ピュアで美味しいワインをnoisyがご紹介します。 自然派、ブルゴーニュ、イタリアワインを好きな方は是非ご来訪ください。
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■ セシル・トランブレイ来日記念!
2025年2月19日テイスティングセミナーレポート・・by oisy

 お忍びで・・と言うことでは無かったのですが、この2025年2月にひっそりと忍び足でセシルが来日してくれていました。
 少数人数でテイスティングセミナーを行うので是非・・という事で noisyをご招待してくれたのですが、時はまさに決算真っ最中・・新着も何とかこなさないといけない・・激務中と言うことで noisy は参加を断念・・残念でしたが・・。
 せっかくご招待してくれたので、「noisyは都合付かないけど oisy でも良いか?」と尋ねたら二つ返事でOKが出たので、oisy を派遣することに。
 まぁ・・日本初輸入の時から延々と扱わせていただいて、「こんなに凄い存在になられるとは!」・・とは思っていましたが・・(^^;;
 ただ行かせるのも癪なので、oisyにレポートを書いていただきました。
 1級畑だとばかり思っていたレ・ボーモン・バがグラン・クリュを名乗れる部分を含んでいて驚いた・・とか、醸造の時はどんな風に意識しながら行っているかとか・・
「梗の使用は料理に塩で味をつけるようなもの」
「料理人で例えるなら、プレスは火入れ」
などなど、感触や感覚の部分の細かい部分まで話してくれたようですよ。oisy渾身で書かせていただきました。セシルファンならずとも、ワインにご興味のある方ならきっと必見のコラムです!
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ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ

フランソワ・ラマルシュ

フランス Domaine Francois Lamarche ブルゴーニュ
● ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ改め、ドメーヌ・ニコル・ラマルシュの2018年をご紹介させていただきます。

 ヴォーヌ=ロマネに本拠を置き、「偉大なる通り道」なる「ラ・グランド・リュ」を所有するラマルシュ家ですが、先代のフランソワが亡くなってからもドメーヌ名はそのままでした。2018年から当主の「ニコル・ラマルシュ」に変更になっています。

 その「ふんわり」ととても柔らかで「しんみり」と、しかし確実にそのテロワールのポテンシャルを伝えてくる姿に、多くのピノ・ノワール・ファンが震えるような感覚を覚えるワインになったと思います。その立役者はやはり現当主の「ニコル・ラマルシュ」なのでしょう。2011年頃からの伸長ぶりは凄まじく、2013年ものまでは、

「ベースのキュヴェも売れずに摘み上がっていた」

ものが、2014年からはそれまでの在庫も含めて瞬殺するようになっています。勿論ですがヴォーヌ=ロマネに本拠を置くグラン・クリュ所有の大ドメーヌが、近郊のA.C.ブルやオート=コートをリリースしている例は少なく、また非常にリーズナブルなプライスで飲めるので大人気になってしまったのは必然なのでしょう。


 2018年ものですが、ラ・グランド・リュを除く上級キュヴェは全て「片手バラ」で、数えるのが非常に楽なほどしか入って来ませんのでテイスティングは難しいです。いつも通り、

「定点観測」

をしている「オート=コート・ド・ニュイ」を飲ませていただきました。


 やはり基本的なスタイルは変わっていません。しなやかでふんわり・・透明感もナチュラル感も、そしてピュアさもしっかり伝わって来る感じです。

 しかしながら、

「2017年までと全く同じか?」

と聞かれますと、

「・・いや・・」

と注釈を入れなければならないでしょう。


 ポテンシャルは確実に上がっています。細かくは後程書きますが、エシェゾーやクロ=ヴージョなどは・・非常にリーズナブルなプライスですが、

「上値97ポイント!」

まで付けている海外メディアも有るくらいです。


 noisy の場合は、そのクラスの入荷は数本ですので飲んで確認が出来ず、申し訳ないのですが、オート=コートをテイスティングさせていただいた時、

「・・あれ?」

と。


 そう・・今までの「ふんわり感」に「しっかり感」「凝縮感」が加わっていたんですね。もっとも品温も上がりグラスに注いでから15分ほどしますと、以前のように「ふんわり」して来るんですが、

「マセラシオン・カルボニック(MC)で醸す分の減少!」

を感じています。

 MC は、その特徴から、早い段階で美味しく飲めるようになるわけですが、通常の仕込みにしますと少し硬く成る訳です。

 その辺を調べましたら、デカンター誌にオート=コート2018について、

「全房は30%云々・・」

と書いてありました。全房30%だからMCの率も30%と言う訳では有りませんが、noisy的な感覚とマッチしていますので、そういうことなのでしょう。


 ですので、他のキュヴェも軒並みMC率が下がっているとも限りませんが、2018年もののラマルシュは、

「早い段階ではいつもよりもやや凝縮していて、かつ、やや落ち着いた感じ」

から始まり、徐々にペースを上げてくる・・ことが考えられます。


 この辺は是非・・コラムをお読みくださいね。


 また他のキュヴェですが、ラ・グランド・リュは、ジャスパー・モリス氏が上値98ポイントで史上最高評価でしょうか。リアルワインガイドは98+点を付けたことがありますが、海外評価では最高でしょう。

