ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・エ・メオ=カミュゼ

エ・メゾン・メオ=カミュゼ

フランス Domaine et Maison Meo-Camuzet ブルゴーニュ
● 2022年もののメオ=カミュゼ、下級キュヴェのご案内です。2022年ものになったら入荷数が少しは戻るかと期待していたのですが・・ほとんど変わらない・・と言いますか、サン=ロマンとかA.C.ブル・ブランとかも有るかなと思いましたが・・有りませんでした。

 もう少ししますと飲める可能性が有るので、もう少し待ちたかったんですがどうやら時間切れでテイスティングは間に合わず、おそらく完売してからテイスティングするようになってしまうと思います。申し訳ありません。これも2020年から続く収穫量の問題が有り、特に「買い葡萄」のキュヴェは軒並み、買い付け交渉が上手く行かなかったのかと思います。

 ドメーヌものも余り多く無く、6本程度の入荷数のアイテムがほとんどになりますが、2022年ものですので・・出来は期待できると思います。

 またそれに関しましては、今回入荷のキュヴェは関係無さそうですが・・メゾンものの上級キュヴェがより厳しそうです。以下はメオさんのコメントです。

 ”2022年ヴィンテージは量そして質も素晴らしく、2020年のような甘く重さのあるワインにはならず、2019年よりもバランスはあるがそこまで凝縮していない。ストラクチャーもあってとても興味深いヴィンテージで、1999年に近いが2016年にも近い印象がある。近年はスーチラージュをしっかり行って澱を除くことでワインが早く開くようにしている。ブルゴーニュの葡萄の価格が高すぎるので、2022年はネゴス物のブルゴーニュ・コート=ドールとブルゴーニュ・ブランを造っていない。また、長年葡萄を提供してくれていた葡萄栽培者との契約も2022年で切れるのでネゴス物の「シャンボール=ミュジニー1級レ・クラ」、「ニュイ=サン=ジョルジュ1級オー・ザルジラ&レ・ぺリエール」は最後のヴィンテージになるだろう。”

 どうやらシャンボール1級レ・クラ、ニュイ=サン=ジョルジュ1級オ・ザルジラ&レ・ペリエールは2022年ものがラストヴィンテージになるだろうとのことで、noisy もちょっと残念に感じています。レ・クラをリリース出来たと言うのは奇跡みたいなものですし、ニュイの1級メゾンものって・・

「化け物みたいに美味しかった」

のにビックリした思い出が有ります。それでもその頃は全く売れずに残っていたものを、

「滅茶美味しいから是非飲んでみて!」

と言い続けたんですね。結果、ようやっと売れるようになったと内心嬉しかったんですけどね・・残念です。

 今回のご案内分は、どれもお一人様1本限定です。どうぞよろしくお願いいたします。

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 2020年もののメオ=カミュゼ、下級クラスの入荷です。・・ですが少ない・・ちょっとテイスティングするのを躊躇っています。

 全体的に見まして2020年ものの傾向として、noisy の今のところの印象を大きく丸めて申し上げますと、

「2019年ものよりもさらに複雑な味わいを持った長熟可能なヴィンテージ?」

・・みたいに感じています。

 入荷は非常に少なく、収穫から1年10カ月も経過しておりませんので、今回は取り合えずテイスティング分は残しておいてご案内だけ・・させていただこうと思っています。可能なら上級キュヴェがリリースされた時に飲ませていただこうと言う魂胆です。どうぞよろしくお願いいたします。

■ドメーヌより
 2020年は色々な意味で特別な年。新型コロナウイルスの影響で葡萄の成長に直接的な影響はないが、作業の手配や収穫人を集めるのが大変で非常にストレスがあった。ただ、天候には恵まれており、冬から温暖で春は順調に過ぎて開花期もあっという間に終わり、この段階でかなり早熟なヴィンテージになるであろうことは予測できた。幸い霜の心配はなかったが、雨が少なく乾燥した影響で夏の初めに少しウドンコ病が発生してしまった。

 夏になると気温上昇が進んで葡萄はどんどん成長し、収穫は8月23日から開始という記録上もっとも早い収穫となった。酷暑によって焼けてしまった葡萄もあり、収穫量は少なくなってしまっているが葡萄はとても健康だった。2018年、2019年に続いて暑い年だったが早めに収穫したことが功を奏したのか思ったより酸味がしっかりしており、アルコール度数は高めではあるが重たい印象はなく、黒い果実のアロマがしっかりしたフレッシュな味わい。葡萄が良く熟し、さらに酸味がしっかりしているというコンビネーションはブルゴーニュの造り手の理想とするところで比較的レアな現象ではあるが、例えば1990年、1999年、2015年はその傾向に近いし、もう少しざっくり言えば2005年、2009年、2019年は2020年に近いキャラクターと言える。

 ただ、2020年の凝縮感を考えるとレジオナルクラスのワインでも熟成に時間が必要だが、シャンボールは繊細だしヴォーヌは優雅、ニュイは骨格がしっかりしていてクロドヴジョやリシュブールは複雑さが感じられるなど、現段階でもある程度のテロワールは感じ取ることが出来る。素晴らしい深みがあり、ストラクチャーもしっかりしているので真価が発揮されるまでは我慢強く待たねばならない。今後10年間で間違いなく世紀の名作になってくるので軽々しく飲んでしまうことはお薦めしない。

