジャイエさんとは違うバランスですが、飲むワイン全てが素晴らしいんですよ。
2016年のニュイはちょっと難しかったはずなんですが、そんなことは全く関係ないかの如くの仕上がりです。普通に造ればニュイの押し出しの強い部分が前面に来て、ヴォーヌ=ロマネに似たエレガントな表情が後ろに回ります。
ところがメオの場合は、そこが全く逆なんですよ。ヴォーヌ=ロマネの1級以上に繋がるエレガンス、フィネスが前面に出ていて、普段は、
「ちょっと静かにしててくれないかな・・」
と思ってしまうことの多い、ニュイ=サン=ジョルジュ的な強さが・・しっかり存在しながら、黒子の役目をしています。
そして、いつも以上に複雑な構成です。いつもは「オー=サルジラ」と言う単独の畑のようです・・ザルジラは「粘土」と言う言葉なんですが、そこに「レ・クロ」と言うリューディの葡萄を混ぜ込んだそうです。オー=ザルジラはヴォーヌ=ロマネの丘の端に有る畑、レ・クロはニュイの村を挟んだ反対側に有ります。
なので・・かなりヴォーヌ=ロマネっぽい・・です。重くならないんですよ・・ニュイ=サン=ジョルジュなのに・・ね。この辺が凄い!・・と感じる所以です。もしかするとニュイ=サン=ジョルジュの最高の造り手はメオ=カミュゼなんじゃないのか?・・と真剣に考えています。
あと4本しか有りませんので・・はい、すみません・・。2016年はただでさえ少ないんです。
今から飲んでも良しです。その代わり、1週間は立てて置いてください。この写真の色合いは、僅かに透明感が損なわれての色彩です。完全に休めることが出来なかったから・・ですね。それでも荒れは少なく、ほぼパーフェクトな仕上がりだと感じました。
実際にはメオさんも言ってますように、2022年以降が良いと思いますよ。素晴らしい仕上がりでした!是非ともご検討くださいませ!