 それに次ぐのが同じくジャスパー・モリス氏が上値97ポイントを付けた、グラン=ゼシェゾー、エシェゾー、クロ・ド・ヴージョ。グラン=ゼシェゾーは高いワインですが、エシェゾーとクロ・ド・ヴージョは非常にリーズナブルですからお買い得かと思います。

 因みにオート=コートとA.C.ブルは、ティム・アトキン氏が「91 ポイント」も付けてしまっています。このクラスに評点を出すこと自体が異例かとさえ思いますが、91点は・・凄いですよね。

 で、その91点と、優れたグラン・クリュが付けた97~98ポイントの間に、煌めくばかりのヴォーヌロマネ、その近郊のリューディが評価されています。


 2018年ものは、下のクラスから・・A.C.ブルから飲み始めるのが良いでしょう。それも、ちゃんと品温を上げて飲むのが良いです。春先になったら美味しく飲めるようになると思いますが、今年2021年は非常に寒いですから、いつもより品温が下がってしまうことを恐れてください。

 この先何年かで手の届かないドメーヌになってしまうかもしれませんが、今のうち・・何とか手に入れておきましょう!お勧めします。


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 待望のフランソワ・ラマルシュ、2017年ものが到着しました!近年になって、「お客様の引き」が非常に強いのがこのフランソワ・ラマルシュです。

「ふんわりとして優しく純な香りとシミジミ沁みてくる高貴なピノの味わいが・・もう・・堪らん・・」

 そう感じていらっしゃるお方が多いと思います。超高質なルイ・ユエラン・・みたいな・・違うか・・(^^;;・・ルイ・ユエラン、どうしてるんだろう・・。

 順調に2017年ものをいただけたことをとても嬉しく思っています。が、数量は相変わらずでほぼ変わらず・・村名以下は据え置き価格ですが、1級以上は上がってます。いや、それでも滅茶リーズナブルですけどね。

 それに加え、非常に貴重なヴォーヌ=ロマネ村、そして近郊のA.C.ブルゴーニュやオート=コートを、これまた非常にリーズナブルに提供し続けてくれている稀有なドメーヌでも有ります。

 そもそも、お隣のD.R.C.さんちのロマネ=コンティやラ・ターシュと言ったモノポール畑ものは、一体幾らするんでしょう。noisyももう、ほとんど縁が無くなってしまった感が有りますが・・古酒は別にして、1999年のロマネ=コンティを販売したのが最後位ですが、その頃でも40万円台だったと記憶しています。

 因みにリアルワインガイド第67号では、フラッグシップのラ・グランド・リュ2017年がポテンシャルで「98+」と、完全にブルゴーニュ・ピノ・ノワールの一握りのトップワインに君臨しています・・が、それでもまだこの価格で買うことが出来るのは、奇跡と言って良いかもしれない状況です。

 エージェントさん(オルヴォーさん)も大人の事情で、ドメーヌの出し値は上がっているもののラ・グランド・リュだけはほぼほぼ上げなかったと言っております。実際のところは1級以上は毎年全て上がって来ているのが現状だそうですが、

「・・それでも非常にリーズナブル!」

だと言えるでしょう。


 海外のメディアを見てみますと、流石に「日本人的なエレガンス、繊細さの理解」が無い訳ですので、リアルワインガイドほどの高い評価は出ていません。

 しかしながら、あの偏屈な「バーガウンド」が、ラマルシュの1級群やエシェゾー、グラン=ゼシェゾー、クロ=ヴージョに対し、94~95ポイントほどの非常に高い評価をしています。ただし流石に偏屈なのはいつもどおりで、ラ・グランド・リュもほぼ同じ評価です・・(^^;;・・ホント、判らん・・ここん家は・・。

 そうは言いながらも年々評価は上がってきており、昨今のブルゴーニュの潮流を鑑みたり、昨今の中国がブルゴーニュワインを爆買いしていることからも見て取れるように、日本人が持っているエレガンスや繊細さへの理解そのものも、実は「輸出」され、世界が理解して来ている間違い無いと言えるかと思います。

 だって・・ホント、美味しいですもんね。A.C.ブルやオート=コートで良いからしょっちゅう飲みたいですよね。

 noisy も入荷本数の増えない中、毎年のようにテイスティングしているオート=コート2017年を楽しませていただきました。

「質は毎年、さらに上がって来ている」

と感じます。以前はリアルのポイントを見つつ、「・・低いなぁ・・」と思っていましたが、昨今は決してそうは思いません。非常に良いところを抑えた評価がされていると感じます・・下のクラスしか飲めてないですから、そこでの話しになってしまいますけどね。

 是非とも焦らず、少しだけでも休めて、この時期冷えやすい品温を上げつつ、お楽しみください。

「ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュにしか出せない見事なエレガンス!」

がそこに有ります。


 以下は前年までのレヴューです。
━━━━━
 2016年のドメーヌ・フランソワ・ラマルシュをご紹介します。

「ついにラマルシュが来た!」

と大騒ぎをして4~5年になりますが、2014年もの、2015年ものの素晴らしさは皆さんもすでにお確かめいただいたものと思います。

 そして何より・・

「単純な濃さを拠り所としないエキス中心のフィネス、エレガンスのブルゴーニュワイン」

を、フランソワ・ラマルシュならでは・・、誰にも似ていない個性と共に、しかもブルゴーニュワインの聖地、ヴォーヌ=ロマネから発信し続けていることに、何よりも喜びを感じさせてくれます。