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 メオ=カミュゼの2019年もの、下級キュヴェが入荷しました。ご存じの通り、この数年のメオ=カミュゼの躍進は凄まじいもので、不安定な姿を見せることも有った時代を完全に消し去ってしまったかのような、ブルゴーニュワインらしい可憐さと雅さ、そしてテロワールそのものの美しさを見事に表現してくれています。

 それはまたドメーヌものに留まらず、今回ご紹介させていただく多くのネゴスものにも同様に言え、ドメーヌものと同等、もしくはそれ以上のパフォーマンスを見せてくれますので、もはやドメーヌ・メオ=カミュゼとメオ=カミュゼ・フレール・エ・スールの差は無いどころか、アイテムによっては超えて来ているとさえ感じさせてくれます。

 それについては飲まれた方が一番ご存じかと思いますが、以前は、

「1級以上のキュヴェは本当に素晴らしく・・」

と書かせていただいていたものが、今は、

「下から上まで全てのキュヴェが・・」

と noisy 自身も言い換えているのでお気付きでしょう。


 今回は、2018年ものよりリリースになった、A.C.ブル(ブルゴーニュ・コート=ドール)のキュヴェ・エチェンヌ=カミュゼ、同じく、ノールとスッド、マルサネ、フィサンの各赤ワイン、そしてA.C.ブルゴーニュ・ブランとドメーヌもののオート=コート・クロ・サン=フィリベールの7アイテムのご案内です。

 全てテイスティングさせていただきましたが、A.C.ブルゴーニュ・ブランでさえ、ブルゴーニュ・シャルドネの偉大さを感じさせてくれるエレガンスを備えていますし、ブルゴーニュ・コート=ドールの3キュヴェもまた、非常にエレガントながら、その細やかな表現の違いはハッキリと感じられるものです。勿論、村名クラスのマルサネやフィサンに至っては、

「メオ=カミュゼ風の雅さ」

と言いたくなるほど、共通項は在りつつ、テロワールをしっかり感じさせてくれる見事な仕上がりでした。


 数は多く有りませんので、是非この機会にご検討くださいませ。


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 1983年に彗星のごとく出現したドメーヌ・メオ=カミュゼです。神様アンリ・ジャイエが顧問として付き、試行錯誤しながらも素晴らしいドメーヌになったと感じています。まぁ、ここに至るまでは色々有ったと思います。

 2018年のメオ=カミュゼですが・・「バケモン」に近いです。言葉が悪くてすみません。でも、

「どうやったら・・これほどまでの存在感、質感を創り出せるのか?」

などと考えると、それしか言葉が見当たりません。

 ドメーヌものの白、クロ・サン=フィリベールは・・少ないんで申し訳ないですが、何としても入手し飲んでみるべきです。圧巻の完成度。

 A.C.ブルは、今までのブレンドを止め、ドメーヌもののヴォーヌ=ロマネ近郊の畑もの「キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼ」、そしてネゴスもののジュヴレ近郊の「ノール」、そしてネゴスもののポマール近郊の「スュッド」をリリースしました。

 ノールとスュッドはそれぞれコート・ド・ニュイとコート・ド・ボーヌで括っても良いですし、単にジュヴレとポマールで理解しても良い・・それだけのワインの力と完成度が備わっています。こちらは今から飲んで大丈夫。素晴らしいです。

 キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼは・・これは安いです。ドメーヌもののヴォーヌ=ロマネの半額以下で、「村名ヴォーヌ=ロマネのセカンド・キュヴェが購入できる」と考えていただいて結構。ただし、ポテンシャルは素晴らしいが、まだまとまり切っていないので、メオさんは半年ほど待ってくれと言っています・・が、それは「当たり」です。

 なので、「ノール」と「スュッド」は早めでOK、「キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼ」は少し落ち着かせてください。素晴らしいA.C.ブル・・いや、絶対にそうは思えないはずですが!


 村名のマルサネは滅茶 noisy 好みでした。温暖化の性なのか・・近年、マルサネが滅茶苦茶美味しいですが、メオさんのはそこに「荘厳さ」とか「威厳」がしっかり入って来ます。安いので・・超お勧め。

 村名のフィサンは豊かさ・・でしょうか。それも「優しい」が付きます。ジュヴレとニュイ=サン=ジョルジュを足して割ったような仕上がりで、スタイリッシュなマルサネと、女性的な柔らかさや肉感を感じさせるフィサンです。どっちか選べと言われてもね・・困ります。

 凄い出来になったような2018年のメオ=カミュゼです。秋以降の上級キュヴェの仕上がりに・・もうワクワクしてきてしまいますが、やはりそこはご自身の目でご確認いただくのが良いと思います。是非、どれか1本でも・・飲んでみて下さい。


◆Domaine Meo-Camuzet 当主ジャン ニコラ氏の2018年に対するコメント
 MEO-CAMUZET 2018

 2018年は過去を振り返ってみると比較的楽なヴィンテージで特に収穫作業は手が掛からなかったが、天候が1年中安定していたわけではなかった。春から暖かく早熟で霜の心配はなかったが、5月末から6月頭に掛けて雨が多く降った影響でベト病が発生してしまった。

 また、一部の畑では雹害もあったが、6月以降は天候が回復して気温も上がり畑はとても乾燥した。地中には水分が十分蓄えられていたので乾燥による水不足に悩まされることもなく、8月末には収穫を迎えることができた。

