2014年、ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュは、実は秘密のキュヴェを造りました。その名も・・・
「ラ・グランド・リュ・キュヴェ1959」
と言います。
知っている人は知っているけれど、基本的に一般販売はしないことになったようで、たった2樽のスーパーワインは永い眠りに入ったようです。
このキュヴェは、ご存知ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの(ラ・ターシュ・オ・)ゴーディショと、フランソワ・ラマルシュのラ・グランド・リュの一部を1959年に交換したんですが、その交換した部分の樹のみの葡萄を使って造られたそうです。
まぁ、この頃はDRCもフィロキセラで青息吐息、ロマネ=コンティもようやく植え替えた位の頃で、「畑仕事の効率化」を鑑みて、INAOの許可を得て行ったものと思われます。
でまぁ・・、レ・ゴーディショ自体は元々は1級で、ラ・ターシュを名乗れる大部分と出来ない1級の僅かな部分に分けられていた訳ですが、ラ・グランド・リュはグラン・クリュ昇格になりましたので、全部がグラン・クリュになったんですね。
ですから、キュヴェ1959は、ゴーディショと言うべきか、ラ・ターシュと言うべきかは、交換時の状況を詰めないと何とも言えない訳ですが、飲んだ人の話しを聞けば・・物凄いことになってたそうです。
ある意味では、そんなスペシャルなキュヴェを造ることが可能な状況、腕前を持ったと言うことですね。因みにあのアラン・メドウズも飲んだようで、あっさり94~97Points と評価していますし、アドヴォケイトも93~95Points と評価しています。
ただし、これが正しいかどうかは非常に疑問です。彼らは結構・・自身の好みだけで付けてるなぁ・・と見えるからです。アラン・メドウズは結構、しっかりはしていますが、それでもどうでしょうね・・。リアルワインガイドの方が日本人にはしっくりくるんじゃ無いでしょうか。
そんな2014年のフランソワ・ラマルシュですが、昨年からまぁ・・お問い合わせが凄いことになってまして、元々の入荷量が少ないことや、LUCさん扱いじゃないこと・・ここんちのACブル、ACオート=コートは異常に安いんですね・・でも、確実に上記のエージェントさんよりもコンディションや扱いは確かなオルヴォーさんの扱いですんで、ご了承いただければと思います。別にnoisy が普段より高い値付けをしている訳では有りません。さらには、上級キュヴェを全部合わせても2ケースにも届きませんので、とても飲めないです。すみません・・。
2014年のラ・グランド・リュは、リアルワインガイド第55号で弾けちゃいましたね。ポテンシャル98ポイントと言うマンモスワインの評価です。もう、この先は価格は上昇の一途でしょう・・・あ、昨年も言ってたと思いますが、2015年は値上がり必至です。これ以上のポテンシャルを持つワインは無いとするなら、
「非常にリーズナブル」
と言えるでしょう。もっとも、キュヴェ1959を気にしてしまうと微妙でしょうが、一般販売が無いとするならこの2014年ラ・グランド・リュしか無いです。評価が上がる毎に noisy の仕入れ数も減らされる状況です。(約1ケース-->6本)お早めにご決断ください。
2014年のグラン=ゼシェゾーも、リアルワインガイド第55号では、ラ・グランド・リュに劣らない、凄い評価です。ポテンシャル97ポイントですよ・・。DRCも真っ青な感じでしょうか。最もスタイル自体、微妙に違うかと思うんですが、飲んで確かめたいですね~・・是非誰か呼んでください!
2014年のエシェゾーがまた凄いですね。ラマルシュ史上最高のエシェゾーと・・徳丸さんも太鼓判でポテンシャル96ポイントです。
2014年、クロ・ド・ヴージョはポテンシャル95+です。良く有る土っぽいだけのクロ・ド・ヴージョとは、まったく異なる性質に仕上がっているでしょう。ミネラルのツヤ感、上質感と言った言葉が似あいます。
2014年のヴォーヌ=ロマネ・レ・マルコンソールもポテンシャル95+。しかも今飲んでのポイントがクロ・ド・ヴージョよりも、グラン=ゼシェゾーよりも高い94+ポイントと半端無いです。
因みに、徳丸さんは、この凄いワインは2014年、日本に入って来ないと書いてますが、何故かちゃんとここに有ります・・。どうも有難う。 同じくクロワ・ラモーはポテンシャル95ポイントと、ついに本領発揮ですね。ここはモロにサン=ヴィヴァンの中ですから、同じくらいにならないとおかしい訳で・・でも、長い時間を掛けての改良作業が有ったことが伺えます。非常に貴重なキュヴェです。
ヴォーヌ=ロマネ1級のレ・ショームは、さすがに畑の格でしょうか・・レ・スショやレ・マルコンソールのようには高い評価になっていませんが、それでもポテンシャル92+です。ジャン・タルディやメオ=カミュゼの素晴らしいレ・ショームを飲めば、評点の差は、ラ・ターシュやロマネ=サン=ヴィヴァンに物凄くは似ていないと言うだけのような気もします。因みにここは一部で元のラ・ターシュの畑に接してはいます。
村名のヴォーヌ=ロマネもポテンシャル92ポイントでした。2013年とほとんど変わらない評点ですが、価格は非常にリーズナブルですよね。主に国道沿いの区画のブレンドでは有りますが、上級キュヴェの格落ちが入る可能性も有り、ある意味狙い目でも有るかと思います。
ニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・クラはリアルワインガイド第55号もポテンシャル93ポイントと、ニュイに有るまじき高ポイントでした。まぁ・・昨日ACブルとオート=コートを飲みましたが、純なニュアンスだけを抽出したアロマティックな高質感が素晴らしかったです。ニュイの土臭い部分は出ずに、ヴォーヌ=ロマネ系の雅なニュアンスが全面を占めているのでしょう。メオのニュイは「でらうま」ですが、比較して飲んでみたいと思ってしまいます。
因みにですが、上級キュヴェはそれぞれに条件を付けさせていただきました。欲しい方が沢山いらっしゃる可能性が有りますし、混乱を避ける意味も有ります。必ず良くお読みの上、ご注文くださるようお願いいたします。ではどうぞよろしくお願いいたします。
以下は以前のコメントです。
━━━━━

例えばフーリエです。2006年をご紹介した時に、
「フーリエはブルゴーニュのトップに昇りつめた!もう彼の時代に落ちる事は無い」
と書きました。覚えておいでの方もいらっしゃるかもしれません。
もちろんですが、この時はnoisy もビックリして、そこから買えるだけ買いました。90年代から買い続け、飲み続け、そして確信し、また購入したわけです。
ワイン屋がワインを買うのは商売ですから当然のことです。
でも量を買うということは非常に難しいものなんですね。ブルゴーニュは特に・・です。 ラマルシュが「来ている!」ことは間違い無いです。そして上級キュヴェはグレートです。評価も凄いことになっているが、日本人はまだほとんどがラマルシュの大変身に気付いていないんです。
「あのラマルシュが・・?」
と思ってしまうからです。自身の過去の記憶がそうさせるんですね。現実を中々素直に見られない・・と言うか、そのタイミングが無いのか・・。しかし、確実に来ています。
しかし、まだラマルシュは成長中なんですよ・・。フーリエの2006年のように・・(徳丸さんに言わせると2007年ですが)、noisyは「昇りつめた!」とは、言い切れないんです。まだまだ上るべき階段の段数が僅かにせよ残っているとも見えるからです。それは・・「安定度」と言うべきものかもしれませんし、もっと実質的なものかもしれません。
例えば「フーリエが凄いことになっている」とリアルが書いたのは2007年ものの現地取材からですが、ACブルの評価が89~90となっています。ラマルシュの2013年は88+~89です。・・リアルを見ても0.5~1Points、低いですね。noisy もそのような部分を感じているのかもしれません。なので、
「昇りつめた!」とまだ書けないのかもしれません。
ただ、それはまだ書けない、言えないと言う感情だけかもしれません。なので今はその「狭間」に有るんだと・・思います。
ヴォーヌ=ロマネ・ヴィラージュはリアルでポテンシャル92点のスーパー村名ヴォーヌ=ロマネです。これ、実は凄いポイントです。一般には1級並みですね。因みにフーリエ2013年ジュヴレV.V.はポテンシャル91点ですよ。価格は当然ながらラマルシュの方が明らかに安いです。・・まぁ、好き嫌いは有るにせよ、見逃せないワインでしょう。
ヴォーヌ=ロマネ1級レ・ショームはレ・マルコンソールの下部、クロ・デ・レアの上部であり、一部「ラ・ターシュ」に接しています。・・悪いわけが無い畑です。こちらもリアルではクラス越えと言える93点・・です。
ヴォーヌ=ロマネ1級ラ・クロワ・ラモーは、ロマネ=サン=ヴィヴァンの区画から強制的に格下げされた区画です。なのでサン=ヴィヴァンに食い込んだ形になってます。所有者は3軒・・昔は酷いワインを造っていたからそうなっちゃったんですね。でも今は・・なので、ロマネ=サン=ヴィヴァン品質です。
ヴォーヌ=ロマネ1級レ・マルコンソールは、リアルではもう完全にグラン・クリュ並みの評価です。ポテンシャル95点ですよ・・・。古区画ラ・ターシュ(レ・ゴーディショ・オ・ラ・ターシュではない)にモロに接しています。飲めないので何とも言えませんが、ラ・ターシュの同年ものと出来を比べてみたい・・いや、比べてみるべきかと思います。
グラン=ゼシェゾーはもう・・何も言うことは無いでしょう。外れの無いワインです。リアルの評価も凄いです。
ラ・グランド・リュは、リアルでも「史上最高のラ・グランド・リュと言い切る」とのことです。最高評価だった2012年をしっかり超えて来ました。価格もしっかり・・超えましたが、
「もう手が出ない」
と言うのは、今まで手を出していた方の言う言葉ですので、その場合は
「縁が無かった」
と言う言葉になるでしょうか・・(^^;; しかし、まだ手が出せる価格なのでは?・・と思いますが・・因みにフーリエのグリオットをブローカーから購入すると幾らくらいになるかご存知でしょうか?・・もし安く出せたとしても15万ほどになります。グリオット2013年は97+と言う評価ですよ・・。
上級キュヴェは1~2本と言う、非常に少ない入荷数量です。それでもラ・グランド・リュだけは6本と増やしていただきました。是非素晴らしいヴィンテージになった2013年、フランソワ・ラマルシュをご検討くださいませ。