 2010年頃までのフランソワ・ラマルシュからはほぼ読み取れなかったその素晴らしさはついに結晶し、香しくも優しく包み込む独特の世界に誘われるようになっています。

 2016年ものも2015年もの以上に素晴らしいと、オート=コート・ド・ニュイを飲ませていただいて感じました。単純な濃度こそ2015年ものには追い付かないかもしれませんが、グラスからのファーストノーズを嗅いだ瞬間に、そのエキスの濃密さゆえの香りの存在感、スピード、フィネスに圧倒されます。

 しかしながら2016年ものはご他聞に漏れず非常に少なく、あれほど沢山有った・・そして長く残りもしていたオート=コート・ド・ニュイでさえ24本のみの入荷です。上級キュヴェは元より少ないので、余り変化ないかもしれませんが・・。

 そして、おそらくヴォーヌ=ロマネ随一の価格のリーズナブルさも特筆されます。でもそれよりも、

「まだフランソワ・ラマルシュが傑出したドメーヌになったことを知らない方が多い!」

と言うただ一点が、

「・・そんな・・知らないなんて、なんて勿体無いことを!」

と言う気持ちでいます。


 それほど数が有りませんので、知らない方に知らしめようとするのもどうかとは思いますが、このエキスたっぷりでフィネスに溢れる液体に、是非一度触れてみてください。ラ・グランド・リュについては毎年価格は上昇していますが、

「かのロマネ=コンティの真横。ラ・ロマネ、ラ・ロマネ=コンティ、ロマネ=サン=ヴィヴァンとラ・ターシュに挟まれた稀有なリューディ!」

の畑のワインが、まだこんな価格で購入できるんだとお考え下さい。

 そして、ブルゴーニュの聖地、ヴォーヌ=ロマネのワインが、これほどまでにリーズナブルであり、ACブルから飲めると言うことに大きな喜びを感じていただけるのも間違い有りません。

 今回は少ないので余りテイスティングコメントは書けませんが、間違い無い仕上がりと確信しています。是非ともご検討いただけますようお願いいたします。

■エージェントより
 激減の2016年ですが、その品質はヴィンテージの個性を凌駕する完成度のようです。例によって生産者からの情報は皆無なので各メディアを読み込んでみましたが果実味の年となった2015年に、驚異的なエレガンスを付与したラマルシュの2016年は2015年と対照的ながらも傑出した出来となったようです。

 2016年は低収量に起因する凝縮度(濃密な意味ではなく)を高めるために新樽比率を0%に下げ果実のの軸がありながらも非常に繊細で洗練された出来となりました。

 また、雹害などの影響が多かった年ですが、クロに囲まれたおかげか収量は落ちたものの2016年はクロ・ド・ヴージョの当たり年となったようです。(ラマルシュ以外も含めて)斜面の上部・中部・下部とすべてを所有するラマルシュこそまさに神に捧げるための真のクロ・ド・ヴージョに近いものを造っているのかもしれません。

株式会社オルヴォー


━━━━━
 ついに・・ラマルシュが来ました!トップ・ドメーヌの立ち位置に・・。リアルワインガイドは第59号で、ついに・・ポテンシャル99ポイントをラ・グランド・リュに与えました!続くワインも98ポイントから連なるように、順な評価です。

 noisy も、この偉大なる2015年のフランソワ・ラマルシュを何とかゲットできました。残念ながら上級キュヴェは非常に少なく、何本も有りませんが、下級二アイテムのテイスティングでも、その素晴らしさを感じました。

「ACブル、オート=コートで、ラマルシュの良さを存分に確認できる!」

 実はこれって・・凄いことなんですよ。簡単なことじゃ無いんです。しかも3千円代のリーズナブルなワインを、ヴォーヌ=ロマネのど真ん中のトップ・ドメーヌが、全く手を抜かずに、ドメーヌワインの味わいを造り出しているんですよ・・。


 リアルワインガイドの徳丸さんは常々、

「昨今のラマルシュはとことんまでナチュラル」

と言ってましたが、それが判る素晴らしい味わいでした!


 上級キュヴェはもう・・間違いの無い味わいでしょう!・・しかも、周りを冷静に見渡したら、物凄くリーズナブルだと言うことに気付かれるでしょう。是非とも2015年フランソワ・ラマルシュ、ご検討くださいませ。

━━━━━
・・・ラマルシュもビオディナミに栽培転換してからと言うもの、年々評価も鰻登り。つられて価格も上昇中ですが、95点をオーバーするような、ブルゴーニュでは極一部のほぼ満点ワインで有りながらも、しかも、ブルゴーニュ最高の場所で有りながらも、いまだにこのプライスだと言うことを考え合わせれば、