 収穫期間中は天候が良かったので均等に成熟した素晴らしい健康状態の葡萄を収穫することができた。

 2018年ヴィンテージのワインは信じられないほどのテクスチャーがあり、同時に成熟した果実味ときめ細やかさもあってテロワールも良く表現されている。洗練されたビロードのような舌触りと柔らかな口当たりでとってもチャーミング。繊細な酸味と豊か過ぎる果実味が悲しいかなアメリカ向けのような一面もあるが、アルコール度数は14℃以下だし重たい印象はない。

 タンニンも粗くなく、だいたいのアペラシオンは開いた味わいになっているので若いうちから飲めるヴィンテージである一方で濃厚でストラクチャーのしっかりした熟成させることができるヴィンテージでもある。近年では2015年と比較できるが、2015年ほど葡萄が成熟して甘くなったわけではなく、2018年のほうがバランスは取れている。早く飲んだほうが良いのか、それとも熟成させたほうが良いのかのアドバイスは難しいのだが、いずれにしても数本は取っておくことをお勧めする。


DOMAINE MEO-CAMUZET
 このドメーヌは、今世紀初めにコート・ドールの国民議会議員であったエチエンヌ・カミュゼ氏によって設立され、その後に彼の娘が畑を継ぎましたが、彼女に子供がいなかった為に最も近い親戚であったジャン・メオ氏(現当主ジャン・ニコラ・メオ氏の父親)が畑を相続しました。最初は小作人に仕事を任せ、収量の半分を小作料として受け取って樽でワインを販売していましたが、1985年からドメーヌ元詰で販売を始めました。

 その後、アンリ・ジャイエ氏の指導を受けた息子のジャン・ニコラ・メオ氏が1989年からドメーヌの仕事を引き継ぎました。
 畑の仕事は、以前から小作人として働いていたクリスチャン・フロワ氏がそのままドメーヌに残り、これまでの経験を活かしたアドバイスをしながら、一緒に仕事をしています。

 除草剤などを一切使わない減農薬農法を取り入れていて、剪定や除葉なども行って畑の中の空気循環の状態を良くして乾燥させることによって腐敗を防止し、健康で良質な葡萄を作ることを心掛けています。
収穫は全て手摘みで、選別は畑と醸造所で行います。選別は非常に厳しく行い、腐敗したものはもちろん、未熟果などもすべて取り除きます。葡萄はほぼ100%除梗し、コンクリートタンクの醗酵槽に入れて低温浸漬させ、その後に自然酵母でアルコール醗酵をさせます。特級と1級は100%新樽、その他は約50%の新樽比率で18か月間熟成させ、ノンフィルターで瓶詰されます。こうして、濃縮で繊細な、魅力的なワインが出来上がります。

MEO-CAMUZET FRERE & SOEURS 1級畑のワインは畑作業、醸造全てをドメーヌが行い、ヴィラージュのワインはお互いを理解しあえる生産者を選び、夏季剪定から醸造までをドメーヌのスタッフが行います。ブルゴーニュ・ルージュとブランは良質の葡萄を作るいくつかの生産者と業務提携を結び、葡萄または葡萄果汁を購入してドメーヌで醸造し、最後に1つのキュヴェにまとめるので、アサンブラージュの腕が光っています。
 


2022 Bourgogne Cote-d'Or Rouge Hemisphere Nord
ブルゴーニュ・コート=ドール・ルージュ・エミスフェール・ノール

18785
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ドメーヌ・エ・メゾン・メオ=カミュゼ
お一人様1本限定
■お一人様1本限定
■エージェント情報
 Hemispere Nord(エミスフェールノール)とは「北半球」という意味で、コートドールの北側に位置するジュヴレシャンベルタン村の葡萄をメインで使用している。3つのキュヴェの中でもより緊張感とストラクチャーがあるワインで、フランボワーズやイチゴの華やかな香り、木苺やサクランボの野性的な香りも感じられる。たっぷりとした口当たりと余韻の緊張感、しっかりとしたストラクチャーと溶け込んだタンニンが感じられるコートドニュイらしい味わい。
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥8,490 (外税) 
【キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼ2021の余りの美味しさに参りましたが・・この「ノール」もさほどは負けていないはずです!】
 残念ながら手は出しませんでした。少ないとは言え、そこそこテイスティング出来たのはフィネスさんのご協力のお陰なんですが、それでもやはり僅少な入荷量は変わりませんから・・厳しいのは厳しいです。

 ですがお陰で・・2021年もののブルゴーニュワインの傾向が見えて来ました。まぁ・・当てはまらない部分も当然あると思いますが、今のところ・・の判断と言うことで、何かの参考にされてください。


■コート・ド・ニュイのピノ・ノワール
 濃く無く、決して薄くないバランスの良いヴィンテージ。2018年位の濃度でエレガンスと濃度のつり合い、果実感の強さ・・すべてにおいて満足できる。
■コート・ド・ニュイの白
 全く悪くない・・どころか、かなり良い。
■コート・ド・ボーヌのピノ・ノワール
 やや淡く、エレガントなヴィンテージ。強さは無く、比較的早飲み。造り手の度量が試されるし、ラッキー、アンラッキーも存在するかもしれない。
■コート・ド・ボーヌの白
 良い。アペラシオン、畑により若干まだらな感じはするが、平均的かそれ以上の可能性有り。

