【とても美味しかった2013年ものを覚えていらっしゃいますでしょうか。今回は1年飛ばして2015年!ピュアでフレッシュ、適度なボリューム感が嬉しいブルゴーニュ・ブランです。】

何と言いましょうか・・このブルゴーニュ・ブランの味わいですが、何とも心地良いんですね~・・。
「エレガントなんですよ・・」
と言ってしまえばそれっきり・・でもそれだけじゃ、誰も見向きもしてくれません。
エレガントなんですが、何とも言い表しにくい「良さ」が有る・・それは何か?・・と言うことなんですね。
まぁ、noisy 的に言えば、やはりそれは「ポテンシャル」で有って、このワインのバックボーン、もしくはまだ表立っては出ていないが、何と無しに感じられる・・、そこはかとなく漂う「何か」こそが、ポテンシャルの高さなのかな・・と思うんですね。
このワインもジュリエナ同様、抜栓と同時に柔らかなアロマが漂って来ます。フランクさんはきっと優しい人なんじゃないかな・・と・・思いますよ。スピードは超特急でノーズに飛び込んできます。まだグラスにも注いでいませんが・・。
もう、ほんのりと・・僅かに蜜っぽいニュアンスが漂います。サン=ヴェランの畑と言うことですが、この辺りではやってしまいがちな「バリックのニュアンス」は有りません。ましてや「チップを樽に入れて香りを付ける」などと言うことは全くやっていないことが判る、とてもニュートラルな味わいです。
それで良いんですね。充分なんです。無理に新樽など掛けなくても、この地の熟度やテロワールが、サン=ヴェランっぽい豊かさを自然に身に着けて行くんですから。
甘く無く、白っぽいミネラリティがふんだんに有ります。以前にご紹介させていただいた2013年ものは少し熟し始めていたので、「まったり」としたニュアンスが出ていました。この2015年はまだそこまでは成長していないと言えますが、むしろそれらしい要素が裏側からちょこっとアピールしてくれる感じがまた良いんですね。美味しいシャルドネだと思います。
とても健康的でリーズナブル、重く無いシャルドネです。是非飲んでみて下さい。お勧めします!

「La Planchette(ラ プランシェット)」の区画
以下は2013年のブルゴーニュ・ブランのレヴューです。
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【かなり旨いです!白く美しいミネラリティが積層感を持って感じられます!】
フィネスさんのブルゴーニュ・ブランです。フィネスさんもラシーヌさんに負けず劣らず・・造り手などの情報提供に若干問題が有る様に思いますが・・仕方が無いかな・・。昔は手書きの伝票でね・・
「げっ!この期に及んでまだ手書き・・」
と・・思ったことが有りますが、それでも昨今はちゃんと?プリンターで印刷されたものになっています。
こんなに旨いんだからと・・フィネスさんのページを見たところで、
「・・何だかな~・・」
程度の情報しか得られません。
ですので、間違ったことを言ってる可能性も有るかと思いますし、確信を持ったことしか言えない部分も出てきますが、
「凄く推してる!」
ことは間違い無いのでどうぞよろしくお願いします。
真っ白~い石灰に、ちょっと花崗岩的なニュアンスが混ざり、それがシャブリ的なキンメリの層的積層感や、舌触りの中の「襞」として感じられる、非常にピュアな、美味しいシャルドネです。
ボーヌのシャルドネに比べると、ほんの少し軽い感じがします。
しかしながら、そのわずかに軽いニュアンスと、鋭角過ぎない酸がタップリ存在すること、そして上に書いたミネラル感が「半端無い!」ので、ミネラル欠乏に成りがちな夏の飲み物とすると、まさに、
「ピッタンコ!」
なワインで有ることが判ります。
実はボージョレとマコンはほとんど同じ地域ですが、
「ドライで軽~いボージョレと、しっかりマッタリなマコネのほぼ中間的ニュアンス」
な果実感、ミネラル感です。そして、そのミネラル感は「シャリシャリ」とした「襞」のあるもので、キンメリとは違うにしてもテクスチュアが似ているように思います。
爽快で、酸っぱくなく、全く甘くないのに薄辛くならない・・実は探してみるとまず見当たらない種類の味わいのシャルドネなんですね・・。重厚では無いシャルドネの側面を充実させた素晴らしいワインです。
かなり前に入荷していたんですが、中々紹介するタイミングが合わず・・・だって、少ないご来店のお客さんで減ってしまって、
「あ~・・また注文しないと・・」
と言うような感じだったんですね。
なので、少し時間が空いてしまいましたが、5月から真夏のような陽気の2015年には、こんなミネラルたっぷりでピュア、重くないけどしっかりしてるシャルドネのご紹介には良かったのかもしれません。
是非とも飲んでみて欲しいワインのひとつです。アペラシオンに誤魔化されず、美味しいピュアなワインを飲みましょう!超お奨めです!!