「まだまだ安い・・」

と言えるかと思います。

 お隣のラ・ターシュは一体幾らするのか?と考えても、もしくはラ・ロマネは?ロマネ=コンティは?・・と考えてみれば、とてつも無く安いと言えるかなと。

 noisy も、ほんの何本かしかいただけない上級クラスは飲めないものの、2012年のオート=コートを飲んでみて・・

リアルの徳丸さんがふんわりとした心地良いナチュラル感と表現するのが良く判る

と感じました。


 そして厳しかったはずの2013年・・、これも2012年を上回る仕上がりを確信しました。美しさに磨きが掛かった上、

「ヴォーヌ=ロマネの特上クラスドメ ーヌが持つ独特のフィネス」

をしっかり感じさせてくれました。

 これは、ある意味「余裕」とか「自信」に裏打ちされたものであり、「歴史」でも有るんですね。敢えて何も変えずとも備わっているものが、2009年以前までは、

「何かによってかき消されていた」
「何かの性でマスキングされていた」

という事なんです。2010年以降の有機への転換により、全てが良い方向へと向き始めたということでしょう。リアルの51号では、2013年ラ・グランド・リュのポテンシャル点がなんと「97Points」です。史上最高だった2012年は「96+Points」と言う評価でしたから、さらに成長中とも言えます。

 もっとも、2013年ものは異常に数が無いですので、もともと少ない上級キュヴェは残念ながらnoisy もテイスティングできません・・。ラ・クロワ・ラモーなど1本ですから・・ニュイ=サン1級・レ・クラ、ヴォーヌ=ロマネ1級レ・スショ、クロ=ヴージョ、エシェゾーなども昨年はいただけましたが2013年ものはゼロです。

 価格につきましては、ACブル、ACオート=コートは何と値下げです。しかし上級キュヴェは若干値上げです。ラ・グランド・リュに関しましては44000円でしたので13%ほどの値上げです。何とか5万円を切りたい・・と言う意思が有ったもので・・この先はどんどん上がるのは間違い無いでしょう。

 

Domaine Francois Lamarche / ドメ ーヌ・フランソワ・ラマルシュ
 ブルゴーニュ最高峰の畑といえば誰もがロマネ・コンティを想像するだろう。このロマネ・コンティとラ・ターシュに挟まれた稀有で最良の畑を単独で所有しているのがこのドメ ーヌ・フランソワ・ラマルシュです。
 1936年、INAOがブルゴーニュの格付けを制定した時、このグランド・リュは最良の立地条件を兼ね備えているにも関わらず一級に格付けされてしまった。

 ボルドーのシャトー・ムートンの例を引き合いに出さずとも、この格付けを覆すことは並大抵のことではない。1980年代になり、現当主フランソワの申請を受けてINAOは、このグランド・リュの畑の再査定を開始した。

 土壌分析、隣接する特級ワインとの比較試飲、近隣生産者との面談などを経て1992年、念願の特級グランド・クリュへと返り咲いたのです。 原産地呼称が制定されて以降、ブルゴーニュにおいて一級から特級への昇格を果たしたのはモレ・サン・ドニのクロ・ド・ランブレイとこのグランド・リュだけである。立地もさることながらフランソワ・ラマルシュの品質への努力が報われたと言えるでしょう。 ラマルシュ家のルーツは1740年のヴォーヌ・ロマネ村に端を発します。そして19世紀の後半から規模を拡大していきました。20世紀の初めに設立され、この当時から自社元詰めもすでに行っています。
そしてアンリ・ラマルシュが当主になり、偉大なグランド・リュを引き継いだのです。

 この当時、グランド・リュは一級格付けでしたが、1992年に特級へと昇格を果たしました。
現在は1983年に現当主となったフランソワ・ラマルシュが引き継がれました。

 今日では2世代にわたるラマルシュ家がドメ ーヌで出迎えてくれます。フランソワの妹、ジュヌヴィエーヴが経理を担当し、ジュヌヴィエーヴの娘、ナタリーは母とともにセールスを担当しています。栽培から醸造はフランソワの娘であるニコル・ラマルシュが指揮をとっています。このドメ ーヌは新たな世代へと継承されました。
 
ニコルがワイン造りを父であるフランソワ・ラマルシュから引継ぎ、ナタリーが叔母のマリー・ブランシェのマーケティングを手伝うことによって飛躍的に成長を遂げています。

 フランソワはアンリ・ラマルシュの孫で、ラ・グランド・リューを結婚祝いでもらったアンリ・ラマルシュ2世の息子です。畑での細かいところまでこだわった作業、以前より良い樽の使用と新しい醸造所(2000年から)はドメ ーヌを今までより一貫性のあるものにしました。

 私は、かつてラマルシェからもらったワインに対して少し物足りなさを感じらていました。おそらく、世代交代したラマルシュは、新世代のトップドメ ーヌの座を不動のものにするでしょう。栽培・醸造について

 葡萄はすべて手摘みで選別されながら収穫され、即座に運搬されます。さらにワイナリーで酸化が進んだブドウを取り除くための徹底的な選果が行われます。

 まず始めに振動式の選果ベルトコンベアーで、乾燥して干からびてしまった葡萄や不純物、葉などを取り除きます。続いて第2の振動式選果台で、熟練したスタッフが確認しながら最終的に最良の葡萄だけを選びぬくのです。葡萄は基本的には除梗し、破砕は行わず、温度管理されたステンレスもしくは木製の開放槽に入れられます。極力、補糖は施しません。