 コート・ド・ボーヌのピノ・ノワールはエレガントなので、造り手の度量がマスト条件だと思います。反対にニュイのピノ・ノワールはとても美味しい・・です。今のところ。

 白については・・今のところは大外れが全く無いんですね。カミュゼのA.C.ブルなんぞ、めちゃ旨いですし・・まだご案内出来ませんが・・トマ・モレの2021年A.C.ブルも・・もしかしたら今までで最高じゃないかと思えるほどに完成度が高いです。

 ですので、飲めなかったこの「ノール」は上記に当てはめますと、良い出来なんだと想像します。是非スッドと比較してご意見・ご感想などください。よろしくお願いいたします。


 以下は以前のレヴューです。
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【理想のジュヴレ=シャンベルタン?・・「コート=ドールの北部分」を表現したA.C.ブルです!】---以前のレヴューを使用しています。

 A.C.ブルゴーニュと言えば、ドメーヌものはほぼほぼ・・ドメーヌの屋敷近くのA.C.ブルの畑から造られるのが普通でした。現在でも例外は稀にあるとしても、基本的には何も変わっていません。

 ですが、ネゴスだからこそ出来ること・・視野を拡げてみれば、

「コート=ドール(、もしくはコート・ド・ニュイの)北半分の表現」

をしたA.C.ブル規格のワインが有っても良いですよね?・・


 しかも、それが単一な村で有る必要は無く、ジュヴレやフィサン、マルサネ・・・そして、良い畑で有れば、もしくはそのセパージュに必要であるなら、ブロションでも、ディジョンでも、面白い結果になるかもしれません。

 で、この2019年ものの「ノール」ですが、飲んだイメージはまさに・・

「美しくバランスの良い、尖がって無いジュヴレ=シャンベルタン」

みたいな感じなんですね。


 色も良いでしょう?・・官能的な色彩ですよね。ちょっとマルサネ、多めですか?・・みたいなイメージの色合いですが、その分、チェリッシュな果実感がしっかり有ります。その上で、フィサンのほんのり柔らかな、ちょっと白みの入ったミネラリティが支えに入り、ジュヴレ的な鉄っぽさがさらにその下で頑張っている・・そんなイメージを受けました。

 バランスは本当に素晴らしく真ん丸なイメージ・・。キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼより重心が低く、そのためかジュヴレっぽさが有るものの、チェリーな果実もしっかり感じるバランスで非常に旨いです。スッドとの比較も楽しいと思います。是非ご検討くださいませ!


 以下は以前のレヴューです。
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【パーフェクトな出来だった2017年ものから2018年ものは何と3つのブルゴーニュワインへと大変身!単にA.C.ブルゴーニュでは無く、北、南、そして中央と言うテロワールの違いを表現しています!】

 いや~・・楽しいですね~・・ん?

「・・面倒くさい・・」

 いや、「比較」こそがワインの楽しみの神髄です。同じように見えても異なる・・そこが良いんじゃないですか。

 だからもし2017年の、ほぼパーフェクトと表したブルゴーニュ・コート=ドールをお飲みになっているとするなら、ヴィンテージを無視して、

「ノール + スュッド + キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼ」

を飲んでいるとみなしたうえで、さらにこの3種のブルゴーニュ・コート=ドールを混ぜたものとほぼ同等とみなすなら、4種類の味わいをも楽しめる訳です。

 まずはジャン=ニコラさんのコメントをいただきましょうか。上の写真です。

「ブルゴーニュ コート ドール キュヴェ エミスフェール ノール
 BOURGOGNE COTE D'OR CUVEE HEMISPHERE NORD

 Hemispere Nord(エミスフェールノール)とは「北半球」という意味で、コートドールの北側に位置するジュヴレシャンベルタン村の葡萄をメインで使用している。3つのキュヴェの中でもより緊張感とストラクチャーがあるワインで、フランボワーズやイチゴの華やかな香り、木苺やサクランボの野性的な香りも感じられる。たっぷりとした口当たりと余韻の緊張感、しっかりとしたストラクチャーと溶け込んだタンニンが感じられるコートドニュイらしい味わい。今でも十分美味しく飲めるが、2021年にはより素晴らしい味わいになっているだろう。」

 一応ネゴスものの「ノール」です。お伝えしておきますが、ドメーヌものとネゴスものの品質的な違いは有りません。どちらもキッチリ造りこまれています。

 ジュヴレらしいワインでした。フィサンも飲んでいますので比較すると、むしろこちらのノールの方がジュヴレには近い感じで、僅かにニュイ=サン=ジョルジュ風の美しい土のニュアンスを加えたかのようなニュアンスです。色はしっかりしていますが、やや不透明感のあるしなやかな石灰感と、ふんわり優しいタンニンがフィサンとの共通点です。全く甘く無いのに旨味がしっかり有って、その中に鉄っぽさや皮革の初期段階のアロマが感じられます。冷ややかで実に旨いです。


 2つ目の写真はスュッド(スッド?)です。

 メオさんはこのように述べています。

「ブルゴーニュ コート ドール キュヴェ エミスフェール スッド
 BOURGOGNE COTE D'OR CUVEE HEMISPHERE SUD

 2018年ヴィンテージはブルゴーニュコートドールルージュ(旧ブルゴーニュルージュ)を3つのキュヴェに分けて醸造。Hemispere Sud(エミスフェールシュッド)とは「南半球」という意味で、コートドールの南側に位置するポマール村の葡萄を使用している。3つのキュヴェの中ではチャーミングで軽やかな飲みやすい味わいで、熟したプラムやサクランボの華やかな香り、開けたてからとっつきやすく直線的な面もあるがアフターはとても繊細。ややタニックで粗さはないものの、瓶詰の影響でやや固くなっているので少し休ませたほうが良い。2021年から本格的に楽しめるようになるだろう。」

 いや~・・ノールも柔らかいですし、このスュッドももう飲み始めて良いでしょう!めっちゃ美味しいですよ。ポマール村の葡萄ですか・・。noisy はヴォルネイかと思ってました・・いや、ポマールって判断も有ったんですが、正直なところはポマール プラス ヴォルネイかと。その位、ヴォルネイっぽさも有ると感じました。

 明らかに「ノール」の風情とは異なる感じがしますが、むしろこちらの方が「キュッ」と締まっていてnoisy 的には好みです。美しいですね~。ヴォルネイ北のフルミエ、もしくはポマールの南のフルミエを連想させるニュアンスです。チェリー6割、プラム4割、ジュヴレほどの鉄分は無いにせよ、ほんのりと鉄っぽさを含みます。

 これは美味しい!・・しかも価格もリーズナブルです。


 3つ目はドメーヌものの「キュヴェ・エチェンヌ・カミュゼ」です。これはもう・・ドメーヌもののヴォーヌ=ロマネそっくりです。・・因みにエチェンヌさんはご先祖でいらっしゃいますね。これもジャン=ニコラさんのコメントをご覧ください。

「ブルゴーニュ コート ドール キュヴェ エチエンヌ カミュゼ
 BOURGOGNE COTE D'OR CUVEE ETIENNE CAMUZET

 ドメーヌの創設者「EtienneCamuzet(エチエンヌカミュゼ)」の名前をキュヴェ名にしているこのワインは、ヴォーヌロマネ村近郊にあるドメーヌの所有畑で収穫された葡萄のみを使用。3つのキュヴェの中で複雑さと繊細さが際立つスペシャルキュヴェとして1つ上のランク付けと考えている。サクランボや黒い果実のアロマが心地良く、口当たりはとても柔らかく繊細で余韻が長い。タンニンはしっかりしているがワインに溶け込んでいて深みのある凝縮した味わいになっている。十分開いた味わいで複雑さと爆発力があり、ヴォーヌロマネの素晴らしいテロワールを垣間見せている。2021年から飲んでいいだろう。」

 これはポテンシャルが素晴らしいです!まさにヴォーヌ=ロマネ的エレガンス、存在感、複雑性が有ります。もうすでにその資質は見事に表れて来ていますが、ノールやスュッドほどの柔らかみは出て来ていません。

 まぁ、ドメーヌものとネゴスものの差は無い・・などと言っていますが、やはり「葡萄の質」は別です。そこには「畑の資質」が必ず入って来ますから。

 昔はドメーヌもののパストゥグランがリリースされていましたが、2000年頃からは終売になっていまして、

「ヴォーヌ=ロマネ近郊のブルゴーニュクラスの畑の味わい」

をメオのワインから見つけることは出来なかったんですね。


 しかしながらこのキュヴェ・エチェンヌ・カミュゼは違います。充実した味わいには、ヴォーヌ=ロマネ的な要素がしっかり詰まっています。これは・・1~2日ほどの放置で相当な良い感じになりますが、メオさんの言う通り「2021年から飲んでいいだろう」と言っておきたいと思います。

 言ってしまえば、メオさんのドメーヌもののヴォーヌ=ロマネは1.2~1.3万円ほどしますから、まったくの半額ですね。村名では無いとしても、村名クラスの味わいは充分に有ると感じられますので、

「ヴォーヌ=ロマネのセカンド」

みたいな立ち位置との理解で良いと思います。


 2017年までは、この3つが一緒になっていた・・と言えます。昨今はA.C.ブルも高価になってきていますが、

「新たな切り口でメオ=カミュゼがブルゴーニュを表現!」

し始めたと言えます。


 楽しいワインの世界、是非「比較」でさらに深い部分へいらっしゃいませ。お勧めします!



 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【ほぼパーフェクト!!メオの理想がスッキリ見える素晴らしい味わいでした!・・しかも価格も値下げです!】

 仕上がってますね~・・すでに滅茶美味しいです。しかも価格は下がって嬉しいばかり・・おそらくフィネスさんが税額が下がった分を還元してくれたのかな?・・と思います。

 また、ワインの名称が変更になっています。新しいアペラシオン名で、「ブルゴーニュ・コート=ドール」だそうです。ブルゴーニュも北から南まで広いので、コート=ドール限定のアペラシオンです。

 ちなみにメオさんは以下のように言っています。

 ボージョレなど他の地方産のブルゴーニュワインと区別するために今年から制定された新しいアペラシオンで100%コート=ドール産の葡萄かつ100%ピノ・ノワールで造られたブルゴーニュ・ルージュ。赤や黒果実の様々な香りを樽香が絶妙に包み込んでいて、存在感のあるオイリーな口当たりでアフターに酸味が感じられる。バランス良くまとまった飲みやすい味わいで2020年ころから飲むことが出来るだろう。