 低温浸漬とアルコール発酵(ヴィンテージによって異なります)を経た後にフレンチオークで熟成させます。新樽はヴィンテージとアペラシオンの特徴によって60~100%の割合で使用されます。そして清澄、ろ過は一切施さずに、14~20か月間樽熟成させてから瓶詰めします。


2018 Vosne-Romanee 1er Cru les Chaumes JIS
ヴォーヌ=ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・ショーム

16122
自然派
赤 ミディアムボディ
フランス
ブルゴーニュ
ヴォーヌ=ロマネ
ドメーヌ・フランソワ・ラマルシュ

◆◆◆非正規品、バックヴィンテージです。
◆◆◆海外メディア評価
91~94 Points Jasper Morris Inside Burgundy
89~91 Points Vinous Neal Martin
88~91 points Allen Meadows Burghound

■エージェント情報
畑・土壌:0.56ヘクタール。マルコンソールとクロ・デ・レアの間に位置する区画、東向きの粘土石灰質土壌
樹齢:平均40年生産量:3000本
750ML 在庫  完売   ご注文数   本
¥19,500 (外税) 
【ニコル名になって初めてのレ・ショームのリリースです。】
 今回のご紹介分は正規輸入では無くブローカー仕入れです。お間違い無きよう・・。でも価格もかなりリーズナブルです。

 2019年のニコル・ラマルシュのワインは総じて結構な値上げになったようです。海外の価格を見ますとさして大きくは変わっていないようですが、上級クラスは確実に値上げになっているように見えます。他のコラムにも書きましたが、ラ・グランド・リュ2019の日本のリリース価格(うちの一つ?)は11万5千円・・ビックリしてしまいますが、既定路線でしたから、ついに来たか・・と言う感じです。

 まぁ、「ついにラマルシュが来た!」とお知らせしてからはとても短かったですね。価格もリーズナブルで、ヴォーヌ=ロマネのど真ん中のドメーヌで有りながらも、A.C.ブルもオート=コートも、ヴォーヌ=ロマネの垂涎の畑の葡萄と同様に扱って造られた、気品のある柔らかで滋味深い味わいでした。

 このレ・ショームは村の下部に近いところに有りますが、以前にも書いた通り・・カミュゼ家の畑をタルディ家がメタヤージュしていました。反対に村の上部にある1級格の畑を任されたのがアンリ・ジャイエで・・もしこれが逆だったらどうなっちゃっていたのか・・などと想像してしまうと夜も眠れなくなってしまいます。

 ブルゴーニュに住みブルゴーニュを愛するMW、ジャスパー・モリス氏は上値94ポイントの凄いワインです。10年後には一体幾らになっているのか・・想像もつきませんが、まぁ、安くなっていることだけは有り得ないでしょう。是非ご検討くださいませ。


 以下は以前の2018年もの(同じ)レヴューです。
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【現在はドメーヌ・メオ=カミュゼも造るレ・ショーム!・・素晴らしいそうです!】---以前のレヴューを使用しています。

 飲んでいないものは安易に書けないですんで、一般論に終始してしまう訳で・・余り書きたくないんですが、レ・ショームは思い出深いワインなので書いてしまいますね。まあ、今まで何度も書いてますけどね。

 noisyもまだまだ駆け出しに過ぎない若いころ、ジャン・タルディの1986年ものを仕入れたんですね。安かったと思いますよ。勿論、メオ=カミュゼから借りた畑でメタヤージュしていた訳です。

 そのワインをま~・・PKさんが酷評していましてね・・。

「ん?・・そんなに悪く言うんだ?・・じゃ、飲んでみよ・・」

 まぁへそ曲がりで天邪鬼ですから・・でもPKさんと言えばもう・・ワイン界では天上のお人で、正しいことしか言わないと信じている方が大勢いらっしゃいましたから。

 で飲んでみると、これが滅茶旨いんですよ。素晴らしいワインでした。

 それからですね・・人の言うことは、聞くけれど鵜呑みにはしない。自分で確かめるしかないと・・。ワイン屋なのに飲まない。自分で開けないで飲んだふり。なんだそりゃ?・・ってなもんです。それからですね、今のようなスタイルになった訳です・・って言いながらこのワインも飲んじゃいないですけどね。

 ワイン屋だからって、100%全てのワインを飲んでいる訳では有りません。それは無理と言うものです。それでも何とか飲もうと努力を続ければ、3年に一度くらいはなんだかんだで飲めてしまうものなんですね。


 脱線してしまいましたが、そんなレ・ショームです。若い時はやや表情に乏しいが、それでも旨味が乗っていた良いワインをジャン・タルディは造っていました。現在はメオ=カミュゼが造っていますが、昨今のメオは化け物ですから・・もし覚えていたら飲んでみてください。

 フランソワ・ラマルシュのレ・ショームは、やはりそんなジャン・タルディやメオ=カミュゼとも、全く違う個性を見せてくれます。やはり「超エレガンス」で「ふんわりと優しいエキス中心」の味わいです。

 1級レ・マルコンソール、特級ラ・ターシュ、1級クロ・デ・レアに接した畑ですから・・そして南側はニュイ=サン=ジョルジュに接していますから・・正にそう言う味わいがします・・(^^; って言っちゃずるいですが、そのそれぞれを飲めば何となく理解できるんですよ。ニュイ=サン=ジョルジュ側、南側は村名オ・バ・ド・コンブで、やや乾いた感じの土のニュアンスと軽いハーブのニュアンスが入りますが、そっちの個性が1/3位入るのがレ・ショームかなと思ってます。

 リアルワインガイドは94ですから・・ニュイ=サン=ジョルジュ1級レ・クラと同ポイントで、ほぼ同様だと理解して良いと思います。ご検討くださいませ。


 以下は以前のレヴューです。
━━━━━
【お待ちどうさまです!超エレガンスの権化・・?に進化したフランソワ・ラマルシュの2015年!決して手荒な飲み方をしないでくださいね!】
 余り仕入れる気にならなかった2009年以前..良く成って来たのでこれはと思って仕入れ、でもどんなに頑張ってもさして売れなかった2010~2012年頃..エレガントさが際立ち新境地が理解され少し売れるようになった2013年..周りも騒ぎ始め結構引きが強くなった2014年と、この数年間のフランソワ・ラマルシュを取り巻く環境の変化は目まぐるしいものが感じられます。

 ワイン屋ですから、美味しくないワインは売りたくない・・そうじゃない所も多いかとは思いますが心の底ではそう思っているはずで・・美味しいなぁ・・素晴らしいなと思ったアイテムから、コンディションや価格などを見て仕入れを判断する訳ですね。

 確かにグラン・クリュに昇格した以前も以後も、ラ・グランド・リュは良いところ1級、村名に毛の生えた程度の、エレガントだが「薄い」と感じさせてしまう味わいでした。その薄さが、ラ・グランド・リュのマイナスポイントをくっきりと見せてしまう・・と言う悪循環の味わいだったと思います。

 しかしながら、2010年頃から大きく変化しはじめたラ・グランド・リュを含むフランソワ・ラマルシュのワインは、その「エレガンス」を磨いて「超エレガンス」を実現、「薄いなどとはとても言えない」独自の表情をさらに極めて来ていると感じます。


 オート=コート・ド・ニュイ・ルージュを定点観測?していた noisy ですので、普段の1/2~1/3の数量しか入荷の無い2015年もの、オート=コートは18本だけ・・と言う非常に厳しい状況ですが、より数の有るACブルには切り替えずに2015年もご紹介致します。その分、皆さんはお分け出来る数量も減ってしまいますが、どうぞご理解よろしくお願いします。

 ま~・・色を見ると本当に良く判りますよね。2015年は非常に良く熟れた年だったと言えるでしょう。2013年ものの、

「・・ロゼかい?」

と思わせるようなオート=コートの淡い色合いも、やや濃くなったとは言えそれでも淡い2014年の色合いも、やや涼し気で標高の高いオート=コートの特徴を見事に表していました。勿論、無理な抽出は一切しない「超エレガント」なフランソワ・ラマルシュの味わいはそのままです。


 2015年ものはようやく・・他の造り手から言わせればまだまだ淡い色合いなのでしょうが、それでもそれまでよりもやや熟したタイミングでの収穫だったことが判る色合いです。官能的なアロマが出て来ることを予感させる甘美な色合いでも有るかと思います。

 2015年ものは「甘い」と言う、ひとくくりにした意見も有りますが、それはあくまで「どっちが多いか?」位の比率の問題に過ぎないと思えるほど、

「非常にドライ」

です。


 ヴォーヌ=ロマネ近郊のワインを思わせる、まん丸なパレットを描き柔らかな・・強く無い「酸」が感じられます。やや閉じ気味ですが、やはり「超エレガントなフランソワ・ラマルシュ」の味わいは格別で、ピュアさにほんのりナチュラルさが溶け出している感じです。勿論、ビオでは許容度の高い揮発酸的ニュアンスが有りませんが、それでもそのまま開けて放っておけば、短い期間で揮発酸生成菌を拾い、お酢の香りをさせはじめるでしょう。それほどSo2は多く無い・・と言うか、酸化防止剤にあまり頼ってはいないニュートラルなニュアンスが有ります。


 勢いに任せてACブルも開けたい・・衝動にかられましたが、何せ1/2程度しかございませんで・・以前はオート=コートだけでも4ケースほどは来ていた訳ですから自重しました。

 オート=コートの仕上がりを見ると2015年のラマルシュは万全かと感じますが、2014年ものの方が

「判り易い」

仕上がりかな・・と思います。


 2015年ものは「超エレガント」にさらに磨きがかかったような感じですので、移動させてすぐ・・とか、品温調整を気にしないで荒く扱ったりすると・・

「ワインが拗ねてしまうかも・・」

と言うような危惧も有るかな・・と感じています。


 左の写真は、今まで何度かコラムでお伝えしていた、2014年から造っている・・と言うか、2014年、2015年造ったスペシャル・キュヴェです。2016年以降の生産はまだ聞いていません。一般には販売しないそうですが、何故か・・有りますね~。しかし、世界中見渡してもまず入手は不可能な状況です。