 いや~・・メオさん、今から飲んでオッケーですよ。それに、エチケットも少し変わっています。上にヴィンテージ表記の出っ張りが出来ました。

 で、このコート=ドール他、下級キュヴェを飲んでみて思ったんですが、

「ジャン・ニコラ=メオの理想がしっかり形として見える!」

んですね・・。


 どのキュヴェを飲んでも、彼の理想形を想像できてしまう・・んです。つまり、上級キュヴェが持つ「格上のエレガンス」が下級キュヴェにもしっかり現れているんです。

 あの、素晴らしいニュイ=サン=ジョルジュ1級は、ロマネ=サン=ヴィヴァンを想像させるが如きエレガンスを発揮していました・・今までも。

 ACブルゴーニュは非常に美味しい、バランスに優れ、心をくすぐられるワインでは有りましたが、

「最近のメオは1級以上になると激変するよ・・」

と言うようなセールストークをしていたほど、そこには確実な格差が存在していました。ACブル < 村名 <1級 <特級 と言う流れですね。

 2017年ものは上は飲んじゃいませんので確約は出来ませんが、それでもそのヒエラルキーはしっかり有るとしても、

「上級キュヴェに繋がるエレガンス、その姿が下級キュヴェにもしっかり見える!」

んですね。A.C.ブルに、ニュイ=サン=ジョルジュ1級の素晴らしいエレガンスにつながる道が見えました。


 長くなっちゃいますのでこのコラムはここで止めますが、

「これを飲んで不味いと言う人はいない」

と思います。ドンピシャな仕上がりです。メオの下級クラスは全く残らないので・・是非お早めにお試しくださいませ。超お勧めします!





 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【2016年ものは複雑性高く凝縮した果実の美味しさをジュヴレっぽく表現!この辺りのセンスが素晴らしい!非常に良い出来です!】

 ワインになる前には雹害で悲惨なヴィンテージと揶揄された2016年では有りますが、実際に蓋を開けてみるとどうでしょう?

 やはり優れた生産者は、難しいヴィンテージも関係が無いようにも思えます。特に今回のメオ=カミュゼ・フレール・エ・スールのワインをテイスティングした結果においては、

「ん?・・キャラクターは2015年とは違うものの、ここまで仕上げてくるなんて・・。2015年とのポテンシャルの差は無い!」

と感じてしまいました。


 どうです?・・この深い色合い。2013年ものからグラスの写真を掲載していますが、年を追う毎に深みが増しているように思えるんじゃないでしょうか?


 実際、2016年もののこのACブルゴーニュは、ジュヴレ=シャンベルタン的な構成を感じることが出来、豊かでほんのり鉄っぽく、乾いた土と乾いたミネラリティが重なり合って絞り出したエキスの深い味わいをたっぷり堪能させていただきました。

 2015年のこのACブルを飲まれた方は、

「げげっ・・メオ=カミュゼ、半端ない!」

と思われたに違い無いですが、骨格を支える見事に透明なミネラリティが細身に芯を構成したっぷりあり、そこに雅な表情をまとわせていたことと思います。

 2016年は透明なミネラリティだけでは無く、カラフルだとも思えるような多彩なミネラリティに、そこそこに多くの肉をまとった、やや妖艶でほんのりと豊かな味わいです。

 さすが、昨今のメオ=カミュゼは目が離せない存在になっています。是非飲んでみてください。リーズナブルです!お勧めです。


 以下は以前のレヴューです。
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【まさに「雅」と言う感じが似合うヴォーヌ=ロマネ的な味わいの飲むべきACブルゴーニュです!超お勧めです!】

 人によってはショッキングな画像かもしれません。ご容赦ください。無農薬で・・と言うか、ほぼほったらかしなだけでは有りますが、それでもそこそこには気を張り巡らしつつ育てている noisyの家の庭の 「ピノ・ノワール」です。

 7月までは天候に恵まれ、スクスクと立派な実を育んでいましたが、8月に入り雨が多くなり、日照も充分ではない状況の中、

「・・ん~・・まぁまぁの糖分とタンニンの成熟が得られたかな・・でももう少し糖分が欲しいなぁ・・」

などと思いつつ、

「収穫はいつにしようか・・雨が上がって2~3日晴れるか、風が出てくれれば可能かな・・」

と思っていたところ、左の写真のようなショッキングな映像が目に飛び込んできました。


「・・えっ?・・クワガタにカブト?・・葡萄の実ももう全然ダメじゃん・・」


 そうなんです。根本付近には落ちてしまった実が沢山有り、茎に付いている実も穴だらけ、しかも色も変色してしまっています。

 クワガタやカブトは、その角で実を落としたり、穴を開けて中の糖分を入手しているようで、またその匂いに誘われて、昆虫類が近くをウロウロ、蟻もたかっています。


「あ~あ・・全滅だ・・」

 熟した第一世代の実はほぼ全滅、まだ青い第二世代以降の小ぶりの実だけがグリーンの色を保っています。

 一体どこからこんなクワガタやカブトが集まって来たのか・・近くにいるなんて思ってもいませんでした。そして、ふと足元を見ると、見るも無残なカブトのカブトが転がっているじゃありませんか。そしてその脇には胴体や足も散乱していました。どうやら、クワガタと戦い敗れたカブトムシの牡のようです。



 ま~・・葡萄を育てるのは容易なことじゃありません。最近のは人体に影響は少ないしすぐ効果は薄れるから殺虫剤を使えと・・葡萄農家の関係者の方は教えてくれますが、そんなことをするくらいなら葡萄など育てることも無い訳で・・ましてやワインを造るために葡萄を育てている訳じゃないのでなおさらです。noisy がたまに一粒二粒、口にするだけなんですから・・。