 この「la Grande Rue Cuvee 1959」と名付けられたスペシャル・キュヴェは、D.R.C.と交換したラ・ターシュ側にせり出した部分のみの畑で仕込まれたキュヴェで、どう見てもラ・ターシュの畑で有り、しかもラ・ロマネ=コンティのど真ん中と同高度の畑・・です。植え替えはしていないでしょうから植え付けはD.R.C.です。

 言わば、フランソワ・ラマルシュ作のラ・ターシュで有り、しかも広いラ・ターシュの畑で沢山造るのとは違い、僅かな畑でたった2樽、ブティーユ換算で約600本以下、実際にはブティーユは270本ほどらしいですが、それほどしか世の中に無いワインです。勿論、ラマルシュとしては、全力を結集して造られたと思われ、

「・・うぉ~!・・飲んでみて~!」

と・・思っちゃいますよね。


 まぁ、2015年にもこのスペシャル・キュヴェを造ったと言うことは、2015年も良い年だったと言うことの裏返しかな・・と期待しています。


 昨今はラマルシュの在庫も、あっという間に消えてしまいますので、是非お早めにご検討くださいませ。条件の有るワインは条件をお守りくださるようお願いいたします。




 以下は以前のヴィンテージのレヴューです。
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【ありえないほど、もう、べらぼうにエレガントです!良い葡萄だけを圧をかけずに軽~く絞った一番搾り!非常なる上質さをお楽しみください!】

 いや~・・素晴らしいです!・・飲んでいて身体がウキウキ、心がワクワクしちゃいます。美しい色ですよね~・・香りも実に柔らかく、スピードが有り、軽やかです!

 2014年のラマルシュのワインは、低価格ラインは何とかそれなりに確保出来たものの、上級ラインものは、今まで自由に買えたラ・グランド・リュでさえ実績を踏まえた割り当てになってしまいました。2013年ものでさえ、昨年のリリース当初は余り売れなかったんですよ。

 でも、noisy も頑張って声を大にして、

「ラマルシュ、凄く良いよ~!」

とアナウンスしてましたし、いつの間にか状況がコロッと変わってしまってまして、タイミングを見てラ・グランド・リュ2013年を追加しよう・・と思っていたところ、人気が出てしまいまして、結局追加出来なかったんですね。なので、2014年ものは昨年同様にしか来ないんです・・。難しいですね~・・ワインの世界は!


 で、さっそく飲んでみたんですね。時間が無いし、飲めるのはケース単位で届いたACブルとオート=コートだけです。

 そしたらまぁ・・

「絶妙に軽やか!重量感ゼロ!フリーランジュース感満載!あり得ないほどのエレガントさ!」

と言うACブルゴーニュ・ピノ・ノワールの素晴らしい味わいに、舞い上がってしまいました!


 これほどまでに軽やかで、でもヴォーヌ=ロマネ近郊のニュアンスを表現しつつ、超絶なエレガントさ、上質さ、純さだけをボトルに詰め込んだような素晴らしいものだったんですよ。今飲んでいても非常にウキウキしてしまうという・・非常に美味しいです!

 もっとも、それだけで終わるワインじゃ無いですよ。この超絶な軽やかさは徐々に低域の押し出しも身に着けて来るはずです。徐々に・・です。そしてこのエレガントさは失わないでしょう・・。こんなにあり得ないほどのエレガンスを持ったACブルゴーニュは、もう他には存在しえないだろうと・・思うんですね。

 そう言う意味においては、90点以上付けて良いワインだと思います。・・・だって、誰だって美味しい!・・と思うはずのワインをちゃんと評価しないといけないですよね。


 で、こちらはオート=コート・ド・ニュイ・ルージュです。同日のほぼ同時刻に抜栓しています。色合いがかなり違いますよね~?

 暖かな、軽やかな、柔らかい感じが伝わってくるACブルの色合いに比較すると、やや冷ややかで透明感が強く、純な「赤」が感じらるかと思います・・いや、人によって見え方は違うとは思いますけどね。少なくとも noisy には、そんな風に見えます。


 で、やっぱりそのまんま・・なんですよ。全体的なニュアンスはACブルとソックリで、非常にエレガント、軽やかで柔らかで純です!非常に旨いです。

 違うのは、ミネラリティの透明さ、わずかな冷ややかさ、鉄っぽさ、構造の大きさです。やはり大きさとしてじゃオート=コートの構造に分が有りますね。超低域と言うか、底の部分の重量感を最初から持っていると言うか、鉄っぽい重さと言うか・・そんなものが最初から備わっているんです。

 クリスタルっぽい透明なミネラリティも、ACブルゴーニュには無い部分かな・・と思います。これも実に素晴らしいです!