 同じピノ・ノワールで造ったとは思えないような、自然派のACブルゴーニュです。非常に美しいルビー色です。濃くも無く薄くも無い・・しかし、

「とてもエキスがビッチリと出ていて焦点の定まった美しいピノ・ノワール!」

でした。


 2014年のメオ=カミュゼ・フレール・エ・スールのACブルゴーニュも、その美味しさにクラクラしてしまいましたが、2015年は届いたばかりにも関わらず、ヴォーヌ=ロマネ的な柔らかい酸味とスパイス感、そしてビロードのテクスチュアで迎えてくれました。

 この何年かのメオのワインの美しさは、飲んだものを魅了してしまうに充分のものです。ネゴスものと言う立場のワインですが、ドメーヌものとのイメージの差が全く無く、少し高くなったとは言え、4000円のACブルゴーニュは、今やリーズナブルなクラスとさえ言える状況です。



 また、実はちょうどタイミングが良くて、ロベール・シリュグのACブルゴーニュも横に並べてのテイスティングになりました。こちらもヴォーヌ=ロマネの造り手です。

 同様にソフトな・・鋭角さの無い優しい酸味を持ち、ややテクスチュアにふるふると襞の有る優しい感じのする素晴らしいACブルゴーニュでした。こちらもエキス系の美しいワインで、シリュグらしい、女性っぽい感触の味わいです。

 カミュゼのスタイルは、「アンリ・ジャイエの教え子」と言うことも有り、ジャイエ系の味わい・・と伝わっているかもしれませんが、全然違います。決してジャイエ系の果実味重視系では有りません。むしろDRCやミュヌレ=ジブールなどに通じる完全エキス系と言えます。

 ある意味においては、収穫する葡萄の潜在アルコール分に大いに関係が有り、糖分を完全に発酵させドライに仕上げるエキス系のワインは、温暖化の進む現在では収穫のタイミングを間違えるとブルゴーニュらしくないアルコール分の高いマッチョなワインになってしまいます。

 勿論ですが、害虫にもやられて全滅・・などと言うことも、自然派の葡萄には起きる可能性も有ります。2014年からは「スズキ」と言う害虫にやられた生産地が沢山有りました。


「・・じゃぁ、日本から鈴木さんは産地に行っても本名を名乗れないねぇ・・」

などと揶揄されたものです。


 そんな中で、このような「非常に美しい雅なACブルゴーニュ」を造っているんですね~・・非常に旨いです。是非飲んでみてください!超お勧めします!たっぷりの数量は・・有りません。

 



 以下は2014年もののレヴューです。
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【来てます!エレガンスの塊!ピノ・ノワールの真髄!】

 いや~・・こんなことはしたことが無いんですね・・。既存のコラムには、時折、言葉の訂正や、

「飲みました!・・~~な感じで・・」

みたいには書き加えることは有っても、自分の言葉の検証にもなってしまうような二度に渡るテイスティングは無いんです。


 まぁ、2016年6月後半の当時は、たしかにポテンシャルは高いものの、まだ仕上がっていない嫌いが有り、それでも良い感じで販売も伸びてはいたんですが、物凄い反響をいただいた2013年ものの売り上げ数には遠く及ばなかったこともあったんです。

 何しろ、

「暑さが引いたころにはバランスしてくるだろ~・・」

みたいに書いちゃってますから、

「そんな予言めいたことを書いてて、しかも不要と思えるようなコストを掛けて再テイスティングして、ダメだったらど~すんのよ・・」

みたいな悪魔のささやきも聞こえなくは無かったんですが、やはりそこは自信を持って・・いや、フィネスさんのK君の手前、ちょっとヤケクソ気味に飲んじゃたんですね~・・。でも、やって良かったです。

「来た来た!来ましたよ!」


 非常に繊細だがまだフラワリーな、甘味を含むアロマと、非常にち密な石灰の滑らかさ、ツヤツヤとしていて雅です。まるで極上シャンボールのテクスチュアです。中域のボリュームも出始め、いい感じにバランスしています。2013年ものが最初からヴィーヌ=ロマネっぽさを含んでいたのに対し、2014年の現状はシャンボール的で、むしろ6月時点の方がヴォーヌ=ロマネ的だったかもしれません。

 しかし酸の柔らかさはヴォーヌっぽく、球体さは6月時点では全く感じられなかったものです。バランスも非常に良くなって来ていて、ボリューム感を感じつつ、精緻なチェリーを感じさせる余韻が素晴らしいです。

 おそらくですが、この先来年の春ごろまでは上昇、維持をすると思います。そこから先は少し硬く締まってくる可能性が有るかなと・・

 えっ?・・いや、もうやりませんよ・・また予言めいたことを書いたからって、3回目は無いでしょ。無理ですよ・・そんなに沢山品物が有る訳じゃぁ有りません。余りに旨いので、フィネスさんが持ってる内に、どんどん購入していただこう・・と言う魂胆です。なので、その辺はぜひ皆さんで検証されてください。

「いや・・硬い時に開けちゃうと勿体ないし・・」

 ・・そうですよね・・。でも非常に健康的でピュアですから、やや硬めだとしてもシャンボールっぽさが美味しさをアップしてくれると思いますよ。6月時点じゃ手を出して無い方も是非飲んでみてほしいと思います。超お勧めします・・まぁ、リアルワインガイドで高得点を出しちゃうと noisy に回ってくる量が減っちゃいますんで、

「徳さん、メオはやらないでね~・・」

と軽くプレッシャーを掛けておきます。是非飲んでみてください。お勧めします!!