 柔らかく温かくヴォーヌ=ロマネっぽいスパイシーさのACブルと、やや冷ややかで透明感のあるミネラリティと鉄っぽさが有り、やや構造の大きいオート=コート・・・と言えるかと思います。

 まぁ・・そんなことを言いつつも、カミサンは、

「えっ?・・違うワインなの?・・判んない・・」

と言ってましたんで、まぁ・・非常に似ているっていうことなんでしょうね。少なくともこの非常なる上質さだけは似ていると言えます。


 下級クラスでこれですから・・上級クラスはどうなっちゃってるのか、非常に楽しみです。フランソワ・ラマルシュ、ついにトップ・ドメーヌに昇りつめたな・・と思わせてくれたワインでした。でもヴォーヌ=ロマネのトップ・ドメーヌでも、下級ワインをリーズナブルに・・・しかも全く手を抜かずにリリースしてくれることは、本当に素晴らしく、貴重なことだと思います。

 この素晴らしい、誰でも手が出せるクラスのワイン、是非とも飲んでみてください。一推しです!



 以下は前年のこのワインたちのレヴューです。
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【ヴォーヌ=ロマネのドメーヌが持つエレガンス、フィネスをお楽しみください。素晴らしい仕上がりです!】


2013 Bourgogne Pinot Noir

 深夜の4時近くまで録画をついつい見てしまい、そろそろ風呂に入らんと・・などと思っていたら、

「・・ん?・・何か焦げ臭い・・火事か!」

と、そこから出火場所の特定に、狭いながらも我が家の中を確認に走り回り・・

「ん・・自分の家じゃない・・っつ~と隣家か!」

と、今度はご近所を確認するために外に出ると、異常なほどに焦げ臭い匂いが充満している・・・だが、どこからも火が出ていないようだ。

「やっぱりうちか?・・」

と、再度各部屋を確認・・カミさんを起こして手伝って貰う。そして二人でもう一度外に出るが、やはり煙はかなり辺りを煙くしているものの、その出火場所が判らない・・。

 と、少し離れたところから自転車のライトが近付いてくる。そしてうちの前で止まった。向かいの家の奥さんだった。

「ずいぶん離れていますが北の方で火事です・・」

とのことだった。・・いや良かった、と安心した・・。かなり離れていても風向きでここまで充満するかと・・驚きが有った。

 でも、「ちょっと待てよ?」と・・。


2013 Bourgogne Hautes Cotes de Nuits Rouge

 カミさんを家に戻してから・・やはり火元を確認しないと・・と思い直した。何故って・・その北辺りの方向には店の位置も含まれるように思ったから。

 で、零下になった寒い夜中・・朝に近いが、その中をふらふらと出歩くことになり、まぁ大丈夫だろうと確信したところで家に戻った。


 で、しっかり・・十年振りくらいに風邪を引きました、はい。喉が腫れ熱が出て寒気がひどくガタガタ震えてふらふらです。これを書いている28日(木)はだいぶ良くなりました。なので、今回の新着は今ひとつアイテムの量が無いです。・・でも内容はしっかり書きたいと思ってます。


 ようやく本題です。2013年、フランソワ・ラマルシュです。非常に少ないですが、年々、その評価を上げて来ているのを確認できる見事な味わいでした。

 2013年プルゴーニュ・ピノ・ノワールは、リアルワインガイド第51号で徳丸さんが、「ラマルシュACブル史上最高においしい」と書かれているように、果実感、ピュア感、フィネス感とも見事なバランスです。年々評価を上げているのがこのACブルのみでも判るでしょう。「ふんわり感の中に焦点の合った味」と表現されていますが、まさにその通り。非常に旨いです!90点付けて良いかな・・とも思いますが、いかがでしょ・・徳丸さん?

 一方の2013年オート=コートですが、こちらも非常にピュアです。色合いを是非、見比べてみてください。周りが同じ位の色になるように露出など調整していますが、明らかにACブルの方が色は濃いですよね?・・赤というよりは黒っぽさが入った色かと思います。非常にクォーツ的・・水晶的なミネライティを多分に持っていて、透明感がバッチリです。シャンボールの石灰とはまた違った感触で、よりグラス的でツルツルしたテクスチュアです。徳丸さんが「ふんわり感がACブルより少し後退、その代わりに香りの輪郭が鮮明」とは、おそらく同じニュアンスを香り主体で表現されたのでしょう。ややカッチリ気味ですがピュアで非常に美味しいです。ACブルよりも骨格が有り、構造自体は深いと思います。

 どちらのワインも、やはりヴォーヌ=ロマネというブルゴーニュ随一の立地のドメーヌの独特のフィネスを感じます。

「造り手が濃度などを無理に出す努力は必要は無い。それは畑が勝手に表現するものだから。」
「造り手がワインに何かしらの色を加えてはいけない。それはワインが勝手に表現するものだから。」

 造り手による余分な関与を否定することによって、そのテロワールをちゃんと引き出すことに繋がっているんです。・・まぁテロワールなどと言い出すと徳さんは???でしょうが・・。ACブルとかオート=コート辺りになると余計に、ついつい余分なことをしたくなるんですよね・・造り手とするとね。でも、そこをじっと我慢する・・・すると、リキミのないピュアな香り・味わいのワインが生まれるんです。2013年のラマルシュはまさにそんなワインです。

 まだまだ成長は続くでしょう。ラマルシュの2014年は、この素晴らしい2013年があることで本当に楽しみになりました。是非ともご検討くださいませ。追加は有り得ません。一推しです!せ。追加は有り得ません。一推しです!せ。追加は有り得ません。一推しです!