 以下は前回、2016年6月下旬のご紹介時のテイスティングレヴュー他です。
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 昨年の今頃から年末辺りまでに掛けて完売、そしてまた奇跡の再入荷を何度か繰り返し、そのたびに大きな反響をいただきました、メゾンのブルゴーニュ・ルージュの2014年が入荷しました。

 2013年のこのワインの余りの美味しさに noisy もビックリしましたが、何より皆さんの「とても美味しかった!」が嬉しかったです。ですので待望の2014年ということになりますが、今のところはどの位いただけるかがハッキリはしていません。

 で、はやる心を抑えつつ、早速飲んでみました。このコラムの下の方に2013年のコメント、また写真が有りますので比較してみてください。

 色合いはどうでしょう・・やはりグレートイヤーの呼び声が高い2014年の豊かな色合いが見て取れるでしょうか。より目の詰まった、やや赤みが強いように見受けられます。

 2013年は紫の透明感のある色合いで、より冷ややかに感じられるかと思います。でもこの冷ややかな色合いからのエレガンスがもの凄かったんですよね~!ただし、全体的な根っこはほとんど同じように見受けられます。

 抜栓後からピュアなベリー、チェリーのアロマが気品高く、スピードも速く立ち上がります。篭ったような印象派全く有りません。中域には舌にチリチリと感じられる、まだ開かない要素の粒が沢山有ります。非常に目の細やかな優しいタンニンが存在しています。この辺はスムーズに流れて行った2013年とは少し違うところです。

 中盤以降はブラック系の小果実、優しいスパイスを感じさせながら、ややふっくらとした帯域を感じさせながら長く美しい余韻を現しつつ消えて行きます。

 全体像は2013年とほぼ同様ながらもポテンシャル的には確実に上、よりシッカリした、でも現状はわずかにより強い味わいを見せる・・2014年かと思います。非常に素晴らしい仕上がりだと感じました。

 現状でもかなり美味しく飲めますが、リリース時にバランスしていた2013年のような完璧さには届いていません。この2016年の夏の気温が下がり始めた頃に一端バランスすると思われ、それ以降は2013年を凌ぐ味わいを見せてくれるでしょう。今からガンガン飲む・・と言うより、この2~3カ月の間にバランスするはず・・と思ってください。

 2013年ものは、つい先日・・今まで仕舞い込んでいて飲んでいなかったお客様から連絡が有りまして・・

「メオのブルゴーニュ・ルージュを昨年購入して先日飲んだんですが、余りの美味しさにビックリしました。まだ在庫が有れば欲しいんですが・・」

と非常に嬉しいお言葉をいただきました。でも残念ながらもう1本も無く、すみませんと言うしかなかったのですが、この2014年に関しては、

「2013年より確実に上のポテンシャルが有る分、2013年より少し時間が掛かるが超越する」

と思います。素晴らしいピノ・ノワールでした!是非ストックしてお楽しみください。超お奨めします!


 以下は2013年もののレヴューです。
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 レアなアイテムで有りながらも、その数の少なさからテイスティングも憚られるような状況ですので、入荷したものもをそのままご案内するのみになっていました。

 業界的にも何となく売り手は

「飲まないで案内するトップの造り手」

の一端で有って、結局誰も飲んでないと言う状況に、市場もメオ=カミュゼを何となく敬遠しているような状況かと思います。


 なのでこの際、久しぶりに飲んでみるか!・・とばかりに、たった12本の仕入れの1本を開けてしまいました・・・っが、ハッキリ言って驚きました。

 飲む前は、

「2013年もののネガティヴさはどんな感じかな・・?」

というノリがほとんどだったわけです。ところが・・・


「知らぬ間にメオ=カミュゼは物凄い進歩をしていた!」

と・・・気付きました。


 何しろ、

「異常なほどの繊細さ、エレガンス。それだけで納得させられてしまう!」
 いやもう・・ビックリです。2013年のマイナス面を評価しようと思っていたのをスッカリ忘れてしまい、ヴォーヌ=ロマネ近郊の、下級のピノ・ノワールに過ぎないワインが持つ涼やかで、しかし圧倒的なエレガンスに打ちのめされてしまいました。これは凄いです!・・・ヴォーヌ=ロマネの特別な畑のワインが持つものを、そのままスケールダウンしただけ・・・。各々の要素が持つ量のみをダウンしていますが、要素の種類はそのまま持っているかのような振る舞いを見せるんですね。

 なので飲んでいる時に、ACブルゴーニュだからど~のとか、村名クラスか1級と比べるべきだとか・・そんな感情を持たないんですよ。最高クラスのピノ・ノワールのエレガンスが備わっているんです!

 ある意味、これは凄いことです。そんなワインはまず見当たらない・・・。有ったとしても、出来の悪いグラン・クリュのワインが、それに近い風情を見せるのみです。

 決して気取らず、全くパワフルでは無く、でも静かに穏やかに、その純粋なエキスの姿を愛でることが出来るんです。

 この淡く美しい赤の勝った紫の色合いから純なアロマが漂ってくるかのようです。そして余韻・・・この美しさは圧倒的です。震えます。そしてコンディションも抜群でした・・・。これを飲んでしまったら・・メオ=カミュゼのワインを見直す羽目になる・・と言うか、買いに走るようになってしまうかもしれません。

 ヴィンテージの弱さなど微塵も感じない、物凄いワインでした。これが4千円ならとんでも無く安い!お薦めします!